1章 視覚と色 |
1.1 視覚と画像 1 |
1.2 視覚系の構造 2 |
1.3 色覚のメカニズム 5 |
1.4 CIE表色系と色覚のメカニズムの関係 8 |
〔1〕等色実験 8 |
〔2〕RGB表色系 10 |
〔3〕XYZ表色系 14 |
〔4〕錐体の分光感度 16 |
1.5 視覚の時空間特性 19 |
〔1〕輝度弁別と色弁別 19 |
〔2〕視覚の空間周波数特性 21 |
〔3〕視覚の時間周波数特性 23 |
参考文献 24 |
2章 測色と色の表示 |
2.1 色の表示 27 |
2.2 色と照明 28 |
〔1〕標準の光 29 |
〔2〕光源の演色性 31 |
2.3 三層性による色の表示方法 34 |
2.4 XYZ表色系およびX10Y10Z10表色系による色の表示方法 36 |
2.5 色差の定量化 38 |
〔1〕CIE色差式 38 |
〔2〕色の許容差 41 |
2.6 色の測定 42 |
〔1〕分光測色 42 |
〔2〕刺激値直読方法 44 |
2.7 条件等色 46 |
〔1〕条件等色の定義 46 |
〔2〕照明光条件等色の評価方法 47 |
〔3〕条件等色度の評価例 48 |
2.8 色の見え 50 |
参考文献 50 |
3章 色再現の理論 |
3.1 加法混色と減法混色 53 |
3.2 色情報のベクトルとその数学的表現 57 |
〔1〕視覚の応答の数学的表現 57 |
〔2〕色のベクトル表現と三刺激値 58 |
3.3 メタメリズムとその数学的解釈 60 |
3.4 色再現の目標と分類 62 |
3.5 測色的色再現 64 |
3.6 測色品質係数 66 |
3.7 色再現のシステムモデル 68 |
参考文献 70 |
4章 写真における色再現 |
4.1 色再現のしくみ 71 |
4.2 色再現の過程 73 |
4.3 減色法色再現の理論 76 |
〔1〕被写体と再現色の三刺激値 76 |
〔2〕ブロック色素の混合物の三刺激値 77 |
〔3〕露光量と被写体の三刺激値の関係 78 |
〔4〕等色感度の定式化 80 |
4.4 色再現の設計 81 |
〔1〕減色の三刺激値 81 |
〔2〕分光感度の現実的近似 84 |
〔3〕重層効果の応用 87 |
参考文献 89 |
5章 印刷・ハードコピーの色再現 |
5.1 記録系と色信号 91 |
5.2 網点と濃度 92 |
5.3 色濃度モデルと色網点モデル 93 |
〔1〕色濃度の各種モデルでの再現職 93 |
〔2〕色網点モデルでの再現色 95 |
5.4 色修正の各種モデル 97 |
〔1〕線形マスキング 98 |
〔2〕色相別マスキング 98 |
〔3〕非線形マスキング・非線形補償型マスキング 98 |
〔4〕テーブル参照法・テーブル補間法 100 |
5.5 色修正の最適化演算 101 |
〔1〕理想化ループモデルの使用 101 |
〔2〕反復法による最適化と色差最小化 104 |
〔3〕テーブル探索、逆写像法など 105 |
5.6 墨版による四色再現 106 |
〔1〕墨入れの色濃度モデル 106 |
〔2〕墨入れの色網点モデル 107 |
〔3〕測色学的四色再現の試み 108 |
5.7 デバイスインディペンデント色再現と色域マッピング 109 |
5.8 今後の展望 111 |
参考文献 111 |
6章 テレビにおける色再現(1) : 方式・信号系の色設計 |
6.1 カラーテレビの原理 113 |
〔1〕三刺激値伝送 : カラーテレビは知覚量を考慮に入れた色情報の伝装システム 113 |
〔2〕受像三原色 115 |
〔3〕撮像系の三原色 117 |
〔4〕伝送三原色 118 |
6.2 現行方式における色信号の伝送 121 |
〔1〕NTSC方式 121 |
〔2〕送像側ガンマ補正の影響 126 |
〔3〕定可輝度原理と定輝度化信号処理 128 |
6.3 新しい放送方式における色信号の多重方式 129 |
〔1〕時分割多重方式 129 |
〔2〕ディジタル放送方式 130 |
参考文献 131 |
7章 テレビにおける色再現(2) : 撮像系の色設計 |
7.1 テレビカメラにおける色再現を決定する要因 133 |
〔1〕レンズ特性 133 |
〔2〕プリズム特性 134 |
〔3〕撮像素子特性 136 |
〔4〕リニアマトリクス 137 |
7.2 色再現性評価のための測色計算 138 |
7.3 撮像方式と色設計 138 |
〔1〕3板(管)カメラ 139 |
〔2〕単板方式カメラ 140 |
7.4 スタジオ照明 141 |
7.5 今後の課題 144 |
参考文献 144 |
