第1章 知的財産法の全体像 |
Ⅰ知的財産権とは何か 1 |
1携帯電話における知的財産 1 |
2知的財産とは何か 2 |
3知的財産保護の必要性 3 |
4知的財産権の意義と種類 4 |
〔表1〕知的財産権の対象と権利の保護 5 |
5知的財産権の性質 6 |
Ⅱ知的財産権があると何ができるのか 8 |
1所有権とどう違うか 8 |
(1)顔真卿の書事件 8 |
(2)かえでの木事件 13 |
2パブリシティの権利 17 |
3不法行為との比較-著作権の場合 25 |
第2章 特許法 |
Ⅰ特許法の概要 29 |
1特許法とは 29 |
2特許法の構成 29 |
【図1】特許法の構成 30 |
【図2】特許出願の流れ 31 |
【図3】主な審判の種類 33 |
3特許法の目的 34 |
【図4】特許法の目的 34 |
4特許要件 35 |
【図5】特許の要件 35 |
(1)特許法上の「発明」の要件 35 |
(2)産業上の利用可能性 36 |
(3)新規性 36 |
(4)進歩性 38 |
(5)先願であること 38 |
(6)公序良俗に反しないこと 39 |
5特許出願 39 |
(1)特許を受ける権利 39 |
(2)出願手続の概要 40 |
(3)出願書類 40 |
(4)審査請求 41 |
(5)出願公開 42 |
(6)拒絶理由通知 43 |
(7)査定 44 |
(8)特殊な出願 45 |
6審判・審決取消訴訟 46 |
(1)審判 46 |
(2)拒絶査定不服審判 47 |
〔表2〕各種審判の特徴と相違点 48 |
(3)特許無効審判 48 |
(4)訂正審判 50 |
(5)審決取消訴訟 50 |
7特許権の効力と制限 52 |
(1)業としての実施 52 |
(2)実施行為独立の原則と消尽 52 |
(3)特許発明の技術的範囲 54 |
(4)均等論 55 |
(5)間接侵害 56 |
(6)特許権が共有の場合 57 |
(7)特許権の移転および実施権 58 |
(8)特許権の効力が及ばない範囲 61 |
(9)他人の特許発明等との関係による制限 62 |
(10)特許権の消滅事由 62 |
8権利行使と防御 62 |
(1)特許権侵害事件の特徴 62 |
(2)訴訟前交渉 63 |
(3)特許権侵害訴訟 63 |
【図6】特許権侵害訴訟の審理 65 |
(4)侵害者側の抗弁 68 |
Ⅱ特許論点1-発明 70 |
1設問の分析 70 |
2自然法則の利用 71 |
3技術的思想 71 |
4参考になる裁判例等 72 |
5本問の検討 72 |
Ⅲ特許論点2-実施 73 |
1設問の分析 73 |
2実施行為規定の考え方について 73 |
(1)特許法の定義規定 73 |
(2)物の発明の場合 74 |
(3)方法の発明の場合 75 |
(4)物を生産する方法の発明の場合 76 |
3特許権等の効力が及ばない場合等 76 |
Ⅳ特許論点3-補正 78 |
1設問の分析 78 |
2補正の意義・時期・範囲 78 |
(1)補正の意義 78 |
(2)補正できる時期 79 |
(3)補正できる範囲 79 |
3不適法な補正がなされた場合 80 |
Ⅴ特許論点4-産業上の利用可能性 82 |
1産業上の利用可能性 82 |
2医療行為(人間を手術、治療または診断する方法)の特許性 83 |
Ⅵ特許論点5-新規性・新規性喪失の例外 85 |
1設問の分析 85 |
2新規性 85 |
(1)公然知られた発明(公知発明) 86 |
(2)公然実施された発明(公用発明) 86 |
(3)頒布された刊行物に記載された発明または電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明(刊行物記載等発明) 87 |
3新規性喪失の例外 88 |
(1)適用の範囲 88 |
(2)適用除外の拡大 89 |
(3)出願上の留意点 89 |
