第Ⅰ部 感性とデザインマインド |
1. 感性とは (桑子敏雄) 2 |
1.1 感性とは何か 2 |
1.2 空間知覚の感性的構造 4 |
1.3 感性の科学 6 |
1.4 感性の場所性・歴史性 7 |
2 感性と脳科学 (久野節二) 9 |
2.1 「感性」は育まれる 9 |
2.2 「こころ」の研究と神経科学 10 |
2.3 ニューロイメージング 11 |
2.4 再び「感性」は育まれる 12 |
2.5 視空間認知,空間記憶と海馬 12 |
2.6 豊かな環境とストレス 13 |
2.7 絵画鑑賞と前頭葉活動 14 |
2.8 匂いと前頭葉活動 15 |
3. 音楽認知における感性 (大村哲弥) 17 |
3.1 作曲の現場で 18 |
3.2 時代と感性-変容する感性 20 |
3.3 音楽と情動 22 |
3.4 感性と教育 25 |
4. 伝統文化と感性 (和田雄志) 27 |
4.1 伝統から革新へ-出雲に鉄の過去と未来を見る 27 |
4.2 石庭の美の秘密-美は国境を越えるか 29 |
4.3 携帯電話「解体新書」 30 |
5. 原始的な未来の建築設計 (藤本壮介) 33 |
5.1 T house 33 |
5.2 情緒障害児短期治療施設 35 |
5.3 House O 37 |
6. 感性に訴える光のデザイン(面出 薫) 39 |
6.1 視作業を作る光から感覚的な光へ-照明デザインの役割 39 |
6.2 2次元~4次元の視環境-感じる視環境とは何か 42 |
6.3 快適で個性的,そして地球に優しい夜景を 43 |
7.サウンドスケープ (土田義郎) 46 |
7.1 音の感性 46 |
7.2 見えざるデザイン-サウンドスケープデザイン 47 |
7.3 サウンドエデュケーションは音の感性の基礎教育 48 |
7.4 庭園とサウンドスケープ 50 |
7.5 サウンドスケープと感性工学 51 |
第Ⅱ部 都市・建築デザインにおける感性工学システム |
8. 都市の感性の復権 (宗本順三) 54 |
8.1 都市の感性 54 |
8.2 経験としての都市空間 54 |
8.3 都市のイメージ 56 |
8.4 言語尺度による都市のイメージ 56 |
8.5 感性の設計知識への転換へ 58 |
8.6 都市の感性のエビデンスを求めて 58 |
9.伝統的ファサードの構成規則 (齋藤篤史) 61 |
9.1 ファサードデータの作成 62 |
9.2 感性評価による伝統的ファサードの形態要素の組合せの獲得 63 |
9.3 伝統的ファサードの概念の表現方法と知識の共有化 64 |
10 景観の様相とその変化モデル (奥 俊信・大影佳史・畠山雄豪) 67 |
10.1 昼・夕・夜の景観の様相変化 67 |
10.2 積雪寒冷地の都市景観の様相 70 |
11. 地震時被害の感性に基づく耐震デザイン(堤 和敏) 74 |
11.1 耐震性能に対する感性アンケート調査 74 |
11.2 ファジイ理論による感性の数値化 75 |
11.3 各満足度と耐震性能目標値(層間変形角) 76 |
11.4 目標設計工学量の設定 77 |
12 店舗の外観デザインのデザインコンセプト策定法 (井上勝雄) 80 |
12.1 認知科学からのアプローチ 80 |
12.2 人間の認知評価構造 80 |
12.3 認知評価構造の解明 81 |
12.4 評価構造の再構成 82 |
12.5 デザインコンセプト策定 83 |
12.6 事例研究 83 |
13 ガラスファサードのデザインの方法 (松下大輔) 86 |
13.1 ファサードガラスの選定 86 |
13.2 コンピュータグラフィクス 86 |
13.3 ガラスの性能値の同定問題 87 |
13.4 対話型進化計算 87 |
13.5 対話型進化計算を用いた探索の手順 88 |
13.6 ガラスファサードモデル 88 |
13.7 遺伝子コーディングと評価の方法 89 |
13.8 対話型進化計算の試行 90 |
14. 窓の計画 (奥田紫乃) 93 |
14.1 窓とは 93 |
14.2 窓の面積・位置と採光 94 |
14.3 居住者が求める窓の役割 94 |
14.4 窓材と窓装備 95 |
14.5 窓から見える室内外の様子 96 |
14.6 窓の視環境関連機能 96 |
14.7 窓から見える外景と居住者の評価 97 |
