まえがき i |
第1章 タンパク質ハイブリッドとは(稲田祐二) 1 |
1.1 はじめに 1 |
1.2 タンパク質ハイブリッド合成 5 |
1.3 有機溶媒中での酵素反応 10 |
1.4 PEC ヘマトポルフィリンハイブリッド 17 |
1.5 磁性体ハイブリッド 19 |
1.6 フィブリン-酵素(細胞内小器官,生細胞)ハイブリッド 26 |
1.7 おわりに 35 |
文献 36 |
第2章 高分子薬剤の血管透過と体内挙動 特に腫瘍と炎症局所へのデリバリ (前田 浩) 41 |
2.1 はじめに 41 |
2.2 異種タンパク質を生体内に投与した場合の問題点:免疫原性 42 |
2.3 血中濃度と体内半減期の問題 43 |
タンパク質の分子量 43 |
荷電の影響 49 |
生体での異種タンパク質回収システム 50 |
2.4 腫瘍血管における高分子の選択的透過性:固型腫瘍に対する化学療法の新しい理論(EPR効果) 52 |
血管新生 52 |
腫瘍組織と血管透過性 53 |
腫瘍血管の構築と機能の欠陥 54 |
腫瘍組織におけるリンパ系の未発達とリンパ系回収の欠損 55 |
血行性回収の特性 55 |
2.5 炎症局所への高分子の集積 57 |
2.6 モノクローナル抗体ハイブリッド型制癌剤 59 |
2.7 プロテインテイラーイングによる親油性の増強:剤型の多様化 61 |
2.8 おわりに 64 |
文献 65 |
第3章 ハイブリッド制癌剤(小田達也・前田 浩) 68 |
3.1 はじめに 68 |
3.2 高分子化制癌剤のプロトタイプとしてのスマンクス 68 |
スマンクスの構造 68 |
生体親和性および安定性 70 |
リンパ行性,腫瘍集積性の増大 73 |
毒性と制癌効果 73 |
培養細胞系における殺細胞作用 74 |
スマンクスの殺細胞作用以外の生物活性:BRM活性 77 |
3.3 各種高分子によるハイブリッド制癌剤 78 |
合成高分子によるハイブリッド化 78 |
生体高分子によるハイブリッド化 83 |
3.4 おわりに 89 |
文献 90 |
第4章 ハイブリッド型酵素医薬(小田達也・前田 浩) 92 |
4.1 はじめに 92 |
4.2 合成高分子結合-スーパーオキシドジスムターゼ(SOD) 93 |
4.3 ポリエチレングリコール(PEG)-ビリルビンオキシダーゼ 95 |
4.4 PEG-アデノシンデアミナーゼ 97 |
4.5 PEG-インターロイキン2 99 |
4.6 おわりに 101 |
文献 101 |
第5章 補酵素のハイブリッド(大島敏久・左右田健次) 104 |
5.1 はじめに 104 |
5.2 高分子化NADおよびNADP 105 |
高分子化NAD(H)(ポリエチレングリコール-NAD(H)とその酵素膜型リアクターへの利用 106 |
高分子化NADP(H)〔PEG-NADP(H)〕 116 |
5.3 Bis-NAD〔N2,N2'-adipodihydrazido-bis-(N6-carbonylmethyl-NAD)〕 120 |
Bis-NADを用いるアフィニティ沈降(affinity precipitation) 120 |
Bis-NADを利用する部位対向性酵素複合体(Site-to-Site Enzyme Complex)の合成 121 |
5.4 補酵素-酵素ハイブリッド 125 |
5.5 おわりに 129 |
文献 129 |
第6章 ドラッグデリバリーシステム(橋田 充) 132 |
6.1 はじめに 132 |
6.2 ドラッグデリバリーシステムの基本的考え方 133 |
薬物の生体内拳動と剤形 133 |
ドラッグデリバリーシステムの種類 135 |
6.3 タンパク質医薬品のドラッグデリバリーシステム 136 |