Ⅶ特許論点6-進歩性 91 |
1設問の分析 91 |
2進歩性 91 |
3進歩性の判断手法 92 |
4選択発明・数値限定発明 93 |
Ⅷ特許論点7-特許を受ける権利 95 |
1設問の分析 95 |
2特許を受ける権利 95 |
3特許を受ける権利の移転 96 |
4特許を受ける権利の共有の場合の特則 96 |
5特許を受ける権利の確認請求 96 |
6特許権の移転登録請求 97 |
〔コラム〕方式審査便覧 98 |
Ⅸ特許論点8-冒認出願 99 |
1設問の分析 99 |
2冒認出願 99 |
3特許を受ける権利の確認請求 100 |
4特許権移転登録手続請求 100 |
5不法行為 101 |
6先使用による通常実施権 102 |
Ⅹ特許論点9-職務発明 103 |
1設問の分析 103 |
2職務発明の意義 104 |
3職務発明の効果 104 |
4相当の対価 105 |
5新職務発明制度(平成16年改正法)の考え方 105 |
6職務発明をめぐる紛争 106 |
(1)使用者等への権利の譲渡等の有効性が争われる紛争類型 106 |
(2)使用者等の法定通常実施権の有無が争われる紛争類型 107 |
(3)予約承継規定に反して出願された特許の帰属をめぐる紛争須型 107 |
(4)従業者等が使用者等に対し相当対価の支払いを請求する紛争類型 107 |
7相当対価請求権をめぐる主たる論点 108 |
XI特許論点10-特許出願 110 |
1設問の分析 110 |
2特許請求の範囲および発明の詳細な説明の役割 110 |
(1)特許請求の範囲の役割 110 |
(2)発明の詳細な説明の役割 111 |
3特許請求の範囲の記載にあたって考慮すべき事項 112 |
XⅡ特許論点11-共同出願 114 |
1設問の分析 114 |
2特許を受ける権利 114 |
3冒認出願 115 |
4職務発明 115 |
5解答のポイント 115 |
XⅢ特許論点12-拒絶理由通知 118 |
1設問の分析 118 |
2拒絶理由通知 118 |
3意見書の提出 119 |
(1)意見書の意義 119 |
(2)留意すべき事項 119 |
4明細書等の補正 120 |
(1)明細書等の補正の意義 120 |
(2)留意すべき事項 120 |
5出願分割 121 |
(1)出願分割の意義 121 |
(2)留意すべき事項 121 |
XⅣ特許論点13-補償金請求 122 |
1設問の分析 122 |
2出願公開と補償金請求権 122 |
3明細書等の補正 123 |
4補正と補償金請求のための警告について 124 |
XⅤ特許論点14-特許権の効力 126 |
1設問の分析 126 |
2特許権の効力 127 |
3方法の発明に関する特許権の効力の範囲 127 |
(1)判例の事案 127 |
(2)「方法の発明」と「物を生産する方法の発明」の区別 127 |
4解答のポイント 128 |
XⅥ特許論点15-特許権の国内消尽 129 |
1設問の分析 129 |
2消尽論の論拠 130 |
3適法に譲渡された特許品の修理および交換部品の供給 131 |
(1)特許権者の意図 131 |
(2)社会通念上の効用の終了 131 |
(3)新たな生産(再生産)か修理か 132 |
(4)米国法における国内消尽 135 |
4設問の検討 136 |
XⅦ特許論点16-特許権の効力の及ばない範囲 137 |
1設問の分析 137 |
2特許法69条の趣旨 138 |
3平成11年判決の内容および下級審判例の状況 138 |
(1)下級審裁判例の状況 138 |
(2)本判決の内容 139 |
ⅩⅧ特許論点17-特許発明の技術的範囲 141 |
1設問の分析 141 |
2特許発明の技術的範囲の解釈の原則 141 |
3信義則による制限 142 |
(1)明細書の記載 142 |
(2)出願経過 143 |
