まえがき |
序章 書く紙からワープロへ 1 |
自己紹介からはじめましょう。まず私がワープロを前提とする作文技術に興味を持つようになった、そのいきさつをお話しします。 |
書く紙ちょうだい |
CTSS |
運転台ではカタカナ |
それで何を学んだか |
そこでこの本では…… |
第1章 構想を立てる 15 |
書きたい何かがないのに文章を書いてみても、空しいことです。その「書きたい何か」は、どうやって見つけたらいいでしょうか。 |
1.1 アイディアのたぐりかた 16 |
材料はどこから…… |
水汲みと魚釣り |
傑作の幻想 |
傷つきやすい自尊心 |
連想の網目 |
歌劇マルタ |
網目のたぐりかた |
まず系をつける |
女という字 |
頼まれた晩に書く |
お魚とウオームアップ |
三日以内に入れる |
ひと月後電車の中で |
時と場合 |
モーツァルトたち |
発見の手法としての目次案 |
目次案とトップダウン信仰 |
文章書きとソフトウェア作り |
トップダウンはフィクション |
1.2 講義、講演、エネルギーの集約 47 |
講義で突っ伏されない法 |
延びた輪講は要注意 |
精神的な化粧 |
キツネ憑きの勧め |
教授はなぜうっかり教授か |
内向きと外向き |
どか食いと迷い箸 |
1.3 読書 58 |
お魚の養殖と概念の体操 |
本の読みかた |
位置決めの読書と稚魚放流の読書 |
メモを作る |
ツン読の勧め |
書いてみると読める |
究極の精読法 |
1.4 対人関係、その他 73 |
ケムに巻いてもらうことのありがたさ |
「妻よ、ありがとう」 |
興味深いお話でしたが…… |
頭からの汲み出しと紙の上の操作 |
第2章 書きおろす 81 |
書くべきものについてのイメージが首尾よくできたあと、次にはそれを日本語の枠にはめ込むという仕事があります。結構大変です。 |
2.1 書きおろし作業の実態 82 |
身軽なお魚とぎくしゃくした言語 |
辞書引きの上手下手 |
最初のひとくさり |
書きおろしのイとロとハ |
イメージの言語化 |
文章の直列化 |
言語の制約への対応 |
2.2 言葉のリズム 101 |
なぜ「昔のことだが」というとまずいか |
四音節オンパレード |
車輪の再発明 |
五七調と七五調 |
その方が読みやすい |
2.3 言葉のバラエティー、多義性の回避 118 |
言葉のバラエティーとお魚のバラエティー |
助詞の重複 |
結合関係を暗示する |
意図的重複 |
ストランク・アンド・ホワイト |
多義性との戦い |
ふたたび結合関係の暗示と意図的重複について |
シューベルトか友人か |
経過的多義性 |
ばかな漢字変換 |
「ある」と「より」 |
……というようなことを |
2.4 こざね法、壁法、KJ法 139 |
こざね法のこと |
貧弱でばらばらなメモ |
壁面の一覧性 「壁法」 |
一〇年ぶりにやってみた |
KJ法との比較 |
ポンチ絵の効用 |
ハイパーテキスト |
2.5 書きおろし加速法 155 |
しんどい作業 |
とにかく手をつける |
読者との対話 |
質問を受ける |
辻褄合わせ |
起承転結 |
目次案方式による加速 |
箇条書き |
図や表を先に書く手も…… |
コンプレックス補助線 |
補助線の垂れ流しは× |
調べるのはあと |
楽屋話の効用 |
2.6 間違うことの大切さ 173 |
尊徳流は損 |
途中駅と終点 |
訂正が面倒なワープロは駄目 |
手書きでは収束しない |
怖い間違い |
第3章 磨く 183 |
文章は、書きっぱなしではよくありません。自分が読者だったら、どう誤解しそうか、と考えながら何度も見なおすことが必要です。 |
3.1 読みなおす 184 |
支離滅裂が当たり前 |
読み返すのが基本 |
読み返しの網羅率 |
他人に読んでもらう |
悪口はいわない |
学会の投稿規定 |
ソフトウェアのレビュー |
α版とβ版 |
困難を語る話 |
3.2 機械的チェツク 207 |
スペルチェッカーのこと |
究極のスペルチェッカー? |
grepのこと |
「推敲」のこと |
作文技術のマニュアル男的受容を排す |
3.3 形を整える 219 |
「磨き」段階における目次案方式 |
役の覚えかた |
手動アウトラインプロセッサ |
ふたたび箇条書きについて |
枚数調整はばさっと切ることによって |
組み替えは手網を緩めて |
まず健康 |
3.4 図、表、文字飾り、縦書きほか 235 |
文字ばかりの文章はつらい |
カメラレディー原稿と電子入稿 |
電子入稿における凝りすぎ |
カメラレディー原稿における凝りすぎ |
凝っては思案に能わず |
縦書きと横書き |
3.5 読者という他人 245 |
赤の他人 |
思考パターンもさまざま |
「読む者悟れ」は時代遅れ |
簡約体と漫延体 |
言葉と文化圏 |
JISを守らぬ不届き者 |
コンピュータとコンピューター |
フロッピィという表記 |
辞書定義の使い道 |
欧文脈のこと |
マニフェスト |
3.6 締め切りのあとさき 269 |
期限に間に合わせることの大切さ |
期限に遅れることの大切さ |
別の見かたをする |
印刷になったら彼岸の彼方 |
完成を祝う |
参考資料 277 |
索引 |
まえがき |
序章 書く紙からワープロへ 1 |
自己紹介からはじめましょう。まず私がワープロを前提とする作文技術に興味を持つようになった、そのいきさつをお話しします。 |
書く紙ちょうだい |
CTSS |
運転台ではカタカナ |