第I部 電子写真プロセスと技術 |
I 序論 3 |
1.1 歴史的概観 4 |
1.2 電子写真における潜像 7 |
1.2.1 静電像(ゼログラフィー) 7 |
1.2.2 持続性内部分極像(光エレクトレット) 8 |
1.2.3 持続導電性像 8 |
1.3 プロセスの用語 9 |
II ゼログラフィー 11 |
2.1 ゼログラフィーの原理 11 |
2.1.1 感光性表面 11 |
2.1.2 潜像の形成 12 |
2.1.3 潜像の現象 13 |
2.1.4 像の転写と定着 13 |
2.2 プロセスに関する技術 14 |
2.3 帯電または感光化 14 |
2.4 露光 15 |
2.5 現像 16 |
2.5.1 現像電極 16 |
2.5.2 カスケード現像法 17 |
2.5.3 ファーブラシ現像法 18 |
2.5.4 磁気ブラシ現像法 19 |
2.5.5 加圧現像法 19 |
2.5.6 パウダークラウド現像法 20 |
2.5.7 液体スプレー現像法 21 |
2.5.8 液体現像法 21 |
2.5.9 加熱現像法 22 |
2.5.10 オイルフィルム現像法 24 |
2.6 反転現像法 25 |
2.6.1 線画像コピーの反転法 25 |
2.6.2 現像電極を用いる反転法 25 |
2.7 現像速度 26 |
2.8 像転写 26 |
2.9 プリントの定着 27 |
2.10 感光板のクリーニング 28 |
2.11 プリントの複製 29 |
2.12 ゼログラフィー材料 29 |
2.13 光導電層 30 |
2.13.1 光感度 30 |
2.13.2 スペクトル特性 32 |
2.13.3 受容電位 32 |
2.13.4 電荷保持性 33 |
2.13.5 残留電位 33 |
2.13.6 疲労 33 |
2.14 ゼログラフフィーの現像剤 34 |
2.15 ゼログラフィーのセンシトメトリー 36 |
2.15.1 パウダークラウド現像法による階調の再現 36 |
2.15.2 磁気ブラシ現像法による階調の再現 38 |
2.15.3 ハーフトーンの再現 39 |
2.15.4 線画像の再現性 42 |
2.15.5 解像力 44 |
III 持続性内部分極 45 |
3.1 持続性内部分極の説明 45 |
3.2 内部分極による像形成 47 |
3.3 持続性内部分極の材料 51 |
IV 持続導電性 55 |
4.1 持続導電性の説明 55 |
4.2 持続導電性による像形成 55 |
4.3 持続導電性に用いられる材料 58 |
4.4 永久導電性像 61 |
V その他の電子写真プロセス 62 |
5.1 同時に露光と現像を行なうプロセス 62 |
5.1.1 Berchtoldのプロセス 62 |
5.1.2 Jacobs-Frerichsのプロセス 63 |
5.1.3 エレクトロカタリティックフォトグラフィー 63 |
5.1.4 スモークプリンター 64 |
5.1.5 ゼネラルダイナミックスのプロセス 65 |
5.2 光導電性粉末を利用したプロセス 66 |
5.3 エレクトロサーモグラフィー 67 |
5.4 光導電性サーモグラフィー 68 |
VI 特殊な問題 69 |
6.1 ゼログラフィーにおける補助技術 69 |
6.1.1 逆極性帯電 69 |
6.1.2 補助照射 70 |
6.2 ゼログラフィーの潜像転写(TESI法) 70 |
6.3 あらかじめ形成された静電像を利用するTESI法 71 |
6.3.1 TESI法No.1 71 |
6.3.2 TESI法No.2 72 |
6.3.3 TESI法No.3 73 |
6.3.4 TESI法No.4 74 |
6.4 像形成を含むTESI法 75 |
6.4.1 TESI法No.5 76 |
6.4.2 TESI法No.6 76 |
6.4.3 TESI法No.7 77 |
6.5 表面電荷像の直接転写 78 |
VII カラー電子写真プロセス 80 |
7.1 画像転写を用いるカラープロセス 81 |
7.2 電子写真紙を用いるカラープロセス 83 |
7.3 カラー電子写真についての一般的注意 84 |
VIII エレクトロラジオグラフィープロセス 86 |
8.1 ゼロラジオグラフィー 86 |
8.1.1 ゼロラジオグラフィー用材料 86 |
8.1.1.1 光導電板 86 |
8.1.1.2 現像剤 88 |
8.1.2 感光板の帯電 89 |
8.1.3 X線曝射の方法 89 |
8.1.4 X線像の現像 90 |
8.1.5 ゼロラジオグラフィー用の光導電体塗布 91 |