(3)公知技術の参酌 143 |
(4)機能的クレーム 144 |
(5)プロダクト・バイ・プロセス・クレーム 145 |
4解答のポイント 146 |
(1)本間1について 146 |
(2)本間2について 147 |
〔コラム〕方法の一部の第三者による実施 147 |
XⅨ特許論点18-均等論 149 |
1設問の分析 149 |
2均等論とは 149 |
3設問の解答に向けて 151 |
XX特許論点19-他人の特許発明等との関係 153 |
1設問の分析 153 |
2利用関係・抵触関係 154 |
3選択発明と利用関係 155 |
4許諾の協議申し入れと裁定実施許諾 155 |
XXⅠ特許論点20-共有に係る特許権 157 |
1設問の分析 157 |
2民法上の共有と特許権の共有の相違点 157 |
(1)特許法73条 157 |
(2)特許法73条の立法趣旨 158 |
3本問の検討 160 |
(1)小問1について 160 |
(2)小問2について 160 |
XXⅡ特許論点21-専用実施権 161 |
1設問の分析 161 |
2専用実施権の発生要件と効力 161 |
(1)専用実施権の内容 161 |
(2)専用実施権者と特許権者の関係 161 |
3解答のポイント 162 |
(1)A(特許実施権者)の権利行使 162 |
(2)A(特許権者)の権利行使 163 |
XXⅢ特許論点22-通常実施権 164 |
1設問の分析 164 |
2許諾による通常実施権の成立要件と性質 164 |
3通常実施権に基づく特許権侵害行為に対する差止請求と損害賠償請求の可否 165 |
(1)非独占的通常実施権 165 |
(2)独占的通常実施権 165 |
(3)実施許諾権者の差止請求権の代位行使 166 |
4解答のポイント 166 |
(1)B(通常実施権者)のY(無断実施権者)に対する請求 166 |
(2)C(独占的通常実施権者)のYに対する請求 166 |
(3)CのBに対する請求 166 |
XXⅣ特許論点23-先使用権 168 |
1設問の分析 169 |
2先使用権の趣旨 169 |
3先使用による通常実施権の成立要件 170 |
(1)知得経路 170 |
(2)「発明の実施である事業をしている者」 170 |
(3)「事業の準備」 171 |
4先使用権の範囲 171 |
5先使用権の移転 172 |
6先使用権の援用 172 |
XⅤ特許論点24-登録重線の効果 173 |
1設問の分析 173 |
2登録の意義および効果 173 |
(1)登録の意義 173 |
(2)登録の効果 173 |
3設問の解答に向けて 174 |
(1)専用実施権者の権利 174 |
(2)通常実施権者の権利 175 |
XXⅥ特許論点25-差止請求・損害賠償請求の要件事実 177 |
1請求の趣旨 177 |
(1)差止請求・予防請求訴訟における請求の趣旨 177 |
(2)損害賠償請求等の請求の趣旨 178 |
2請求原因 179 |
(1)差止請求・予防請求の請求原因 179 |
(2)損害賠償請求の請求原因 180 |
3積極否認 182 |
(1)別の実施行為 182 |
(2)実施の中止 182 |
(3)特許請求の範囲の解釈 182 |
4抗弁 183 |
(1)権利の消滅 183 |
(2)特許権の効力の制限 183 |
(3)実施権の存在 183 |
(4)その他 183 |
XXⅦ特許論点26-侵害訴訟の審理 184 |
1特許権侵害訴訟 184 |
2特許権侵害訴訟の審理 184 |
(1)具体的態様の明示義務 184 |
(2)侵害立証等のための書類等の提出手続 184 |
(3)損害計算のための鑑定 186 |
3営業秘密の保護強化および侵害行為の立証の容易化 186 |
4侵害訴訟と無効審判の関係の整理 187 |
XXⅧ特許論点27-差止請求を受けた場合の対抗策 189 |
