第1章 あわをつくるテクニックとその評価 |
第1節 マイクロサイズの作成 3 |
1.気液物性と気泡形状 3 |
2.マイクロバブル生成装置 4 |
3.それぞれの気泡生成方法とその気泡群特性 11 |
第2節 泡の安定化手法 15 |
第3節 泡の安定性の評価 20 |
第4節 泡のレオロジー測定 25 |
はじめに 25 |
1.測定装置 25 |
1-1テクスチャーアナライザー 25 |
1-2 B型粘度計、プレート型粘度計 26 |
1-3 レオメーター 26 |
2. 感覚とレオロジー 27 |
3.泡の測定例 28 |
3-1動的粘弾性 ひずみ依存測定 28 |
3-2 動的粘弾性 時間依存測定 29 |
おわりに 31 |
第5節 泡径の分布測定と評価 33 |
1.測定原理および装置構成 33 |
2.測定例 35 |
2.1 分散剤の効果 35 |
2.2 気泡発生法への依存性 36 |
2.3 気泡濃度(ボイド率)算出の可能性 36 |
2.4 気泡径分布の粒子量の基準(次元)について 37 |
3.測定上の留意点 38 |
3.1 測定経路に関する留意点 38 |
3.2 測定濃度に関する留意点 38 |
4.今後の展望 39 |
第6節 気泡の液中内挙動の測定 41 |
はじめに 41 |
1.水中を上昇する気泡 41 |
1.1 真円に近い気泡 41 |
1.2 楕円および形状の変化した気泡7,8) 41 |
2.アルコール水溶液中を上昇する気泡7,8) 44 |
第2章 物理的(機械)消泡テクニック |
第1節 破泡手法 49 |
はじめに 49 |
1.温度変化の活用 49 |
2.圧力変化の活用 50 |
3.音波と空気ジェット照射 53 |
4.液体ジェット照射 55 |
5.遠心力破泡と分離 58 |
6.インペラー衝撃 60 |
おわりに 62 |
第2節 溶存気体の脱気 65 |
はじめに 65 |
1.泡の発生と脱気効果 65 |
1.1 泡の発生 65 |
1.2 溶存空気と発泡 66 |
2.各種の脱気法 67 |
2.1 連続処理とバッチ処理 68 |
2.2 各種脱気法の比較 69 |
2.2.1 加熱法 69 |
2.2.2 キャビテーション法 69 |
2.2.3 直接真空吸引法 70 |
3.膜による脱気 71 |
3.1 膜分離と脱気 71 |
3.2 多孔質膜と非多孔質膜 72 |
3.2 気体の膜通過 74 |
3.3 気液分離膜構造と脱気効率 76 |
3.4 膜型脱気装置 78 |
4.発泡抑制としての脱気の最適化 79 |
おわりに 80 |
第3章 化学的消泡テクニック |
[1]抑泡手法~破泡剤と抑泡剤~ 85 |
はじめに 85 |
1.抑泡剤の活用 85 |
1.1 複数の抑泡剤の併用 86 |
1.2 シリコーン系レベリング剤併用による塗膜欠陥の改良 86 |
1.3 使い方の工夫による抑泡効果の改良 87 |
1.3.1 消泡剤の分散粒子径と消泡性能 87 |
1.3.2 消泡剤濃度と消泡性能 88 |
2.低起泡性界面活性剤の活用 89 |
2.1 界面活性剤構造と発泡性 89 |
2.2 低気泡性界面活性剤の活用 89 |
[2]破泡手法 91 |
1.破泡剤の活用 91 |
おわりに 92 |
第4章 電場・磁場などを活用した脱泡テクニック |
1.マランゴニ対流を利用した気泡制御(沸騰熱伝達の制御) 95 |
1.1 マランゴニ対流とは? 95 |
1.2 マランゴニ対流を利用した沸騰熱伝達の効率向上 95 |
1.3 高級アルコール水溶液のマランゴニ対流 96 |
1.4 自己浸濡性型液体のヒートパイプの作動媒体としての応用 97 |
2.翼を利用した省エネ型の微小気泡の生成と制御 98 |
2.1 ケルビン-ヘルムホルツ不安定性を利用した微小気泡の生成 98 |
2.2 翼を利用した気泡の制御 99 |
3.電場を利用した気泡制御 100 |
3.1 勾配電界中の物体に作用する力 100 |
3.2 微小重力下の気泡の輸送実験 101 |
4.磁場を利用した気泡輸送 102 |
4.1 磁気力および磁気浮力について 102 |
4.2 磁気浮力を利用した気泡の輸送実験 103 |
第5章 消泡剤便覧(種類/選定/活用法) |
第1節 シリコーン系消泡剤 109 |
はじめに 109 |
1.シリコーン消泡剤 109 |
1.1 シリコーンとは 109 |
1.2 シリコーン消泡剤の特徴 110 |
1.2.1 消泡のメカニズム 110 |
1.2.2 シリカの作用 111 |
1.3 シリコーン消泡剤の種類 111 |
1.3.1 オイル型 112 |
1.3.2 コンパウンド型 112 |
