初版への序文 23 |
第2版への序文 25 |
光学,第I篇,第I部 |
定義 27 |
Ⅰ~Ⅶ(光の射線,その屈折性,反射性,入射角,反射角,屈折角, |
入射・反射・屈折の正弦,均質光,不均質光,原色,複合色) |
公理 |
公理Ⅰ 反射角と屈折角は入射角と同一平面内にある 30 |
公理Ⅱ 反射角は入射角に等しい 30 |
公理Ⅲ 屈折射線は入射点に戻されると,入射線を逆にたどる 30 |
公理Ⅳ 射線がより密な媒質へ入るとき,屈折角は入射角より小さくなる 30 |
公理Ⅴ 入射正弦と屈折正弦の比は一定 30 |
公理Ⅵ 反射または屈折する平面または球面は,各点対象と同数の点像を生じる 34 |
公理Ⅶ 収束する射線は像を生じる[眼球の構造] 38 |
公理Ⅷ 発散する射線は,発散してくる元の場所に像を生じる 40 |
命題 |
命題Ⅰ,定理Ⅰ 異なる色の光は,屈折性の度合も異なる 43 |
命題Ⅱ,定理Ⅱ 太陽の光は屈折性の異なる射線からなる 48 |
命題Ⅲ,定理Ⅲ 太陽の光は反射性の異なる射線からなり,屈折性の大きい射線は反射性も大きい 77 |
命題Ⅳ,問題Ⅰ 複合光の不均質射線の分離 78 |
命題Ⅴ,定理Ⅳ 均質光は規則的に屈折される 85 |
命題Ⅵ,定理Ⅴ 各射線の入射正弦と屈折正弦は,与えられた比になる 87 |
命題Ⅶ,定理Ⅵ 望遠鏡の完成を妨げるのは,射線の屈折性の差異である 92 |
命題Ⅷ,問題Ⅱ 望遠鏡の短縮[反射望遠鏡の構造] 112 |
実験 |
実験1 赤と青に半分すつ塗った紙をプリズムを通して見る 赤と青は分離して見え,青い光の方が屈折性が大きい 43 |
実験2 赤と青に半分ずつ塗った紙に黒糸を巻く レンズによる赤と青の像は,異なる距離に生じる 45 |
実験3 プリズムによって生じた太陽スペクトルの細長い形と色 48 |
実験4 スペクトルの位置からプリズムを通してみた採光孔の屈折像の形と色 53 |
実験5 交差する2つのプリズムによって生じた太陽スペクトルは,幅は広がらず斜めになる 53 |
実験6 太陽スペクトルを,2つのプリズムと2つの孔に通して,単色をえらびだす[1672年の論文の決定的実験] 63 |
実験7 一枚の紙の半分すつを赤い光と薫色の光で照らして,プリズムでのぞく 薫の部分が分離して見える 65 |
実験8 赤光と青光で本の活字を照らし,レンズを通して生じるそれぞれの像の位置の比較 68 |
実験9 プリズム内部の反射による太陽スペクトルの各色の分離 70 |
実験10 2つのプリズムで作った平行六面体の接触面で反射または透過する太陽光の各色 72 |
実験11 レンズとプリズムによる太陽スペクトルの不均質射線の分離 81 |
実験12 均質光のプリズムによる屈折は規則的におこなわれる 85 |
実験13 均質光と太陽の不均質白色光てそれぞれ照らした円形の紙を,プリズムを通して比較観察する 86 |
実験14 ハエを均質光と不均質白色光てそれぞれ照らして,プリズムを通して比較観察する 86 |
実験15 太陽光束を2つの交差したプリズムを通して壁面に像を作り,射線の入射正弦と屈折正弦の比か一定であることを証明する 88 |
実験16 屈折性の異なる射線は,同じ焦点に収束しない 反射望遠鏡の提案 反射鏡の研磨伝 95 |
第Ⅰ篇,第Ⅱ部 |
命題Ⅰ,定理Ⅰ 屈折光または反射光によって生じる色は,光と影の境界の変化による光の変改からくるのではない 117 |
命題Ⅱ,定理Ⅱ 均質光は屈折性の度合に応して固有の色をもつ その色は屈折,反射において不変である 124 |
定義 各色を生じる射線 126 |
命題Ⅲ,問題Ⅰ それぞれの色に対応する均質光の屈折性の決定 127 |
命題Ⅳ,定理Ⅲ 複合によって,均質光らしく見える色を作ることができるが,その色に不変性はない 多くの色を複合すると,ついには白か灰色になる 131 |
命題Ⅴ,定理Ⅳ 太陽光の白さは,すべての原色か一定の比率て複合されたものである 133 |
命題Ⅵ,問題Ⅱ 混合している各原色の量と質か与えられたとき,その複合色を知ること[色円] 150 |
命題Ⅶ,定理Ⅴ 光によって生じ,想像力によらない宇宙のすべての色は,均質光の色か,その複合かのいすれかである 154 |
命題Ⅷ,問題Ⅲ プリズムによって作られる色の説明 156 |
命題Ⅸ,問題Ⅳ 虹の色の説明 162 |
命題Ⅹ,問題Ⅴ 天然物の永久色の説明 171 |
