講義のはじめに 3 |
1日目 生物とは何か-その特徴 12 |
Ⅰ.物質からみた地球型生物の特徴 12 |
Ⅱ.生物の特徴は高分子有機化合物の集合体 13 |
Ⅲ.水は生き物の主成分 15 |
Ⅳ.生物はシステムである 19 |
Ⅴ.生物は自然法則に反する存在にみえる 20 |
Ⅵ.生物は外界からの刺激に応答する 22 |
Ⅶ.生物は子孫を作る 23 |
Ⅷ.この本で扱うこと 23 |
2日目 生き物の多様性と系統 28 |
Ⅰ.生物の分類と系統 28 |
Ⅱ.分類学の今 28 |
Ⅲ.生物の自然分類 30 |
Ⅳ.どうやって分類するか 31 |
Ⅴ.ヒトに身近なところから分類していく 33 |
Ⅵ.脊椎動物亜門という見通し 37 |
Ⅶ.原索動物亜門 39 |
Ⅷ.脊索動物門というひとまとめ 40 |
3日目 もっと広く動物の世界をグループ分けする 42 |
Ⅰ.分類表と系統樹 42 |
Ⅱ.新口動物のグループ 45 |
Ⅲ.旧口動物のグループ 47 |
Ⅳ.2つの幹の根元のグループ 55 |
Ⅴ.単細胞生物のグループ 61 |
4日目 植物界のグループ分け 65 |
Ⅰ.植物界の全体像 65 |
Ⅱ.狭義の植物界 66 |
Ⅲ.藻類 69 |
Ⅳ.菌類 73 |
Ⅴ.全部でどのくらいの種類の生物がいるのか 76 |
5日目 生物界全体のグループ分け 78 |
Ⅰ.生物界全体を分ける 78 |
Ⅱ.従来の分類法の限界 80 |
Ⅲ.生物界全体の関係を定量的に測る共通の尺度 81 |
Ⅳ.分子時計を使って調べる 82 |
Ⅴ.3超界分類 86 |
Ⅵ.遺伝子の変化しやすさ 91 |
Ⅶ.もう少し動物界の細部をいうと 93 |
6日目 真核生物の6界分類と共生進化 97 |
Ⅰ.真核生物の再分類 97 |
Ⅱ.光合成する生き物 100 |
Ⅲ.共生による生物進化 102 |
Ⅳ.生物系統学の完成へ 107 |
7日目 生物多様性は進化によって生まれた 109 |
Ⅰ.生物の歴史を探るために重要な地球の歴史 109 |
Ⅱ.遺伝子と化石で辿る生物の歴史 116 |
8日目 地球の誕生から細胞の誕生 121 |
Ⅰ.地球の誕生 121 |
Ⅱ.有機化合物ができる 123 |
Ⅲ.高分子の合成と小胞の生成 127 |
Ⅳ.古細菌の誕生 135 |
Ⅴ.真正細菌の誕生 140 |
9日目 真核生物の誕生 145 |
Ⅰ.真核生物は古細菌から生まれた 145 |
Ⅱ.真核生物はDNAを貯蔵する核をもった 147 |
Ⅲ.真核生物はクロマチン構造をもった 152 |
Ⅳ.真核生物は複雑な細胞内構造をもった 154 |
Ⅴ.真核生物は細胞骨格をもった 157 |
Ⅵ.真正細菌の共生とオルガネラ化 160 |
Ⅶ.ヒトの誕生までに必要だったこと 161 |
10日目 有性生殖 164 |
Ⅰ.子孫を作るということ 164 |
Ⅱ.真核生物における有性生殖 165 |
Ⅲ.生殖細胞と有性生殖のさまざまなあり方 168 |
Ⅳ.有性生殖の意味 172 |
Ⅴ.動植物の無性生殖 176 |
Ⅵ.雌雄の決定 179 |
Ⅶ.ヒトの場合の生殖細胞形成 183 |
11日目 多細胞への多様な遺伝子を準備する 187 |
Ⅰ.ラクシャリー遺伝子の準備 187 |
Ⅱ.遺伝子セットの倍数化 188 |
Ⅲ.有性生殖による遺伝子の混ぜ合わせ 191 |
Ⅳ.DNA組換えによる遺伝子重複 193 |
Ⅴ.シャフリングによる新しい遺伝子の構築 198 |
Ⅵ.遺伝子の水平移動とトランスポゾン 201 |
