1. 変貌するリスク概念新しいリスク学に向けて |
1.1 はじめに 1 |
1.2 リスク理解の必要性 2 |
1.3 リスクを理解することの困難 3 |
1.3.1 単純なリスク : 喫煙とがん 4 |
1.3.2 複雑なリスクの例 : 地球温暖化 5 |
1.4 重大なリスクと軽微なリスク 6 |
1.5 社会技術システムの複雑さの増大 7 |
1.6 リスクアセスメントの力 12 |
1.7 新しい事故分析とリスクアセスメント手法の展開 15 |
1.7.1 ゆるく結合していて制御しやすいシステムに適した方法 16 |
1.7.2 強い結合であって制御しやすいシステムに適した方法 20 |
1.7.3 ゆるく結合していて制御できないシステムに適した方法 23 |
1.7.4 強い結合であって制御しにくいシステムに適した方法 24 |
1.8 考察と結言 26 |
訳者注 30 |
2. リスクマネジメントの基礎 |
2.1 リスクマネジメントの定義と目標 39 |
2.2 社会的受容と受け入れ可能なリスク 42 |
2.3 リスクの意味と分類―純粋リスクと投機的リスク 43 |
2.4 リスクマネジメントの手順とリスクマネジメントシステム 45 |
2.5 リスクと安全性 48 |
2.6 確率論的リスク評価 49 |
2.6.1 リスクの確率論的表現 49 |
2.6.2 リスク曲線と安全性指数 50 |
2.6.3 リスク曲線による災害リスクの比較評価 57 |
2.7 リスクアセスメント手法 61 |
2.7.1 基本的事項 61 |
2.7.2 ベイズの定理 67 |
2.7.3 FTAの基礎 70 |
演習問題 79 |
3. リスクの同定と分析手法 |
3.1 危険源同定手法 81 |
3.2 リスク分析作業チームと必要資料 82 |
3.3 予備的危険解析 83 |
3.4 What-if分析 85 |
3.4.1 What-ifの基本形態 85 |
3.4.2 What-if分析における検討項目のカテゴリー化 86 |
3.5 HAZOP 87 |
3.5.1 HAZOPの基本思想と特徴 87 |
3.5.2 HAZOPの基本手順 88 |
3.5.3 HAZOPの他の産業分野への応用 93 |
3.6 FMEA 94 |
演習問題 97 |
4. 産業リスクアセスメントの実践 |
4.1 現代産業のリスクアセスメントにおけるリスクの定義 99 |
4.2 定量的リスクアセスメントのフレームワーク 102 |
4.3 ETとFTの情報分散 106 |
4.3.1 フロントライン系とサポート系 106 |
4.3.2 FTLとETL 107 |
4.4 実践的ET構築 110 |
4.4.1 故障率データベースの選定 111 |
4.4.2 設備のリスクアセスメントの実践 116 |
4.5 現代産業システムの災害リスクアセスメント 130 |
4.5.1 現代産業システムの災害 130 |
4.5.2 人間-機械系のリスクアセスメントのフレームワーク 135 |
4.6 人間信頼性解析 136 |
4.6.1 OAT法 138 |
4.6.2 HCR法 140 |
4.6.3 THERP法 142 |
4.6.4 SLIM法 146 |
4.6.5 HRAまとめ 148 |
4.7 身近な話題で体験できるQRAとそれに基づくマネジメント 149 |
4.7.1 フィギュアスケートの最近の動向 149 |
4.7.2 荒川の演技と安全への教訓 153 |
演習問題 154 |
5. リスクアセスメント結果を用いたマネジメント |
5.1 リスクマネジメント 155 |
5.2 リスク重要度によるマネジメント 158 |
5.3 リスクマトリクスによるマネジメント 159 |
5.4 評点付けによるマネジメント 161 |
5.5 QRAにおける簡単なマネジメントへの応用 161 |
5.6 リスクマネジメントに付随して考察すべきこと 162 |
5.7 これからのリスクマネジメントのあり方 164 |
演習問題 165 |
6. リスクコミュニケーション |
6.1 基本方針 166 |
6.2 状況認識 168 |
6.2.1 受容から懸念の時代へ 169 |
6.2.2 組織への懸念 171 |
6.2.3 社会側の安全意識 172 |
6.2.4 「技術と社会」関係の改善への道と専門家責任 172 |
6.3 実践事例としての原子力対話フォーラム 174 |
6.3.1 背景状況 175 |
6.3.2 対話の方式 175 |
6.3.3 実践 177 |
6.3.4 教訓 178 |
6.3.5 「リスク」コミュニケーションの要件 183 |
6.3.6 リスクコミュニケーション指針 184 |
6.4 フレームワークの提示 185 |
6.4.1 言語学的対話モデル 185 |
6.4.2 対話モード 189 |
6.4.3 指針としての要約基本指針 192 |
6.4.4 指針としての要約実践時指針 193 |
6.5 リスクコミュニケーションの事例解説 199 |
6.5.1 事例1 : チェルノブイリ事故の日本版への心配 200 |
6.5.2 事例2 : 医療放射線への懸念 203 |
6.5.3 共通の留意点 206 |
6.6 コミュニケーションへの基本姿勢 207 |
6.7 リスクコミュニケーションのあり方と組織管理 208 |
引用・参考文献 210 |
演習問題解答 217 |
索引 219 |