まえがき |
1 現代宇宙論への道 1 |
1.1 現代宇宙論の誕生 1 |
1.2 宇宙マイクロ波背景放射の発見 4 |
1.3 現代宇宙論の目指すもの 7 |
2 膨張する時空-フリードマン宇宙 12 |
2.1 宇宙を記述する最も民主的な時空 12 |
2.2 宇宙膨張を表わす量-ハッブル定数,赤方偏移 19 |
2.3 宇宙を解く式-フリードマン方程式 24 |
2.4 宇宙の時間発展 28 |
2.5 宇宙の進化を決定する宇宙論パラメータ 31 |
3 熱い初期宇宙-ビッグバン 37 |
3.1 ビッグバン熱平衡状態 37 |
3.2 熱平衡状態が生み出す黒体放射 39 |
3.3 宇宙の晴れ上がり 42 |
3.4 ビッグバンのタイムテーブル 47 |
4 ビッグバンの化石-宇宙マイクロ波背景放射 52 |
4.1 あまりにも完壁な黒体放射 52 |
4.2 温度の空間分布にわずかな揺らぎを発見 56 |
4.3 COBEのみたもの 61 |
5 温度揺らぎ生成の物理過程 66 |
5.1 量子揺らぎからつくられた宇宙大規模構造 66 |
5.2 量子揺らぎからつくられた温度揺らぎ 70 |
5.3 ビッグバンの残響-音波モードと拡散 73 |
6 温度揺らぎから何がわかるのか 77 |
6.1 温度揺らぎの定量化-バワースペクトル 77 |
6.2 物質の量が決定するピークの高さ 80 |
6.3 宇宙の曲率が決定するピークの位置 83 |
7 宇宙を解く鍵 87 |
7.1 COBE以後の観測-ビッグバンの残響を求めて 87 |
7.2 解き明かされる宇宙の現在・過去・未来 93 |
参考文献 95 |
索引 97 |