序 |
序章 バイオ研究と化学反応論 7 |
1 生命は化学反応 8 |
2 有機化学反応は置換基に注目 10 |
3 化学反応が起こればエネルギーは変化する 13 |
4 化学結合は化学反応の基礎 15 |
5 反応速度は反応機構の反映 18 |
第Ⅰ部 化学反応を構成する基本反応 |
1章 有機化学反応の基礎-電子の動きから反応を理解する 21 |
1 有機化学反応を起こす要素 22 |
2 電子からみる化合物の結合と構造 26 |
3 有機化学反応の表現法-反応式と電子の動き 31 |
4 置換基と結合分極-分子の反応性を決めるもの 34 |
5 置換基の性質と置換基効果-分子に生じる電子の偏り 37 |
6 有機化学反応の分類 40 |
2章 有機化学反応の種類 -複雑な反応の構成要素 43 |
1 一分子求核置換反応 44 |
2 二分子求核置換反応 47 |
3 一分子脱離反応 49 |
4 二分子脱離反応 52 |
5 付加反応の基礎 54 |
6 付加反応の立体化学-シス付加とトランス付加 57 |
7 ケト・エノール互変異性 60 |
8 酸化・還元反応 64 |
第Ⅱ部 分子の構造からわかる化学反応 |
3章 アルコール・エーテル類の反応-溶媒として使用されるほど安定 69 |
1 アルコールの種類-置換基・ヒドロキシル基による分類 70 |
2 アルコールの性質-一般的性質と生体での代謝反応 72 |
3 アルコールの反応 75 |
4 エステル化反応 78 |
5 エーテルの種類と反応-溶媒に適した性質 81 |
4章 カルボニル化合物の反応 -反応性の強いC=O基 85 |
1 ケトン・アルデヒドの種類と性質 86 |
2 ケトンとアルデヒドの酸化と還元 89 |
3 ケトンとアルデヒドの求核付加反応 91 |
4 ケトン誘導体の反応 94 |
5 カルボン酸の種類と性質-酸・塩基の定義と酸の性質 96 |
6 カルボン酸の反応 100 |
5章 N、S、Pを含む化合物の反応-Cにないユニークな性質 103 |
1 アミンの種類と性質 104 |
2 塩基の強弱 107 |
3 塩基の強弱と分子構造 108 |
4 アミンの反応 111 |
5 ニトロ基、ニトリル基の反応 113 |
6 硫黄を含む化合物の性質と反応 116 |
7 リンを含む化合物 118 |
6章 芳香族の反応 -その安定性による特別な反応性 121 |
1 芳香族の構造-芳香族であるための条件 122 |
2 芳香族の種類-プリン塩基が芳香族の理由 124 |
3 芳香族の性質-なぜ安定か 127 |
4 芳香族の反応-芳香環を壊さないように反応する 129 |
5 配向性-置換基が付く位置は決まっている 132 |
6 置換基の反応 135 |
7 芳香環を壊す反応 139 |
7章 金属の反応と触媒作用 -化学反応に欠かせない触媒 141 |
1 金属の結合と性質 142 |
2 生体と金属 145 |
3 金属の反応 148 |
4 金属の触媒作用 151 |
5 酵素の触媒作用 154 |
第Ⅲ部 化学反応はどうして進むのか |
8章 反応速度論 -反応機構を知る手がかり 157 |
1 反応速度を表わす式-半減期、反応速度式、一次反応、二次反応 158 |
2 逐次反応-代謝のサイクル反応は反応が連続する逐次反応 160 |
3 可逆反応 162 |
4 酵素反応 164 |
5 自触媒反応 167 |
9章 反応とエネルギー -活性化エネルギーが反応の肝心 169 |
1 反応エネルギー 170 |
2 活性化エネルギー-反応が進むための障壁 172 |
3 酵素反応とエネルギー 174 |
4 溶媒効果-反応性に大きくかかわる溶媒和 176 |
5 アレニウスの式-実験結果から活性化エネルギーを求める 179 |
6 速度支配と平衡支配 182 |
参考図書 184 |
索引 185 |
コラム |
反応を進めるために 25 |
置換反応と脱離反応 53 |
DNAがもつ、プリン、ピリミジンがヒュッケル則にあてはまるのか 131 |
金属の作るDNAとの架橋構造 147 |
キレート効果 150 |
ウサギとライオン 168 |