命題XI,問題Ⅵ 色光を混合して,太陽光と同じ色と性質の光束を複合する 176 |
実験1 光と影の境界の変化が,色の変化を生じるのではない 117 |
実験2 プリズムとレンズによって紙面に収束した太陽の光束は,紙面の傾きによって色の変化を生じる 119 |
実験3 プリズムを通った幅広い太陽の光束は,紙面の傾きによって色を生じる 120 |
実験4 しゃぼん玉の色は,影の境界に依存しない 122 |
実験5 均質光の色は屈折によって変化しない 124 |
実験6 均質光の色は反射によって変化しない 125 |
実験7 太陽スペクトルの各色の区分と音階の対応 127 |
実験8 光かいくつかの媒質を通って,白色光の入射線と平行に出射するならば,その光は白色である 129 |
実験9 太陽スペクトルのすべての色から等距離にある紙は白く見え,特定の色に近いときはその色に見える 133 |
実験10 太陽スペクトルをレンズで収束させて白色にし,櫛によってその一部をさえぎると,白さが失われる 134 |
実験11 プリズムによって生じたスペクトルを,第二のプリズムを通して観察する 142 |
実験12 プリズムのすぐ後ろて櫛をすばやく動かすと,太陽スペクトルは消えて,白色になる 142 |
実験13 2つの隣接するプリズムからのスペクトルを重ねて白を生じさせる 145 |
実験14 石鹸水の泡は,近くでは有色だか,遠くからは白に見える 147 |
実験15 粉絵具を混合しても,紙のような強く完全な白にはならない 147 |
実験16 雲の白色光をプリズムを通して見たとき,プリズム内に生じる青色の弓形 160 |
実験17 天然物の色の原因 171 |
第Ⅱ篇,第Ⅰ部 |
簿層透明物質の反射,屈折および色についての観測 |
観測1 2つのわずかに凸なプリズムの接触面に現われる黒点 181 |
観測2 上記のプリズムを共通軸のまわりに回転すると,有色の弧が現われ,ついには色環となる 182 |
観測3 黒白の環のときは30系列以上も観測できるが,色環のときは8または9系列しか観測できない 183 |
観測4 両凸レンズの上に平凸レンズの平面を下にして重ねて圧しつける 圧力が増すにつれて,中央から生じる色環の色の順序と量 184 |
観測5 色環の直径の自乗は奇数の等差数列をなし,暗環の直径の自乗は偶数の等差数列をなす 187 |
観測6 各環のところでの空気層の厚さの決定 187 |
観測7 観察の角度による環の大きさの変化 190 |
観測8 環の中央の暗点 192 |
観測9 透過光による色環と反射光による色環の色の順序の関係 192 |
観測10 レンズ間を湿らせると,環は縮小し,色は弱まる 194 |
観測11 レンズ間に水かあるとき現われ,すぐに消える白い斑点は,空気より微細な媒質による反射 194 |
観測12 暗室でスペクトルによって環を観察すると,環は鮮明になり,数が増える 194 |
観測13 スペクトルの各色の均質光によって,レンズに生じた環を観察する 195 |
観測14 レンズ面に投じる色によって,環の直径は変る 七色の境界で作られる環のところでの,空気層の厚さと音階との関係 196 |
観測15 均質光を用いると,環はすべてその色になる色環の間の暗環は,光の透過によって生じる 197 |
観測16 均質光の各環の直径の自乗は,等差数列をなす 197 |
観測17 石鹸水の泡の色 199 |
観測18 石鹸水の泡の色の順序 200 |
観測19 斜めに観察したときの泡の色環 熱した金属表面の色 202 |
観測20 透過光によって観察したときの泡の色の変化 205 |
観測21 薄いモスクワ・ガラス[白雲母]を濡らしたときの色への影響 205 |
観測22 周囲の媒質よりも密な薄層透明物質は,鮮やかな色を示す 205 |
観測23 内側の小さい環ほど,大量の光を反射する 205 |
観測24 2個の対物レンズによって生じる色環の数は,プリズムを通して見ると大いに増えるモスクワ・ガラス,ガラスの泡,水の泡の場合も同様である 206 |
第Ⅱ篇,第Ⅱ部 |
先述の諸観測についての所見 208 |
第Ⅱ篇,第Ⅲ部 |
天然物の永久色,およびそれと透明薄層の色との類比 |
命題Ⅰ 最大の屈折力をもつ透明物質の表面は,最大量の光を反射する 226 |
命題Ⅱ ほとんどすべての天然物の最小粒子は,ある程度透明である 228 |
