要約 |
1. はじめに 1 |
2. 摂取媒体別濃度の概観と主要摂取経路の特定 1 |
3. 発生源の特定と環境排出量の推定 2 |
4. 実測値による空気中濃度分布の把握 2 |
5. 大気環境濃度評価 3 |
6. 室内空気を考慮した暴露濃度評価 3 |
7. ヒト健康に対する有害性評価 4 |
8. ヒト健康リスク評価 4 |
9. 排出量削減の経済性評価 5 |
第I章 序論 |
1. はじめに 7 |
2. ジクロロメタンの基本的情報 7 |
2.1 ジクロロメタンの物性等 8 |
2.2 環境中運命 8 |
2.2.1 大気中運命 8 |
2.2.2 水中運命 9 |
2.2.3 土壌・底質中運命 9 |
2.2.4 マルチメディアでの分配 9 |
2.2.5 生物蓄積(bioaccumulation)性 10 |
2.3 生産量・用途等 10 |
2.4 日本における法規制の現状 11 |
3. 既存のリスク評価結果の概要 15 |
3.1 ヒト健康影響に対するリスク評価結果 16 |
3.1.1 アメリカ環境保護庁評価書(U.S.EPA1985b) 16 |
3.1.2 カナダ評価書(Environment Canada&Health Canada1993) 16 |
3.1.3 国際化学物質安全性計画評価書(IPCS1996) 17 |
3.1.4 新エネルギー・産業技術総合開発機構らの初期リスク評価書(新エネルギー・産業技術総合開発機構ら2002) 18 |
3.1.5 各評価書におけるヒト健康影響に対するリスク評価結果のまとめ 18 |
3.2 生態に対するリスク評価結果 19 |
3.2.1 カナダ評価書(Environment Canada&Health Canada1993) 19 |
3.2.2 国際化学物質安全性計画評価書(IPCS1996) 20 |
3.2.3 新エネルギー・産業技術総合開発機構らの初期リスク評価書(新エネルギー・産業技術総合開発機構ら2002) 20 |
3.2.4 環境省生態リスク初期評価(環境省2003a) 21 |
3.2.5 各評価書における生態に対するリスク評価結果のまとめ 21 |
4. 本評価書の対象範囲と目的 22 |
4.1 対象範囲 22 |
4.2 目的と特色 22 |
5. 本評価書の構成 23 |
6. 本章のまとめ 24 |
第II章 摂取媒体別濃度の概観と主要摂取経路の特定 |
1. はじめに 27 |
2. 媒体別実測濃度の把握 27 |
2.1 空気中濃度 27 |
2.1.1 大気環境濃度 28 |
2.1.2 室内空気中濃度 28 |
2.2 水中濃度 28 |
2.2.1 公共用水域濃度 28 |
2.2.2 地下水中濃度 31 |
2.2.3 水道水中濃度 32 |
2.2.4 ミネラルウォーター中濃度 34 |
2.3 土壌・底質中濃度 34 |
2.4 食物・食品中濃度 34 |
3. 日本人の主要摂取経路の特定 37 |
3.1 摂取量推定に用いる各媒体中濃度の決定 37 |
3.2 日本人の媒体別摂取量の推計 39 |
4. 本章のまとめ 40 |
5. さらに必要と考えられる調査・データ 41 |
第III章 発生源の特定と環境排出量の推計 |
1. はじめに 43 |
2. 想定される発生源と本評価書における発生源分類 43 |
2.1 想定される発生源 43 |
2.2 PRTRデータと本評価書における発生源分類 44 |
3. 全国における排出量の推計 46 |
3.1 PRTR対象業種事業所からの排出 46 |
3.1.1代表的な製造工程、使用工程における排出形態と排出係数 46 |
3.1.2 PRTR対象業種届出事業所からの排出 49 |
3.1.3 PRTR対象業種届出外事業所からの排出 50 |
3.1.4 PRTR対象業種事業所からの排出量のまとめ 43 |
3.2 PRTR対象事業所以外での最終製品の使用過程における排出 55 |
3.2.1 エアゾール製品(スプレー)使用による排出 55 |
3.2.2 ペイントリムーバー使用による排出 56 |
3.2.3 接着剤使用による排出 56 |
