| 【第I編 総論】 |
| 新規ゼオライト触媒の合成（窪田好浩） |
| 1. はじめに 3 |
| 2. ゼオライトの骨格タイプコード 4 |
| 3. ゼオライトの細孔径 5 |
| 4. ゼオライト合成法の概略 6 |
| 5. ゼオライト合成の課題と解決へのアプローチ 8 |
| 6. ゼオライト細孔タイプの分類と有機SDA 9 |
| 7. 14員環以上のゼオライト，多次元細孔ゼオライト－課題の解決へ向けて 11 |
| 8. おわりに 15 |
| 【第II編 石油精製用ゼオライト触媒】 |
| 第1章 総論（西村陽一） |
| 1. はじめに 21 |
| 2. これまでのゼオライト触媒開発の成果 23 |
| 2.1 接触分解（FCC）へのゼオライトの利用 23 |
| 2.2 ZSM-5の合成とその炭化水素転換反応への応用 24 |
| 3. 最近のゼオライト触媒の開発 25 |
| 4. 今後のゼオライト触媒の展開 27 |
| 第2章 流動接触分解（FCC）（増田立男） |
| 1. はじめに 30 |
| 2. FCC触媒の構成と要求される機能 31 |
| 3. FCCにおけるゼオライトの新展開 33 |
| 3.1 水熱安定性の向上 33 |
| 3.2 残油分解性および耐メタル性向上 33 |
| 3.3 FCCによるプロピレン増産 35 |
| 3.4 ガソリンのオレフィン低減 36 |
| 3.5 ガソリンの硫黄低減 38 |
| 3.6 新規ゼオライトの探索 39 |
| 3.6.1 大細孔径ゼオライト 39 |
| 3.6.2 軽質オレフィン増産 41 |
| 4. おわりに 42 |
| 第3章 水素化分解／水素化精製（岡崎肇） |
| 1. はじめに 44 |
| 2. 鉄を含有するY型ゼオライト（以下鉄ゼオライトと略す）の残油水素化分解への利用 45 |
| 3. Ti処理Y型ゼオライト 47 |
| 4. 固定床水素化分解プロセスにおける中間留分選択性の高いゼオライト型触媒 49 |
| 5. NEDO/PEC超超深度脱硫触媒でのY型ゼオライトの利用 51 |
| 6. 芳香族水素化反応用のゼオライト触媒 53 |
| 第4章 水素化脱ろう（異性化脱ろうを含む）（田中明示） |
| 1. はじめに 55 |
| 2. 分解脱ろう触媒の問題点と改良 56 |
| 3. 水素化異性化脱ろう 57 |
| 4. 水素化異性化脱ろうの実施例と課題 59 |
| 5. その他の水素化異性化触媒 64 |
| 6. おわりに 64 |
| 第5章 パラフィンの異性化（木村孝夫） |
| 1. はじめに 67 |
| 2. 工業的ナフサ異性化触媒及びプロセス 67 |
| 3. ゼオライト触媒を用いたナフサ異性化 69 |
| 3.1 ゼオライト触媒の調製 69 |
| 3.2 異性化反応条件の影響 70 |
| 3.3 反応機構 72 |
| 4. ゼオライト触媒を用いた工業ナフサ異性化プロセス 74 |
| 4.1 Hysomerプロセス及びTIPプロセス 74 |
| 4.2 Hysoparプロセス 74 |
| 5. ゼオライトを触媒とするその他検討例 74 |
| 5.1 モルデナイト以外のゼオライト触媒による軽質パラフィンの異性化 74 |
| 5.2 長鎖パラフィンの異性化 74 |
| 5.3 オレフィンの異性化 75 |
| 第6章 ゼオライトによるイソパラフィン／n-オレフィンのアルキレーション（西村陽一） |
| 1. はじめに 77 |
| 2. i-C6H10/n-C4H8アルキレーションの反応機構 78 |
| 3. ゼオライトによるアルキレーションについて 79 |
| 4. 固体触媒によるi-C4パラフィン／n-C4オレフィンアルキレーションプロセス開発 81 |
| 5. おわりに 83 |
| 第7章 芳香族炭化水素製造プロセスにおけるゼオライト触媒（西村陽一） |
| 1. はじめに 85 |
| 2. LPGを含む軽質炭化水素類の芳香族化プロセス 86 |
| 2.1 Selectforming，M-Forming（Mobil，現ExxonMobil） 86 |
