| 序章 数理生態学への招待 -生命の物理学的理解をめざして 1 |
| ① ダイナミックスと共存 7 |
| ② 進化 10 |
| ③ 適応戦略とゲーム 13 |
| ④ エコシステム学 14 |
| 第1章 ダイナミックスと共存 17 |
| 1-1 森林動態の格子モデル 17 |
| ① 亜高山林の縞枯れと熱帯林のギャップ拡大 18 |
| ② 格子モデル－サイト，近傍，ボンド，ペア，クラスター 23 |
| ③ ギャップ形成，ギャップ修復とパラメータ推定 24 |
| ④ ペア近似による格子上の動態の定式化 26 |
| ⑤ 格子モデルの計算結果とデータの比較 27 |
| ⑥ ｢変化した場所の集中」データを見直してモデルを改良 29 |
| 1-2 種の共存と生息地の構造 32 |
| ① 2種競争系モデル 33 |
| ② 貧しい隠れ家か豊かなパッチか？ 36 |
| ③ パッチ構造をもつ系の存続 40 |
| 1-3 環境変動と生物拡散 46 |
| ① 季節的な環境における競争 47 |
| ② 競争係数の変動パターンと侵入可能性 48 |
| ③ 多重安定周期解の出現 50 |
| ④ 生息地の細分化と生物拡散 52 |
| ⑤ パッチの位置関係と存続可能性 52 |
| 1-4 競争と共存－生物多様性 57 |
| ① ロトカーボルテラ競争モデル 58 |
| ② 干渉的競争と共存 60 |
| ③ 捕食の効果 64 |
| ④ 撹乱の効果 66 |
| 第2章 進化 69 |
| 2-1 実験生態系での共存と進化－パラドックスとカオス 69 |
| ① 環境収容力 70 |
| ② 環境収容力のパラドックス 71 |
| ③ パラドックスが成立しない条件 72 |
| ④ 進化が環境収容力を変える 73 |
| ⑤ カオスの発生予測 77 |
| ⑥ 人口問題 78 |
| 2-2 種は連続ニッチ空間で離散分布する－種詰め込み理論の新しい展開 80 |
| ① 種の詰め込み 81 |
| ② マッカーサーの予想－連続無限の種 82 |
| ③ 種は離散的に分布する 84 |
| ④ 2栄養段階の中での種の詰め込み 86 |
| ⑤ 非対称競争のもとでの系統循環－ボディサイズの進化 89 |
| 2-3 利己的な遺伝子が織りなす食物連鎖網 95 |
| ① 生物群集の多様性と複雑さ 96 |
| ② 生態系の間接効果 98 |
| ③ 数の変化と質の変化の力学模型 100 |
| ④ 共進化的に安定な食物網 103 |
| 2-4 ホストとパラサイトの共進化－複雑系としての見方 106 |
| ① ホメオカオスをめぐる生態系の理論 107 |
| ② ホメオカオスの役割 111 |
| 第3章 適応戦略とゲーム 121 |
| 3-1 動物の社会行動とゲーム 121 |
| ① 包括適応度と血縁淘汰 122 |
| ② ワーカーとソルジャー 123 |
| ③ 不妊カーストの進化条件 125 |
| ④ 進化的に安定な戦略－子育てを例に 127 |
| ⑤ 頻度依存のゲームモデル 128 |
| 3-2 子育てにおける闘争－親子対立と托卵 132 |
| ① 行動選択の連鎖の数理モデリング 133 |
| ② 親の子離れの最適タイミングと親子問対立 134 |
| ③ 托卵から自巣産卵へスイッチする最適タイミング 141 |
| 3-3 植物の繁殖戦略 145 |
| ① 無駄な花の不思議 146 |
| ② 両掛け戦略仮説 146 |
| ③ 変動が小さいほど花を増やす？ 150 |
| 第4章 エコシステム学 |
| 4-1 生態系とエントロピー 157 |
| ① エントロピーとは 158 |
| ② これまでの熱力学を超えて 159 |
| ③ 生態系のエネルギー学 159 |
| ④ 生態系のエントロピー生成をどのようにして求めるか 160 |
| ⑤ エントロピー比較学－びわ湖とMendota湖 161 |
| ⑥ 湖の富栄養化のエントロピー法則 165 |
| 4-2 生態ネットワークと情報 167 |
| ① 生態システムの組織化と情報 168 |
| ② ネットワーク構造の特徴とD₁，D₂ 173 |
| ③ 組織化の指標 174 |
| 4-3 生物資源管理と経済学 178 |
| ① 最大持続可能生産力（MSY） 178 |
| ② 無主物性の問題 180 |
| ③ 譲渡可能個別割当（ITQ） 181 |
| ④ 漁獲努力に対する課税 183 |
| ⑤ comanagement 183 |
| ⑥ 将来の割引と非平衡性 184 |
| ⑦ 不確実性の問題 184 |
| 数理生態学と関連分野の参考図書 189 |
| 索引 193 |
| Key Word 索引 196 |
| COLUMN |
| 格子モデルの使われ方 22 |
| 縞隠れ現象 22 |
| 森林動態とギャップ 22 |
| ギャップ拡大の原因？ 22 |
| 全体密度と局所密度 26 |
| ペア近似 26 |
| Butler-McGeheeの補題 38 |
| 干渉的競争系 61 |
| なぜ連続にならないのか？ 83 |
| ボディサイズの進化モデル 90 |
| 共進化的に安定な食物網の数理模型 102 |
| 果実数の増加の期待値 149 |
| 果実数の計算 152 |
| 解の依存性 154 |
| 将来の割引 185 |
| 序章 数理生態学への招待 -生命の物理学的理解をめざして 1 |
| ① ダイナミックスと共存 7 |
| ② 進化 10 |
図書
