I 憲法の基本原理 |
1 憲法とは何か 3 |
1.1 憲法と国家 3 |
実質的意味の憲法と形式的意味の憲法 3 |
実質的意味の憲法と国家 4 |
国家の正当性に関する諸理論 6 |
法の3つの役割 8 |
1.2 立憲的意味の憲法 12 |
近代立憲主義 12 |
近代憲法から現代憲法へ 14 |
国民主権 16 |
権力分立原理の変容 18 |
法の支配 21 |
硬性憲法 23 |
憲法の尊厳的部分と機能的部分 25 |
1.3 憲法の法源と解釈 27 |
成分法源と不文法源 27 |
日本国憲法 27 |
最高法規 28 |
不文法源 31 |
憲法の解釈 35 |
1.4 憲法の変動と保障 37 |
憲法改正の手続 37 |
改正の限界 38 |
憲法の変遷 42 |
2 日本憲法史 47 |
2.1 大日本国憲法 47 |
大日本帝国憲法の制定 47 |
大日本帝国憲法の基本原理と運用 48 |
2.2 日本国憲法の制定 51 |
憲法制定の過程 51 |
日本国憲法制定の法理①―八月革命説 54 |
日本国憲法制定の法理 ②―ノモス主権論 55 |
両説の検討―憲法の科学 56 |
3 平和主義 59 |
3.1 憲法9条の起源 59 |
マッカーサー ・ ノート 59 |
芦田修正 60 |
3.2 憲法9条の解釈 60 |
憲法9条は法か? 61 |
「国際紛争を解決する手段として」の戦争の放棄 61 |
「戦力」保持の禁止 62 |
「交戦権」の否認 66 |
3.3 公共財の提供と国民主権 67 |
3.4 民主主義の限界と憲法 70 |
3.5 平和的生存権 72 |
4 天皇制 77 |
4.1 天皇の地位 77 |
象徴としての地位 77 |
天皇は君主か? 78 |
天皇は元首か? 79 |
4.2 天皇の権能 80 |
国家機関としての権能―国事行為 80 |
象徴としての行為―公的行為 87 |
4.3 皇室の経済 88 |
皇室財産の国有化 88 |
皇室の財産授受 89 |
皇室の費用 90 |
II 憲法上の権利保障 |
5 権利保障の基本問題 95 |
5.1 憲法上の権利と人権 95 |
人権の歴史 95 |
人権の観念 99 |
国民の義務・抵抗権 105 |
5.2 公共の福祉と人権 110 |
従来の学説とその問題点 111 |
公共の福祉 114 |
「切り札」としての人権 120 |
二重の基準論 123 |
5.3 憲法上の権利の享有主体 126 |
外国人の権利 126 |
天皇の「人権」? 133 |
法人の「人権」 135 |
5.4 憲法上の権利の適用範囲 137 |
私人間効力 137 |
特殊な法律関係 144 |
6 包括的基本権 153 |
6.1 憲法12条, 13条の意義 153 |
憲法12条の意味 153 |
憲法13条の意味 154 |
6.2 憲法13条の保障する権利―包括的基本権 156 |
プライヴァシー権―自己情報コントロール権 157 |
名誉権 163 |
環境権 167 |
具体的自由と自己決定 169 |
7 平等 173 |
7.1 平等の観念 173 |
平等とは何か 173 |
なぜ差別するのか 175 |
7.2 不合理な差別の禁止 176 |
憲法14条は何を禁止しているか? 176 |
具体的事例 182 |
7.3 差別禁止の制度的具体化 190 |
8 自由権 193 |
8.1 精神的自由 193 |
思想 ・ 良心の自由 194 |
信教の自由 196 |
表現の自由 203 |
結社の自由 227 |
通信の秘密 230 |
学問の自由 232 |
8.2 経済的自由 237 |
職業選択の自由 237 |
財産権の保障 241 |
経済活動規制と民主的政治過程―違憲審査基準論の背景 249 |
居住, 移転, 移住, 国籍離脱の自由 253 |
8.3 人身の自由 255 |
