まえがき トーマス・クーンと時代をともにして 7 |
注 17 |
序章 17 |
第1節 クーンの作り出した差異 17 |
第2節 「我らの時代のための哲学史」 24 |
第3節 哲学史-検死官の報告 29 |
第4節 歴史記述への相対主義の不思議な遺産 33 |
第5節 ホイッグ史観とその不満分子-トーリー党と学者党 37 |
第6節 トーリーの世界観とそこでのクーンの位置 41 |
第7節 「構造」-究極の下僕の物語? 47 |
第8節 議論の概略 50 |
注 57 |
第1章 プラトンからNATOまでの巡礼 71 |
第1節 英知掩蔽-西欧精神の終焉 71 |
第2節 いかにして理性は軟禁されたか 77 |
第3節 実践におけるプラトン主義=市民技術者としての科学 86 |
第4節 科学史におけるコレイの図像解釈的転換 94 |
第5節 図像解釈的視野の国家化-クーンとコナント104 |
第6節 昔むかしの話-科学が最初に科学者を必要としたとき 111 |
第7節 二十世紀科学哲学における科学者の必要性の再発明 116 |
第8節 プラトンの遺産-二重真理から歴史の二相構造のレトリックへ 126 |
注 129 |
第2章 科学魂のための科学者最後の闘争 152 |
第1節 科学者に哲学が重要だった時代を想像しよう 152 |
第2節 抑圧されたものへの回帰-化学の構成主義者としての隠された歴史 157 |
第3節 岐路に立つマッハとブランク 160 |
第4節 科学に将来もっと期待すべきか、せざるべきか 168 |
第5節 科学教育における常識と歴史の役割をめぐる議論 177 |
第6節 歴史記述上の含意 183 |
第7節 科学政策の再プラトン化-研究教育への含意 189 |
第8節 堕落後の生涯-科学を神聖化するポラニーの逃避手義的戦略 200 |
注 211 |
第3章 コナント時代の科学のイメージの政治学 228 |
第1節 リトル・サイエンスの古き一般的イメージ 228 |
第2節 コナントの使命:科学の新しい-がニューディールではない-未来の設計 231 |
第3節 ビック・サイエンスに対抗する理論の重み 235 |
第4節 幕間-コナントのすばらしい新世界政策の礎石としての同僚評価 237 |
第5節 科学のニューディールに抗するハーヴァードの戦略 240 |
第6節 恩師の師-政治的現実主義の肖像 247 |
注 256 |
第4章 コナントの教育戦略からクーンの研究戦略へ 269 |
第1節 コナントの顧客-戦後の守護者たち 269 |
第2節 クーンの最初の任務-ネタをカット・アンド・ペーストする 272 |
第3節 クーンの第二の任務-「通常科学」の通常化 277 |
第4節 クーンの第三の任務(特別課題)-教授法を歴史記述に翻訳すること 293 |
第5節 幕間-クーンはいかにしてヘーゲルを見捨てたか 299 |
第6節 悪しき教訓をよく学んだ遺産 304 |
第7節 科学の一般教育の皮肉な運命 311 |
第8節 後書き-体験しないことでもある科学への体験的アプローチ 317 |
注 322 |
第5章 クーンは意図せずにいかにして急進的未来から社会科学を救済したか 334 |
第1節 なぜ「構造」は社会科学者に見た目以下のものしか提供しないか 334 |
第2節 たどられなかった道-自然科学批判としての社会科学 336 |
第3節 未来を現在とほぼ同様に見せるレシピとしての「構造」 341 |
第4節 社会学の社会化と政治学の脱政治化における「構造」の役割 350 |
第5節 そのすべてに終点を-目的化からフクヤマへ 359 |
注 368 |
第6章 十分には失われなかった世界 381 |
第1節 どこまで私たちは落ちたか-下働き手としての哲学者 381 |
第2節 クーンへの失われた環としてのC・I・ルイス 387 |
第3節 クーン的音調での下働き 403 |
第4節 誤ったアイデンティティの事例-いかにして理性は不合理になったか 408 |
第5節 「構造」の大いなるメタ歴史的攪乱 Ⅰ-いかにして啓蒙は決して起こらなかったか 411 |
第6節 「構造」の大いなるメタ歴史的攪乱 Ⅱ-いかにして私たちは説明係になったのか 416 |
第7節 結末-不可視かつ不合理にされた革命 425 |
第8節 採られなかった道-哲学からレトリックへのトゥールミンの経路 430 |
注 438 |
第7章 儀式化された政治的不能としてのクーン化 461 |
第1節 クーン化の現代的徴候 461 |
第2節 教育的使命に根ざすクーン化-イギリス対アメリカ 467 |
第3節 クーン化の長期的影響 473 |
第4節 STS自身の内存主義的神話と自然の問題 488 |
第5節 自動操縦されたSTS-サイエンス・ウォーズの診断 499 |
第6節 自身のこざかしさに捕らわれたSTS-パリ学派の社会的認識論 512 |
注 525 |
第8章 結論 546 |
第1節 聖トーマス・クーンの聖典化 546 |
第2節 幸運な偶然と故意の回避の生涯 556 |
第3節 クーンの超克-運動としてのパラダイムの世俗化 568 |
第4節 科学の高教会的世俗化と低教会的世俗化 580 |
第5節 発見の文脈と正当化の文脈を再発見することで大学を再発明する 583 |
第6節 最後の戦略的所見 591 |
注 596 |
文献 607 |
監訳者あとがき 651 |
索引 671 |