Ⅶ.形作りの遺伝子を用意する 208 |
Ⅷ.遺伝子の蓄積とやりくり 213 |
12日目 遺伝子の働き方と表現型の変化 219 |
Ⅰ.多細胞動物における遺伝子の働き方の調節 219 |
Ⅱ.細胞分化と遺伝子の働き 224 |
Ⅲ.シグナル伝達系と遺伝子発現調節 236 |
Ⅳ.小型RNAというとんでもない調節系 246 |
13日目 多細胞真核生物の誕生 252 |
Ⅰ.多細胞化の時代 252 |
Ⅱ.原生代…多細胞生物の夜明け 258 |
Ⅲ.古生代という夜明け 262 |
Ⅳ.中生代という時代 273 |
Ⅴ.新生代は哺乳類の時代 285 |
14日目 生物大絶滅 289 |
Ⅰ.地球規模の大変動による大絶滅 289 |
Ⅱ.プルームテクトニクスと生物の栄枯盛衰 295 |
Ⅲ.超大陸の形成と分裂の歴史 297 |
Ⅳ.氷河期の襲来 299 |
Ⅴ.大絶滅はどのくらいあったか 301 |
Ⅵ.大絶滅は進化の源である 304 |
Ⅶ.生物の繁栄と酸素濃度 305 |
15日目 ヒトの誕生 310 |
Ⅰ.化石からみた霊長類の展開 310 |
Ⅱ.ヒトの先祖としてのヒト族 311 |
Ⅲ.新たな人類の誕生はあるのか 318 |
講義のおわりに 324 |
参考文献 325 |
索引 327 |
コラム |
ヒルガタワムシ 54 |
個体と群体 57 |
個体が集まった群体 58 |
若返る動物 59 |
後生動物、中生動物、原生動物 60 |
センモウヒラムシの遺伝子解析 61 |
ミクソゾアという動物 62 |
進化は生存競争ではない 63 |
ヒトやウシは葉緑体をもてないのかもしれない 106 |
炭素の同位体の別の使い方 119 |
電子(水素)という表現 125 |
光学活性の問題 128 |
光合成する古細菌もいる 141 |
ゲノムというもの 151 |
体細胞の有限分裂寿命 152 |
テロメアと有性生殖 153 |
バクテリアとの共生はほかにもいろいろある 161 |
進化を進めるもの 163 |
不老不死はよいことか 165 |
体細胞クローンというもの 175 |
幹細胞があるだけでは個体はできない 176 |
二次性徴は性ホルモンが決める 182 |
倍数化とパンコムギのルーツ 189 |
染色体数の変化はヒトでは稀である 191 |
隔世遺伝もあり得る 192 |
失われた遺伝子が重複で復活する 197 |
1塩基の変化にも重要な意味がある 202 |
A/u配列がヒトを作った? 207 |
同じ遺伝子をもたない体細胞の例 225 |
1つの遺伝子から異なるmRNAを作るプロセスはいろいろある 225 |
mRNAの種類による個別の転写後調節もある 226 |
体細胞で遺伝子を失う例 228 |
女王蜂の発育もエピジェネティクス 229 |
インスレーターという配列 233 |
X染色体の不活性化 233 |
遺伝子の刷り込み・・・親から子へ伝わるエピジェネティクス 234 |
体細胞クローンの成功率が低いのは 235 |
小型RNAにはいろいろな種類がある 246 |
真核生物のDNAは大部分が遺伝子かもしれない 247 |
人工siRNAは応用価値が高い 248 |
RNAiということ 249 |
海産の硬骨魚の繁栄はずっと新しい 267 |
卵が先か親が先か 272 |
魚類でも胎生がみられる!? 309 |
1つの遺伝子の小さな変化が脳をおおきくしたのかもしれない 315 |
ミトコンドリアを巡って母系先祖へ 318 |