1.情報の貯蔵庫としてDNA 1 |
1.DNAは遺伝物質である 3 |
遺伝は巨大分子の働きによる 4 |
タンパクの機能はコンホーメーションに依存している 5 |
タンパクはどうやって正しいコンホーメーションを獲得するのか 13 |
DNAの発見 16 |
普遍的な遺伝物質はDNAである 19 |
DNAの構成成分 22 |
DNAは二重らせんである 27 |
DNAの複製は半保存的である 31 |
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2.遺伝子は染色体上にある 35 |
遺伝子の発見 36 |
遺伝における染色体の役割 41 |
遺伝子はおのおの特異的な染色体上にある 45 |
遺伝子は一列に並んでいる 48 |
遺伝子地図は連続している 53 |
一遺伝子-一タンパク 54 |
精密な定義:シストロン 57 |
用語についての注意 60 |
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3.DNAの塩基配列を変える変異 63 |
遺伝暗号はトリプレットで読まれる 64 |
点変異は塩基対を一つ変える 67 |
変異はホットスポットに集中する 71 |
変異率 74 |
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4.核酸のトポロジー 78 |
一本鎖の核酸は二次構造を持つ 78 |
インバーテッド繰り返しと二次構造 83 |
二本鎖DNAは異なる二重らせん構造もとれる 86 |
左巻き型のDNA 89 |
閉じたDNAはスーパーコイルを作る 91 |
スーパーコイルは二重らせん構造に影響を与える 95 |
DNAは変性し,再生できる 97 |
核酸は塩基対合によってハイブリッド分子を形成できる 98 |
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5.遺伝子の単離 102 |
制限酵素はDNAを特定の断片に切断する 104 |
DNA断片を基にして制限酵素地図を作成する 106 |
制限酵素切断部位は遺伝マーカーとして用いられる 111 |
DNAの塩基配列決定 116 |
原核生物の遺伝子タンパクは1対1の対応をする 119 |
真核生物の遺伝子には分断されたものがある 121 |
2種類以上のタンパクをコードするDNA塩基配列もある 123 |
遺伝のパラダイム 126 |
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II.遺伝子からタンパクへ 129 |
6.遺伝暗号の解読 131 |
タンパク合成は一方向に進行する 132 |
メッセンジャーRNAの探索 134 |
転移RNAはアダプターとして働く 135 |
リボソームは一列になって移動する 139 |
コドンの大部分はアミノ酸に対応する 143 |
暗号には普遍性があるか 146 |
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7.タンパク合成の流れ作業 148 |
リボソームの活性部位 149 |
ポリペプチド鎖の合成開始 151 |
開始には30Sサブユニットと補助因子が必要である 154 |
30Sサブユニットの遊離状態はIF3に制御されている 156 |
IF2がイニシエーターtRNAの選択をする 157 |
真核細胞の翻訳開始には多くの因子が関与している 159 |
伸長反応:T因子がA部位ヘアミノアシル-tRNAを導入する 162 |
リボソームの移動 167 |
翻訳の完了:三つのコドンでタンパク合成を終結させる 171 |
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8.転移のRNA:翻訳のアダプター 174 |
共通のクローバー葉型 175 |
三次構造はL字型になっている 178 |
合成酵素はどのようにしてtRNAを認識するか 182 |
アミノ酸結合のステップにおける識別 185 |
コドンーアンチコドンの認識にはゆらぎがある 187 |
tRNAには修飾された塩基がいろいろある 190 |
塩基の修飾がコドンの認識を制御している可能性がある 193 |
ミトコンドリアにはtRNAの最小セットがある 196 |
