1章 収着(小谷 壽) 1 |
1.1 高分子固体への気体の収着 1 |
1.2 収着測定,収着等温線,溶解度係数 2 |
1.3 収着挙動に及ぼす気体の物理化学的性質の影響 4 |
1.4 溶解度係数の温度依存性 6 |
1.5 二元収着モデル 8 |
1.6 収着等温式 14 |
1.6.1 物理吸着等温式 14 |
1.6.2 高分子溶液論に基づく等温式 17 |
1.6.3 複雑な収着挙動を説明する収着等温式 18 |
1.7 クラスター関数 20 |
1.8 不均一高分子固体への収着 22 |
1.9 気体混合物の収着 22 |
文献 23 |
2章 拡散(戸井 啓雄) 27 |
2.1 高分子への気体の拡散 27 |
2.1.1 拡散係数 27 |
2.1.2 拡散係数の求め方 29 |
2.2 高分子の自由体積と拡散係数の温度依存性 33 |
2.3 拡散挙動に及ぼす気体,高分子成分の物理化学的性質の影響 34 |
2.4 拡散の機構 35 |
2.4.1 活性化拡散機構 35 |
2.4.2 分子モデル 36 |
2.4.3 ペースーディティナーのモデル 39 |
2.4.4 二元輸送モデル(ガラス状高分子中の気体拡散) 41 |
2.5 異常拡散 43 |
2.5.1 拡散と緩和 43 |
2.5.2 CaseII拡散 44 |
2.5.3 拡散(デボラ)数 47 |
文献 49 |
3章 透過(辻田 義治) 51 |
3.1 気体の高分子膜透過 51 |
3.2 透過係数の測定と計算 52 |
3.3 温度および濃度依存性 53 |
3.4 挙動に及ぼす気体および高分子成分の物理化学的性質の影響 59 |
3.4.1 気体分子 59 |
3.4.2 可塑化効果 60 |
3.4.3 高分子の一次構造 61 |
3.4.4 高分子の高次構造 62 |
3.5 均一非多孔膜の透過 64 |
3.6 二成分混合系非多孔膜の透過 65 |
3.6.1 不均一混合系 65 |
3.6.2 均一混合系 67 |
3.7 微多孔膜の透過 71 |
3.8 気体混合物の透過,透過選択性 71 |
文献 73 |
4章 水の構造と性質 液体水,溶液から高分子固体中の水まで(小見山二郎) 75 |
4.1 固体状態の水 75 |
4.1.1 氷の多形 75 |
4.1.2 ガラス状態の水 76 |
4.1.3 クラスレート水和物 78 |
4.1.4 電解質と高分子の水和物の結晶 80 |
4.2 液体状態の水 80 |
4.2.1 分子動力学計算による液体水の描像 80 |
4.3 低分子溶質近傍の水の構造と性質 83 |
4.3.1 疎水性分子 83 |
4.3.2 極性分子およびイオン近傍の水の構造と性質 84 |
4.3.3 低分子の水和状態についての話題 87 |
4.4 高分子近傍の水の構造と性質 88 |
4.4.1 高分子の部分モル体積と近傍の水の状態 89 |
4.5 ゲル中の水の状態 93 |
4.5.1 液体水,ゲル中の水のIRスペクトル 94 |
4.6 高分子固体中の水の状態 96 |
文献 99 |
5章 吸湿(平井 良行・中島 利誠) 102 |
5.1 はじめに 102 |
5.2 最近の報文 102 |
5.3 高分子材料の吸湿・吸水性 104 |
5.3.1 吸湿性衣料材料 104 |
5.3.2 高吸水性高分子材料 107 |
5.4 新しいアプローチ法 110 |
5.4.1 逆相ガスクロマトグラフィー 111 |
5.4.2 フラクタル概念の利用 113 |
5.5 おわりに 115 |
文献 115 |
6章 透湿(滝澤 章) 118 |
6.1 はじめに 118 |
6.2 透湿係数の測定と概要 119 |
6.3 透湿係数に対する溶解度係数と拡散係数の寄与 ポリペプチドー水系での検証 123 |
6.4 透湿性に与える構造の影響 130 |
6.4.1 高分子構造の影響の概要 130 |
