プロローグ 夢をなくした日本の子どもたち 13 |
第1章 世界トップクラスを走る日本の科学技術 |
1 世界は研究開発メガ競争時代に入った 28 |
「科学技術基本法」が制定された意味 28 |
欧米に差をつけられた公的研究開発費 33 |
熾俄烈な「研究開発メガ競争時代」 36 |
2 成果を挙げ始めた日本の大学 42 |
公費の平等な配布から競争的な研究資金への移行 42 |
基礎科学研究予算は「科研費」と「戦略創造」の2段ロケット方式 47 |
日本は基礎科学で世界のトップに躍り出た 54 |
研究への支援が実を結んでいる 59 |
課題解決型研究と好奇心に導かれる研究 62 |
日米大学の予算を比較すると 70 |
地域の大学が生き残るために 79 |
産学連携に本気になった日本の大学 81 |
第2章 日本経済長期停滞の真相を探る |
1 成長が止まった日本経済 90 |
日本では20年間も技術革新がうまく回っていない 90 |
飽和してしまったGDP 94 |
2 日本が不景気になつた本当の原因 105 |
実は貿易黒字が問題を生んでいる 105 |
日本企業が「世界を買い始めている」 113 |
日本国内に取り残される国民と日本政府 117 |
日本でなぜ貿易黒字が20年以上も続くのか? 120 |
海外に出て行ってしまう特許 124 |
中国は日本の重要な貿易相手国となってきた 126 |
東アジアの国々に拡大した、日本を中心とする国際分業体制 133 |
私たちの預貯金も不景気の原因だった 136 |
国民の貯蓄が財政赤字に姿を変えた 140 |
財政赤字よりも「後世に何を残すか?」が重要 145 |
日本の不景気の構造 147 |
第3章 「第4の価値」が若者に夢を与える |
1 景気回復に必要とされるのは「新しい価値」 150 |
娯楽に使うお金は十分にあるのに150 |
日本は「出稼ぎ父さんの居つかない、淋しい家庭」 161 |
第4次産業を創出しよう 162 |
政府のリーダーシップで「第4の価値」を追求する 165 |
第4の価値の追求、アメリカの場合 169 |
税金より個人寄付が効率的な場合がある 175 |
NPOは経済に十二分に寄与できる 180 |
21世紀の日本経済復活のシナリオ 183 |
2 低炭素社会への投資が日本の未来を救う 187 |
「低炭素社会実現」の意味するところ 187 |
自然エネルギーが鍵となる 189 |
技術に勝った日本が、なぜ、普及に立ち遅れたのか? 192 |
太陽光発電のコストをどう考えるか 195 |
低炭素社会実現へ向けて、科学技術はどんな役割を果たすか 197 |
3 日本の若い世代に期待する 203 |
日本の若者たちの環境マインド 203 |
若者たちの科学技術に対する信頼を取り戻す 209 |
日本に第4の価値を実現する素地はある 210 |
第4章 科学技術による「地球防衛隊」構想 |
1 若者の科学への芽を育てる 216 |
子どもたちへの提案 216 |
日本科学未来館-毛利衛館長の夢 218 |
「地球防衛隊」の構想 218 |
2 超伝導で地球を防衛する 221 |
自然エネルギーの地球電力ネットワークをつくる221 |
日本がリードする超伝導研究 225 |
実用の域に達した高温超伝導素材 230 |
超伝導リニアモーターカーが走る仕組み 233 |
飛行機に代わる高速省エネ型交通ネットワークとして 237 |
地球電力ネットワークを可能にする超伝導の電力ケーブル 238 |
高圧線と鉄塔を世界からなくす 241 |
超伝導による送電で国際貢献 244 |
地球の磁場がなくなる? 248 |
あとがき 252 |