1. ゴミの捨て場がない 1 |
1.1 文明社会の作り出したゴミ 1 |
深刻化するゴミ問題 1 |
ゴミ問題を数字で見る 1 |
ゴミの質的変化 3 |
豊かさの象徴としてのゴミ 4 |
ゴミを買わされている? 6 |
1.2 廃棄物の定義と分類 7 |
ゴミを法律上で見ると 7 |
一般廃棄物と産業廃棄物 7 |
「不要物」イコール「廃棄物」とは限らない 9 |
重要な社会的役割を担う廃棄物処理・回収業者 10 |
1.3 ゴミの埋立て地 11 |
ゴミ処理の流れ 11 |
江戸時代から行われた海面埋立て 13 |
埋立て地の寿命予測 13 |
処分費の高騰と不法投棄の増加 15 |
1.4 廃棄物の中の有害物 17 |
代表的な有害物 -水銀- 17 |
消費生活の中に入り込んだ水銀 18 |
水銀の流れ 19 |
数多い有害・危険廃棄物 19 |
有害物の越境移動とバーゼル条約 23 |
1.5 有限の資源 -リサイクルへの要請- 24 |
「成長の限界」と石油危機 24 |
資源の可採年数 25 |
多様な「地球環境問題」 27 |
廃棄物排出抑制のための経済的手法 28 |
2. 廃棄物処理・リサイクルの技術 30 |
2.1 廃棄物処理の方法 30 |
産業廃棄物の処理・再資源化 30 |
産業廃棄物の処理・再資源化の具体例 -鉄鋼業でのケース- 32 |
水分の多い廃棄物 -汚泥- 35 |
汚泥のさらなる減容化 37 |
2.2 要素技術 38 |
単位操作と要素技術 38 |
ものをコナゴナにする技術 -破砕- 39 |
ものを選び分ける技術 -選別・分離- 41 |
2.3 減量化のための焼却とエネルギー回収 45 |
焼却処理の歴史 46 |
ゴミ発電 48 |
焼却炉の腐食問題 49 |
汚泥その他の焼却技術 50 |
2.4 廃棄物焼却の際の環境保全対策 52 |
焼却処理のかかえる問題点 52 |
ダイオキシン発生の防止策 54 |
ボトムアッシュとフライアッシュ 55 |
2.5 最終処分 57 |
埋立て処分 57 |
3種類の最終処分場 58 |
処分地中での有機物の分解 58 |
環境保全とモニタリング 61 |
2.6 都市ゴミのリサイクル技術 62 |
都市ゴミの完全機械化リサイクルの試み 62 |
混合ゴミの機械的選別の限界 64 |
発生源分別 65 |
3. 石油から作られた廃棄物 -廃プラスチック- 66 |
3.1 文明生活の必需品となったプラスチック 66 |
プラスチック時代の幕開け 66 |
生産量の急増と廃棄物の発生 67 |
3.2 プラスチックの使用と廃棄 70 |
プラスチックの用途 70 |
プラスチックの流れ 72 |
3.3 廃プラスチックのリサイクルの方法 74 |
マテリアルリサイクル 74 |
ケミカルリサイクル 75 |
フューエルリサイクルとサーマルリサイクル 75 |
3.4 廃プラスチックの再生利用プロセス 75 |
単純再生と複合再生 75 |
複合再生プロセス 76 |
やや特殊な再生利用のケース 77 |
農業用フィルムのリサイクル 77 |
熱硬化性の廃プラスチックのリサイクル 79 |
3.5 廃プラスチックのエネルギー利用 81 |
廃プラスチックから燃料油を造る試み 81 |
実際的なサーマルリサイクル 82 |
3.6 日常生活で消費されたプラスチックのリサイクル 84 |
廃泡スチロールトレーのリサイクル 84 |
プラスチック製ボトルのリサイクル 86 |
3.7 耐久消費財の中のプラスチックの処理・リサイクル 88 |
使用済みの家電製品中のプラスチック 88 |
自動車部品としてのプラスチック 88 |
4. 生ゴミの処理とリサイクル 93 |
4.1 土は生きている 93 |
生ゴミ分別の必要性 93 |
化学肥料と農薬に支えられる農業生産 93 |
化学肥料依存への危惧 94 |
見直される有機農法 96 |
4.2 コンポスト化 96 |
コンポストとは 96 |
野積みと装置を用いるコンポスト化 97 |
4.3 微生物の働き 99 |
コンポスト化反応の担い手 -微生物群- 99 |
微生物活性への影響因子 100 |
C/N比 100 |
通気とその意義 -最適温度制御- 101 |
pH条件 102 |
4.4 コンポスト製品 103 |
コンポストの腐熟度 103 |
簡便な腐熟度の判定法 104 |
コンポスト中の重金属 104 |
水銀以外の重金属 106 |
4.5 コンポスト化プラントと原料 107 |
コンポスト化原料のあれこれ 107 |
都市ゴミと下水汚泥のコンポスト化 108 |
4.6 し尿の処理 111 |
貴重な肥料であった「し尿」 111 |
各国で異なるし尿の取り扱い 112 |
4.7 生物脱臭 115 |
「目で臭う」 115 |
物理化学的脱臭操作 117 |
土壌脱臭法 118 |
ピートやコンポスト等を用いる生物脱臭法 118 |
5. リサイクル社会の創造 121 |
5.1 リサイクルを阻む経済性 121 |
“持続可能な社会”のためのリサイクル 121 |
リサイクルの経済性を評価する指標 122 |
5.2 リサイクルのコスト負担 124 |
リサイクルの成立条件 124 |
リサイクルを推進するためには 125 |
コスト概念の変革 126 |
環境コスト負担の諸方式 127 |
5.3 リサイクルの必要性の判断 130 |
リサイクルのあるべき姿 -廃プラスチックの例- 130 |
“地球に優しい”方法とは? 131 |
ライフサイクルアセスメント 135 |
5.4 リサイクルのための商品設計 137 |
廃自動車のリサイクル 137 |
廃家電製品のリサイクル 139 |
あとがき -選択の時代- 141 |
索引 144 |