1設問の分析 189 |
2訴訟手続における対応 189 |
(1)初動活動 189 |
(2)非侵害の主張 190 |
(3)権利行使制限の抗弁 190 |
(4)その他の抗弁等 190 |
(5)差止請求権不存在確認請求訴訟の提起 190 |
(6)仮処分と本案訴訟との差異 191 |
3特許無効審判の請求 191 |
4和解交渉 192 |
5ライセンス交渉 193 |
6設計変更 193 |
XXⅨ特許論点28-間接侵害 194 |
1設問の分析 194 |
2間接侵害の趣旨および成立要件の解釈 194 |
(1)成立要件 194 |
(2)「物の生産にのみ使用するもの」の意義について 195 |
(3)平成14年改正後の特許法101条新2号・4号の「発明による課題の解決に不可欠なもの」について 196 |
(4)間接侵害が成立するためには、直接侵害が成立することが必要か 201 |
(5)特許権侵害の教唆者・幇助者の行為が特許法101条の間接侵害に該当しない場合 202 |
3設問の検討 202 |
XXⅩ特許論点29-損害額の推定 204 |
1設問の分析 204 |
2特許法102条1項ないし3項の趣旨および内容 204 |
〔表3〕民法と特許法の損害額の比較 205 |
3民法709条に基づく場合 205 |
4特許法102条1項に基づく場合 205 |
5特許法102条2項に基づく場合 206 |
6特許法102条3項に基づく場合 206 |
7設問の解答に向けて 207 |
(1)特許法102条1項に基づく場合 207 |
(2)特許法102条2項に基づく場合 207 |
(3)特許法102条3項に基づく場合 208 |
XXXⅠ特許論点30-権利行使制限の抗弁 209 |
1設問の分析 209 |
2権利濫用の抗弁 209 |
3権利行使制限の抗弁 211 |
XXXⅡ特許論点31-禁反言 213 |
1設問の分析 213 |
2出願経過禁反言についての一般論 214 |
(1)限定解釈と出願経過禁反言 214 |
(2)出願経過禁反言の根拠 214 |
(3)出願経過禁反言の適用場面 215 |
(4)特許登録の要否 215 |
3本問の検討 216 |
XXXⅢ特許論点32-拒絶査定不服審判 217 |
1設問の分析 217 |
2拒絶査定不服審判の趣旨 217 |
3拒絶査定不服審判の手続 217 |
XXXⅣ特許論点33-特許無効審判 220 |
1設問の分析 220 |
2特許無効審判 220 |
3無効審判の「請求の理由」の記載要件 221 |
(1)「請求の理由」の意義 221 |
(2)「特許を無効にする根拠となる事実を具体的に特定する」 221 |
(3)「立証を要する事実ごとに証拠との関係を記載する」こと 222 |
(4)記載要件違反の場合の措置 222 |
4請求書の補正が許される場合 222 |
(1)補正の制限 222 |
(2)要旨変更 222 |
(3)補正の許可 224 |
XXXⅤ特許論点34-訂正審判 225 |
1設問の分析 225 |
2訂正審判の制度 225 |
(1)訂正審判の意義 225 |
(2)訂正審判の制度 226 |
(3)特許無効審判との関係 226 |
3実質拡張・実質変更の禁止 227 |
(1)実質拡張・実質変更の禁止の意義 227 |
(2)実質拡張・実質変更の意義 227 |
XXXⅥ特許論点35-共同審判 229 |
1設問の分析 229 |
2共同審判(特許法132条2項・3項)の趣旨および内容 229 |
3審判取消訴訟の場合 230 |
4設問の解答に向けて 232 |
XXXⅦ特許論点36-訂正請求 233 |
1設問の分析 233 |
2訂正請求の意義・時期・範囲等 233 |
(1)訂正請求の意義 233 |
(2)訂正請求できる時期 234 |
(3)訂正できる範囲 234 |
