第Ⅰ編 地震荷重・耐震設計法の現状 |
第1章 1981年新耐震設計法 1 |
1.1 新耐震の概要と成立の経緯 1 |
1.1.1 はじめに 1 |
1.1.2 新耐震以前の状況 1 |
1.1.3 新耐震設計法の開発 2 |
1.1.4 地震地域係数について 3 |
1.1.5 標準せん断力係数と振動特性係数について 4 |
1.1.6 構造特性係数について 8 |
1.1.7 震度表示と層せん断力係数表示 10 |
1.1.8 地震力の分布 11 |
1.1.9 取り入れられなかった用途係数について 13 |
1.2 地盤種別 14 |
1.2.1 地震時の震度分布と地盤種別 14 |
1.2.2 地盤種別と振動特性係数 14 |
1.2.3 表層地盤による卓越周期の特性 15 |
1.2.4 地盤種別と設計用ベースシヤー係数の具体例 18 |
1.3 相互作用効果の扱いと地下階地震力 20 |
1.3.1 振動特性係数(Rt) 20 |
1.3.2 地下階地震力 21 |
1.4 地震地域係数の設定の経緯と考え方 24 |
1.4.1 地震動期待値に関する当時の既往の研究成果 24 |
1.4.2 設定の考え方,設定項目とその判定規準及び作成上の留意点 25 |
第2章 2000年改正建築基準法の地震荷重 28 |
2.1 限界耐力計算 28 |
2.1.1 限界耐力計算における地震荷重 28 |
2.1.2 要求耐震性能 29 |
2.1.3 工学的基盤における標準加速度応答スペクトル 29 |
2.1.4 設計用加速度応答スペクトル 30 |
2.1.5 表層地盤増幅係数 30 |
2.1.6 耐震計算 32 |
2.2 エネルギー計算 40 |
2.2.1 建築基準法上の位置づけ 40 |
2.2.2 エネルギー計算の概要 40 |
2.2.3 地震動レベルの設定 42 |
2.2.4 損傷分布則 43 |
2.2.5 履歴型ダンパー付建築物の検証方法の概要 45 |
2.2.6 保有エネルギー吸収量 48 |
2.3 時刻歴解析における設計用地震動 50 |
2.3.1 設計用地震動の変遷 50 |
2.3.2 改正建築基準法における設計用地震動 51 |
2.3.3 設計用地震動の課題 52 |
第3章 建築物荷重指針の地震荷重 56 |
3.1 はじめに 56 |
3.2 地震荷重の設定方針 56 |
3.2.1 地震荷重と設計用地震動の設定 56 |
3.2.2 建築物のモデル化と地震動入力位置 56 |
3.3 地震荷重の算定 57 |
3.3.1 地震荷重の算定方法 57 |
3.3.2 加速度応答スペクトル 61 |
3.3.3 塑性変形能力による低減係数と応答変形 66 |
3.3.4 建築物の不整形性による割増係数 67 |
3.4 設計用地震動 67 |
3.4.1 設計用地震動作成の基本的な考え方 67 |
3.4.2 応答スペクトルに適合する設計用地震動 67 |
3.4.3 想定地震に基づく設計用地震動 68 |
第4章 構造特性係数と構造物の変形 69 |
4.1 耐震設計における古典的な最大変形推定 69 |
4.1.1 耐震設計法の基本的考え方 69 |
4.1.2 静的解析による最大変形予測法 71 |
4.2 減衰特性と最大変形 76 |
4.2.1 構造特性係数 76 |
4.2.2 耐震設計の目標 77 |
4.2.3 構造特性係数と建築物の減衰特性 78 |
4.2.4 減衰特性に基づく最大変形の推定 80 |
第5章 国内外の地震荷重 85 |
5.1 ISO 3010の地震荷重 85 |
5.1.1 はじめに 85 |
5.1.2 ISO 3010について 85 |
5.1.3 ISO 3010第2版本文の概要と主な改定点 86 |
5.1.4 ISO 3010第2版付属書の概要 90 |
5.1.5 おわりに 94 |
5.2 IBCにおける地震荷重 95 |
5.2.1 米国における耐震設計規準と設計用地震荷重の動向 95 |
5.2.2 MCE Ground Motionによる設計用加速度応答スペクトル作成方法 95 |
5.2.3 耐震設計分類と耐震構造種別 98 |
5.2.4 解析方法と設計用地震荷重 100 |
5.3 ユーロコードの地震荷重 103 |
5.3.1 はじめに 103 |
5.3.2 ユーロコード8の構成 103 |
5.3.3 ユーロコード8第1部の概要 103 |
5.4 建築以外の規準の地震荷重 116 |
5.4.1 地震荷重設定の原点 116 |
5.4.2 構造物の応答を考慮した地震荷重 : 修正震度法 117 |
5.4.3 兵庫県南部地震が与えた影響 117 |
第6章 まとめ 124 |
第Ⅱ編 地震動評価の現状 |
第1章 はじめに 127 |
第2章 地震発生の時空間モデル 131 |
