編集にあたって v |
まえがき ix |
1 神経と化学?神経伝達の謎を解く 1 |
1.1 神経系に作用する有毒物質 2 |
(a) 植物由来の有毒物質 3 |
(b) 微生物の産生する有毒物質 14 |
(c) 動物がもつ有毒物質 18 |
1.2 神経系の成り立ち 24 |
1.3 神経伝達物質 28 |
1.4 イオンチャネルとトランスポーター 36 |
(a) トランスポーター 36 |
(b) イオンチャネル 37 |
1.5 神経化学の展望 41 |
2 免疫の化学 43 |
2.1 免疫のしくみ? 免疫担当細胞の活躍 45 |
(a) 細菌感染と戦う免疫のしくみ 45 |
(b) ウイルス感染と戦う免疫のしくみ 48 |
2.2 臓器移植と拒絶反応 51 |
2.3 新しい免疫抑制剤の発見 53 |
2.4 免疫抑制剤が解き明かした細胞内情報伝達のしくみ 54 |
(a) FK506、シクロスポリンAとラバマイシン 54 |
(b) 免疫抑制剤の標的タンパク質を釣り上げる 55 |
(c) FKBPやシクロフィリンはT細胞情報伝達にどう関係しているのか 59 |
2.5 細胞内情報伝達の化学 63 |
(a) T細胞受容体刺激に始まるシグナル伝達 63 |
(b) タンパク質のリン酸化による情報伝達 63 |
(c) 低分子化合物(セカンドメッセンジャー)による情報伝達 65 |
(d) IL-2受容体に始まる情報伝達 67 |
2.6 ケミカルバイオロジー 67 |
ー化学を使って生命科学に挑む 67 |
3 炎症の化学 |
3.1 炎症では何がおこっているのか 72 |
(a) 炎症の第1期 72 |
(b) 炎症の第2期 74 |
(c) 炎症の第3期 75 |
(d) 炎症の悪化や慢性化 76 |
3.2 炎症に関わる分子とそのコントロール 76 |
(a) エイコサノイドをコントロールする分子 76 |
(b) PAFのアンタゴニストとなる分子 85 |
(c) 活性酸素とNO 87 |
(d) サイトカインをコントロールする分子 91 |
(e) 白血球の接着をコントロールする 93 |
(f) ステロイドの作用 94 |
3.3 炎症のコントロールに向けて 97 |
4 微生物と化学 99 |
4.1 微生物と感染症 100 |
(a) 細菌の発見 100 |
(b) 近年注目されている感染症 101 |
4.2 抗生物質の化学 104 |
(a) 抗生物質の作用機構 104 |
(b) 細胞壁合成を阻害する物質群 105 |
(c) DNA合成を阻害する抗生物質 110 |
(d) RNA合成を阻害する抗生物質 110 |
(e) タンパク質合成を阻害する抗生物質 111 |
(f) 細胞膜に作用する抗生物質 112 |
4.3 抗生物質と耐性 115 |
(a) 細菌の酵素による薬剤の不活性化 116 |
(b) 薬剤作用点の変化による感受性低下 117 |
(c) 薬剤の細菌外への排出や透過性低下 119 |
(d) 薬剤標的酵素の代替酵素の出現 119 |
(e) 今後の展望 119 |
4.4 食品への応用 121 |
(a) アルコール醸酵 121 |
(b) 醸酵乳、乳酸飲料 124 |
4.5 腸内細菌と生体 125 |
(a) 腸内フローラ 126 |
(b) 腸内フローラに影響する要因 126 |
(c) 腸内細菌と生体防御 128 |
(d) プロビオティックスとプレビオティックス 130 |
5 がんとAIDS?難病に挑戦する化学 133 |
5.1 がんと化学 134 |
(a) がん克服に向けての課題 134 |
(b) がんとは何か 135 |
5.2 抗がん剤の開発の歴史 138 |
(a) 日本で開発された抗がん剤 : マイトマイシンCとブレオマイシン 139 |
(b) 偶然発見された抗がん剤 : シスプラチン 141 |
(c) 分子標的抗がん剤 : イマチニブとゲフィチニブ 144 |
5.3 抗がん作用化合物 147 |
(a) DNA作用性抗がん化合物 147 |
(b) DNAトポイソメラーゼ阻害作用性抗がん化合物 151 |
(c) 微小管作用性抗がん化合物 155 |
(d) 分子標的治療抗がん化合物 158 |
(e) がん遺伝子産物活性制御作用化合物 162 |
(f) 血管新生阻害作用化合物 164 |
(g) がん多剤耐性克服作用化合物 165 |
5.4 新規抗がん剤の創製に向けて 166 |
(a) 海洋生物の代謝産物の探素 166 |
(b) 多角的戦略でがんに挑む 167 |
5.5 AIDSと化学 170 |
(a) ウイルスとは何か 170 |
(b) AIDSとは何か 172 |
(c) HIVはいかにしてヒトにAIDSを発症させるか 172 |
5.6 抗HIV薬 174 |
(a) 逆転写酵素阻害剤 174 |
(b) プロテアーゼ阻害剤 179 |
(c) ワクチン開発の可能性 181 |
(d) 遺伝子治療 181 |
5.7 HIV感染症の標準治療 181 |
5.8 今後の課題 184 |
6 医薬の化学 |
ー生体内で活躍する低分子化合物と医薬 187 |
6.1 細胞間情報伝達のしくみ 188 |
6.2 神経伝達と抗認知症薬 189 |
(a) 神経伝達のしくみ 189 |
(b) 日本で生まれた初めてのAlzheimer病の薬 191 |
(c) Alzheimer病克服に向けて 193 |
6.3 プロスタグランジンと医薬の化学 197 |
(a) プロスタグランジンの発見 197 |
(b) プロスタグランジンの生合成?アラキドン酸カスケード 199 |
(c) プロスタグランジンI2とトロンボキサンA2の発見 201 |
(d) その他のプロスタグランジンの働き 202 |
(e) 医薬として活躍するプロスタグランジン 204 |
(f) アスピリンとプロスタグランジンの関係 206 |
6.4 医薬としてのホルモン 208 |
さらに学習するために 211 |
和文索引 215 |
欧文索引 224 |