注 : [■]([■]は木偏に令)は、現物の表記と異なります |
|
はしがき |
I 哲学史はいかにして可能か |
1 変貌する哲学史-ギリシア哲学世界から見えてくるもの-…内山勝利 3 |
一 アリストテレス的抽象 |
二 ギリシア哲学の素型 |
三 プラトン、アリストテレスの位置 |
四 初期哲学とヘレニズム哲学の一貫性 |
五 新プラトン主義から現代へ |
テクストからの展望 |
ディオゲネス・ラエルティオス『ギリシア哲学者列伝』 |
バーネット『初期ギリシア哲学』 |
2 〈哲学史〉という発明…福谷茂 27 |
一 哲学史研究と哲学の現状の瞥見 |
二 歴史と哲学史 |
三 哲学史とアカデミズム |
四「伝統の発明」-カントの場合 |
プロースペリ『近現代史I 黒死病から三〇年戦争まで』 |
クルバリツィス『古代中世哲学史』 |
西谷啓治『神秘思想史』 |
三宅剛一『学の形成と自然的世界』 |
丸山眞男『丸山眞男講義録』全七冊 |
3 哲学のエスノセントリズム…岩崎稔 57 |
はじめに |
一 隠されたエスノセントリズム |
二 他者と自己の逆説 |
三 自己意識の不可能な、不可避な様相 |
四 主と奴の弁証法と奴隷 |
五 見えなくするもの |
六 新しい関係性のヴィジョンへ |
4 比較という方法…橋[■] 79 |
一 比較思想とは |
二 哲学の諸思想-諸文化の根源をたどる |
三「比較」という方法-哲学史をたどる |
四〈比較〉という方法-今世紀の視座から |
五 現代に生きる比較思想 |
三枝充悳『比較思想序論』 |
井筒俊彦『意識と本質』 |
5 世界哲学史の可能性…嶋田義仁 |
はじめに-二つの課題 |
一 思惟せざるを得ない人間の偉大さと不幸 |
二 西洋哲学とは何であったのか |
三 西洋的世界史概念 |
四 人類史の新たな図式に基づく人類哲学史の構想 |
ヘーゲル『歴史哲学』 |
和辻哲郎『風土 人間学的考察』の思想的系譜 |
Ⅱ 哲学史を読み直す |
1 「プラトニズム」とは何であったか-その錯誤の歴史-…小池澄夫 139 |
一 数学的プラトニズム |
二〈洞窟〉の館の方へ |
三 神学的プラトニズム |
四 プラトニズムの解体 |
『プラトン哲学入門』國方栄二 |
パノフスキー『イデア』田中一孝 |
カッシーラー『英国のプラトン・ルネサンスケンブリッジ学派の思想潮流』吉沢一也 |
佐々木毅『プラトンの呪縛』吉沢一也 |
2 認識論史の終馬…冨田恭彦 171 |
一 ロックの自然主義 |
二 バークリとヒューム |
三 カントの場合 |
ロック『人間知性論」 |
フッサール『論理学研究』第一巻 |
ローティ『哲学と自然の鏡』 |
3 詩と哲学-地中海文化圏からの視座-…伊藤博明 197 |
一 神々の残存 |
二 神話とアレゴリー |
三 ベルナルドゥス・シルヴェストリス |
四 人文主義者(1)-フランチェスコ・ペトラルカ |
五 人文主義者(2)-コルッチョ・サルターティ |
六 人文主義者(3)-クリストフォロ・ランディーノ |
七 マルシリオ・フィチーノ |
八 ジョルダーノ・ブルーノ |
九 フランシス・ベイコン |
一〇 ジャンバッティスタ・ヴィーコ |
4 イスラム哲学からの視座…山内志朗 231 |
一 アヴィセンナの存在偶有性説 |
二 存在と本質 |
三 随伴性としての存在 |
四 誤解された理論 |
五 アヴィセンナからドゥンス・スコトゥスヘ |
井筒俊彦『イスラーム哲学の原像』 |
リーマン『イスラム哲学への扉』 |
モッラー・サドラー『存在認識の道』 |
5 日本における「哲学」の受容…藤田正勝 255 |
一 最初の「哲学」講義 |
二 philosophyの訳語 |
三 儒学から区別された「哲学」-西周の「哲学」理解 |
四「理学」としての哲学-中江兆民の「哲学」理解 |
西周『百学連環』 |
中江兆民『理学鉤玄』 |
西田幾多郎『善の研究』 |
注 : [■]([■]は木偏に令)は、現物の表記と異なります |
|
はしがき |