序章 科学技術倫理学の展望(石原孝二) 9 |
はじめに 9 |
第一節 科学技術倫理学とは何か 10 |
科学技術倫理の分類 |
第二節 科学技術倫理(学)の展開 13 |
1 第一フェーズ:第二次世界大戦後から1970年代初めまで |
2 第二フェーズ:1970年代~1980年代 |
3 第三フェーズ:1990年以降 |
結び 23 |
Ⅰ 科学研究の倫理 |
第1章 科学の論理と倫理(河野哲也) 31 |
はじめに-科学倫理とは何か 31 |
第一節 研究倫理 33 |
研究の誠実さ |
研究による危害の回避 |
第二節 知識応用の社会的責任 37 |
第三節 科学知識の社会的構成 40 |
第2章 研究倫理(田島俊之) 49 |
はじめに 49 |
第一節 責任ある科学研究の実践と、不正な行為 50 |
1 倫理的問題とその分類 |
2 不正問題の歴史と研究公正局 |
3 不正行為の発生件数の推移と動向へ |
第二節 不正行為の背景 54 |
1 “研究の作法”を伝える“徒弟的な制度” |
2 研究者たちをとり巻く諸要因 |
3 技術的な要因の変化 |
4 不正事件の比較からみえてくるもの |
5 4つの事件の特徴と“神の手” |
6“神の手”の生まれる背景 |
第三節 科学研究コミュニティーが信頼を取り戻すために 63 |
1 不正はなぜ見逃されたのか? |
2 実際の不正問題防止策 |
3 実効性のある対策は? |
第3章 臨床医学の倫理とその成立(田辺英) 72 |
はじめに-科学技術と臨床医学の倫理 72 |
第一節 古典的な「医の倫理」と「医療倫理」74 |
ヒボクラテスの誓い |
ニュルンベルク綱領・ヘルシンキ宣言 |
消費者運動の高まり |
第二節 医療倫理の葛藤 77 |
医療倫理の四原則 |
四原則の葛藤 |
原則間の葛藤と優先順位 |
第三節 科学技術と医学 81 |
医学はサイエンスか |
健康は隠されている-ガダマー |
生物学的規範性-カンギレム |
結び-科学技術倫理と疾療倫理 85 |
Ⅱ 先端科学技術の倫理 |
第4章 生命技術の倫理-治療用クローン技術の倫理問題を中心に-(蔵田伸雄) 89 |
はじめに 89 |
第一節 生殖クローン 90 |
第二節 治療用クローン 94 |
1 ES細胞技術 |
2 治療用クローン技術 |
3 ES細胞研究の倫理問題 |
4 実用化に関する問題 |
第三節 ファン教授の捏造事件 99 |
結び 103 |
第5章 脳神経倫理(石原孝二) 105 |
はじめに-脳神経倫理とは何か 105 |
第一節 脳の活動を可視化する技術:イメージングとプライバシー 107 |
脳機能イメージング |
脳機能イメージング技術の応用 |
脳のプライバシー |
脳画像のインパクト:脳科学の疑似科学化を防ぐために |
第二節 脳の操作 111 |
脳外科手術 |
電気刺激 |
投薬とエンハンスメン卜 |
マインドコントロールとニューロマーケティング |
安全性と自己同一性 |
結び 117 |
第6章 ナノテクノロジーと倫理(藤本良伺) 122 |
はじめに 122 |
第一節 ナノテクノロジーとは何か 122 |
第二節 労働現場の安全対策 124 |
第三節 問題の切り出し方 127 |
第四節 ナノテクノロジ-の諸問題 129 |
第五節 ナノテクノロジーの規制 132 |
結び 134 |
第7章 農業倫理(深水護) 137 |
はじめに-科学技術倫理としての農業倫理 137 |
第一節 農業倫理の歴史的展開とその論点 138 |
1 農業倫理小史 |
2 農業倫理の論点 |
第二節 食品安全の倫理的重要性-農薬規制の場合 139 |
第三節 農業の環境影響と倫理 141 |
第四節 小規模農家を救う道徳的責務はあるか 143 |
第五節 農業倫理における動物倫理 144 |
第六節 GM作物の倫理的問題 146 |
1 遺伝子の特許化 |
2 GM食品の表示 |
結びにかえて 150 |
第8章 情報倫理(松王政浩) 153 |
はじめに 153 |
第一節 プライバシーをどのように問うか154 |
第二節 防犯カメラ 156 |
1 防犯カメラの普及 |
2 防犯効果 |
3 プライバシー問題 |
第三節 RFID 163 |
1 RFIDとユビキタス・コンピューティング |
2 RFIDのプライバシー間題 |
結び 168 |
第9章 環境保全と倫理(神崎宣次) 171 |
はじめに 171 |
第一節 保全という考え方 171 |
第二節 保全生物学 176 |
第三節 復元生態学、あるいは生態学的復元 178 |
結びにかえて-残っているいくつかの論点 181 |
あとがき 185 |
序章 科学技術倫理学の展望(石原孝二) 9 |
はじめに 9 |
第一節 科学技術倫理学とは何か 10 |
科学技術倫理の分類 |
第二節 科学技術倫理(学)の展開 13 |
1 第一フェーズ : 第二次世界大戦後から1970年代初めまで |