1章 優れた研究組織に共通すること |
制約を課すことなく最高を求める 3 |
5つの要件 6 |
2章 ブレークスルーのすすめ |
課題を残す「基礎」と「応用」の定義 11 |
ブレークスルーとインクリメンタル 13 |
少ない日本でのブレークスルー 15 |
日本の"生命線"を守る 18 |
"ミクロな追いつき追い越せ"の破綻 20 |
日本の生存基盤の変革のために 24 |
日本の科学技術の成熟のために 27 |
3章 整合的な知識体系を生み出すもの |
科学革命 34 |
「仮説形成とその実証」は答えにならない 37 |
「わかる」ということ 40 |
「わかる」三態 43 |
自然科学を支える三原理 無矛盾性・因果性・斉一性 45 |
無矛盾性の原理 45 |
因果性の原理 46 |
斉一性の原理 48 |
無矛盾性、因果性、斉一性の由来 50 |
技術は科学の応用ではない 53 |
技術を支える四原理 56 |
後向け因果性を用いない科学 人工科学 60 |
4章 自然システムとしての進化 |
科学技術は自然システムである 64 |
自然システムのモデルとしての生態系 66 |
自己複製子が生み出す自然システム 70 |
仮説はシステム生成子である 73 |
要素技術はシステム生成子である 74 |
自然システムとしての科学技術 76 |
特殊かつ具体的な問題がブレークスルーを生み出す 77 |
5章 人をつくる |
ブレークスルーを生む研究者の要件 83 |
変異の機会の増大 83 |
現在の体系の限界が見え、他の分野の研究者と交流できる 85 |
ブレークスルーを生む研究者の育成 86 |
内部養成では限界がある 86 |
ポストドクトラル・フェロー 87 |
大学院博士課程 88 |
大学院修士課程 91 |
学部教育課程 92 |
教育課程に共通すること 94 |
学問分野創成の順に新しい教育課程を設置すること 94 |
人材の吸引 95 |
課程の目標と到達レベルを明示すること 98 |
6章 組織をつくる |
共同体と機能体 101 |
第三の形態(進化体)としての研究組織 107 |
ブレークスルーを生む研究組織の設計と運用 110 |
研究組織の設計 110 |
研究者の任用 112 |
研究環境 112 |
研究者の評価・処遇 113 |
老化の危険性 113 |
大食の傾向 114 |
おしゃべりの傾向 114 |
肥満の傾向 114 |
繁殖能力の低下 115 |
硬化症 115 |
共同体化の危険性 116 |
外部からの評価と競争状態 119 |
7章 研究を評価する |
評価は普遍的な存在である 122 |
評価システムの構造 124 |
評価に関連する伝説 126 |
客観的な評価 126 |
外部評価と内部評価 127 |
明示的評価システムがもつべき性質 128 |
管理者の評価規範と整合性があること 128 |
明示的評価の本当の意味 128 |
ブレークスルーを生む研究評価 129 |
ブレークスルーを、それだけを、規範とする評価システム 129 |
相互に刺激的・協力的な雰囲気を維持し、推進する評価システム 130 |
おわりに 三原理・再訪 |
無矛盾性の原理の下にあるファジー論理 134 |
ファジー集合 135 |
ファジー論理 136 |
因果性の破れを救う確率測度 138 |
状態 歴史を背負った事象における因果性の保持 139 |
カオス 144 |
あとがき 149 |
参考文献 153 |