(4)専用実施権者等の承諾 235 |
(5)訂正の効果 235 |
3訂正審判との関係 235 |
(1)特許無効審判継続後、その確定前に訂正審判が請求される場合 235 |
(2)訂正審判の請求後に特許無効審判が請求される場合 236 |
XXXⅧ特許論点37-無効審判の効力 237 |
1設問の分析 237 |
2特許法167条 237 |
3特許法167条の効力の及ぶ範囲 238 |
4特許法167条の合憲性 240 |
XXXⅨ特許論点38-訴訟との関係 241 |
1設問の分析 241 |
2特許無効審判が請求された場合に裁判所が取り得る手段 241 |
3裁判所が考慮すべき事項 242 |
XXXⅩ特許論点39-審決取消訴訟の審理 244 |
1設問の分析 244 |
2審決取消訴訟とは 244 |
3審決取消訴訟の手続 245 |
4審決取消訴訟での主張事由 245 |
5無効審決取消訴訟と訂正審決との関係 246 |
〔コラム〕特許意義申立て 247 |
XXXXⅠ特許論点40-審決取消判決の効力 248 |
1設問の分析 249 |
2行政事件訴訟法33条 249 |
3特許法181条5項 250 |
4判例 250 |
5設問の検討 251 |
XXXXⅡ特許論点41-準拠法 252 |
1設問の分析 252 |
2国際訴訟における準拠法の問題 252 |
(1)特許権の効力の準拠法と属地主義 253 |
(2)特許権に基づく差止めおよび廃棄請求の準拠法 253 |
(3)特許権侵害に基づく損害賠償請求の準拠法 253 |
3判例の事案 254 |
(1)第一審 254 |
(2)控訴審 254 |
(3)最高裁判決 255 |
4解答のポイント 255 |
(1)A国特許権者(X)と国内実施権者(Y)間の訴訟手続における準拠法 255 |
(2)XとYのA国販売子会社(Z)間の訴訟手続における準拠法 256 |
XXXXⅢ特許論点42-国際消尽論と並行輸入 257 |
1設問の分析 257 |
2ベーベーエス事件最高裁判決 258 |
(1)判決の内容 258 |
(2)ベーベーエス最高裁判決の基準について 260 |
3設問の検討 261 |
第3章 著作権法 |
Ⅰ著作権法の概要 262 |
1著作権法制の沿革 262 |
【図7】著作権の構成 263 |
2著作物の要件-創作性 263 |
3著作物の種類 263 |
(1)著作物の例示 263 |
〔表4〕著作物の種類 264 |
(2)二次的著作物 268 |
(3)編集著作物とデータベースの著作物 269 |
(4)デジタル著作物 269 |
〔コーヒー・ブレイク〕ベルヌ条約は知っておこう! 270 |
4著作者の要件 271 |
(1)総論 271 |
(2)法人(職務)著作 272 |
(3)嘱託(委託)著作 272 |
(4)共同著作 272 |
(5)映画の著作物の著作者 273 |
5著作権の権利内容-著作者人格権と著作権 273 |
【図8】著作者の権利の内容 274 |
(1)著作者人格権 274 |
(2)著作権 276 |
【図9】二次的著作物(英語版)の利用(複製)の関係図 285 |
6著作権の保護期間 286 |
〔コーヒー・ブレイク〕(C)表示の謎 286 |
7著作権の制限(30条~49条) 287 |
(1)私的使用のための複製 287 |
(2)図書館などにおける複製 288 |
(3)営利を目的としない上演等 288 |
(4)引用 288 |
〔コーヒー・ブレイク〕原盤って何? 289 |
8著作権の登録、譲渡・著作物の利用 289 |
(1)著作権の登録 289 |
(2)著作権の譲渡 290 |
(3)相続 290 |
(4)著作物の利用 291 |
(5)強制許諾-文化庁長官の「裁定」による利用 291 |
(6)私的録音録画補償金 293 |
(7)出版権 293 |
