はじめに 3 |
第一章 サンゴ礁とリサイクル 11 |
豊かな生物相 |
美しい海は貧栄養 |
褐虫藻との共生 |
究極の楽々生活 |
石造りの巨大マンション |
褐虫藻への配慮 |
効率よい栄養素のリサイクル |
不要なものを活用しあう |
粘液-みんなの食べもの |
第二章 サンゴ礁と共生 30 |
サンゴガニ-居候の恩返し |
ハゼは番犬-高い捕食圧ゆえのハゼとエビの密接な協力 |
掃除共生 |
イソギンチャクとクマノミ-相利共生で共存共栄 |
第三章 生物多様性と生態系 50 |
サンゴ礁は危機 |
一日一〇〇種が絶滅 |
生態系による四つのサービス |
生態系サービスの価格 |
生態系は自分自身の一部 |
生物多様性と南北問題 |
豊かさの転換 |
歴史あるものを大切に |
自然も私を見つめている |
第四章 生物と水の関係 74 |
水問題 |
なぜ生命は海で生まれたか |
水素結合と水 |
水は安定した環境を提供する |
水分と活発さの相関関係 |
誕生から老化までの水分変化 |
水と運動 |
静水系 |
第五章 生物の形と意味 96 |
「生物は円柱形である」 |
平たい理由 |
円柱形は強い |
球から円柱形への進化 |
海から陸へ、進化する円柱形 |
WHYとHOWのあいだ |
第六章 生物のデザインと技術 117 |
生物と人工物の違い |
生物は材料が活発 |
ナマコの皮は頭がよい |
生物はやわらかい |
文明は硬い |
四角い煙突の論理 |
人や環境にやさしい技術 |
第七章 生物のサイズとエネルギー 139 |
長さ一億倍、重さ一兆倍の一〇億倍 |
動物のスケーリング |
酸素を使って食物を「燃やして」エネルギーを得る |
基礎代謝率のアロメトリー |
四分の三乗則 |
ホヤに見る組織のサイズと構成員の活動度 |
国家予算もアロメトリー式で |
恒温動物は忙しく、むなしい? |
食料生産装置としての変温動物 |
第八章 生物の時間と絶対時間 162 |
感じる時間と絶対時間 |
時間の四分の一乗則 |
ゾウの時間・ネズミの時間 |
心臓時計は一五億回で止まる |
生涯エネルギーは三〇億ジュール |
F1ネズミvsファミリーカーゾウ |
回る時間と真っ直ぐな時間 |
式年遷宮に見る生命観 |
時間の回転とエネルギー |
生命は死ぬけれど死なない |
第九章 「時間環境」という環境問題 182 |
「便利」は速くできること |
現代人は超高速時間動物・恒環境動物 |
ビジネスとは時間の操作である |
時間のギャップが生み出す疲労感 |
時間を環境問題としてとらえる |
省エネのすすめ |
時間をデザインする |
子孫も環境も「私」の一部 |
第十章 ヒトの寿命と人間の寿命 204 |
ヒトの寿命は四〇歳 |
還暦過ぎは人工生命体 |
老人の時間は早くたつ |
「死なば多くの実を結ぶべし」 |
時間への欲望 |
老いの生き方 |
広い意味での生殖活動 |
利己的遺伝子の支配から逃れる |
「一身にして二生を経る」 |
第十一章 ナマコの教訓 225 |
脳みそか素粒子か |
アンチ脳みそ中心主義 |
瀬底島での不思議な出会い |
砂を噛む人生 |
ナマコの皮は硬さを変える |
硬さ変化の意味 |
皮は省エネ |
頭はいいが脳がない |
狭くなった地球上で |
おわりに 246 |
付録 251 |