はじめに vii |
第1章 地球温暖化と亜熱帯性生物の北進 1 |
地球温暖化 3 |
ボックス1 宮沢賢治と温室効果 6 |
最近分布が北進した虫たち 7 |
ツマグロヒョウモンは? 10 |
ボックス2 発育限界温度と有効積算温度-古い方法と池本・高井法- 14 |
害虫分布の北進 16 |
第2章 ヒョウモンチョウとは? 21 |
第3章 擬態をめぐる議論 25 |
ベーツ氏擬態 26 |
(一)擬態とはなんだろう? 26 |
(二)なぜメスだけが擬態するのか? 29 |
異性間性淘汰説 30 |
メスへの捕食圧がオスより高いことによるという大崎の説 33 |
ボックス3 血縁淘汰説-ダーウィンの先見と若きハミルトンの定式化 34 |
ベーツ氏擬態の進化-琉球のシロオビアゲハ 37 |
メス限定擬態に関する大崎の説 41 |
雌雄異型だからといって擬態のための進化とは限らない 45 |
一部のメスだけが擬態する理由は何か?-非擬態型メスの存在理由- 47 |
ミュラー氏擬態 53 |
ベーツ氏擬態とミュラー氏擬態の関係-最近おこった議論 55 |
ツマグロヒョウモンは?ここでは単純なベーツ氏擬態としておく 60 |
ツマグロヒョウモンのメスはゆっくり飛ぶ? 60 |
第4章 愛知県のツマグロヒョウモン 61 |
名古屋市・日進市での生活史 62 |
ツマグロヒョウモンの愛知県への進出と普通種化 63 |
ツマグロにとってのパンジーの重要性:モデル種が北上しない原因は寄生主不足? 64 |
個体数の調査 65 |
(一)成虫個体数を知る唯一の方法「マーキング法」 65 |
(二)個体数調査(1999~2000年) 65 |
(三)個体数調査(2005年以降) 73 |
(a)用いた式 73 |
(b)マーク虫回収率 74 |
(c)個体数の季節変化 75 |
(d)推定成虫率 77 |
(四)性比 78 |
(五)逃亡率 82 |
(六)捕食痕をもつ個体の率 83 |
(a)データ 83 |
(b)捕食痕をめぐる最近の議論 86 |
(c)捕食痕の率に見られる性差の原因 87 |
第5章 ツマグロヒョウモンをめぐる大崎直太氏の見解と私の考え 89 |
今後の問題-あとがきにかえて 95 |
謝辞 98 |
引用文献 101 |
索引 105 |