第1章 DNAナノエンジニアリングとは? 1 |
1.1 この本のねらい 1 |
1.2 DNAナノエンジニアリング 1 |
1.3 DNAナノエンジニアリングの歴史 3 |
1.4 本書の構成 5 |
1.4.1 取り扱うトピックおよび読み方 5 |
1.4.2 各章の位置づけ 6 |
第2章 DNAとは? 11 |
2.1 DMAの化学構造 11 |
2.1.1 大きさと形 12 |
2.1.2 化学的構造 13 |
様々な二重らせん構造 16 |
2.1.3 化学的特性 16 |
Watson-Crick塩基対以外の結合様式 18 |
2.2 DNAの熱力学 19 |
2.2.1 二状態モデル 19 |
2.2.2 自由エネルギー 20 |
2.2.3 融解温度 21 |
T(M)とΔHH,ΔSとの関係 23 |
2.2.4 DNA二次構造 24 |
2.2.5 DNA二次構造の安定性 28 |
2.2.6 DRA二次構造とハイブリダイゼーション速度 29 |
2.3 DNAの構造的な硬さ・柔らかさ 32 |
2.4 DNAへ関連の実験技術 35 |
2.4.1 電気泳動 35 |
2.4.2 酵素反応 36 |
第3章 ハイブリダイゼーションの熱力学的解析とパラメータ予測 43 |
3.1 融解温度と自由エネルギーの測定 43 |
3.2 DNAの熱力学的パラメータの予測 47 |
3.2.1 Nearest-neighborモデルによるΔH,ΔS,ΔGの予測 47 |
T(M)の計算式 49 |
3.2.2 動的計画法によるΔGmin予測 52 |
第4章 DNA塩基配列設計 61 |
4.1 塩基配列設計とは何か? 61 |
4.2 設計の制約 62 |
4.2.1 一様な融解温度 62 |
4.2.2 特異的なハイブリダイゼーションI:ハミング距離に基づく指標 63 |
4.2.3 特異的なハイブリダイゼーションII:熱力学に基づく指標 |
4.2.4 分子内反応による二次構造の禁止 67 |
4.2.5 その他の制約 67 |
4.3 配列設計のための手法 68 |
4.3.1 ハミング距離に基づく設計法 68 |
4.3.2 de novoデザイン 70 |
4.3.3 最小自由エネルギーに基づく設計手法 73 |
配列設計ソフトウェアのデファクトスタンダードは? 77 |
第5章 DNAを利用した情報処理デバイスの構築 79 |
5.1 DNAの反応で,情報を処理する 79 |
5.2 第一世代のDNAコンピュータ 81 |
5.2.1 生成と探索アルゴリズム 81 |
NP完全問題(NP-complete problem) 86 |
5.2.2 第一世代DNAコンピュータの課題 87 |
5.3 多段階計算する自律型DNAコンピュータ 89 |
5.3.1 Class IIs制限酵素を利用したDNA有限オートマトン 90 |
5.3.2 DMAポリメラーゼを利用した1分子単位で動作する状態遷移機械 97 |
5.4 DNAゲート素子とDNA論理回路 105 |
5.4.1 DNAzymes 105 |
5.4.2 酵素フリーの論理ゲート 110 |
任意の論理演算を実現するために必要な論理ゲート 114 |
5.5 転写および逆転写反応を利用した自律情報処理システム 121 |
5.6 展望 127 |
5.6.1 RNAモジュールを組み合わせて実現する遺伝子発現制御 128 |
第6章 DNAナノ構造 131 |
6.1 構造DNAナノテクノロジーとは- - 131 |
6.1.1 構造DNAナノテクノロジーの特質 132 |
6.1.2 DNAナノ構造の応用 134 |
6.1.3 構造DNAナノテクノロジーの沿革 136 |
6.2 設計と作製の手順 136 |
6.2.1 基本単位としての分岐 137 |
6.2.2 2つの設計アプローチ 140 |
6.2.3 実験方法 144 |
DNAナノ構造設計のためのソフトウェア 148 |
6.3 2D DNAナノ構造 149 |
6.3.1 DNAタイル 149 |
6.3.2 頂点分岐型のモチーフ 151 |
6.3.3 DNAオリガミ 154 |
6.3.4 T-モチーフ 157 |
6.4 3D DNAナノ構造 160 |
6.4.1 多面体構造 160 |
6.4.2 オリガミベースの3次元構造 166 |
6.4.3 3次元結晶 171 |
6.5 アルゴリズミックセルフアセンブリ 172 |
6.5.1 アルゴリズミックセルフアセンブリの原理 172 |
6.5.2 速度論的タイルアセンブリモデル 175 |
6.5.3 アルゴリズミックセルフアセンブリの実験 178 |
6.5.4 エラー率の低減に向けたいくつかのアプローチ 179 |
6.6 今後の展望 182 |
第7章 おわりに 185 |
7.1 基礎科学としての核酸研究 185 |
7.2 設計論としての課題と展望 187 |
7.3 DNAナノエンジニアリングの向かうところ 189 |
参考文献 191 |
索引 197 |