はじめに |
執筆者一覧 |
第Ⅰ部 序章 1 |
1. 温暖化研究の流れ 2 |
2. 過去1000年の気温の変動からわかること 6 |
3. 二つの温暖化の実態 10 |
4. 講義マップと本書の構成 16 |
コラム1 二酸化炭素による地球温暖化の科学的根拠-いつ頃から認識されていたか 19 |
第Ⅱ部 地球温暖化の仕組みと実態 21 |
第1章 温室効果ガス収支の観測 22 |
1-1 はじめに 22 |
1-2 過去の濃度変化 22 |
1-3 主題の概要 24 |
1-4 地上観測のネットワーク 26 |
1-5 二酸化炭素の行方 29 |
1-6 森林の吸収 32 |
1-7 大気計画 36 |
1-8 衛星観測 41 |
1-9 おわりに 47 |
第2章 地球温暖化の仕組み 50 |
2-1 はじめに 50 |
2-2 放射の3法則と地表面・大気の性質 50 |
2-3 温室効果 56 |
2-4 地球温暖化の基本的仕組み 66 |
2-5 フィードバック 68 |
2-6 エアロゾル・太陽放射量 70 |
2-7 おわりに-現実の地球温暖化のモデル化 72 |
第3章 数値モデルによる気候変動研究 74 |
3-1 はじめに 74 |
3-2 気候の数値モデル 74 |
3-3 気候モデルの検証 79 |
3-4 気候モデルによる地球温暖化の予測 86 |
3-5 おわりに 92 |
第4章 気候変動の実態94 |
4-1 はじめに 94 |
4-2 気候変動の実態 94 |
4-3 地球温暖化とその要因 107 |
4-4 おわりに 109 |
第5章 温暖化と水循環 111 |
5-1 はじめに 111 |
5-2 20世紀に見られた異常昇温 111 |
5-3 温室効果 112 |
5-4 大気-海洋-陸面結合モデル 114 |
5-5 21世紀の終わり頃までの温暖化 115 |
5-6 数世紀先の温暖化 119 |
5-7 地質時代の温暖化 120 |
5-8 おわりに 120 |
第Ⅲ部 ヒートアイランドの仕組みと実態 123 |
第1章 ヒートアイランドの仕組み 124 |
1-1 はじめに-暑くなる身近な空気と水 124 |
1-2 地表面におけるエネルギー収支の基礎 126 |
1-3 ヒートアイランドを生み出す要因 127 |
1-4 都市のエネルギー収支の特徴-郊外と比較して 130 |
1-5 地球温暖化の原因と違い 132 |
1-6 大気境界層の基礎 133 |
1-7 大気境界層とヒートアイランド 135 |
1-8 ヒートアイランドが発生しやすい条件の理由 136 |
1-9 大規模緑地の効用 137 |
1-10 庭木のオアシス効果 139 |
1-11 おわりに-ヒートアイランドの仕組みの解明に寄与する最先端技術 139 |
第2章 数値モデルによるヒートアイランド研究 144 |
2-1 はじめに 144 |
2-2 都市のヒートアイランドの特徴 144 |
2-3 都市の規模とヒートアイランドに関する概算 145 |
2-4 概算の理論的根拠 147 |
2-5 都市と豪雨 149 |
2-6 ヒートアイランドの数値モデル 150 |
2-7 数値モデルによるヒートアイランドの再現 152 |
2-8 ヒートアイランドと雲のモデリング 155 |
2-9 誰でもつかえる都市気候緩和評価モデル 157 |
2-10 おわりに 160 |
第3章 東京のヒートアイランド 162 |
3-1 はじめに 162 |
3-2 上昇する大都市の気温 163 |
3-3 東京の夏季気温分布と海風効果 169 |
3-4 ヒートアイランドの形成要因 170 |
3-5 大規模緑地のクールアイランド効果 173 |
3-6 おわりに 177 |
第4章 体感気候-名古屋市民参加によるヒートアイランド研究 179 |
4-1 はじめに 179 |
4-2 体感気候を考えてきた歴史 180 |
4-3 名古屋のヒートアイランドの実態 181 |
4-4 ヒートアイランド抑制の効果 183 |
4-5 都市気候を考慮した暮らしとまちづくりのデザイン 194 |
4-6 おわりに 195 |
第5章 温暖化のダウンスケーリング 197 |
5-1 はじめに 197 |
5-2 ダウンスケーリング 198 |
5-3 擬似温暖化手法 201 |
5-4 都市気候の将来予測実験 202 |
5-5 都市気候の将来予測に関する不確実性 205 |
5-6 おわりに 206 |
第Ⅳ部 温暖化の政策と展望 209 |
第1章 低炭素社会に向けて動き出した世界 210 |
1-1 はじめに 210 |
1-2 なぜ低炭素社会にならざるを得ないのか 210 |
1-3 低炭素社会とは 213 |
1-4 低炭素社会は実現可能か 214 |
1-5 どうやって変えるか 218 |
1-6 ロードマップの作成 220 |
1-7 おわりに-低炭素社会のモデル国家に 222 |
第2章 気候政策の課題と展望 224 |
2-1 はじめに 224 |
2-2 気候政策-国際,国,地域 224 |
2-3 気候政策の政策・措置の3類型 227 |
2-4 「構造改革型」の気候政策の提案 230 |
2-5 おわりに-気候政策の展望 238 |
第3章 名古屋市の地球温暖化対策 240 |
3-1 はじめに-地球温暖化対策の歩み 240 |
3-2 地球温暖化にかかる問題意識 241 |
3-3 市民・事業者との協働による地球温暖化対策の推進 243 |
3-4 低炭素都市2050戦略-“低炭素で快適な都市なごや”への挑戦 245 |
3-5 おわりに-8割削減に向けた道筋 250 |
第4章 環境共生型建築・地域を目指して 252 |
4-1 はじめに 252 |
4-2 環境共生型居住システムの構築 253 |
4-3 エネルギーの使用の合理化に関する法律 254 |
4-4 建築物の環境性能評価 256 |
4-5 建築における省エネルギー技術 258 |
4-6 エネルギーの面的利用 262 |
4-7 おわりに 264 |
第5章 建設業としてのヒートアイランド対策の取り組み 265 |
5-1 はじめに 265 |
5-2 ヒートアイランド現象の原因 265 |
5-3 建設業としての取り組み 265 |
5-4 おわりに 277 |
第Ⅴ部 結論-器としての地球 281 |
1. 地球の大気,水,炭素の分布 282 |
2. 二つの温暖化の関係 285 |
3. 今後の勉強のために 287 |
コラム2 地球温暖化研究のパイオニア・真鍋淑郎博士 290 |
あとがき |