6.4.2 不均一構造と透湿性 130 |
文献 139 |
7章 気体分離(仲川 勤) 141 |
7.1 歴史と背景 141 |
7.2 気体分離の原理 143 |
7.2.1 流出による気体分離 多孔膜による分離 143 |
7.2.2 溶解・拡散による気体分離 非多孔膜による分離 145 |
7.3 膜材料と気体分離 152 |
7.4 期待される気体分離膜構造 156 |
7.4.1 高分子膜の橋かけ結合導入・表面化学反応による改質 157 |
7.4.2 新しい分子設計による高分子膜 158 |
文献 161 |
8章 溶液系における透過(谷岡 明彦) 163 |
8.1 はじめに 163 |
8.2 現象論 165 |
8.2.1 溶液系における散逸関数と化学ポテルシャル差 165 |
8.2.2 電解質水溶液系における流束 166 |
8.2.3 濃度差,圧力差,電位差下での現象論関係式 167 |
8.3 中性物質の透過 170 |
8.3.1 現象論係数の摩擦論的取扱い 170 |
8.3.2 溶解-拡散モデル 172 |
8.3.3 微多孔膜モデル 175 |
8.3.4 毛細管モデル(粘性流膜モデル) 175 |
8.4 電解質の透過 176 |
8.4.1 固定電荷微多孔膜 176 |
8.4.2 膜電位 179 |
8.5 界面における濃度分布 184 |
文献 185 |
9章 浸透気化(山田 純男) 187 |
9.1 浸透気化の概念 187 |
9.1.1 膜分離法としての特徴 187 |
9.1.2 浸透気化の概念とバリエーション 189 |
9.1.3 膜分離過程からの解析 191 |
9.2 透過分離に影響を及ぼす各種因子 191 |
9.3 透過基本式 197 |
9.3.1 単一成分系基礎理論式 197 |
9.3.2 透過比 200 |
文献 203 |
10章 湿度(稲松 照子) 205 |
10.1 はじめに 205 |
10.2 湿度とは 205 |
10.3 湿度の表わし方 206 |
10.3.1 種類 207 |
10.3.2 換算 208 |
10.3.3 飽和水蒸気圧 208 |
10.4 湿度の測り方 212 |
10.4.1 水の蒸発による方法 212 |
10.4.2 露点を測定する方法 214 |
10.4.3 伸縮を利用する方法 215 |
10.4.4 電気特性を測定する方法(電気的方法) 215 |
10.4.5 電磁波を利用する方法(光学的方法) 216 |
10.4.6 気体の物性を測定する方法(熱的方法,その他) 216 |
10.4.7 水蒸気の質量を測る方法(水蒸気量) 216 |
10.4.8 その他 217 |
10.5 湿度のわかった空気の作り方 217 |
10.5.1 二圧力法 217 |
10.5.2 二温度法 218 |
10.5.3 二圧力・二温度法 219 |
10.5.4 分流法 219 |
10.5.5 飽和塩法 220 |
10.5.6 その他 222 |
10.6 湿度の標準とは 222 |
10.7 おわりに 223 |
文献 223 |
11章 高分子/水・界面の構造と特性(清宮 懋) 225 |
はじめに 225 |
11.1 固体表面の拡散構造と「濡れ」 225 |
11.1.1 固体の表面エネルギーと表面溶解度 225 |
11.2 液体中の固体表面に働く力と,表面近傍の液体構造 227 |
11.2.1 表面間相互作用に及ぼす液体分子の大きさと形状 227 |
11.2.2 表面の構造と粗さが表面力に与える影響 231 |
11.2.3 水中における表面間相互作用における表面の親水・疎水効果 232 |
11.2.4 水中で対向する二つの水和表面の間に働く斥力 232 |
11.2.5 水中で対向する二つの疎水性表面間に働く引力 233 |
文献 234 |
索引 237 |