| 2.2 AROMAX（Chevron） 88 |
| 2.3 LPGの芳香族化プロセス 90 |
| 3. オレフィンのオリゴメリゼーション 92 |
| 4. おわりに 93 |
| 【第III編 石油化学プロセス用ゼオライト触媒】 |
| 第1章 芳香族化合物のアルキル化 |
| 1. エチルベンゼン・キュメン（クメン）・リニアアルキルベンゼン製造（浜名良三） 97 |
| 1.1 はじめに 97 |
| 1.2 エチルベンゼン製造 97 |
| 1.2.1 背景 97 |
| 1.2.2 フリーデルクラフツ型触媒によるプロセス 97 |
| 1.2.3 ゼオライト触媒による気相法プロセス・Mobil-Badger法 98 |
| 1.2.4 ゼオライト触媒による液相法プロセス 100 |
| （1） LUMMUS/UNOCAL/UOP法 100 |
| （2） LUMMUS/UOP法 100 |
| （3） EBMax法 101 |
| 1.2.5 ゼオライト触媒による気液混相法プロセス・CDTech法 104 |
| 1.2.6 その他の研究開発例 105 |
| 1.3 キュメン製造 105 |
| 1.3.1 背景 105 |
| 1.3.2 フリーデルクラフツ型触媒によるプロセス（リン酸触媒，塩化アルミニウム触媒） 105 |
| 1.3.3 Mobil-Badger法 107 |
| 1.3.4 Q-Max法 108 |
| 1.3.5 CDTech法 110 |
| 1.3.6 ENICHEM法 110 |
| 1.3.7 その他の研究開発例 110 |
| 1.4 リニアアルキルベンゼン製造 111 |
| 1.4.1 背景 111 |
| 1.4.2 フリーデルクラフツ型触媒によるプロセス 111 |
| 1.4.3 UOP社のDETALプロセス 111 |
| 1.4.4 Mobil社のMOBCATプロセス 113 |
| 1.4.5 その他の研究開発例 114 |
| 1.5 おわりに 114 |
| 2. パラキシレンの製造（西村陽一） 117 |
| 2.1 はじめに 117 |
| 2.2 混合キシレンの異性化によるp-キシレンの製造 117 |
| 2.2.1 キシレン異性化の反応およびZSM-5の特性 118 |
| 2.2.2 キシレン異性化プロセス 121 |
| 2.3 トルエンの不均化によるp-キシレンの製造 123 |
| 2.3.1 固体酸触媒によるトルエンの不均化反応 123 |
| 2.3.2 トルエン不均化プロセスの進歩 124 |
| 2.4 おわりに 126 |
| 3. 2,6-ジメチルナフタレン（髙川實） 128 |
| 3.1 はじめに 128 |
| 3.2 石炭，石油留分からの分離・回収 129 |
| 3.3 2,6-ジメチルナフタレンの選択合成 130 |
| 3.3.1 ナフタレンのメチル化 130 |
| 3.3.2 メチル化と異性化との組み合わせ 132 |
| 3.4 2,6-ジイソプロピルナフタレンの合成 133 |
| 3.5 2,6-ジメチルナフタレンの工業的製造方法 134 |
| 3.6 おわりに 135 |
| 第2章 酸化反応 |
| 1. チタノシリケート触媒によるエポキシ化反応（辰巳敬） 137 |
| 1.1 はじめに 137 |
| 1.2 過酸化水素によるアルケンのエポキシ化 139 |
| 1.3 分子状酸素を用いたエポキシ化 142 |
| 2. フェノール，二価フェノールの製造（叶木朝則，後口隆） 145 |
| 2.1 フェノールの製造 145 |
| 2.1.1 工業的なフェノールの製造法 145 |
| 2.1.2 ベンゼン酸化によるフェノールの製造反応 146 |
| （1） N2Oを酸化剤としたフェノール一段製造反応 146 |
| （2） H2O2を酸化剤としたフェノール一段製造反応 147 |
| （3） O2を酸化剤としたフェノール一段製造反応 148 |
| 2.2 二価フェノールの製造法 149 |