(8)著作権等管理事業法 294 |
〔コーヒー・ブレイク〕無方式主義なのに? 295 |
9著作隣接権 295 |
(1)保護の内容 295 |
(2)実演家の権利 296 |
(3)レコード制作者の権利 297 |
(4)放送事業者の権利 297 |
(5)有線放送事業者の権利 298 |
〔コーヒー・ブレイク〕JASRACって何? 298 |
10著作権侵害に対する救済措置 299 |
(1)権利の救済 299 |
(2)著作権の侵害とみなされる行為 300 |
(3)国際裁判管轄 300 |
(4)著作権法違反行為に対する罰則 300 |
Ⅱ著作権論点1-創作性の判断基準 302 |
1設問の分析 302 |
2創作性に関する判例 303 |
3コンピュータ・プログラムの事例 303 |
4交通標語の事例 305 |
5まとめ 306 |
Ⅲ著作権論点2-雑報および時事の報道 307 |
1設問の分析 307 |
2著作物 307 |
3事実の伝達に過ぎない雑報および時事の報道 308 |
4設問の検討 309 |
Ⅳ著作権論点3-言語著作物 310 |
1設問の分析 310 |
2著作物性 310 |
(1)著作物 310 |
(2)創作性 311 |
(3)言語著作物の著作物性に関する裁判例 311 |
3設問の検討 313 |
Ⅴ著作権論点4-美術の著作物 314 |
1設問の分析 314 |
2応用美術品に関する判例 315 |
3印刷用書体(タイプフェイス)に関する判例 316 |
Ⅵ著作権論点5-建築の著作物 318 |
1設問の分析 319 |
2創作性の意義 319 |
(1)「創作性」が要件とされる理由 319 |
(2)創作性の定義 319 |
(3)創作性が否定されるもの 320 |
3高級注文住宅の著作物性について 321 |
Ⅶ著作権論点6-図形の著作物 322 |
1設問の分析 322 |
2判例・学説の状況 322 |
(1)図形の著作物 322 |
(2)図形の著作物の「複製」 323 |
(3)建築の著作物の「芸術性」要件 324 |
3設問の検討 324 |
Ⅷ著作権論点7-映画の著作物 326 |
1定義規定について 326 |
2ゲームソフトについて 327 |
3映画に使用されなかった未編集フィルムについて 329 |
Ⅸ著作権論点8-写真の著作物 330 |
1設問の分析 330 |
2写真の著作物の創作性 330 |
3写真の創作性が認められた裁判例 331 |
(1)石垣写真事件 331 |
(2)真田広之プブロマイド事件 331 |
(3)イルカの生態写真事件 332 |
3創作性が認められなかった裁判例 332 |
Ⅹ著作権論点9-プログラムの著作権 333 |
1設問の分析 333 |
2プログラムとは何か 333 |
3プログラムの創作性 334 |
4特許法によるプログラムの保護-ソフトウェア関連発明との関係 335 |
(1)特許法の改正 335 |
(2)特許庁の審査基準 335 |
5プログラムの著作権法・特許法における保護について 336 |
XⅠ著作権論点10-ソフトウェア 338 |
1設問の分析 338 |
2「著作物」「複製」について 339 |
(1)著作物について 339 |
(2)複製について 339 |
3ビジネスソフトウェアの表示画面の特殊性 340 |
XⅡ著作権論点11-編集著作物 342 |
1設問の分析 342 |
2編集著作物の創作性 342 |
3何が素材か 344 |
XⅢ著作権論点12-データベース著作物 346 |
1設問の分析 346 |
2データベースの著作物に関する判例 346 |
(1)タウンページデータベース事件 346 |
(2)マンション販促用データベース事件 347 |
(3)自動車データベース事件 349 |
XⅣ著作権論点13-デジタル化への対応 351 |
1設問の分析 351 |
