はじめに 5 |
第1章 遺伝子はつねにダメージを受けている 13 |
1. 細胞が生命の最小単位 20 |
2. 生物の特徴 24 |
3. 体細胞と生殖細胞 27 |
4. 細胞の増殖 28 |
5. 正常細胞と異常細胞 34 |
6. がんは古くからの病気である 36 |
7. 遺伝子とは何か 40 |
8. ヒトの細胞、染色体、遺伝子 42 |
9. DNAの立体構造 46 |
10. DNAの立体構造の詳細 51 |
11. ヒトのDNA 57 |
12. 遺伝子の発現はコントロールされている 60 |
13. DNAの変異はたえず起こっている 63 |
14. さまざまな変異 65 |
15. 変異はどのようにして起こるのか 73 |
16. DNAダメージ、がん細胞、アポトーシス 77 |
17. 細胞の死 80 |
第2章 遺伝子のダメージと発がん 83 |
1. 私たちは化学物質を摂取して生きている 84 |
2. 食品として摂取された物質の運命 87 |
3. DNAに起こるダメージ 91 |
4. 変異の起こるメカニズム 114 |
5. 変異原の見つけ方 : エイムス・テスト 115 |
第3章 ダメージを受けたDNAの修復 121 |
1. DNAの複製が始まる前にダメージを修復する : 除去修復 124 |
2. DNAが複製する途中での修復 : 組み換え修復 136 |
3. ミスマッチ修復 140 |
第4章 ウイルスによる発がんと発がんの遺伝子 147 |
1. ウイルスとは遺伝子の小包である 148 |
2. ウイルスの形と遺伝子 150 |
3. レトロウイルスの構造 153 |
4. ウイルスの寄生によって生きる 157 |
5. がんウイルスの発見 159 |
6. がん、遺伝子、ウイルス : 初期の研究 161 |
7. 二種類のがんウイルス : DNA型がんウイルスとRNA型がんウイルス 165 |
8. がん細胞はどこからきたのか 166 |
9. ウイルスによる発がん研究は単細胞レベルでできる 169 |
10. ウイルスが細胞をがん化する : 二つのしくみ 172 |
11. レトロウイルスのライフサイクル 174 |
12. オンコ遺伝子を探し求めて 179 |
13. プロトオンコ遺伝子の発見 185 |
14. 遺伝子の運び屋 191 |
15. レトロウイルスの遺伝子の構造(1) 192 |
16. レトロウイルスの遺伝子の構造(2) 195 |
17. プロトオンコ遺伝子の活性化 198 |
18. オンコ遺伝子の検出法 204 |
19. 一個の塩基の変化で細胞ががん化する 208 |
20. 転座とオンコ遺伝子 211 |
21. オンコタンパク質とその働き 215 |
第5章 がん抑制遺伝子 229 |
1. がん抑制遺伝子の発見 232 |
2. 遺伝子の染色体における住所 236 |
3. がん抑制遺伝子の分離 239 |
4. 発ガンのモデル 242 |
5. Rbタンパク質の役割 249 |
6. 顕微鏡によるがん抑制遺伝子の探索には限界がある 250 |
7. Rb遺伝子の喪失 : 染色体シャッフリングとは何か 251 |
8. 染色体シャッフリングによるRb遺伝子Rbの喪失 254 |
9. DNAプローブによるがん抑制遺伝子の追跡 256 |
10. 二つのタイプのがん抑制遺伝子 258 |
11. 細胞をガードするがん抑制遺伝子 260 |
12. p53タンパク質とRbタンパク質の共同作業 264 |
13. がん細胞でのp53タンパク質の働き 271 |
14. がん治療とp53がん抑制遺伝子 273 |
15. 治療しやすいがんと治療しにくいがん 275 |
主な参考文献 279 |