奴隷的拘束 ・ 意に反する苦役からの自由 255 |
適正手続の保障 256 |
令状主義 263 |
その他の刑事上の権利 266 |
9 社会権 275 |
9.1 社会権と自由権 275 |
社会権と自由権の衝突 275 |
積極的権利と司法の消極性 276 |
9.2 生存権 278 |
生存権の権利性 278 |
判例 280 |
立法裁量縮減の工夫 282 |
9.3 教育を受ける権利 285 |
教育を受ける権利と公教育 285 |
「国の教育権」 と 「国民の教育権」 286 |
義務教育の無償性 288 |
9.4 労働に関する権利 289 |
勤労の権利 289 |
労働基本権 290 |
公務員の労働基本権 292 |
公務員の労働基本権―判例の展開 292 |
10 参政権 301 |
10.1 選挙権 ・ 被選挙権 301 |
選挙権 301 |
被選挙権 302 |
10.2 請願権 303 |
11 国務請求権 305 |
11.1 裁判を受ける権利 305 |
概説 305 |
訴訟と非訟 306 |
裁判の公開とその制限 307 |
賠償および補償請求権 310 |
III 統治機構 |
12 国会 315 |
12.1 国会の地位 315 |
国民の代表 315 |
国権の最高機関 324 |
唯一の立法機関 325 |
12.2 選挙 329 |
選挙の意味 329 |
選挙の諸原則 330 |
選挙区と代表法 332 |
政党 340 |
選挙における自由と公正 342 |
12.3 両院制 343 |
参議院の存在理由 343 |
両院相互の関係 345 |
12.4 国会議員の地位 348 |
議員の身分の得喪 348 |
議員の特典 348 |
議員の権能 352 |
12.5 議院の権能 353 |
自律権 355 |
国政調査権 355 |
12.6 国会の権能―財政の統制 358 |
租税法律主義 358 |
国費の支出および国の債務負担 360 |
予算 361 |
決算 363 |
財政状況報告 364 |
12.7 国会の会期 364 |
会期の種類 364 |
参議院の緊急集会 365 |
12.8 会議の原則 366 |
定足数 366 |
表決数 367 |
会議の公開 367 |
両院協議会 368 |
13 内閣 371 |
13.1 内閣の地位 371 |
議員内閣制 371 |
行政権の帰属 377 |
13.2 内閣の組織と運営 382 |
内閣の構成 382 |
内閣総理大臣 383 |
閣議決定の方式 386 |
内閣の消滅 386 |
13.3 内閣の権能 389 |
政令の制定 389 |
条約の締結 391 |
衆議院の解散 393 |
14 裁判所 403 |
14.1 裁判所の性格 403 |
司法権の概念 403 |
司法権の限界 405 |
伝統的司法概念への疑問 411 |
14.2 裁判所の組織 414 |
特別裁判所の禁止 414 |
最高裁判所 416 |
14.3 裁判官の地位 419 |
職権の独立 419 |
裁判官の身分保障 421 |
14.4 違憲審査制 422 |
違憲審査の類型 422 |
憲法判断回避の準則 422 |
法令違憲と適用違憲―違憲主張の適格 428 |
立法事実 433 |
違憲判決の効力 435 |
違憲審査の対象 438 |
判例とその変更 443 |
民主主義と司法審査 445 |
15 地方自治 449 |
15.1 地方自治の理念 449 |
地上自治の本旨 449 |
分権の長所と短所 451 |
15.2 地方公共団体の組織と権限 452 |
従来の制度の問題点 452 |
地方自治制度の改革 453 |
憲法上の地方公共団体 454 |
地方自治と直接民主制 455 |
法律と条例 456 |
索引 461 |
事項索引 461 |
判例索引 469 |