2情報のデジタル化 351 |
(1)情報のデジタル化とその保護 351 |
(2)データベースの保護 353 |
3ネットワーク化による情報の流通 353 |
(1)著作権法上の問題点 353 |
(2)インターネットをめぐる準拠法等の問題 354 |
XⅤ著作権論点14-依拠性 356 |
1設問の分析 356 |
2最高裁判決 356 |
3依拠性の要件の立証 357 |
XⅥ訓著作権論点15-同一性(類似性) 359 |
1設問の分析 359 |
2同一性(類似性)の判断の手法 359 |
(1)保護の対象 359 |
(2)裁判例 360 |
3舞台装置事件控訴審判決 360 |
XⅦ著作権論点16-複製権 363 |
1設問の分析 363 |
2複製権 363 |
(1)複製権の定義について 363 |
(2)複製の判断基準について 364 |
(3)有形的な再製について 364 |
(4)依拠について 365 |
(5)内容および形式の覚知について 365 |
3解答のポイント 366 |
XⅧ著作権論点17-演奏権・上演権 367 |
1設問の分析 367 |
2著作権侵害の主体についての一般論 368 |
3設問の検討 370 |
XⅨ著作権論点18-公衆送信権 371 |
1設問の分析 371 |
2公衆送信権(23条、2条1項7号の2)について 371 |
3無料交換ファイル提供者の責任について 373 |
4設問の解答に向けて 374 |
XX著作権論点19-頒布権 375 |
1設問の分析 375 |
2海賊版とは 375 |
3映画の著作物について 376 |
4頒布権 376 |
5消尽について 377 |
6海賊版の頒布差止めについて 378 |
7解答のポイント 379 |
XXⅠ著作権論点20-翻案権 380 |
1設問の分析 380 |
2「翻案権」に関する著作権法の関係法条 380 |
(1)定義 380 |
(2)複製と翻案の関係 381 |
3江差追分事件最高裁判決の示した翻案権の判断基準 382 |
4その他の著作物における翻案判断 383 |
(1)音楽の著作物の場合 383 |
(2)写真の著作物の場合 383 |
(3)ビジネスソフトウェアの場合 384 |
(4)編集著作物の場合 384 |
XXⅡ著作権論点21-二次的著作物の原著作者の権利 386 |
1設問の分析 386 |
2キャラクターは著作物か 386 |
3二次的著作物 387 |
4裁判例 388 |
XXⅢ著作権論点22-みなし侵害 390 |
1設問の分析 390 |
2手紙の創作性について 390 |
3みなし侵害について 391 |
4「情を知って」について 391 |
5複製権侵害者による頒布行為について 392 |
6譲渡権の特例について 392 |
7解答のポイント 393 |
XXⅣ著作権論点23-著作権の制限 394 |
1設問の分析 394 |
2著作権法30条について 394 |
3著作権法31条について 396 |
4著作権法36条について 397 |
5フェア・ユースの抗弁について 397 |
XXⅤⅣ著作権論点24-引用 399 |
1設問の分析 399 |
2著作権が制限される「引用」の要件 399 |
3翻案 400 |
4要約して引用することが認められるか 401 |
5解答のポイント 401 |
(1)AからYに対する請求 401 |
(2)BからYに対する請求 402 |
XXⅥ著作権論点25-時事の事件の報道のための利用 403 |
1設問の分析 403 |
2時事の事件の報道のための利用 403 |
3解答のポイント 405 |
(1)Aの相続人のYに対する請求 405 |
(2)BのZに対する請求 405 |
XXⅦ著作権論点26-公開の美術の著作物等の利用 407 |
1設問の分析 407 |
2著作権法46条の趣旨 408 |