1.3.3 溶液型 112 |
1.3.4 エマルジョン型 113 |
1.3.5 自己乳化型 114 |
1.3.6 粉末型 114 |
2.シリコーン消泡剤の用途 114 |
2.1 洗剤 114 |
2.2 塗料、インキ 114 |
2.3 エマルジョン、ラテックス 114 |
2.2 食品、醗酵 114 |
2.5 繊維 115 |
2.6 石油化学・石油精製 115 |
2.7 紙・パルプ 115 |
2.8 廃水 116 |
3.シリコーン消泡剤の評価方法 116 |
3.1 シリコーン消泡剤の評価方法 116 |
3.1.1 固形分 116 |
3.1.2 pH 116 |
3.1.3 消泡効果 116 |
3.1.4 粒子径 118 |
4.シリコーン消泡剤によくおこる問題点 118 |
4.1 希釈安定性 118 |
4.2 高温安定性 118 |
4.3 腐敗 118 |
4.4 PRTR法 118 |
おわりに 119 |
第2節 アルコール系 120 |
はじめに 120 |
1.発泡と消泡 120 |
1.1 泡を生成する界面活性剤 120 |
1.2 消泡 121 |
1.2.1 消泡剤による破泡作用 121 |
1.2.2 消泡剤による抑泡作用 122 |
2.消泡剤の種類と特性 122 |
2.1アルコール系消泡剤の構造による分類 122 |
2.2アルコール消泡剤の製品形態からの分類 123 |
2.3エマルジョン型アルコール系消泡剤 123 |
2.4自己乳化型アルコール系消泡剤 124 |
3.消泡剤の適用方法 125 |
3.1排水用消泡剤としての使用例 126 |
3.2抄紙用としての使用例 126 |
3.3コンクリート用としての使用例 127 |
3.4レジスト用消泡剤としての使用例 127 |
3.5塗料工業用としての使用例 127 |
おわりに 127 |
第3節 ポリエーテル系 129 |
1.ポリエーテル系消泡剤の特徴 129 |
2.発酵工業におけるポリエーテル系消泡剤の応用 129 |
2.1 発酵工業と泡 129 |
2.2 ポリエーテル系消泡剤が発酵工業に応用される理由 131 |
2.3 代表的な発酵工業と消泡剤 131 |
2.3.1 パン酵母 131 |
2.3.2 グルタミン酸ナトリウム 132 |
2.3.3 リジン発酵 133 |
2.3.4 核酸 134 |
2.3.5 ペニシリン発酵 135 |
2.3.6 セルラーゼ 135 |
第6章 各種製品や製造工程における消泡・脱泡事例集 |
第1節 食品製造工程 139 |
はじめに 139 |
1.物理的な消泡・脱泡 139 |
1.1 抑泡 140 |
1.2 破泡 140 |
2.化学的な消泡・脱泡 141 |
2.1 抑泡 141 |
2.2 破泡 142 |
おわりに 144 |
第2節 化粧品の乳化工程における脱泡 真空乳化装置を使用した場合の事例 145 |
1.真空乳化装置とは 145 |
1.1 ホモミキサーについて 145 |
1.2 真空(減圧)装置について 146 |
2.化粧品の脱泡 146 |
2.1 化粧品における脱泡の目的 146 |
2.2 化粧品製造における脱泡の事例 147 |
3.その他の脱泡例 147 |
3.1 吸引工程上での脱泡 147 |
3.2 撹拌羽根の形状による発泡抑制 148 |
第3節 培養操作 150 |
1.泡の発生 150 |
2.泡による障害 150 |
3.泡の制御方法 150 |
4.消泡剤を用いる場合の問題点 151 |
5.機械的消泡装置の利用 152 |
第4節 潤滑油 157 |
第5節 製紙製造 160 |
1.製紙プロセスにおける“泡”によってもたらさせる諸問題 160 |
2.製紙原料懸濁液中の気泡・溶存ガスの測定 164 |
3.パルプ懸濁液中の脱気方法 165 |
4.まとめ 167 |
第6節 インキ(泡コントロール) 168 |
はじめに 168 |
1.泡の発生 168 |
2.マクロフォームとミクロフォーム 168 |
3.消泡剤・脱泡剤に必要な性質 169 |
4.水性インキ用とUVインキ用消泡剤・脱泡剤 169 |
5.消泡剤・脱泡剤の組成物としての最適化 170 |
5.1 消泡剤の最適化 170 |
5.2 脱泡剤の最適化 172 |
6.消泡・脱泡のメカニズム 173 |
6.1 消泡のメカニズム 173 |
6.2 脱泡のメカニズム 174 |
7.ポリシロキサンの性能に影響を与える因子 175 |
8.消泡剤・脱泡剤の性能に影響を与える因子 177 |
9.アセチレングリコールの抑泡作用 179 |
10.シロキサンベースの多官能添加剤 181 |