変異tRNAは違うコドンを読む 197 |
サプレッサーtRNAは元のコドンも認識できる 202 |
tRNAは読み枠に影響を及ぼすことがある 205 |
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9.翻訳工場としてのリボソーム 208 |
リボソームはコンパクトなリボ核タンパク粒子である 209 |
リボソームタンパクとrRNAの相互作用 213 |
inuitroでの再構成はinuiuoでの集合過程によく似ている 219 |
サブユニットの集合はトポロジーに関連している 221 |
すべてのリボソーム成分に変異を導入できる 224 |
リボソームには数種類の活性中心がある 226 |
翻訳の正確さ 230 |
さらに読みたい人へ 232 |
10.鋳型としてのメッセンジャーRNA 234 |
細菌のメッセンジャーは寿命が短い 235 |
細菌のmRNAの大多数はポリシストロニックである 238 |
ポリシストロニックメッセンジャーの翻訳 240 |
真核細胞mRNAの機能を明らかにする 243 |
invitoro翻訳系の威力 245 |
真核生物の大部分のmRNAは3'末端がポリアデニル化されている 247 |
真核生物のmRNAは5'末端にメチル化されたキャップ構造を持つ 250 |
翻訳開始にはmRNAとrRNAとの間に生ずる塩基対合が必要である 252 |
リボソーム小サブユニット真核生物mRNAの翻訳開始部位に移動する 255 |
タンパク合成と細胞内の局在性との関連 257 |
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Ⅲ.鋳型の産生 265 |
11.RNAポリメラーゼ : 基本的な転写装置 267 |
転写はRNAポリメラーゼによって触媒される 269 |
シグマ因子はDNAへの結合に関与する 271 |
コア酵素はRNAを合成する 275 |
真核細胞の複雑なRNAポリメラーゼ 280 |
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12.プロモーター:転写開始の調節部位 283 |
大腸菌RNAポリメラーゼの結合部位 286 |
大腸菌のプロモーターのコンセンサス配列 289 |
コンセンサス配列の働き 292 |
シグマ因子の置き換えによる転写開始の調節 297 |
RNAポリメラーゼIIに読まれるプロモーターは転写開始点より上流にある 303 |
RNAポリメラーゼIIのプロモーターは複数の領域から構成されている 307 |
エンハンサーは上流にあっても下流にあっても転写の開始を促進する 311 |
RNAポリメラーゼIIIのプロモーターは下流領域にある 314 |
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13.転写終結と抗転写終結 319 |
大腸菌の2種類の転写終結にはパリンドロームが関与する 320 |
ロー因子はどのように働くのだろうか 323 |
抗転写終結はDNAの特定の部位で起こる 327 |
RNAポリメラーゼにはさらに別のサブユニットがあるか 334 |
真核生物を使う場合の困難 337 |
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IV.原核生物の遺伝子発現の調節 341 |
14.オペロン:モデル系としてのラクトース遺伝子 343 |
誘導と抑制の調節は小分子によって行われる 343 |
構造遺伝子のクラスターは調節遺伝子の制御を受ける 345 |
オペロンの調節回路 348 |
構成的変異を使ってリプレッサーの働きを調べる 350 |
オペレーターはシス優性に働く 352 |
プロモこターかリプレッサーに起こる変異は非誘導型になる 353 |
リプレッサーはどのようにして転写を妨げるのか 355 |
オペレーター領域での接触 356 |
リプレッサーのサブゴニット間の相互作用 358 |
DNA結合タンパクとしてのリプレッサー 361 |
DNAからの離脱 362 |
余剰のリプレッサーの貯蔵 364 |
誘導のパラドックス 366 |
さらに読みたい人へ 367 |
15.調節回路:オペロンの完全装備 368 |
正負の調節を区別する 368 |
トリプトファンオペロンは抑制型である 371 |
