序 覚えておきたい基本用語と図 1 |
1.生物と細胞 1 |
2.セントラルドグマ 5 |
3.細胞分裂 8 |
4.生体物質 10 |
5.遺伝子組換え 15 |
第1部 生命を探る |
第1章 ゲノム計画~ヒトやほかの生物種のゲノム計画の進展とポストゲノムシーケンス研究 19 |
1-1 ゲノム研究は生物学の研究に革命を起こしている 19 |
1-2 ゲノム研究とはなにか:遺伝学150年の道程 19 |
1-3 ゲノム研究で何がわかったのか 28 |
1-4 ゲノム研究で何がわかったのか(2) 36 |
1-5 これからのゲノム科学 40 |
第2章 生命はなぜ老いるのか~テロメラーゼ・ガン化と老化 41 |
2-1 老化のメカニズム 41 |
2-2 細胞の寿命とテロメア 41 |
2-3 テロメラーゼ 45 |
2-4 抗がん剤ターゲットとしてのテロメラーゼ 49 |
第3章 幹細胞の発見~発生学における意義と生体材料としての価値 51 |
3-1 細胞が未分化であるということ 51 |
3-2 幹細胞 53 |
3-3 胚性幹細胞(ES細胞) 54 |
3-4 未分化細胞に分化を誘導する 56 |
3-5 幹細胞は再生医療の材料となるか? 58 |
3-6 幹細胞を利用する上での問題点 59 |
第4章 抗体産生細胞で起こる遺伝子の再編成 61 |
4-1 脊椎動物の免疫系 61 |
4-2 免疫グロブリンの分子構造 63 |
4-3 抗体遺伝子の構造と遺伝子再編成 64 |
4-4 抗体遺伝子の再編成と免疫系の進化 68 |
第5章 生体反応の可視化 71 |
5-1 1分子法とは 71 |
5-2 細胞膜構造の解析法 72 |
5-3 膜骨格フェンスによる膜タンパク質の運動制御 74 |
5-4 タンパク質1分子の活性化を見る 82 |
第6章 生命の起源とその初期進化 85 |
6-1 研究の背景 85 |
6-2 生命の始まり 87 |
6-3 生命の歴史 90 |
第2部 病気と遺伝子 |
第1章 がんと遺伝子 93 |
1-1 がん細胞の性質 93 |
1-2 がんの原因となる因子 95 |
1-3 がん遺伝子 97 |
1-4 がん抑制遺伝子 103 |
1-5 細胞の生死とがん化 107 |
第2章 テーラーメイド医療 109 |
2-1 はじめに 109 |
2-2 薬物応答の多様性とSNP 110 |
2-3 SNPを決めるプロジェクトが世界中で進行している 113 |
2-4 テーラーメイド医療 114 |
2-5 おわりに 117 |
第3章 高脂血症はなぜ起こるのか~コレステロール合成と細胞内への取り込みの調節機構 119 |
3-1 高脂血症とは何か 119 |
3-2 生体膜の構造 119 |
3-3 コレステロールの代謝 121 |
3-4 高脂血症が引き起こされるメカニズム 126 |
3-5 遺伝子の転写調節によるコレステロール量の調節 128 |
3-6 おわりに 131 |
第4章 レプチン~肥満を引き起こす遺伝子 133 |
4-1 レプチンの発見以前 133 |
4-2 レプチンとその受容体の発見 134 |
4-3 レプチンの働き 138 |
4-4 レプチンと肥満 141 |
4-5 おわりに 142 |
第5章 アルツハイマー病~β-アミロイドの蓄積におけるプレセニリンの役割 143 |
5-1 はじめに 143 |
5-2 アルツハイマー病の病理像と原因 143 |
5-3 アミロイドβタンパク質をつくり出す酵素 146 |
5-4 アミロイドβタンパク質非産生系のαセクレターゼとADAMファミリー 149 |
5-5 セクレターゼ群のクロストークとアルツハイマー病 150 |
第6章 プリオン病 151 |
6-1 プリオン病の発見 151 |
6-2 PrPの構造と機能 153 |
6-3 PrP遺伝子の変異とプリオン病 155 |
6-4 おわりに 157 |
第3部 生命の改変技術 |
第1章 有用タンパク質の生産と利用~有用タンパク質の生産方法の基礎 159 |
1-1 タンパク質の生産技術 159 |
1-2 大腸菌によるホタルルシフェラーゼの生産 161 |
1-3 タンパク質の改良 164 |
1-4 Bacillus brevisによるタンパク質の分泌生産 167 |
1-5 バクテリア以外による有用タンパク質の生産 169 |
1-6 今後の展望 170 |
第2章 酵素利用の新展開 171 |
2-1 はじめに 171 |
2-2 酵素利用の歴史 172 |
2-3 酵素利用の現状 175 |
2-4 酵素利用の新展開 181 |
第3章 植物のがん~クラウンゴール腫瘍形成のしくみと遺伝子導入技術 187 |
3-1 植物の感染症 187 |
3-2 クラウンゴール腫瘍細胞の性質 188 |
3-3 アグロバクテリウムから腫瘍形成遺伝子を送り込むための準備は植物細胞が誘導する 190 |
3-4 腫瘍形成の意味は何か 193 |
3-5 植物への遺伝子導入法としての利用 194 |
3-6 おわりに 196 |
第4章 クローン動物の誕生とその利用 197 |
4-1 クローン生物とは 197 |
4-2 クローン動物誕生以前の研究 197 |
4-3 哺乳類のクローンはどのようにしてつくられるのか 198 |
4-4 初期胚の割球の分離・切断によるクローン動物の作製 199 |
4-5 核移植によるクローン動物の作製 200 |
4-6 哺乳類のクローンはどのように利用されるか 205 |
4-7 今後どのように発展していくか 207 |
第5章 遺伝子操作で頭をよくする試み 209 |
5-1 はじめに 209 |
5-2 記億の固定とグルタミン酸 210 |
5-3 記憶研究の手がかりとしての海馬長期増強現象の発見 212 |
5-4 グルタミン酸による神経細胞内カルシウムイオン濃度の上昇 214 |
5-5 遺伝子操作による記憶の抑制 218 |
5-6 やっぱり,頭をよくするには勉強しかない 220 |
第6章 遺伝子治療 221 |
6-1 遺伝子治療の歴史 221 |
6-2 遺伝子治療の基本的な考え方 222 |
6-3 がんの遺伝子治療法 227 |
6-4 遺伝子治療の問題点 229 |
6-5 おわりに 231 |
第4部 生命と倫理 |
第1章 生命科学史 233 |
1-1 生命研究の二つの方向 233 |
1-2 「生命の解析」の足どり 234 |
1-3 生物学の旗あげ 237 |
1-4 ゲノムは生命の「設計図」か 240 |
1-5 新時代の生命・精神観 241 |
第2章 生命倫理と科学技術の社会的な規制 243 |
2-1 生命倫理の誕生 243 |
2-2 生命倫理の解決の手法(方法論) 244 |
2-3 脳死・臓器移植 246 |
2-4 生殖医療 248 |
2-5 クローン技術 249 |
2-6 遺伝子 250 |
2-7 再生医療 251 |
2-8 生命倫理と科学技術の社会的な規制 252 |
索引 255 |