2.1 地震カタログ 131 |
2.2 活断層データ 131 |
2.3 地震の分類 132 |
2.4 更新過程 134 |
2.5 ポアソン過程 136 |
第3章 地震動予測手法 137 |
3.1 地震と地震動 137 |
3.2 地震動を構成する要素 137 |
3.3 経験的な地震動予測の方法 138 |
3.4 断層破壊を考慮した地震動予測の方法 140 |
3.4.1 小地震と大地震の違い 141 |
3.4.2 グリーン関数 143 |
3.4.3 経験的グリーン関数法 144 |
3.4.4 統計的グリーン関数法 149 |
3.4.5 理論的手法 152 |
3.4.6 ハイブリッド法 160 |
第4章 地震動予測のための震源モデルの設定 164 |
4.1 特性化震源モデルの主なパラメータと相互関係 165 |
4.2 内陸地震の特性化震源モデルの設定方法 167 |
4.2.1 震源断層の推定 167 |
4.2.2 巨視的断層パラメータの設定 167 |
4.2.3 微視的断層パラメータの設定 170 |
4.2.4 その他の断層パラメータの設定 173 |
4.3 プレート境界地震の特性化震源モデルの設定方法 174 |
4.3.1 震源断層の推定 174 |
4.3.2 巨視的断層パラメータの設定 175 |
4.3.3 微視的断層パラメータの設定 175 |
4.3.4 その他のパラメータの設定 175 |
4.4 スラブ内地震の特性化震源モデルの設定方法 176 |
第5章 地震動予測のための地盤モデル 179 |
5.1 耐震設計のための地盤モデル 179 |
5.2 地震動に対する地盤の影響 179 |
5.2.1 地震観測記録に見られる地盤構造の影響 179 |
5.2.2 振幅特性 180 |
5.2.3 周期特性 181 |
5.2.4 盆地生成表面波 181 |
5.3 地盤構造の調査とそのモデル化 182 |
5.3.1 浅層地盤構造の調査 183 |
5.3.2 深層地盤構造の調査 184 |
5.3.3 地盤構造モデルの事例 187 |
第6章 強震動の予測結果の検証 193 |
6.1 地震動の情報がある地震の場合 193 |
6.2 地震動の情報がない地震の場合 194 |
第7章 断層モデルによる地震動予測結果を用いた地震ハザード解析 197 |
7.1 断層破壊のシナリオを考慮した地震ハザード解析の意義 197 |
7.2 断層破壊のシナリオを考慮した地震ハザード解析の概要 198 |
7.3 想定地震の断層破壊のシナリオ 200 |
7.4 断層破壊のシナリオの生起確率の算定 204 |
7.5 地震ハザード解析 206 |
第8章 地震動評価の課題 210 |
8.1 地震発生の時空間モデル 210 |
8.2 地震動予測手法 210 |
8.3 震源モデルの設定 211 |
8.4 地盤モデルの設定 213 |
第Ⅲ編 性能設計用地震荷重の策定と設計事例 |
第1章 性能設計用地震荷重の策定方法 215 |
第2章 耐震性能制御のための地震荷重設定と事例 219 |
2.1 耐震性能制御のための地震荷重 219 |
2.2 設計用地震荷重設定に必要な要件 220 |
2.3 加速度応答スペクトルと限界変形角 221 |
2.3.1 加速度応答スペクトル 221 |
2.3.2 限界変形角 222 |
2.4 略算加速度応答スペクトルの分析 223 |
2.5 京町家の耐震診断 228 |
2.6 略算加速度応答スペクトルの位置づけ 231 |
第3章 生起確率を考慮した地域予測地震動に基づく性能設計と事例 234 |
3.1性能設計と地震荷重の現状 234 |
3.1.1 地震荷重の設定に関わる動向 234 |
3.1.2 現状設計法に見られる耐震性能の表し方 236 |
3.2 生起確率を反映した地震荷重と性能評価 238 |
3.2.1 地震環境に基づく耐震性能評価の例 238 |
3.2.2 性能評価の考え方と地震動 240 |
3.3 性能設計事例のための地震荷重と地震動 242 |
3.3.1 生起確率と基準地震動の設定方針 242 |
3.3.2 生起確率と基準地震動の設定 243 |
3.3.3 時刻歴解析用の模擬地震動 245 |
3.4 鉄骨造超高層建築物の設計例 247 |
3.4.1 対象とする建築物と条件 247 |
3.4.2 目標性能と構造設計 248 |
3.4.3 目標性能の検証と保有耐震性能の評価 253 |
3.5 鉄筋コンクリート造中層建築物の設計例 260 |
3.5.1 対象建築物の概要と目標性能 260 |
3.5.2 地震荷重と仮定断面の設定 261 |
3.5.3 Pushover解析と目標性能の検証 265 |
3.5.4 保有耐震性能の評価 268 |
第4章 まとめ 274 |