まえがき iii |
参考文献 iv |
例題,演習と本書のwebサイト v |
第1章 力学 1 |
1.1 力学Ⅰ : 質点の運動 1 |
1.1.1 1次元の運動方程式は,エネルギー保存則を使って解くことができる 1 |
1.1.2 中心力のもとでの運動は,それと等価な1次元力学系の運動に帰着できる 4 |
1.1.3 ラグランジアンから運動方程式を導くのが楽で誤りが少ない 9 |
例題1 12 |
演習1 17 |
1.2 力学Ⅱ : 振動と波動 21 |
1.2.1 微小振動は固有モードの線形結合として表せる 21 |
1.2.2 一様な媒質の微小振動は波として伝わる 25 |
例題2 30 |
演習2 36 |
1.3 補足ノート 40 |
1.3.1 軌道から中心力ポテンシャルを決めること 40 |
1.3.2 いろいろな変分原理 42 |
1.3.3 最小作用の原理の連続媒質への応用 46 |
1.3.4 断熱不変量 47 |
第2章 電磁気学 50 |
2.1 電磁気学Ⅰ : 単位系とMaxwell方程式 50 |
2.1.1 MKSA単位系とcgs-Gauss単位系の関係の理解には物理が要る 50 |
2.1.2 4つのMaxwell方程式のうち2つはベクトル・スカラーポテンシャルの存在を意味し,残りの2つは電荷・電流密度による電磁場の生成を現している 54 |
2.1.3 電荷・電流密度がなくても電磁波は伝わる 58 |
例題3 61 |
演習3 67 |
2.2 電磁気学Ⅱ : 電磁放射 72 |
2.2.1 電荷・電流密度の影響は,光速度で伝わる 72 |
2.2.2 加速している荷電粒子からの放射光の振幅は,距離に逆比例して減速する 79 |
例題4 83 |
演習4 90 |
2.3 電磁気学Ⅲ : 物質の電磁気学 94 |
2.3.1 電磁場によって物質内に誘導される電荷・電流密度は,分極ベクトルP→(Pの上部に→)と磁化ベクトルM→(Mの上部に→)によって表される 94 |
2.3.2 電磁場と分極ベクトルP→(Pの上部に→),磁化ベクトルM→(Mの上部に→)の関係は,誘電率εと透磁率μによって表される 96 |
2.3.3 εとμは,物質中の光の分散関係を定める 101 |
例題5 109 |
演習5 117 |
2.4 補足ノート 123 |
2.4.1 単位の換算表 123 |
2.4.2 線積分と面積分 124 |
2.4.3 ベクトル解析 in a nutshell 127 |
第3章 熱学・統計力学 136 |
3.1 熱学 136 |
3.1.1 熱力学的な物理量は,すべて自由エネルギーから求めることができる 136 |
3.1.2 与えられた条件のもとでは,自由エネルギーが最小化されるように平衡状態が定まる 142 |
例題6 147 |
演習6 154 |
3.2 統計力学 160 |
3.2.1 正準分布は温度によって特徴づけられる 160 |
3.2.2 大正準分布は温度と化学ポテンシャルによって特徴づけられる 167 |
3.3.3 協力現象を理解するには,平均場近似がはじめの一歩 172 |
例題7 176 |
演習7 182 |
3.3 補足ノート 190 |
3.3.1 独立変数の選び方 190 |
3.3.2 分配関数のまとめ 196 |
3.3.3 磁性体の磁気エネルギー 198 |
3.3.4 Landau-Ginzburg模型 200 |
3.3.5 平均場近似によるLandauの自由エネルギー導出 203 |
第4章 量子力学Ⅰ 207 |
4.1 オペレータによる量子力学の定式化 207 |
4.1.1 オペレータによる定式化-量子状態はベクトルで表され,物理量はエルミネート演算子で表される 207 |
4.1.2 量子調和振動子-固有角振動数がωの量子調子振動子のエネルギー固有値は,En=(n+1/2)hωで与えられる 214 |
4.1.3 1次元ポテンシャル問題-数値解法の他に変分法とWKB近似が使える 217 |
例題8 223 |
演習8 229 |
4.2 角運動量について知っておきたいことのすべて 235 |
4.2.1 角運動量演算子J^(Jの上部に^)i(i=x,y,z)はi座標軸のまわりの回転を生成する 235 |
4.2.2 交換関係[J^(Jの上部に^)i,J^(Jの上部に^)i]=ihεijkJ^(Jの上部に^)kの既約表現は,スピンs=0,1/2,1,3/2,…よって特徴づけられる.それぞれの表現の次元は2s+1である 238 |
4.2.3 角運動量j1とj2の和は,全角運動量J=j1+j2,j1+j2-1,…,|j1-j2|を与える 243 |
例題9 247 |
演習9 253 |
4.3 水素原子 259 |
4.3.1 水素原子の電子状態は,主量子数n,軌道角運動量l,と磁気量子数mの3つの量子数によって記述される 259 |
4.3.2 元素の周期律は,角運動量の量子化とPauliの排他率の結果である 265 |
4.3.3 スピンが整数の粒子はBose統計に従い,半奇数の粒子はFermi統計に従う 266 |
例題10 268 |
演習10 273 |
4.4 時間に依存しない摂動論 277 |
4.4.1 もとのハミルトンH^(Hの上部に^)0に時間によらない小さな摂動V^(Vの上部に^)が加わる場合,固有エネルギーの変化は,期待値〈V^(Vの上部に^)〉で与えられる 277 |
4.4.2 H0にd次の縮退がある場合は,固有エネルギーの変化はV^(Vの上部に^)の行列要素からなるd次エルミート行列の固有値で与えられる 283 |
例題11 286 |
演習11 293 |
4.5 時間に依存する摂動論 299 |
4.5.1 Fermiの黄金律は,単位時間あたりの遷移確率を表す 299 |
4.5.2 Rabiの公式は,磁気共鳴の原理を与える 310 |
例題12 313 |
演習12 319 |
4.6 補足ノート 323 |
4.6.1 古典ビリアル定理について 323 |
4.6.2 Wigner-Eckardの定理について 324 |
4.6.3 Euler角とd関数 326 |
4.6.4 磁気単極子の量子化 328 |
4.6.5 プロパゲータの方法 330 |
第5章 量子力学Ⅱ 334 |
5.1 ポテンシャル散乱 334 |
5.1.1 到達距離の短いポテンシャルのもとでは,束縛されないエネルギー固有状態は,入射波と散乱波の和で表される 335 |
5.1.2 Born近似では,散乱振幅はポテンシャルのFourier変換で与えられる 338 |
5.1.2 低エネルギーでは,S波散乱が主になる 343 |
例題13 347 |
演習13 350 |
5.2 電磁場の量子化 353 |
5.2.1 連続な媒質を量子化することは,調和振動子であるそれぞれの固有モードを量子化することである 353 |
5.2.2 電磁場(または輻射場)は,無限個の調和振動子から成り,それぞれの振動子のn番めの励起状態は,光量子がn個ある状態と解釈される 359 |
5.2.3 光の素過程は,吸収と放出である 361 |
例題14 367 |
演習14 371 |
5.3 補足ノート 377 |
5.3.1 紐のエネルギー・運動量テンソルのまとめ 377 |
5.3.2 遅延Green関数を使った摂動論 378 |
5.3.3 Kramers-Heisenbergの分散関係 380 |
索引 386 |