序文-20世紀の建築・都市を読むために 五十嵐太郎 2 |
凡例 12 |
【西洋近代建築】 |
「装飾と罪悪」アドルフ・ロース-反装飾令の告知法 斉藤理 14 |
『建築をめざして』ル・コルビュジエ-巨人「ル・コルビュジエ」の誕生と「建築」への回帰 森山学 18 |
『バウハウス叢書』ヴァルター・グロビウス他-メディアによる生活空間革命 杉本俊多 22 |
『革命と建築』エル・リシツキー-ロシア・ソヴィエトの建築の歴史の歩みと課題 水野忠夫 26 |
『モダン・デザインの展開-モリスからグロビウスまで』ニコラス・ペヴスナー-モダン・デザインのパイオニアたち 柏木博 30 |
『空間 時間 建築』ジークフリート・ギーディオン-「空間」という二十世紀建築のパラダイム 五十嵐太郎 32 |
『第一機械時代の理論とデザイン』レイナー・バンハム-倒叙法による多様な歴史的パースペクティブ 八束はじめ 36 |
『宇宙船「地球」号 -フラー人類の行方を語る』バックミンスター・フラー-地球大の思考の必要性 芹沢高志 40 |
『インターナショナル・スタイル』ヘンリー=ラッセル・ヒッチコック+フィリップ・ジョンソン-原理と記述 後藤武 42 |
『マスメディアとしての近代建築-アドルフ・ローズとル・コルビュジエ』ビアトリス・コロミーナ-表彰/空間としての近代建築 米田明 44 |
【西洋現代建築】 |
『建築家なしの建築』バーナード・ルドフスキー-「多様性」「無名性」の建築 槻橋修 48 |
「都市はツリーではない」クリストファー・アレクザンダー-都市の否定的記譜法 南泰裕 50 |
『都市の建築』アルド・ロッシ(ダニエーレ・ヴィターレ編)-類型・制度・政治 三宅理一 52 |
『ラスベガス』ロバート・ヴェンチューリ他-1960's アーリー・ポストモダニズム 暮沢剛巳 56 |
『ポスト・モダニズムの建築言語』チャールズ・ジェンクス-情報化時代における建築のコミュニケーション 五十嵐太郎 60 |
「批判的地域主義に向けて-抵抗の建築に関する六つの考察」ケネス・フランプトン-批判的地域主義の誕生 暮沢剛巳 64 |
『圏外からの建築 -映画・写真・鏡・身体』ダイアナ・アグレスト-イデオロギー批判と文化的言説 道家洋 66 |
『不気味な建築』アンソニー・ヴィドラー-ホームレス、そしてフォームレス 大島哲蔵 70 |
『建築と断絶』ベルナール・チュミ-建築の破壊と再定義の連鎖 岡河貢 74 |
『建築の20世紀-終わりから始まりへ』-世紀末的近代建築の回顧 米田明 78 |
【日本近代建築】 |
「建築非芸術論」野田俊彦-芸術と構造に引き裂かれた日本近代建築 五十嵐太郎 82 |
「様式の上にあれ」村野藤吾-遠近法的捏造の下にあるもの 倉方俊輔 84 |
『建築様式論叢』堀口捨己+板垣鷹穂共編-日本モダニズムの最初のアンソロジー 八束はじめ 86 |
『ニッポン - ヨーロッパ人の眼で見た』ブルーノ・タウト-オリエンタリズムを経由したモダニズム 五十嵐太郎 88 |
『伊東忠太建築文献』全六巻伊東忠太-葬られた日本建築論 中谷礼仁 90 |
『これからのすまい-住様式の話』西山夘三-戦後住宅の指針 布野修司 94 |
『ヒューマニズムの建築』浜口隆一-一九四〇年代の「近代建築」と「様式」概念の再編・反動 青井哲人 98 |
『日本の近代建築-その成立過程』稲垣栄三-歴史記述の現在的可能性を試みる 中谷礼仁 102 |
『一建築家の信條』前川國男+宮内嘉久-方法としてのモダニズムの行方 松隈洋 106 |
【日本現代建築】 |
『建築の滅亡』川添登-日本のノンービルド 倉方俊輔 108 |
『行動建築論-メタボリズムの美学』黒川紀章-ポスト戦後建築のマニフェスト 八束はじめ 110 |
『住宅論』篠原一男-六〇年代の篠原一男 西沢大良 114 |
『建築と都市-デザインおぼえがき』丹下健三-<ブリリアント>六〇年代の総括 津村泰範 118 |
『空間へ』磯崎新-建築の不可能な問いかけ 椹木野衣 120 |
『風景を撃て-大学一九七〇-七五』宮内康-アジテーションとしての建築 有村桂子 124 |
『見えがくれする都市-江戸から東京へ』槇文彦他-東京の形態学的研究 藤田盟児 126 |
『「秋葉原」感覚で住宅を考える』石山修武-住宅づくりの不可能性からの出発 佐藤考一 128 |
『空間〈機能から様相へ〉』原広司-強度あるフィクションはイデアを超えるか 鈴木健一郎 132 |