3.2.4 フォーム製品使用による排出 57 |
3.2.5 PRTR対象業種事業所以外での最終製品の使用過程における排出量についての考察 57 |
3.3 廃棄物となった後の排出 58 |
3.4 燃焼等での2次生成による排出 59 |
3.5 自然界での発生 61 |
3.6 ジクロロメタンのマテリアルフローによる排出量推計値の妥当性確認 62 |
4. 排出量分布の推定 64 |
4.1 PRTR対象業種届出外事業所からの排出量の割り振り指標の決定 64 |
4.2 排出量分布推定結果 68 |
5. 本章のまとめ 74 |
6. さらに必要と考えられる調査・データ 75 |
第IV章 実測値による空気中濃度分布の把握 |
1. はじめに 77 |
2. ジクロロメタンの測定方法 77 |
3. 大気環境濃度 78 |
3.1 測定局データで見る大気環境濃度の現状. 78 |
3.1.1 年間平均濃度 78 |
3.1.2 短時間平均濃度 80 |
3.2 測定局データで見る大気環境濃度の経年変化 82 |
3.3 ジクロロメタン年間平均大気環境濃度の支配発生源スケールに関する測定局データ解析 86 |
3.4 事務所敷地境界濃度 88 |
4. 室内空気中濃度 88 |
5. 本章のまとめ 89 |
6. さらに必要と考えられる調査・データ 90 |
第V章 大気環境濃度評価 |
1. はじめに 91 |
2. AIST-ADMERによる広域大気環境濃度評価 91 |
2.1 AIST-ADMERの概要と計算条件 91 |
2.2 現況再現性評価 92 |
2.2.1 「発生源周辺」以外の測定局における現況再現性 92 |
2.2.2 発生源近傍大気環境濃度の再現性についての考察 96 |
2.3 大気環境濃度分布推定結果と推定大気環境濃度の人口分布 97 |
2.3.1 各地方における大気環境濃度分布推定結果 97 |
2.3.2 全国における推定大気環境濃度集計結果と推定大気環境濃度の人口分布 109 |
2.3.3 各都道府県における推定大気環境濃度集計結果と都道府県別人口加重平均推定大気環境濃度 111 |
3. 高リスク懸念地域の選定とMETI-LISによる大気環境濃度評価 112 |
3.1 高リスク懸念地域の選定 112 |
3.1.1 PRTR対象業種届出事業所排出量及び周辺人口の解析 113 |
3.1.2 選定結果 114 |
3.2 METI-LISによる高リスク懸念地域の大気環境濃度評価 115 |
3.2.1 計算条件 115 |
3.2.2 各対象地域における大気環境濃度分布推定結果と推定大気環境濃度の人口分布 115 |
4. 全国において大気環境基準値を超える大気環境濃度で暴露される人口の推定 120 |
4.1 推定方法 121 |
4.2 推定結果 122 |
4.2.1 排出量と大気環境基準値を超える濃度となる面積分率の関係 122 |
4.2.2 大気環境基準値を越える大気環境濃度で暴露される人ロ 124 |
5. 本章のまとめ 125 |
第VI章 室内空気を考慮した暴露濃度評価 |
1. はじめに 127 |
2. 室内空気を考慮した暴露濃度推定手法 127 |
2.1 室内濃度の推定手法 127 |
2.1.1 室内発生源寄与濃度分布の推定 128 |
2.1.2 室内発生源寄与濃度分布推定結果と結果の検証 129 |
2.2 暴露濃度の推定手法 131 |
3. 全国を対象とした暴露濃度及びその人口分布の推定 132 |
3.1 推定手法 132 |
3.2 推定結果 133 |
4. 高リスク懸念地域を対象とした暴露濃度及びその人口分布の推定 135 |
4.1 推定手法 135 |
4.2 推定結果 135 |
5. 全国において大気環境基準値を越える暴露濃度で暴露される人口の推定 137 |
6. 本章のまとめ 139 |
第VII章 ヒト健康に対する有害性評価 |
1. はじめに 141 |
2. 生体内運命 146 |
3. 実験動物での非発がん性影響 147 |
3.1 急性毒性 147 |
3.2 反復投与毒性 147 |
3.3 生殖・発生毒性 148 |
3.4 刺激性及び感作性 149 |
