第1章 遺伝子の本体DNA(榎本武美) 1 |
1.1 遺伝子の本体としてのDNAの発見 1 |
1.2 核酸の構造 3 |
化学構造 4 |
二重らせん構造 5 |
RNAの高次構造 8 |
DNAの高次構造 9 |
1.3 細胞におけるDNAの存在様式 14 |
原核細胞のDNA 15 |
真核細胞のDNA 15 |
第2章 遺伝子の複製(榎本武美) 18 |
2.1 前駆体の合成 18 |
2.2 複製の基本的性質 20 |
複製の半保存性 22 |
複製開始点,複製方向 23 |
プライマー要求性 25 |
不連続複製 26 |
2.3 原核細胞のDNA複製 27 |
DNA複製に関与する酵素・タンパク質 27 |
バクテリオファージφX174のマイナス鎖DNAの合成 30 |
大腸菌のDNA複製開始とDNA鎖の伸長 31 |
大腸菌のDNA複製の終結 34 |
2.4 真核細胞のDNA複製 34 |
DNA複製に関与する酵素・タンパク質 35 |
DNA複製開始点 37 |
DNA複製機構 37 |
染色体末端テロメアの複製 39 |
第3章 遺伝子の修復・組換え(榎本武美) 41 |
3.1 DNAの傷害 42 |
3.2 DNA傷害の修復 43 |
DNAの傷害を直接消去する修復系 43 |
塩基除去修復 44 |
ヌクレオチド除去修復 45 |
ミスマッチ修復 46 |
その他の修復系 49 |
3.3 DNA組換え 49 |
普遍的組換えの機構 50 |
普遍的組換えに関与するタンパク質 52 |
部位特異的組換え 55 |
トランスポゾンによる転移 56 |
3.4 遺伝子の変異 57 |
第4章 遺伝子の転写(中西義信) 59 |
4.1 転写反応の基礎 60 |
セントラルドグマ 60 |
転写反応の定義 61 |
転写反応の概観 62 |
4.2 原核生物遺伝子の転写反応 63 |
転写プロモーター 63 |
大腸菌のRNAポリメラーゼ 65 |
転写反応の開始,伸長,終結 66 |
転写制御 67 |
4.3 真核生物遺伝子の転写反応 68 |
RNAポリメラーゼ 68 |
転写プロモーター 69 |
基本転写因子 70 |
転写反応の開始,伸長,終結 72 |
転写制御機構 73 |
DNA結合タンパク質の基本構造 76 |
4.4 RNAのプロセッシング 77 |
mRNA前駆体のプロセッシング 77 |
rRNA前駆体のプロセッシング 82 |
tRNA前駆体のプロセッシング 83 |
第5章 翻訳(永田恭介) 84 |
5.1 リボソーム 84 |
リボソームの構造 85 |
リボソームの機能 86 |
5.2 tRNA 87 |
tRNAの構造 88 |
遺伝暗号 89 |
アミノアシル-tRNA合成酵素 90 |
5.3 翻訳の基本機構 91 |
翻訳開始 91 |
ポリペプチド鎖伸長 93 |
翻訳終止 95 |
5.4 翻訳と調節機構 96 |
校正機能 97 |
翻訳の制御 98 |
アテニュエーション 99 |
IRES型翻訳開始 100 |
5.5 タンパク質の細胞内輸送 102 |
タンパク質の細胞内区画への移動 102 |
分泌タンパク質と膜タンパク質 103 |
分子シャペロン 105 |
第6章 遺伝子のクローニング(中西義信) 107 |
6.1 遺伝子クローニングの基礎 107 |
染色体DNAとcDNA 107 |
遺伝子クローニングの概要 108 |
ベクターと宿主細胞 109 |
6.2 遺伝子ライブラリーの作製 113 |
染色体DNAライブラリーの作製 114 |
cDNAライブラリーの作製 115 |
6.3 クローニング操作 118 |
PCRを利用したクローニング 118 |
相同性クローニング 118 |
発現クローニング 120 |
ポジショナルクローニング 124 |
6.4 遺伝子クローニングおよび遺伝子解析に利用される技術 125 |
PCR 125 |
RACE 127 |
エキソントラッピング 127 |
塩基配列決定法 128 |
塩基配列改変法 132 |
第7章 遺伝子操作とその利用(永田恭介) 135 |
7.1 遺伝子導入法 135 |
化学的な方法によるDNAトランスフェクション 135 |
物理的な方法 136 |
生物学的な方法 137 |
7.2 新たな遺伝子工学のためのウイルス学 139 |
ウイルスの多様性 139 |
ウイルス増殖過程 139 |
DNAウイルス 143 |
逆転写型ウイルス 146 |
RNAウイルス 146 |
7.3 ウイルスベクターから人工染色体へ 149 |
ウイルスベクター 149 |
染色体の構造 151 |
人工染色体 152 |
7.4 細胞機能の探求と改変 153 |
アンチセンス法 153 |
ドミナントネガティブ変異体 154 |
リボザイム 155 |
7.5 トランスジェニック生物 157 |
トランスジェニックアニマル 157 |
トランスジェニックプラント 157 |
第8章 遺伝子疾患(中西義信) 160 |
8.1 遺伝子変異と疾病 161 |
遺伝子変異に基づくタンパク質の生産量・構造・機能の変化 161 |
遺伝子疾患の具体例 161 |
8.2 遺伝子診断 168 |
遺伝子多型 168 |
遺伝子診断法 169 |
8.3 遺伝子治療 171 |
遺伝子治療の歴史 171 |
遺伝子治療の方法 171 |
遺伝子治療の具体例 177 |
遺伝子治療の問題点 180 |
8.4 臓器移植 180 |
8.5 おわりに 183 |
第9章 タンパク質工学(永田恭介) 185 |
9.1 タンパク質工学 185 |
タンパク質の高次構造 185 |
タンパク質を工学するための遺伝子工学 186 |
タンパク質のデザイン 耐熱化を例に 189 |
9.2 有用物質の生産 189 |
生理活性物質の生産 インターフェロンを例に 190 |
Rasの生産とコドン使用頻度 192 |
組換えワクチンの開発 194 |
9.3 生体防御にむけての生命工学 195 |
免疫系の概要 195 |
抗体の構造と機能 196 |
ハイブリドーマとモノクローナル抗体 201 |
プランチボディー 202 |
アブザイム 202 |
ペプチドライブラリー 203 |
索引 207 |