ドラッグデリバリーシステム設計の立場からみたタンパク質医薬品の特徴 136 |
吸収障壁の克服 137 |
放出制御 139 |
標的指向化 141 |
6.4 ハイブリッド化を利用したタンパク質医薬品のドラッグデリバリーシステム 143 |
高分子修飾タンパク質医薬品 143 |
特殊な機能を有する高分子物質を利用した修飾 145 |
レセプターを介したタンパク質医薬品の標的指向化 147 |
6.5 一般医薬品に対する高分子ハイブリッド技術の応用 147 |
高分子化医薬 147 |
高分子化マイトマイシンCプロドラッグの合成と物理化学的性質 149 |
腫瘍細胞との相互作物 151 |
in vitro腫瘍細胞増殖抑制効果 152 |
全身投与時の生体内挙動 153 |
臓器移行性の検討 156 |
局所投与時の生体内挙動 156 |
治療効果 159 |
高分子化マイトマイシンCプロドラッグの臨床適用 160 |
その他の高分子化医薬 160 |
6.6 おわりに 160 |
文献 161 |
第7章 バイオエレクトロニクスの開発とハイブリッド分子(相澤益男) 167 |
7.1 はじめに 167 |
7.2 バイオエレクトロニクスとタンパク質ハイブリッド 168 |
7.3 バイオセンサ 169 |
バイオセンサの基本構成 169 |
バイオセンサとタンパク質ハイブリッド 171 |
電気化学法による酵素センサのマイクロフィブリケーション 173 |
タンパク質ハイブリッドを利用したホモジニアス免疫測定 177 |
7.4 バイオ素子構築技術 185 |
7.5 分子インターフェイス 187 |
7.6 導電性酵素と酵素活性の電子制御 191 |
7.7 おわりに 193 |
文献 193 |
第8章 人工酵素・人工レセプターの設計と合成(田伏岩夫・黒田裕久) 195 |
8.1 はじめに 195 |
8.2 人工酵素・レセプターとホスト・ゲストの化学 196 |
8.3 人工酵素における触媒活性部位の設計 198 |
8.4 人工酵素の実際例 201 |
チトクロムP-450 201 |
シクロデキストリンをホストとする人工酵素 206 |
修飾シクロデキストリンを用いる人工酵素 209 |
シクロファン,クラウンを用いた人工酵素 216 |
8.5 人工レセプターの構築 219 |
8.6 おわりに 221 |
文献 222 |
第9章 ヘモグロビンハイブリッドを用いる人工血液(岩下雄二・岩崎敬治) 225 |
9.1 はじめに 225 |
9.2 血液問題の現状 226 |
9.3 人工血液研究の歴史 227 |
金属錯体を用いる研究 229 |
フロロカーボンを用いる研究 229 |
ヘモグロビンを用いる研究 230 |
9.4 化学修飾ヘモグロビンを用いる人工血液の研究 231 |
9.5 ヘモグロビン分子の血中滞留時間の延長 233 |
9.6 ヘモグロビン-ポリエチレングリコール結合体の酸素運搬能 237 |
9.7 安定化ヘモグロビンの溶液物性 243 |
9.8 安定化ヘモグロビンの動物評価 245 |
9.9 ヘモグロビン-イヌリン結合体の人工血液としての評価 248 |
9.10 化学修飾ヘモグロビンの応用 252 |
9.11 おわりに 254 |
文献 255 |
第10章 酵素修飾法による多機能性タンパク質の作成(荒井綜一) 258 |
10.1 はじめに 258 |
10.2 酵素反応 260 |
10.3 カゼインから作成した界面活性剤 261 |
10.4 酵素修飾ゼラチン 262 |
10.5 おわりに 264 |
文献 265 |
索引 267 |
まえがき i |
第1章 タンパク質ハイブリッドとは(稲田祐二) 1 |
1.1 はじめに 1 |