8章 表示系の色再現 |
8.1 CRT直視型ディスプレイの色再現 145 |
〔1〕カラーCRTの原理とその色再現決定要因 145 |
〔2〕色再現の材料的要因 146 |
〔3〕色再現の設計的要因 147 |
8.2 CRT投射型ディスプレイの色再現 151 |
〔1〕光学系 151 |
〔2〕蛍光体 153 |
8.3 LCDの色再現 157 |
〔1〕LCD色再現の特長 157 |
〔2〕発色手段 157 |
〔3〕カラーフィルタの色配列 160 |
〔4〕LCDの光源 162 |
〔5〕LCDの電圧-透過率特性 163 |
〔6〕その他の光学素子のスペクトル 165 |
8.4 PDP(直視型)の色設計 166 |
〔1〕プラズマディスプレイ 166 |
〔2〕カラー化の原理 167 |
〔3〕パネル構造と光学特性 168 |
〔4〕駆動回路とパネル特性 169 |
参考文献 171 |
9章 コンピュータグラフィックスにおける色再現 |
9.1 コンピュータグラフィックスによる画像表現 175 |
9.2 レンダリングの基本的手法と色再現 176 |
〔1〕レイトレーシング 176 |
〔2〕シェーディング 177 |
〔3〕マッピング 178 |
9.3 色デザインとインタフェース 179 |
〔1〕RGBカラーモデル 179 |
〔2〕色の三属性に基づくカラーモデル 180 |
9.4 階調性と空間解像度 181 |
〔1〕フレームバッファとカラーテーブル 181 |
〔2〕階調性、空間解像度と質感 182 |
〔3〕高品質色再現に必要なフレームバッファ精度 185 |
9.5 カラーディスプレイの特性 189 |
参考文献 191 |
10章 ノンインパクト記録技術を用いた画像機器における色再現 |
10.1 サーマル方式フルカラープリンタ 193 |
〔1〕サーマル方式フルカラープリンタの種類 193 |
〔2〕昇華性染料熱転写方式 194 |
〔3〕溶融熱転写方式 197 |
〔4〕感熱記録方式 197 |
〔5〕サーマルプリンタにおける階調特性と色調の設計 198 |
〔6〕サーマルプリンタにおける高画質化処理 199 |
〔7〕今後の展望 200 |
10.2 インクジェット 200 |
〔1〕ドロップオンデマンド方式のインクジェット記録 200 |
〔2〕インクジェット記録方式における高画質化の要素技術 200 |
〔3〕さらなる高画質化の試み 204 |
〔4〕技術開発の今後 205 |
10.3 電子写真 206 |
〔1〕電子写真方式の原理 206 |
〔2〕電子写真方式におけるカラー化の原理 207 |
〔3〕色再現範囲 208 |
〔4〕階調再現 208 |
〔5〕色調の補正 209 |
10.4 フォトCD 210 |
〔1〕フォトCDの概要 210 |
〔2〕フォトCDの色再現 210 |
〔3〕標準メディアとしてのフォトCD 215 |
10.5 画像通信機器 215 |
〔1〕カラーファクシミリの色信号系 215 |
〔2〕色再現系への要求条件 216 |
〔3〕カラーファクシミリにおける色空間の標準化 220 |
参考文献 223 |
11章 カラー画像の画質と評価 |
11.1 カラーハードコピーにおける画質の評価 225 |
〔1〕ハードコピーにおける画質 225 |
〔2〕濃度と分光反射率の測定 227 |
〔3〕鮮鋭度の評価 229 |
〔4〕色再現の評価 230 |
11.2 テレビジョンの画質評価 233 |
〔1〕画質の要因と評価法 233 |
〔2〕色の評価に用いられるテストチャート 234 |
〔3〕主観評価 235 |
11.3 今後の課題 238 |
参考文献 238 |
12章 カラー画質の見方と考え方 : 視覚と画像のインターフェース |
12.1 色知覚とカラーテレビ方式 241 |
12.2 HDTV(ハイビジョン)における基準色度点 243 |
12.3 メディアミックスと色再現 244 |
〔1〕ディジタル画像と画像の圧縮 244 |
〔2〕HD静止画システム 244 |
12.4 カラー画像の見え方と補正 248 |
〔1〕帯域制限と色にじみの見え方 246 |
〔2〕色度信号の輪郭・彩度補正 248 |
〔3〕文字画像と色の選択 250 |
12.5 ディスプレイと色調再現 251 |
〔1〕パネル型ディスプレイの階調と色度点 251 |
〔2〕パソコン画像の色調 252 |
12.6 これからのカラー画像を担う技術者の方へ 253 |
参考文献 253 |
監修者・執筆者略歴 255 |
索引 263 |