1. 電力系統の概要 1 |
1.1 電力系統の特徴 1 |
1.2 系統を構成する諸要素 2 |
1.2.1 発電設備 2 |
1.2.2 輸送設備 6 |
1.2.3 運用設備 8 |
1.3 系統連系,系統構成 9 |
1.4 電力系統における諸問題 12 |
1.4.1 系統運用に関する諸問題 12 |
1.4.2 系統開発拡充計画(設計)に関する諸問題 13 |
2. 電力潮流問題 15 |
2.1 はじめに 15 |
2.2 グラフ理論からの準備 17 |
2.2.1 諸定義,諸性質 17 |
2.2.2 行列による表現 21 |
2.2.3 インピーダンス,アドミタンス行列 25 |
2.3 電力潮流問題の解法 28 |
2.3.1 電力潮流問題 28 |
2.3.2 解法における3つの流れ 32 |
2.3.3 反復法 33 |
2.3.4 ニュートン・ラフソン法 50 |
2.4 電力回路網問題の特徴と諸性質 56 |
2.4.1 電力回路網の特徴 56 |
2.4.2 プス・アドミタンス行列のまばらさ(sparsity) 58 |
2.4.3 プス・アドミタンス行列の不安定性 60 |
2.4.4 線形連立方程式に対する反復法の収束性 63 |
2.4.5 反復法の誤差推定 68 |
2.5 諸方法の比較 76 |
2.5.1 諸方法の間の関係と収束性 76 |
2.5.2 例 78 |
2.5.3 比較 83 |
付録I 第2.3.3.e項のi.におけるZ1,Z2,Z3,Z4の導出 90 |
付録II ニュートン・ラフソン法の収束性 92 |
付録III 十分大きなkに対するMkの形 95 |
付録IV Msの正則非負性 95 |
3. 大規模回路網の問題点と対策 99 |
3.1 大規模回路網における限界と安定化対策 99 |
3.1.1 回路網のサイズの限界 99 |
3.1.2 計算安定化の方法 101 |
3.2 ブロック反復法 105 |
3.3 ダイアコプテックス 109 |
3.4 分解型ブス・インピーダンス法 117 |
3.5 最適順序消去法 122 |
3.5.1 消去法と因子行列分解 122 |
3.5.2 帯行列化とブロック対角行列化 127 |
3.5.3 準最適順序づけ 131 |
3.6 回路網の最適分解 132 |
3.6.1 ダイアコプテックスにおける必要メモリ数と計算量 133 |
3.6.2 一様分布回路網の性質 135 |
3.6.3 一般の電力回路網の場合 136 |
3.6.4 問題の一定式化 138 |
3.6.5 逐次ダイナミック・プログラミング法 139 |
3.6.6 グラフの方法 141 |
付録I (2-2)の証明 147 |
付録II (2-4)の証明 147 |
4. 電力系統における装態推定法 151 |
4.1 はじめに 151 |
4.2 状態推定の方法 152 |
4.2.1 静的システムの状態推定 153 |
4.2.2 動的システムの状態推定 159 |
4.3 電力潮流の状態推定 168 |
4.3.1 近似モデルと状態推定 169 |
4.3.2 状態推定法とニュートン・ラフソン法の比較 175 |
4.3.3 大規模システムにおける計算法の改善策 177 |
4.3.4 数値例 180 |
4.4 状態推定法による負荷予測 184 |
4.4.1 負荷予測のための基本モデル 185 |
4.4.2 負荷予測の実際 189 |
4.4.3 ごく短期負荷予測の応用と問題点 197 |
4.5 状態推定法による流量予測 199 |
4.5.1 河川出水のための基本モデル 199 |
4.5.2 パラメータHnの最適化と流量予測 201 |
4.5.3 実施例 神奈川県相模川水系への適用 203 |
4.6 むすび 206 |
付録I 共分散行例 208 |
付録II 2次形式の最小化 209 |
付録III 行列の等式 209 |
5. 電力系統の経済運用 213 |
5.1 はじめに 213 |
5.2 電力損失と増分損失 214 |
5.2.1 損失方程式 214 |
5.2.2 損失最小の条件 220 |
5.2.3 増分損失 223 |
5.3 火力系の短期間経済運用 225 |
5.3.1 送電損失を無視した場合 225 |
5.3.2 送電損失を考慮する場合 229 |
5.3.3 ダイナミック・プログラミングによる解法 231 |
5.3.4 発電所の並列決定を含む場合 234 |
5.3.5 起動停止を含む場合 235 |
5.4 水火力系の短期間経済運用 238 |
5.4.1 水位変動の影響のない場合 238 |
5.4.2 送電損失の考慮,並列発電所決定の問題など 242 |
5.4.3 水位変動を考慮する場合 243 |
5.4.4 貯水量制約を考慮する場合 246 |
5.4.5 連接水系発電所群を含む場合 250 |
5.5 貯水池運用 256 |
5.5.1 はじめに 256 |
5.5.2 決定論的貯水池運用問題 258 |
5.5.3 確率論的貯水池運用問題 264 |
5.5.4 適応貯水池運用問題 268 |
付録I 第5.4.3項式(5.86),(5.87)の誘導 273 |
付録II 水火力系における火力系の等増分率法則の成立 276 |
付録III 循環行列の性質 277 |
付録IV ダイナミック・プログラミングを適用しうるための十分条件 278 |
付録V 平均出力による"等価負荷"の導入妥当性 279 |
6. セキュリティ・コントロール 283 |
6.1 セキュリティ・コントロールの概要 283 |
6.1.1 セキュリティ・コントロールとはなにか 284 |
6.1.2 電力系統の3状態と多レベル構造 286 |
6.1.3 セキュリティ・コントロールの流れ 289 |
6.2 セキュリティ・コントロールの構能:そのソフトウエア 291 |
6.2.1 情報収集・警報システム 292 |
6.2.2 正常状態における予防制御 295 |
6.2.3 緊急状態,回復状態の制御 298 |
6.3 セキュリティ・コントロールの構成:そのハードウエア 300 |
6.4 セキュリティ・コントロールの今後の問題 304 |
索引 309 |