命題Ⅲ 不透明な有色物質の粒子の間には,多くの空間があり,空虚もしくは密度の異なる媒質で満たされている 229 |
命題Ⅳ 物質を不透明にし,有色にするには,物質の粒子と隙間とは,ある一定の大きさ以下であってはならない 230 |
命題Ⅴ 物質の透明粒子は,薄層や泡のように,ある色の射線を反射し,他の色の射線を透過するこれが物質のすべての色の原因である 231 |
命題Ⅵ 物質の色を左右するその粒子は,それらの隙間に充満している媒質より密である 233 |
命題Ⅶ 天然物を構成する粒子の大きさは,その色から推測できる 234 |
命題Ⅷ 反射は,普通に信じられているように,物質の固いまたは不透過性の粒子へ光が衝突しておこるのではない[物質粒子の階層構造] 241 |
命題Ⅸ 物質が光を反射または屈折させるのは,同一の能力による 247 |
命題Ⅹ もし光が真空中よりも物質中で,その物質の屈折の尺度となる正弦に比例して速ければ,光を反射,屈折するその物質の能力は,その密度に比例する 247 |
命題XⅠ 光は発光体から時間をかけて伝播される 太陽から地球まで約7または8分を要する 253 |
命題XⅡ 光の各射線は,屈折面を通過するとき,瞬時的に透過しやすい状態になり,射線の進行中,等間隔でこの状態に戻る これらの状態の間では,反射されやすい状態にある 253 |
定義 反射の発作 透過の発作 256 |
命題XⅢ 厚い透明物質の表面が,それに入射する光の一部を反射し,残りを屈折させるのは,ある射線は入射するとき反射の発作の状態にあり,他は透過の発作の状態にあるからである 257 |
命題XⅣ 屈折の発作の状態にある射線を,最も強く屈折させる表面は,反射の発作の状態にある射線を最も強く反射する 258 |
命題XⅤ 任意の角度で屈折する射線の,屈折後の反射の発作と透過の発作の間隔の数値 258 |
命題XⅥ ある屈折面から同じ媒質へ等しい角で出る各種の射線の,屈折後の反射の発作と透過の発作の間隔の数値 258 |
命題XⅦ 任意の種類の射線が,いくつかの媒質に垂直に進むとき,一つの媒質での反射と透過の発作の間隔と,他の媒質での間隔の比の数値 259 |
命題XⅧ 黄と燈の境の色の射線が,ある媒質から空気中へ進むならば,その反射の発作の間隔は1/89000インチ 透過の発作の間隔も同じである 259 |
命題XⅨ 透明物質の磨かれた表面で射線が反射されると,反射点から偶数の等差数列のところに 260 |
命題XX 反射点から任意の媒質中へ伝播される反射と透過の発作の間隔は,同じ射線かその反射角に等しい屈折角で同じ媒質中へ屈折されるときの発作の間隔に等しい 260 |
第Ⅱ篇,第ⅣV部 |
厚い透明な磨かれた板の反射および色についての観測 |
観測1 太陽の光束が紙の孔を通りぬけ,ガラスの凹面鏡によって反射して,この紙面につくる色環 262 |
観測2 この色環の色の順序 263 |
観測3 これらの環の直径 264 |
観測4 プリズムを通して観察すると,色環の数は増える 264 |
観測5 スペクトルの各色の均質光によって生じた色環の大きさ 色と音階との関係 265 |
観測6 眼の位置によってそれらの色環の大きさは変る同じ色環が眼にも現われる 267 |
観測7 厚いガラス板の場合も,薄層板と同じ仕方で色環が生じる 268 |
観測8 薄層板との類比にもとづく厚いガラス板における色環の測定 七色の境界での環の直径と音階の関係 271 |
観測9 環の直径はガラス板の厚さの平方根に逆比例する 274 |
観測10 太陽の光束が鏡で反射されて,元の孔と異なる場所へいったとき,環の中心は入射光束と反射光束の中央に落ちる 276 |
観測11 鏡を傾けたとき生じる新しい環の色は,以前の環の色と逆の順序で現われる 276 |
観測12 スペクトルの各色の均質光で上記の観測をおこなう 278 |
観測13 水滴を通過した光が生じる色環 太陽のまわりの3つの光冠 月のまわりの2つの光冠 280 |
第Ⅲ篇,第Ⅰ部 |
回折による色 |
観測1 ピンであけた小孔を通った太陽の光束中においた毛髪の影は,光がそのそばを通ったときより幅広くなる 283 |
観測2 この光の中のすべての物体の影は,3つの色縞でふちどられる 286 |
観測3 影と縞の幅の測定 288 |
観測4 毛髪から影と縞を投じる物体までの距離と,縞との関係 290 |