| 2.2.1 工業的な二価フェノールの製造法 149 |
| 2.2.2 ゼオライトを触媒とした二価フェノール製造反応 149 |
| （1） TS-1を用いた二価フェノール製造反応 149 |
| （2） βゼオライト＋ケトン触媒系での二価フェノール製造反応 150 |
| 2.3 まとめ 150 |
| 3. シクロヘキサノンオキシム（直接オキシム化）TS-1（市橋宏） 153 |
| 3.1 はじめに 153 |
| 3.2 アンモキシメーション 153 |
| 3.3 TS-1ゼオライトを触媒とし過酸化水素を酸化剤とするアンモキシメーション 155 |
| 3.4 反応機構 156 |
| 3.4.1 シクロヘキシルイミン経由ルート 156 |
| 3.4.2 ヒドロキシルアミン経由ルート 156 |
| 3.5 副反応 157 |
| 第3章 石油化学プロセス |
| 1. ε-カプロラクタム（気相ベックマン転位）（市橋宏） 160 |
| 1.1 はじめに 160 |
| 1.2 従来のカプロラクタム製造技術 160 |
| 1.3 気相ベックマン転位プロセス 161 |
| 1.4 触媒の探索 163 |
| 1.5 高シリカMFIゼオライトを触媒とする気相ベックマン転位 165 |
| 1.5.1 メタノールの添加効果 165 |
| 1.5.2 アンモニアの添加効果 167 |
| 1.6 反応メカニズムおよび触媒活性点 168 |
| 1.6.1 反応メカニズム 168 |
| 1.6.2 触媒活性点 169 |
| 2. エタノールアミン類 ペンタシル型ゼオライト（常木英昭） 173 |
| 2.1 はじめに 173 |
| 2.2 触媒開発 173 |
| 2.2.1 従来技術の問題点 173 |
| （1） 安水法 173 |
| （2） 液安法 174 |
| 2.2.2 形状選択性の発現 174 |
| （1） ゼオライトのエタノールアミン類分子認識 174 |
| （2） 各種触媒スクリーニング 175 |
| （3） 触媒の酸塩基性制御 175 |
| （4） DEA選択性発現 176 |
| 2.2.3 実用成形触媒の開発 177 |
| 2.3 プロセス開発 177 |
| 2.3.1 断熱反応器 177 |
| 2.3.2 触媒再生 178 |
| 3. MTG・MTO技術（樋口克己） 181 |
| 3.1 MTG・MTO技術の発展 181 |
| 3.2 Mobil社のMTG・MTO技術 182 |
| 3.2.1 MTG実証試験 182 |
| 3.2.2 MTO実証試験 184 |
| 3.3 UOP/HYDRO MTOプロセス 184 |
| 3.4 Lurgi社のMTP技術 186 |
| 3.5 おわりに 186 |
| 【第IV編 ファインケミカル合成用ゼオライト触媒】 |
| 第1章 ゼオライトを用いるトリオキサン合成（石田浩） |
| 1. はじめに 191 |
| 2. トリオキサンの製造技術 191 |
| 3. ゼオライト触媒の活性 192 |
| 4. ゼオライト触媒の選択性 194 |
| 5. 水溶液反応系でのゼオライトの活性点 195 |
| 6. 連続反応蒸留による触媒評価 196 |
| 7. 触媒寿命試験 197 |
| 8. 水熱条件下でのゼオライトの劣化 198 |
| 9. おわりに 200 |
| 第2章 ゼオライト系ピリジン塩基類合成触媒の開発（清水信吉） |
| 1. はじめに 201 |
| 2. ピリジン塩基類の製造方法 201 |
| 3. Chichibabin縮合法用ゼオライト触媒の開発 203 |
| 3.1 ゼオライト触媒の探索 205 |
| 3.2 ゼオライト触媒の新規再生方法 207 |
| 4. 最近の話題 210 |
| 5. おわりに 211 |
| 第3章 RECENT ADVANCES IN FRIEDEL-CRAFTS ACYLATION CATALYZED BY LEWIS ACIDS（Jean Roger Desmurs） |
| 1. INTRODUCTION 213 |