14.8 窓とプライバシーの保持 97 |
15. 多感覚感性評価モデル (柴田滝也)99 |
15.1 感性工学と感性のモデル化 99 |
15.2 多感覚情報の統合化について 99 |
15.3 感性評価における調和 101 |
15.4 感性評価モデルの応用-多感覚感性検索システム 103 |
16.スペースシンタックス-空間解析理論の応用 (花里俊廣・木川剛志) 106 |
16.1 スペースシンタックスとは 106 |
16.2 グラフ理論の応用 106 |
16.3 都市空間の分析 107 |
16.4 都市空間の研究事例 109 |
16.5 室内空間の分析 111 |
17. 感性ロボティクス-人にやさしい生活空間のデザイン(加藤俊一) 115 |
17.1 ロボティクス的情報処理 115 |
17.2 感性のロボティクス的構造 116 |
17.3 感性のロボティクス的計測 118 |
17.4 感性のロボティクス的応用 120 |
18 オフィスと感性 (仲 隆介) 122 |
18.1 オフィス環境とは 122 |
18.2 環境と人間の関係 123 |
18.3 オフィス環境と感性 124 |
18.4「環境情報」の事例 126 |
19. スマートハウス (上田博唯) 129 |
19.1 冷たい知性と温かい知性 129 |
19.2 ゆかりプロジェクトの概要 130 |
19.3 ユビキタスホーム 131 |
19.4 対話インタフェースロボット 132 |
19.5 スマートハウスがもつセンシング能力 133 |
19.6 生活実証実験の概要 134 |
19.7 生活実証実験の結果 134 |
第Ⅲ部 感性を評価する環境工学 |
[室内環境計画] |
20. 質感と色彩に配慮した室内雰囲気計画 (北村薫子) 138 |
20.1 質感と色彩の視覚的効果 138 |
20.2 色彩の対比効果 140 |
20.3 建築仕上げ材に用いられる色彩 141 |
20.4 質感と色彩の相互効果 141 |
20.5 インテリアの色彩と雰囲気評価 142 |
20.6 仕上げ材の質感と室内雰囲気評価 142 |
20.7 質感と照明が室内雰囲気に及ぼす影響 143 |
21. 聞こえの確保-音響計画 (佐藤 洋) 145 |
21.1 都市・建築空間における音環境の制御 146 |
21.2 音の基本的な知覚と聴覚の現象 147 |
21.3 音響情報の知覚・認知 148 |
22. 快適な室内温熱環境 (都築和代・宮本征一) 152 |
22.1 温熱環境を構成する要素 152 |
22.2 サーマルマネキンによる測定 153 |
22.3 温熱環境の人体影響 154 |
22.4 住宅における室内温熱環境の実態 154 |
22.5 季節による就寝時の温熱環境と居住者の睡眠への影響 155 |
22.6 人の周囲気温の地域特性 155 |
22.7 床暖房(熱放射十熱伝導)による快適な温熱環境 157 |
[生活感覚] |
23. においと香り(光田 恵) 159 |
23.1 においと香りの用語 159 |
23.2 においの識別 159 |
23.3 においの測定・評価 159 |
23.4 においの測定・評価に関する研究事例 160 |
24. うるささ (矢野 隆) 167 |
24.1 うるささの定義 167 |
24.2 うるささの測定 167 |
24.3 住民によるうるささ反応の指標 168 |
24.4 騒音の暴露量 169 |
24.5 欧米諸国の騒音の暴露量と反応との関係 169 |
24.6 日本の暴露量と反応との関係 170 |
24.7 道路交通騒音に対するうるささ反応の日本人とベトナム人の比較 170 |
24.8 騒音に対するうるささ反応の長期間にわたる変化 171 |
25. 温熱感覚(都築和代) 173 |
25.1 温熱快適性 173 |
25.2 温度感覚 175 |
25.3 住宅調査による温熱実態-高齢群住宅の方が低温 176 |
25.4 子どもの体温調節の発達 177 |
25.5 子どもの生活環境と母親の生活感覚 179 |
26. 明るさと見え方 (井上容子) 182 |
26.1 視環境計画の要件 182 |
26.2 明るさ 182 |
26.3 細部の見え 184 |
26.4 色の見え 186 |
索 引 189 |