はじめに 3 |
第1章 色あせた科学 |
なぜ科学は輝きを失ったか 14 |
物理学を味わうには文学的想像力が必要だ 16 |
ノーベル賞受賞が浮き彫りにした科学の空洞化 19 |
テレビ局という超文系社会で軽視される科学 23 |
マスコミの科学音痴を直せ 26 |
物理帝国の崩壊とモノづくり日本の危機 27 |
働かざる学生、食うべからず? 32 |
高学歴ワーキングプアに解決策はあるか 35 |
日本で科学者育成が機能しない理由 39 |
第2章 科学の闇 |
法学から科学への転向 44 |
科学革命の裏に迫害の歴史あり 47 |
他人事でない恐竜絶滅の原因-「死のビリヤード」は予見できるか 51 |
日本発の科学革命-iPS細胞研究の世界戦争 53 |
はみ出しものが科学革命を起こす 56 |
科学の世界もカネと権力次第 57 |
マイナスイオンとクラスタ--疑似科学が氾濫する日本 61 |
一寸先は科学の闇 64 |
敵はどこにいる? 68 |
有名教授からの異常な攻撃 71 |
第3章 原子力は本当に怖いか?-エネルギー問題の本質とは |
原子力問題を論ずる前に 76 |
風力や太陽光ならよいのか? 77 |
「原子力容認派」というスタンス 80 |
マスコミは「不安」ばかり煽る 84 |
自然エネルギーは原子力に代わり得るか 87 |
クリーンエネルギーの課題は「コスト」 89 |
「宇宙エレベーター」がエネルギー問題を解決する? 91 |
日本人が開発した夢の素材 94 |
究極のクリーンエネルギーは「核融合」だ 98 |
核融合までの「つなぎ」としての高速増殖炉の必要性 100 |
高速増殖炉をめぐる世界各国の思惑 104 |
もんじゅの停止に潜む本当の問題-八〇〇〇億円のゆくえ 108 |
第4章 エコロジーのエコノミー |
エコロジーか、エコノミーか 112 |
気候学者VS温暖化懐疑論者 113 |
「環境」=「自然」ではない 116 |
身近な環境破壊に鈍感な日本人 19 |
諫早湾干拓における科学の罪 123 |
正しい二酸化炭素の減らし方とは 127 |
地球温暖化の原因は本当に二酸化炭素なのか 130 |
コンセンサスが正しいとはかぎらない 133 |
気温のデータは嘘だらけ? 137 |
キリマンジャロの雪が解けたのはなぜか 139 |
現代の不平等条約-京都議定書 142 |
なぜ日本は京都議定書に調印したのか 145 |
IPCCとはどのような団体か 149 |
ツバルを守るのに、世界中の海面を調整する必要はない 151 |
第5章 殺されるペットたち |
身近な猫の死から感じた生命の不思議 158 |
国の税金で殺される二九万頭のペットたち 161 |
ペット殺処分問題の解決策を探る 163 |
厚労省と環境省の対立が問題を生み出した 165 |
犬の殺処分率を8%にまで減らした熊本市 169 |
全ペットにマイクロチップを 171 |
「ふつうの人々」のもつ残酷さ 173 |
小さな命の大切さを理解する 175 |
第6章 真実はつくられる-DNA鑑定と検視の問題 |
足利事件の冤罪判決-科学は何を誤ったか 178 |
DNA鑑定という諸刃の剣 179 |
検視制度が生んだ「殺人天国」日本 187 |
「理系」内閣で日本は変われるか 190 |
エピローグ-それでも科学は役に立つ/それでも科学を応援したい |
宇宙開発はロマンか無駄か 194 |
「科学は役に立つか?」という問いにどう答えるか 197 |
あとがき-それでも科学を応援したい 201 |