観測5 鋭いナイフの刃の影 影の中のかすかな光の流れ 291 |
観測6 二枚の向かい合った刃の間に光を通したとき,刃と刃の距離と影の幅との関係 292 |
観測7 3つの縞を生じる各光が刃を通過するときの刃からの距離 293 |
観測8 二本のナイフの刃が1°54'の角をなすとき,太陽の光束によって生じる縞 294 |
観測9 上記の観測で,紙面に縞をつくる光は,ナイフから紙への距離に応じて異なる 295 |
観測10 ナイフから大きな距離では,縞は双曲線形となる 296 |
観測11 太陽スペクトルの各色中での物体の影は,各色の縞でふちどられる観測1および2の回折縞の説明 299 |
疑問 |
疑問1 物体はある距離をおいて光に作用し,最も近いとき最も強く,その射線を曲げる 302 |
疑問2 屈折性の異なる射線は,回折性も異なる 302 |
疑問3 物体のそばを通過するとき,光の射線はうなぎの運動のような運動をする 302 |
疑問4 光の射線は,物体の表面に到達しないうちに反射または屈折される 302 |
疑問5 物質と光は相互に作用し合う 302 |
疑問6 黒い物質か容易に光から熱を受け入れる理由 302 |
疑問7 光と硫黄質物質との作用の激しさ 303 |
疑問8 不揮発性物質の発光現象 303 |
疑問9 火は,光を大量に放射するほど熟せられた物質である 304 |
疑問10 炎と煙霧 火薬の爆発 304 |
疑問11 太陽など巨大な物体における熱の保存 306 |
疑問12 視覚の生理学 307 |
疑問13 射線の種類と,振動の大きさと,色の種類の対応 307 |
疑問14 色の調和と不調和の,振動の比との関係 307 |
疑問15 2つの視神経は,脳に入る前に交わる 308 |
疑問16 眼を圧して生じる色 308 |
疑問17 光による媒質の振動が伝播するとき,後の振動が前の振動に追いついて,反射の発作と透過の発作を生じる 309 |
疑問18 二本の温度計の実験 すべての物質に浸透する微細な媒質 309 |
疑問19 光の屈折は,エーテル媒質の密度の差異によって生じる 310 |
疑問20 光はエーテル媒質中て漸次曲線状に曲がる 311 |
疑問21 大きい物体相互の引力は,エーテル密度の差によって生じる エーテル粒子の微小さと弾力性 311 |
疑問22 惑星や彗星に対するエーテル媒質の抵抗は,無視できるほど小さい 312 |
疑問23 視覚,聴覚その他の感覚は,この媒質の振動によって生じる 313 |
疑問24 動物の運動は,エーテル媒質の振動によっておこなわれる 314 |
疑問25 氷洲石の復屈折 314 |
疑問26 複屈折は,光が性質の異なる諸側面をもつことによる 317 |
疑問27 光字現象を射線の変改によって説明する仮説は誤りである 320 |
疑問28 光は流体媒質中を伝播される圧力であるという説は誤りである 320 |
この媒質を排除するには,ギリシア原子論が典拠となる 326 |
自然現象から,遍在的な神の存在を知る 326 |
疑問29 光の粒子論による屈折,反射,色,反射の発作,透過の発作および複屈折の説明 327 |
疑問30 物質と光は相互に転換できる 330 |
自然は転成をよろこぶ 331 |
疑問31 光の射線と物質粒子の間,また物質粒子相互の間に作用するさまざまな力 332 |
粒子間の選択的引力による化字的作用 333 |
気象学的現象の化字 335 |
硝酸溶液中の7種の金属の置き換え 336 |
真空中の2つの大理石の密着 344 |
物質粒子の階層構造 347 |
反発力 348 |
自然界の連動を支配する受動的動因と能動的動因 349 |
神の創造した始原粒子と物質の状態 352 |
隠れた性質 353 |
神と宇宙と被造物 354 |
自然哲字における分析的方法と総合的方法 356 |
自然哲字の完成は道徳哲学にも影響をおよぼす 357 |
訳注 |
第Ⅰ篇の注 360 |
第Ⅱ篇の注 367 |
第Ⅲ篇の注 370 |
ニュートン光学年譜 379 |
解説 389 |
図版 |
ニュートン肖像 3 |
ニュートンの反射望遠鏡 113 |
色により屈折性の度合の相違を示す最も初期のニュートンの自筆スケッチ 391 |
『光学』初版のタイトル・ページ 395 |
『光字』パリ版のための,決定的実験のニュートンの自筆スケッチ 403 |
『光字』パリ版の第1ページ 404 |