『非建築的考察』鈴木了二-物質、運動 後藤武 136 |
【建築史】 |
『建築造形原理の展開』パウル・フランクル-ミクロコスモスからマクロコスモスへ 菅野裕子 138 |
『ルドゥーからル・コルビュジエまで-自立的建築の起源と展開』エミール・カウフマン-遡行する近代、自立する形態 五十嵐太郎 140 |
『日本建築史序説』太田博太郎-通史という<正典> 金行信輔 142 |
『ヒューマニズム建築の源流』ルドルフ・ウィットコウワー-かたちと意味 中野勉 146 |
『日本建築の空間』井上充夫-日本の建築空間に対する美学的空間論 藤田盟児 150 |
『アメリカの建築とアーバニズム』ヴィンセント・スカーリー-アメリカニズムの仮象と実体 大島哲蔵 154 |
『アダムの家-建築の原型とその展開』ジョセフ・リクワート-起源の思考 後藤武 156 |
『建築の世紀末』鈴木博之-戦略的な近代建築史の叙述 高山宏 160 |
『モラリティと建築-ゴシック・リヴァイヴァルから近代建築運動に至るまでの、建築史学と建築理論における主題の展開』デヴィッド・ワトキン-モダニズム研究における分水嶺 太記祐一 164 |
『家事大革命-アメリカの住宅、近隣、都市におけるフェミニスト・デザインの歴史』ドロレス・ハイデン-家政学の可能性に向けて 柏木博 168 |
『建築全史 -背景と意味』スピロ・コストフ-儀礼と建築 太記祐一 170 |
『古典建築の失われた意味』ジョージ・ハーシー-ギリシア建築の抑圧された血腥い記憶 五十嵐太郎 172 |
『法隆寺への精神史』井上章一-「実証」という名の歴史物語 青木祐介 174 |
コラム[未邦訳ブックガイド」大島哲蔵 |
[Ⅰ]歴史的瑕疵の充填 176 |
[Ⅱ]ポストモダン以降/あてどもないリーディングに向けて 180 |
【批評】 |
『実存・空間・建築』クリスチャン・ノルベルグ=シュルツ-建築の非連続的展開をつなぐ、空間の意味論的分析 南泰裕 184 |
『神殿か獄舎か』長谷川堯-近代建築批判への一撃 布野修司 188 |
『生きられた家-経験と象徴』多木浩二-ラディカルな<建築>批判 堀江宗正 190 |
『マニエリスムと近代建築』コーリン・ロウ-コーリン・ロウという現象 丸山洋志 192 |
『建築神話の崩壊-資本仕儀者木野発展と計画の思想』マンフレッド・タフーリ-建築とイデオロギー 後藤武 196 |
『戦後建築論ノート』布野修司-錯綜の戦後建築思潮を読み解く、透徹した言語の測定作業 南泰裕 200 |
『批評としての建築-現代建築の読みかた』八束はじめ-建築の批評性とは何か 難波和彦 204 |
『エッフェル塔試論』松浦寿輝-近代のイメージ空間と建築 五十嵐光二 208 |
『言葉と建築-建築批評の史的地平と諸概念』土居義岳-「日本」×「八〇年代」の総決算 倉方俊輔 210 |
コラム[映画-都市-建 |
[Ⅰ]道化としての建築家の肖像 212 |
[Ⅱ]管理社会/逃走の線 216 |
[Ⅲ]建築と身体 220 |
[Ⅳ]<反建築>の映画 224 |
【都市】 |
『明日の田園都市』エベネザー・ハワード-経済的/組織的計画都市の発明 柏木博 228 |
『都市のイメージ』ケヴィン・リンチ-都市論元年のマニフェスト 南泰裕 230 |
『アメリカ大都市の死と生』ジェーン・ジェコブス-アメリカ大都市の生とコミュニティの死 大島哲蔵 232 |
『歴史の都市 明日の都市』ルイス・マンフォード-過剰さと巨大さを持つ都市論 若林幹夫 236 |
『江戸と江戸城』内藤昌-近世江戸の都市形成史 奈尾信英 240 |
『図説 都市の世界史』レオナルド・ベネヴォロ-意図せざるプラグマティズム 大島哲蔵 244 |
『空間の経験~身体から都市へ』イーフー・トゥアン-現象学的視点による地理的世界の記述・分析 若林幹夫 246 |
『錯乱のニューヨーク』レム・コールハース-「残骸」と「脱構築」の交差点 上原雄史 248 |
『街並みの美学』芦原義信-実体としての都市デザインにむけて 宇野求 252 |
『東京の空間人類学』陣内秀信-体系化された都市解読法の方法 高村雅彦 254 |
『路上観察学入門』赤瀬川原平+藤森照信+南伸坊編-見ること-散歩する知の形式としての 竹内孝宏 258 |
『上海・都市と建築一八四二-一九四九』村松伸-東アジアの近代都市空間の形成過程 中沢信一郎 262 |
コラム[音楽-都市] |
[Ⅰ]クラブミュージック/偏狂する音楽機会 増田聡 266 |
