はじめに 3 |
第1章 分子生物学,癌など難病,そして唐突に「進化」との繋がり 14 |
まずは身近なテーマから… |
生物学の基本概念を理解しよう |
抗生物質-進化によって生まれた選択毒 |
癌に効く抗生物質もあるのか? |
細胞膜と自己増殖 |
癌特効薬開発のキーポイント |
もし癌が完治できるようになったら? |
薬開発におけるバイオビジネスがもつ可能性 |
第2章 メンデルの法則を化学的に説明できますか?-分子生物学(分子遺伝学)の考え方の土台- 28 |
まずは遺伝学をちゃんと理解しよう |
メンデルの法則を化学的に説明できますか? |
「化学的」と「生物学的」の考え方の違い |
メンデルの遺伝の法則 |
家族なのにメンデルの法則が当てはまらない? |
何でもかんでも対立遺伝子 |
染色体は遺伝子を乗せた舟である |
さていよいよメンデルの法則の化学的な解説 |
第3章 遺伝子,DNA,突然変異 47 |
遺伝子の実体探しの歴史 |
物理学からのアプローチ |
遺伝子= DNA の証明 |
DNA とは何か |
DNA は長いヒモ状の物質である |
人のDNA のうち遺伝暗号はたった1割 |
遺伝子に傷がつくと突然変異が起こる |
小さな突然変異が積み重なると… |
DNA の変異はなぜ起きる? |
RNAとは何か |
RNA の種類 |
発生と遺伝子の関係 |
第4章 DNA を増やすしくみとキズ治し 76 |
DNA の複製のあらまし |
DNA 複製のための化学合成反応 |
DNA 複製のはじまり |
DNA 合成の伸長反応 |
DNA 複製にミスは起きないのだろうか? |
1本のDNA のあちこちで複製が行われている |
DNA の修復 |
DNA 損傷と修復 |
DNA 損傷を起こすその他の原因 |
DNA のキズの治し方 |
第5章 細胞,染色体,細胞分裂 94 |
細胞の構造 |
細胞分裂時には染色体が現れる |
染色体とは |
細胞は周期をもって分裂する |
姉妹染色分体=姉妹DNA |
染色体の微細構造 |
染色体中の遺伝子は偏って分布している |
塩基配列には複雑なのと単純なのがある |
DNA の反復配列 |
無駄なDNA にも意味はある |
DNA複製は染色体のあちこちで起こっている |
第6章 進化はどうやって起こった? 115 |
遺伝学と進化の考え方の違い |
突然変異の第一歩:DNA 上の傷 |
染色体の数と異種間交雑 |
進化の中で染色体の数は増えていった |
交雑と重複のくり返し |
発生時のエラーによる染色体の倍加 |
細胞分裂時に一部の染色体の数が増える |
いらない染色体は減らそう |
環境に適応しながら染色体の数は増えてきた |
重複と多型化による進化 |
第7章 遺伝子で見えてくる進化のカラクリ-平安時代にあなたの祖先は800 兆人?- 130 |
生物の系統と分類 |
多細胞生物は生殖のための細胞が分業している |
太古のトンボはゆっくり飛んでいた? |
分子進化 |
進化中立説 |
進化系統樹 |
生存競争と進化 144 |
第8章 どうして親は2人いるのか? |
親の精子や卵子の染色体の数は半分しかない |
同じでない細胞同士が合体した方が有利 |
真核生物の登場 |
細胞分裂の前にはDNA は2倍に増える |
減数分裂時に染色体の組換えが起きる |
組換えにより親と少し異なる遺伝子ができる |
オスとメスの区別,オスのでき方・メスのでき方 |
Y 染色体があればオスになるのか? |
性の決定機構 |
Y 染色体の役割 |
第9章 分子から見た減数分裂のしくみ 158 |
減数分裂の特徴 |
減数分裂の詳しいプロセス |
減数分裂の鍵:遅延 |
DNA 合成 |
相同染色体の対合が起こるメカニズム |
染色体組換え時の傷を修復するDNA 合成 |
ディアキネシス期以降のプロセス |
第10章 進化でひもとく発生のしくみ 168 |
動物の初期発生 |
38 億年の進化のプロセスをくり返す発生 |
植物ではどうか? |
発生が進むにつれ細胞が分化する |
嚢胚期とクラゲは似ている |
胚葉の由来が同じなら親戚同士 |
植物同士の構造の比較 |
進化と遺伝子と身体の器官 |
植物や菌類の減数分裂とその起源 |
遺伝病 |
遺伝病とメンデルの法則 |
癌になりやすい体質をもつ人 |
第11章 遺伝子を眼で見る-染色体の組換えと遺伝子地図- 189 |
ショウジョウバエの巨大染色体 |
ショウジョウバエは癌研究材料にうってつけ |
日本人は実はみな親戚同士だった? |
染色体の組換えと遺伝子地図 |
第12章 DNA 修復のしくみは神経・免疫でも活躍していた 198 |
DNA ポリメラーゼ |
DNA ポリメラーゼと神経系・免疫系 |
DNA 組換えが産んだ抗体の多様性 |
中枢神経の記憶素子にDNA は関係しているのか? |
短期記憶はRNA,長期記憶はDNA が担う? |
第13章 遺伝子組換えはアブナイか?-クローンと再生医療のはなし- 210 |
異種生物間の人工的遺伝子組換え |
遺伝子操作の道具たち |
遺伝子組換え作物の誕生 |
遺伝子操作も進化の一形態にすぎない |
クローン生物=同じ遺伝子をもつ生物 |
一生増え続ける再生組織の細胞 |
植物には分化全能性はあるが,動物にはない |
再生医療による臓器移植の夢 |
第14章 癌はどうやって起きる? どうやって治す? 230 |
固形癌に効く制癌剤はあるか? |
固形癌の中には薬が浸透しにくい |
副作用のない制癌剤探しの方向性 |
発癌源の代表格,紫外線 |
癌の元になる体内の損傷 |
突然変異と発癌 |
癌を治すにはどう考えるべきか(現状) |
制癌剤研究の問題点 |
癌を治すにはどう考えるべきか(私案) |
第15章 常識外しの薬の見つけ方 248 |
実験動物を使った薬探し |
ターゲットスクリーニング(標的探索法) |
身体の中のバランス型ブレーキ物質 |
進化や発生から見た薬と身体 |
糖鎖は細胞膜のマジックテープである |
糖鎖を応用した薬探し |
糖鎖工学研究の難点と打開策 |
毛細血管の新生を応用した癌治療 |
第16章 老化と寿命-人は何歳まで生きられるか?- 267 |
平均寿命はどこまで延ばせるか? |
老化を防ぐ方法はあるか? |
染色体の寿命を決めるもの-テロメア |
テロメアを引き延ばすテロメラーゼ |
寿命を決めるもう1つの要素-活性酸素 |
第17章 心や記憶はバイオで解き明かせるか 274 |
自分という存在の認識,意識とは? |
クローン人間を創っても元の人間は復活しない |
記憶を司る遺伝子も単細胞生物から進化した? |
おわりに |
索引 281 |
Column |
ゴジラは地球の重力下では生存できない? 74 |
減数分裂研究の壁 167 |
はじめに 3 |
第1章 分子生物学,癌など難病,そして唐突に「進化」との繋がり 14 |
まずは身近なテーマから… |
生物学の基本概念を理解しよう |
抗生物質-進化によって生まれた選択毒 |
癌に効く抗生物質もあるのか? |