11.生産技術面での抑泡対策 182 |
おわりに 183 |
第7節 塗料・コーティング分野における泡の問題 184 |
はじめに;泡とは 184 |
1.泡の安定化機構 186 |
2.消泡剤の設計 187 |
3.シリコン系消泡剤の組成 189 |
4.水系用シリコン系消泡剤 190 |
5.溶剤系用シリコン系消泡剤 192 |
6.添加方法 193 |
7.まとめ 193 |
第8節 精密塗布・ポリマー原料製造工程 194 |
はじめに 194 |
1.回転ディスク式連続脱泡・脱気システム 194 |
1.1 基本構成 194 |
1.2 脱泡・脱気の原理 195 |
1.3 回転ディスクの種類 197 |
1.4 回転ディスク式連続脱泡・脱気システムの特長 198 |
2.精密塗布・コーティング操作 198 |
2.1 水系エマルジョン粘着剤塗布工程での使用例 198 |
2.2 シールラベル用インク塗布工程での使用例 199 |
2.3 チョコレート塗布工程での使用例 200 |
3.ポリマー原料製造工程 201 |
3.1 ポリエステル樹脂成形材料の製造工程での使用例 201 |
3.2 ウレタン樹脂塗工工程での使用例 202 |
第9節 フィルム接着工程 204 |
第10節 粘着剤中の気泡除去 207 |
第11節 〔樹脂成形〕(プラスチック) 209 |
はじめに 209 |
1.樹脂乾燥から成形機への供給工程 209 |
1.1 樹脂乾燥工程 209 |
1.2 樹脂供給工程 209 |
2.成形機での樹脂溶融可塑化工程 210 |
2.1 可塑化工程 210 |
2.2 可塑化工程で発生する泡が及ぼす成形不良 211 |
3.金型への射出充填から冷却工程 212 |
3.1 射出充填工程 212 |
3.2 冷却工程 212 |
おわりに 214 |
第12節 フィルム成形 215 |
はじめに 215 |
1.カレンダー法フィルム製造工程における消泡と脱泡 215 |
2.押出法フィルム製造工程における消泡と脱泡 217 |
第13節 研磨工程での泡立ち抑制 ~複合粒子研磨法関連の泡立ち抑制~ 219 |
はじめに 219 |
1.複合粒子研磨法の泡立ち問題 220 |
1.1 複合粒子研磨法とは 220 |
1.2 泡立ち問題 221 |
2.泡立ちの原因と泡立ち対策の選定 222 |
3.ポリマ微粒子に施した泡立ち抑制策 223 |
4.消泡剤による抑泡効果 224 |
おわりに 226 |
第14節 レンズアレイ製造 227 |
1.印刷方式レンズアレイ 227 |
2.スクリーン印刷方式 228 |
3.印刷方式のレンズアレイにおける泡の取り扱いについて 229 |
4.まとめ 231 |
第15節 ガラス製造 232 |
はじめに 232 |
1.ガラスの組成と性質 232 |
2. ガラス化反応 233 |
3.清澄 234 |
4.高温場を用いたインフライト溶融による新しいガラス製造 234 |
4.1 インフライト溶融によるガラス製造の特徴 235 |
4.2 熱プラズマの特徴 236 |
おわりに 238 |
第16節 グリーンシート作製工程 239 |
1.グリーンシートの用途および成形方法 239 |
2.グリーンシートの物性に影響を与える因子 239 |
3.スラリーの脱泡処理 240 |
4.水系アルミナスラリーを用いたシート成形事例 240 |
第17節 レジストパターン上の気泡除去 242 |
はじめに 242 |
1.レジストパターン上での気泡の捕獲と脱離 243 |
2.レジストパターン内の気泡移動 245 |
3.原子間力顕微鏡(AFM)によるナノ気泡観察 246 |
4.レジスト上のナノ気泡の剥離力測定 248 |
おわりに 249 |
第18節 繊維分野での泡トラブル 251 |
1.泡トラブルとその原因 251 |
1.1 発泡のメカニズム 251 |
1.2 発泡の問題点 251 |
2.泡トラブルの評価 252 |
2.1 泡が発生しやすい工程 252 |
3.発泡を防ぐための作業上の注意点 252 |
4.抑泡・消泡・脱泡技術 253 |
4.1 抑泡 253 |
4.2 消泡・脱泡剤 254 |
4.2.1 シリコーン系消泡剤 255 |
4.2.2 消泡・脱泡剤の選択 255 |
4.2.3 消泡・脱泡剤の評価方法 255 |
5.消泡剤の使用上の注意 256 |
6.消泡装置の使用上の注意 256 |
第19節 ゴム架橋物での泡トラブルと消泡 257 |
1.ゴム混練工程における泡トラブルの現状 257 |
2.泡トラブル低減のための装置選定について 257 |
3.ゴム架橋物の脱泡事例および物性について 258 |