[Ⅱ]ノイズの排除・ノイズの共存 小沼純一 270 |
[Ⅲ]ロワー・イースト・サイドという「力の場」 東琢磨 274 |
[Ⅳ]不可視の壁 東琢磨 278 |
[Ⅴ]黒いノイズ 酒井隆史 282 |
【芸術】 |
『抽象と感情移入-東洋芸術と西洋芸術』ヴィルヘルム・ヴォリンゲル 加藤耕一-非古典主義芸術の正当な評価のために 286 |
『美術史の基礎概念-近世美術に於ける様式発展の問題』ハインリッヒ・ヴェルフリン-知覚の変動としての美術史 中野勉 288 |
『〈象徴(シンボル)形式〉としての遠近法』エルウィン・バノフスキー-初体験はどんな感じ(DO you rememer the first time?) 松岡新一郎 292 |
『中心の喪失-危機に立つ近代芸術』ハンス・ゼードルマイヤー-近代という名の病、反近代という名の病 五十嵐太郎 296 |
『迷宮としての世界-マニエリスム美術』グスタフ・ルネ・ホッケ-ポストモダンへ接続されるマニエリスム 高山宏 298 |
『空間の詩学』ガストン・バシュラール-家のイマージュ分析 後藤武 302 |
『世界の調律-サウンドスケープとはなにか』R・マリー・シェーファー-甘美なる響き 上尾信也 306 |
『オリジナリティと反復』ロザリンド・クラウス-インデックスとしての芸術作品 中野勉 310 |
『欲望のオブジェ-デザインと社会一七五〇-一九八〇』アドリアン・フォーティ-文化社会学的見地に立つデザイン史 柏木博 314 |
コラム[アニメ-ゲーム-コミックス-都市-建築] 森川嘉一郎 |
[Ⅰ]高度成長都市へのノスタルジー 316 |
[Ⅱ]コロニアル・スペースとしてのゲーム空間 320 |
[Ⅲ]ヴィジョナリー・エンパイロメント 324 |
[Ⅳ]場所性と漫画 328 |
【文学】 |
『ガラス建築』パウル・シェーアバルト-素材の詩人-表現主義から建築的SFへ 五十嵐太郎 332 |
『自伝-ある芸術の形成』フランク・ロイド・ライト-自伝は建築の記述となりうるか? 鷲田めるろ 334 |
『陰翳礼讚』谷崎潤一郎/『日本文化私観』坂口安吾-美としての日本、崇高としての日本 大杉重明 336 |
『粗い石』フェルナン・プイヨン-中世を生きたある建築家の存在証明 守山実花 340 |
『記憶術』フランセス・A・イエイツ-記憶が活性化したルネサンス建築 高山宏 344 |
『見えない都市』イタロ・カルヴィーノ-記号としてのコラージュ都市 鵜沢隆 348 |
『都市空間のなかの文学』前田愛-文化記号論的な都市解読の最良の結果 若林幹夫 352 |
『ニューロマンサー』ウィリアム・ギブスン-サイバースペースの発見 磯達雄 356 |
『重源』伊藤ていじ-史学と批評の交点 倉方俊輔 360 |
コラム[写真-都市] 大島洋 |
[Ⅰ]都市を発見する眼差し 362 |
[Ⅱ]一九六八年の都市風景 366 |
【思想】 |
『パサージュ論』ヴァルター・ベンヤミン-資本主義の夢からの覚醒装置 三宅晶子 370 |
『芸術作品のはじまり』マルティン・ハイデッガー-存在の住居をめぐる抽径の思考 瀧本雅志 374 |
『都市への権利』『都市革命』アンリ・ルフェーヴル-都市と<都市的なもの>をめぐる批判的思考 若林幹夫 378 |
『表徴の帝国』ロラン・バルト-擬態と記述 後藤武 382 |
『監獄の誕生-監視と処罰』ミシェル・フーコー-パノプティコンを認知させた権力の技術論 瀧本雅志 384 |
『日常的実践のポイエティーク』ミシェル・ド・セルトー-歩行者たちの都市 八束はじめ 388 |
『襞-ライプニッツとバロック』ジル・ドゥルーズ-芸術と哲学を折り連ねる実践(オペレーション)の一義性 瀧本雅志 390 |
『ハイ・イメージ論』吉本隆明-イメージの中の真実 大杉重男 394 |
『時間の種子-ポストモダンと冷戦以後のユートピア』フレドリック・ジェイムソン-後期資本主義におけるポストモダンのゆくえ 南泰裕 398 |
執筆者紹介 付録:建築の書物/都市の書物一〇〇〇 402 |
序文-20世紀の建築・都市を読むために 五十嵐太郎 2 |
凡例 12 |
【西洋近代建築】 |
「装飾と罪悪」アドルフ・ロース-反装飾令の告知法 斉藤理 14 |
『建築をめざして』ル・コルビュジエ-巨人「ル・コルビュジエ」の誕生と「建築」への回帰 森山学 18 |
『バウハウス叢書』ヴァルター・グロビウス他-メディアによる生活空間革命 杉本俊多 22 |