トリプトファンオペロンを調節するアテニュエーター 374 |
どの二次構造をとるかがアテニュエーターの働きを制御する 376 |
他のアテニュエーター 382 |
抑制は遺伝子座が複数であっても起こる 385 |
カタボライト抑制にはプロモーターにおける正の調節が関与している 388 |
リボソームタンパクの翻訳に見る自律的調節 391 |
自律的制御と巨大分子集合体 395 |
欠乏に対処する緊縮応答 396 |
さらに読みたい人へ 399 |
16.溶菌に導く反応の連鎖と溶原性を保つリプレッション 400 |
溶菌に導く過程は反応の連鎖によって調節される 401 |
T7ファージとT4ファージの機能に対応するクラスター構造 404 |
ラムダファージの溶菌反応の連鎖の進行には抗転写終結が関与している 407 |
溶原性は自己調節系で維持されている 410 |
リプレッサーは2量体であり,協同的にオペレーターに結合する 413 |
リプレッサー合成はどのようにして確立されるのか 422 |
溶菌感染にはアンチリプレッサーが必要である 426 |
溶原化と溶菌の微妙なバランス 429 |
さらに読みたい人へ 429 |
ⅴ.真核生物ゲノムの構成 431 |
17.組み換えDNA技法は並はずれた力を発揮する 433 |
どんなDNAも細菌を使ってクローニングできる 434 |
キメラDNAの構築 438 |
mRNAをDNAに作り替える 422 |
特定の遺伝子をゲノムから単離する 444 |
クロモソームウォーキング 448 |
真核細胞の遺伝子は細菌の細胞内で翻訳できる 452 |
18.真核生物のゲノム:その中に見られるさまざまな配列 454 |
ゲノムサイズの違いとC値パラドックス 454 |
再会合カイネディックスは塩基配列の複雑さを反映する 457 |
真核生物のゲノムには幾通りかの繰り返し配列の成分がある 459 |
非繰り返しDNAの複雑度からゲノムのサイズを推定する 461 |
真核生物のゲノムには繰り返し配列がある 462 |
中頻度繰り返しDNAには異なる成分が多数ある 464 |
同じ繰り返し頻度を持つファミリーのメンバーは互いに近縁だが同一ではない 466 |
さらに読みたい人へ 469 |
19.mRNAに読みとられる構造遺伝子 470 |
構造遺伝子の大部分は非繰り返しDNAである 472 |
非繰り返し遺伝子はどのくらい発現しているか 474 |
RNA駆動反応のカイネティックスを使って遺伝子の数を推測する 475 |
遺伝子発現のレベルには非常に大きな差がある 478 |
mRNA集団のオーバーラップ 479 |
さらに読みたい人へ 482 |
20.分断された遺伝子 483 |
分断きれた遺伝子を電子顕微鏡で見る 485 |
分断された遺伝子の制限酵素地図作製 485 |
ゲノムDNA断片の解析 494 |
遺伝子にはさまざまの形や大きさがある 497 |
rRNAやtRNAをコードする遺伝子にあるイントロン 500 |
エクソン-イントロン境界には共通配列がある 501 |
ある遺伝子のイントロンが他の遺伝子のエクソンのことがある 502 |
大部分の変異はエクソンにマップされる 506 |
調節に関与している巨大な複合遺伝子座 511 |
分断された遺伝子はどのようにしてできてきたのか 517 |
さらに読みたい人へ 524 |
欧文索引 |
和文索引 |
下巻目次 |
VI.関連した塩基配列のクラスター形成 |
21.構造遺伝子はファミリーを構成している |
22.細胞小器官内にあるゲノム |
23.重連した遺伝子群に見られる同一性と変化 |
24.単純な塩基配列とその編成 |
Ⅶ.成熟:RNAのプロセシング |
25.StableRNAの切断とトリミング |
26.RNAスプライシングの機構 |
27.RNAプロセシングの調節 |
VIII.DNAをパッケージする |
28.ゲノムと染色体について |
29.クロマチンの構造:ヌクレオソニム |
30.活性クロヤチンの性質 |
IX.遺伝する物質としてのDNA |
31.レプリコン:複製の単位 |
32.DNA複製の装置 |
33.DNAを守るシステム |
34.組み換えとDNAのトポロジーの変換 |
X.動的なゲノム:変動するDNA |
35.細菌の転移因子 |
36.真核生物の動く遺伝子 |
37.遺伝子の再編成と抗体の多様性の出現 |
38.ゲノム構造の作り替え |