| 序章 自動車産業を取り巻く状況 3 |
| 二〇〇八年、世界金融危機 |
| グローバル化する自動車産業 |
| グローバル戦略の失敗 |
| 新たな産業パラダイムへの転換 |
| 世界の自動車市場の動向 |
| 緊急かつ深刻な環境問題 |
| 第1章 世界金融危機と自動車産業 15 |
| 短期的な金融収益を追求 |
| 製造業の原点を見失う |
| ビッグスリーは再生できるのか |
| 日本自動車産業の急激な凋落 |
| 第2章 日米欧自動車メーカーのグローバル戦略 29 |
| なぜグローバル再編は失敗したのか |
| 1 グローバル戦略の先駆性を発揮した欧米自動車メーカー 33 |
| グローバル戦略の先駆者フォード |
| 後続者GM、ダイムラー |
| 2 グローバル再編はなぜ暗礁に乗り上げたのか 38 |
| GM、フォードが陥った悪循環 |
| 数合わせの発想の問題点 |
| 北米事業の問題点 |
| グローバル戦略の挫折 |
| 文化融合の問題－失敗例としてのダイムラークライスター |
| 文化融合の成功例－ルノーと日産 |
| 3 日本自動車メーカーのグローバル戦略 54 |
| バブル期に高コスト体質化 |
| 成功を収めたリストラ |
| グローバル戦略にめざめる日本企業 |
| 地域差の際立つグローバル市場 |
| 急激に拡大するグローバルビジネス |
| 4 グローバル再編の帰結と今後 66 |
| 欧米三社と日本メーカー |
| グローバル再編の見通し |
| 第3章 グローバル競争のカギを握る新興市場 75 |
| 急拡大する新興市場 |
| 多消費型成長パターンと環境問題 |
| 第1節 中国 83 |
| 1 中国の自動車市場と産業政策の動向 83 |
| 一九九〇年代まで |
| 第一〇次五ヶ年計画 |
| 部品産業の振興策 |
| 輸入関税の引き下げ |
| 省エネ・低公害路線へ |
| 2 日本自動車メーカーの対中国戦略 96 |
| 進出が遅れた五つの理由 |
| WTO加盟後に本格進出へ |
| 主要メーカーの対中国戦略 |
| サプライヤーの対中国戦略 |
| 3 中国自動車産業の課題と展望 108 |
| 環境問題を制するものが中国市場を制す |
| 「外資」としての日系企業のリスク |
| 部品産業にまつわるリスク |
| 小型経済車 |
| 二輪車生産の歴史は繰り返されるか |
| 中国のマクロ経済と自動車産業 |
| 第2節 インド 131 |
| 1 インドの自動車市場と産業政策の動向 131 |
| 注目を集めるインド経済 |
| インドの経済発展の経緯 |
| 道路インフラは未整備 |
| 交通事情と自動車市場の可能性 |
| 今後の市場展望 |
| 「自動車ミッション2016」 |
| 2 日印メーカーの動向と基本戦略 146 |
| インドの自動車メーカー構成 |
| マルチ・スズキ・インディア |
| タタ・モータース |
| 超廉価車「ナノ」の登場 |
| 現代自動車ホンダ |
| トヨタ・キルロスカ |
| 3 市場としての中国とインド 168 |
| 第3節 ASEAN 176 |
| 1 ASEANの自動車市場と産業政策の動向 176 |
| 市場としてのASEAN |
| ASEANの自動車産業政策 |
| 金融危機以前の日本メーカーの動向 |
| 2 アジア経済危機と日本自動車メーカーの対応 184 |
| 中長期を見据えた戦略 |
| 国ごとに異なる対応 |
| プロトン後に備える |
| タイでの基本戦略変更 |
| IMVプロジェクト |
| 3 ASEAN自動車産業の展望 198 |
| 中国のプレゼンス拡大 |
| 将来展望 |
| 第4章 環境戦略で市場をリードする 207 |
| 転換期にある自動車産業 |
| 大量生産、大量販売、大量消費からの脱却 |
| 「日本版マスキー法」 |
| EU主導で進展 |
| アメリカの動向 |
| 日本メーカーの環境対策 |
| 電気自動車、ハイブリッドカー、燃料電池車 |
| 新たな環境文明の創造へ |
| 終章 日本自動車産業再生の道 231 |
| 縮小均衡に向かう北米市場 |
| 「筋肉体質」の実現を |
| 非正規工の解雇は安易なリストラ |
| 人材開発戦略の再構築 |
| パラダイムシフトの前兆 |
| あとがき 245 |