8.2 イオノグラフィー 92 |
IX 電子プリンティングプロセス 95 |
9.1 静電エレクトログラフィー 95 |
9.1.1 放電による静電記録 96 |
9.1.2 電子ビームを用いた静電記録 97 |
9.1.3 ゼロプリンティング 99 |
9.1.4 静電気現象を用いたステンシル印刷 101 |
9.2 電解エレクトログラフィー 102 |
9.2.1 電解記録の化学 102 |
9.2.2 電解記録の物理 104 |
9.3 放電プリンティング 106 |
9.4 磁気プリンティング 107 |
X 電子写真の応用 110 |
10.1 アメリカにおける製品の開発 110 |
10.2 等倍率事務用複写機 111 |
10.2.1 ゼロックス914コピア 111 |
10.2.2 ブルーニングコピートロン2000 114 |
10.2.3 アペコエレクトロスタット 115 |
10.2.4 SCMモデル33エレクトロスタティックコピア 115 |
10.2.5 他の等倍率複写機 116 |
10.3 マイクロフィルムのハードコピー化 116 |
10.3.1 ゼロックスコピーフロー機 117 |
10.3.2 ブルーニングコピートロン1000 120 |
10.3.3 マイクロフィルムリーダープリンター 120 |
10.3.4 その他の引伸しおよびプリント装置 121 |
10.4 印刷およびデュプリケーティング 121 |
10.4.1 コピーデュプリケーティング 121 |
10.4.2 平版印刷用のオフセット版 123 |
10.4.3 写真食刻 124 |
10.4.4 直接的電子写真印刷 124 |
10.5 ゼロラジオグラフィー装置の製品 125 |
10.5.1 基本装置 125 |
10.5.2 付属装置 126 |
10.5.3 材料 128 |
10.6 特殊な応用 128 |
10.6.1 マイクロゼログラフィー 128 |
10.6.2 ゼログラフィー写真焼付機 130 |
10.6.3 計算機出力のプリント 131 |
10.6.4 ゼログラフィーによるファクシミリ 133 |
10.6.5 高速ディスプレー 134 |
10.6.6 オッシログラフの記録 136 |
10.6.7 他の応用 136 |
10.7 他の国々における製品の開発 137 |
10.7.1 日本 137 |
10.7.2 ヨーロッパおよびイギリス 141 |
10.7.3 オーストラリア 142 |
10.7.4 ソビエト連邦 142 |
第I部 引用文献 145 |
第II部 電子写真プロセスの理論 |
I 光導電効果を用いる静電像の形成 153 |
1.1 感光材料の基本的な特性 153 |
1.1.1 実験方法 154 |
1.1.1.1 表面電荷量とその減衰の測定 154 |
1.1.1.2 比誘電率と膜厚の測定 157 |
1.1.2 光導電性絶縁膜のコロナ帯電 159 |
1.1.2.1 コロトロンによる帯電 162 |
1.1.2.2 スコロトロンによる帯電 167 |
1.1.3 光導電性絶縁膜による電荷の減衰 170 |
1.1.3.1 電荷減衰データの解析 171 |
1.1.4 光感度とその測定 173 |
1.1.4.1 暗減衰に対する補正 177 |
1.1.4.2 ゼログラフィーにおける相反則 178 |
1.1.5 疲労とその測定 179 |
1.2 光導電性絶縁材料 179 |
1.2.1 無定形セレン 181 |
1.2.1.1 構造 181 |
1.2.1.2 電気的性質 182 |
1.2.1.2.1 電気抵抗 182 |
1.2.1.2.2 チャージキャリアの移動度 182 |
1.2.1.2.3 比誘電率 183 |
1.2.1.3 光学的性質 183 |
1.2.1.3.1 吸収および反射 183 |
1.2.1.3.2 屈折率 185 |
1.2.1.3.3 活性化エネルギー 185 |
1.2.1.4 化学的性質 185 |
1.2.1.5 その他の性質 186 |
1.2.1.6 光導電特性 186 |
1.2.1.7 ゼログラフィー特性 188 |
1.2.1.7.1 暗減衰特性 189 |
1.2.1.7.2 光減衰特性 190 |
1.2.1.7.3 分光感度 192 |
1.2.1.7.4 相反則 195 |
1.2.1.7.5 量子効率 196 |
1.2.1.7.6 製造条件の影響 198 |
1.2.1.7.7 支持板表面の影響 200 |
1.2.1.7.8 不純物および添加物の影響 202 |