| 2. INCREASING OF THE REACTION TEMPERATURE 214 |
| 3. USE OF SOFT LEWIS ACID HAVING A STRONG AFFINITY WITH HALIDE ATOMS 215 |
| 4. USE OF HETEROGENEOUS CATALYSTS 217 |
| 5. USE OF SALTS OF STRONG ACIDS AS PERCHLORATES，TRIFLATES OR BIS（TRIFLUOROMETHANESULFONYL）AMIDES 219 |
| 6. CONCLUSIONS 222 |
| 【第V編 環境浄化用ゼオライト触媒】 |
| 第1章 NOx選択接触還元（室井髙城） |
| 1. はじめに 227 |
| 2. アンモニア接触選択還元工業化触媒 227 |
| 2.1 工業化触媒 227 |
| 2.2 PM（貴金属）-ハニカム触媒 229 |
| 2.3 V2O5-TiO2触媒 229 |
| 2.4 Zeolite系触媒 230 |
| 3. アンモニア接触選択還元ゼオライト触媒 231 |
| 3.1 金属濃度 231 |
| 3.2 シリカアルミナ比 231 |
| 3.3 NH3/NOx比 232 |
| 3.4 SO2酸化 232 |
| 4. HCによる選択還元 234 |
| 4.1 酸素による影響 234 |
| 4.2 ゼオライト中での窒素酸化物の挙動 234 |
| 4.3 反応機構 235 |
| 4.4 PM-ZSM-5 236 |
| 4.5 BM（単金属）-Zeolite 237 |
| 5. おわりに 239 |
| 第2章 Co-βによるNOx選択還元（田畑健） |
| 1. はじめに 240 |
| 2. 触媒に要求される特性 240 |
| 3. Cu-ゼオライト系触媒の問題点とCo-ゼオライト系触媒 241 |
| 4. Co-BEA触媒とその特徴 242 |
| 4.1 Co-ゼオライト系触媒の初期活性及びSO2共存下での活性 242 |
| 4.2 Coの担持状態に関する解析 243 |
| 4.3 Co-ゼオライト内のミクロ細孔拡散の影響 244 |
| 5. Co-BEAの実用性能 247 |
| 5.1 模擬排ガスによる耐久評価 247 |
| 5.2 実エンジンでのテスト 248 |
| 第3章 自動車排ガス浄化（室井髙城） |
| 1. はじめに 251 |
| 2. 排ガス規制動向 251 |
| 3. リーンバーンエンジンへの応用 251 |
| 3.1 貴金属-ゼオライト触媒 252 |
| 3.2 Cu-Ni-Al複合吸着材 253 |
| 4. コールドスタート時のHCの吸着 254 |
| 4.1 HCの吸着 254 |
| 4.2 HC吸着システムのTWCへの最適化 255 |
| 4.2.1 吸着，脱離特性 255 |
| 4.2.2 TWCとの組み合わせ 255 |
| 4.2.3 担体の影響 256 |
| 4.2.4 HC脱離遅延化 256 |
| 4.2.5 システム化 256 |
| 4.2.6 2-ステージ式HC吸着型三元触媒システム 256 |
| 5. ディーゼル車排ガス処理 257 |
| 5.1 HC吸着材としてのゼオライト 257 |
| 5.2 DPF（ディーゼルパティキュレートフィルター） 257 |
| 5.3 4-way触媒 259 |
| 5.4 HC-SCR 260 |
| 5.5 NH3-SCR 260 |
| 5.6 排ガス二段触媒法 261 |
| 6. おわりに 262 |
| 【第VI編 ゼオライト系触媒による環境調和型反応の展望】 |
| 総論（辰巳敬） |
| 1. はじめに 265 |
| 2. ゼオライトの触媒としての特徴 266 |
| 2.1 酸性質 266 |
| 2.2 形状選択性 266 |
| 2.2.1 逐次反応の制御 267 |
| 2.2.2 併発反応の制御 269 |
| 2.3 ゼオライト触媒プロセスの展望 270 |