3.4.1 皮膚刺激性 149 |
3.4.2 眼刺激性 149 |
3.4.3 感作性 149 |
4. 実験動物での発がん影響 149 |
4.1 遺伝毒性 149 |
4.2 発がん性 150 |
5. ヒトでの影響 151 |
5.1 非発がん性影響 151 |
5.1.1 志願者を用いた吸入暴露実験 151 |
5.1.2 コホート研究 151 |
5.1.3 その他 152 |
5.2 発がん影響 152 |
6. 発がん性の種差等に関する検討 155 |
6.1 発がんメカニズムについて 155 |
6.2 代謝の種差等について 155 |
6.3 GST代謝酵素(GST T1-1)分布の種差等について 156 |
6.4 低濃度暴露におけるヒトでの発がん性について 157 |
7. 化学物質リスク管理研究センターのヒト健康への影響に関する見解 159 |
7.1 非発がん性影響 159 |
7.2 発がん影響 161 |
8. 本章のまとめ 162 |
9. さらに必要と考えられる調査・データ 162 |
第VIII章 ヒト健康リスク評価 |
1. はじめに 165 |
2. 発がんリスク評価 165 |
2.1 発がんリスクの評価法と評価に用いる指標 165 |
2.2 全国における生涯発がん件数の推定 166 |
2.3 許容可能生涯発がん確率を超える人口の推定 167 |
2.3.1 高リスク懸念地域における生涯発がん確率の人口分布と許容可能生涯発がん確率を超える人ロの推定 168 |
2.3.2 全国において許容可能生涯発がん確率を超える人口の推定 169 |
3. 非発がん性有害影響リスク評価 172 |
3.1 非発がん性有害影響リスクの評価法 172 |
3.2 高リスク懸念地域におけるMOEの人口分布とMOE
|
3.3 全国においてMOE
|
4. リスク評価結果のまとめと考察 176 |
5. 本章のまとめ 177 |
第IX章 排出量削減の経済性評価 |
1. はじめに 179 |
2. 自主管理計画の進行状況 179 |
3. 自主管理計画における排出量削減費用の分析 180 |
3.1 化学工業関連団体における「1トン削減費用」 181 |
3.1.1 対策内容による比較 182 |
3.1.2 他物質との比較 183 |
3.2 他団体における「1トン削減費用」 184 |
3.3 全団体における「1トン削減費用」 185 |
4. 排出量削減の費用効果分析 185 |
4.1 発がんリスクについての費用効果分析 186 |
4.1.1 効果の推定 186 |
4.1.2 費用の推定 188 |
4.1.3 費用対効果の推定 188 |
4.2 非発がん性有害影響リスクについての費用効果分析 188 |
4.2.1 効果の推定 189 |
4.2.2 費用の推定 192 |
4.2.3 費用対効果の推定 192 |
4.3 排出量削減の費用効果分析のまとめと考察 193 |
5. 本章のまとめ 194 |
第X章 結論 |
1. 暴露評価のまとめ 197 |
2. ヒト健康に対する有害性評価のまとめ 197 |
3. 日本人の健康リスクに関する結論 198 |
4. 事業所における排出量削減の費用対効果に関する結論 198 |
5. 残された課題 199 |
第XI章 外部レビュアーの意見書と著者らの対応 |
今井田克己レビュアーの意見書と著者らの対応(対象:有害性評価) 202 |
松尾昌季レビュアーの意見書と著者らの対応(対象:有害性評価) 207 |
三森国敏レビュアーの意見書と著者らの対応(対象:有害性評価〉 211 |
櫻井治彦レビュアーの意見書と著者らの対応(対象:全文) 214 |
村山武彦レビュアーの意見書と著者らの対応(対象:全文) 220 |
山下俊一レビュアーの意見書と著者らの対応(対象:全文) 225 |
渡辺征夫レビュアーの意見書と著者らの対応(対象:全文) 231 |
付録:ジクロロメタン代替洗浄剤の近年の動向 237 |
参考文献 239 |
略語集 251 |
索引 253 |
要約 |
1. はじめに 1 |
2. 摂取媒体別濃度の概観と主要摂取経路の特定 1 |