1.2.1.7.9 多層セレン感光板 205 |
1.2.1.8 ゼロラジオグラフィー特性 206 |
1.2.2 顔料-樹脂系の光導電体 208 |
1.2.2.1 顔料-樹脂系光導電体の作製 208 |
1.2.2.2 顔料-樹脂系光導電体の特性 209 |
1.2.2.3 ZnO-樹脂系フィルム 210 |
1.2.2.3.1 ZnOの特性 210 |
1.2.2.3.2 ZnO-樹脂系感光層の帯電 212 |
1.2.2.3.3 帯電ZnO-樹脂系感光層の暗および光減衰特性 216 |
1.2.2.3.4 分光感度 224 |
1.2.2.3.5 相反則 228 |
1.2.2.4 ZnO以外の顔料-樹脂系光導電性フィルム 228 |
1.2.2.4.1 亜鉛-カドミウムの硫化物 228 |
1.2.2.4.2 硫化第2水銀 230 |
1.2.2.4.3 セレン顔料 231 |
1.2.2.4.4 酸化チタン 231 |
1.2.3 有機物光導電体 232 |
II 光導電性絶縁体の電荷輸送現象 235 |
2.1 暗減衰と電荷受容性 235 |
2.2 光導電性絶縁体における再結合,トラップ,および障壁の役割 238 |
2.3 ゼログラフィーにおける光導電性放電 241 |
2.4 光導電性放電理論 242 |
2.4.1 無定形セレン層に対するモデル 245 |
2.4.2 ZnO-樹脂系感光層に対するモデル 249 |
2.4.3 有機物の光導電感光層 255 |
III 静電像の性質 256 |
3.1 静電像に関する電場 257 |
3.2 静電像の数学的取り扱い 258 |
3.2.1 自由空間における像の電場構造 258 |
3.2.2 現像電極を有するときの像の電場構造 261 |
3.2.3 像面の上に誘電体層を有するときの静電像の電場構造 262 |
3.2.4 例I,II,IIIの比較 262 |
3.3 電場の解像性と静電像の振幅 266 |
3.3.1 例Iに対する電場の解像性 267 |
3.3.2 例IIに対する電場の解像性 269 |
3.4 像電場に対する現像電極の効果 273 |
3.5 静電像電場のまとめ 279 |
3.6 付録A:誘電体表面上の正弦波的電荷分布に対する電場の式の導出 280 |
3.7 付録B:電気力線を描くための式の導出 284 |
IV 静電潜像の誘電体表面への転写 286 |
4.1 静電気的考察 286 |
4.2 Paschen曲線と放電 288 |
4.3 修正Paschen曲線 290 |
4.4 広い空隙における放電 292 |
4.5 転移電荷の計算 293 |
4.5.1 一定の空隙における電荷転移 295 |
4.5.2 誘電体面の剥離時の電荷転移 295 |
4.5.2.1 剥離中におこる階段状転移 298 |
4.5.2.2 フィルムの剥離の間に転移する電荷の観測 300 |
4.5.3 電場放出領域における電荷転移 300 |
4.5.3.1 電場放出による転移電荷の観測方法 301 |
4.5.4 空隙がない場合の電荷転移 304 |
4.6 実験方法 306 |
4.6.1 装置 307 |
4.6.2 実験結果 308 |
4.6.2.1 剥離法の実験 310 |
4.6.2.2 接触法の実験 314 |
4.6.2.3 理論と実験についての一般的事項 316 |
4.6.2.4 圧着転写法の実験 316 |
4.6.2.4.1 電荷転移に対する圧力の効果 320 |
4.6.3 マイラー中の内部分極 320 |
4.7 実用上の考察 321 |
4.8 放電による電荷転移の機構 323 |
4.8.1 一定電場下での空隙幅による電流変化 324 |
4.8.2 一定電圧下での空隙幅による電流変化 325 |
4.8.3 静電像転写に要する電流の大きさ 327 |
4.9 直接電荷転移の機構 328 |
V ゼログラフィー画像の現像理論 329 |
5.1 小粒子の帯電 329 |
5.1.1 乾式粉末現像の摩擦帯電現象 329 |
5.1.2 液体現像剤の電気泳動特性 333 |
5.1.2.1 懸濁液体中の粒子帯電の性質 334 |
5.1.2.2 懸濁液の安定性 336 |
5.1.2.3 誘電泳動による粒子移動 337 |
5.2 現像における粒子付着の動力学 339 |
5.2.1 液体現像法 339 |
5.2.2 エアロゾル現像 344 |
5.2.3 カスケードと磁気ブラシ現像 346 |
5.2.4 センシトメトリーに関する考慮 347 |
第II部 引用文献 348 |
索引 355 |