3「その原作品が街路、公園その他の一般公衆に開放されている屋外の場所又は建造物の外壁その他一般公衆の見やすい屋外の場所に恒常的に設置されている」の意義 408 |
4設問の検討 409 |
XXⅧ著作権論点27-美術の著作物の展示に伴う複製 410 |
1設問の分析 410 |
2著作権法47条の立法趣旨 411 |
(1)著作権者、所有者の権利の内容 411 |
(2)利害の調整 411 |
3「小冊子」といえるか否かの判断基準 412 |
4設問の検討 413 |
XXⅨ著作権論点28-著作者・共同著作者 414 |
1設問の分析 414 |
2共同著作物 414 |
3各事例の検討 415 |
(1)表記・誤りなどのチェックを行ってもらった場合について 415 |
(2)インタビューを取りまとめ単行本として出版する場合 415 |
(3)歌集にイメージに合う挿絵を書いてもらった場合 417 |
4共同著作物に関する権利行使 417 |
XXⅩ著作権論点29-法人著作 419 |
1設問の分析 419 |
2法人著作の要件 419 |
(1)法15条の解釈 419 |
(2)プログラムの著作物の場合 421 |
3解答のポイント 421 |
(1)Y(業務委託会社)は「法人等の業務に従事する者」か 422 |
(2)Yが作成した開発関連資料は「自己(X)の著作の名義の下に公表するもの」か 422 |
XXXⅠ著作権論点30-映画の著作物に関する権利 424 |
1設問の分析 425 |
2映画の著作物の著作者 425 |
(1)法16条の趣旨 425 |
(2)本件図柄の著作者 425 |
(3)本件映画の著作物の著作者 426 |
(4)職務著作 426 |
3映画製作者への映画の著作物の著作権の帰属(法定譲渡) 427 |
(1)法29条の趣旨 427 |
(2)「映画製作者」とは 427 |
(3)本件映画の著作物の著作権者 428 |
XXXⅡ著作権論点31-著作者人格権(同一性保持権) 429 |
1設問の分析 429 |
2改変の程度-設問① 429 |
3同一性保持権の適用除外-設問② 430 |
4引用と同一性保持権の関係-設問③ 431 |
5能力値(パラメーター)データを高く設定して記憶させたメモリーカードの製造販売-設問④ 432 |
XXXⅢ著作権論点32-著作権の保護期間・取得時効 434 |
1設問の分析 434 |
2著作権の保護期間 434 |
(1)無名または変名の著作物 435 |
(2)法人等の団体名義の著作物 435 |
(3)映画の著作物 435 |
(4)継続的刊行物・定期刊行物 435 |
3キャラクターの著作権か漫画の著作権か 436 |
4漫画の著作権の保護期間 436 |
5複製権の時効取得 438 |
XXXⅣ著作権論点33-著作権侵害行為の行為者 439 |
1設問の分析 439 |
2著作権侵害行為主体に関する判例 439 |
(1)カラオケ法理 439 |
(2)カラオケボックスの場合 440 |
(3)バレエ作品振付け事件 441 |
(4)ファイル交換事件 441 |
(5)録画ネット 443 |
3侵害行為の幇助者に対する差止請求の可否に関する判例 443 |
4不法行為に基づく損害賠償請求権の拡大に関する判例 445 |
XXXⅤ著作権論点34-権利の救済 446 |
1設問の分析 446 |
2損害賠償請求の請求原因事実について 446 |
3著作権および著作人格権侵害について 448 |
(1)慰謝料請求について 448 |
(2)謝罪広告請求について 449 |
XXXⅥ班別著作権論点35-損害賠償請求権 450 |
1設問の分析 450 |
2著作権侵害に基づく損害賠償請求 450 |
(1)財産的損害 450 |
(2)精神的損害 452 |
3出版社の過失について 452 |
4設問への解答 453 |
XXXⅦ著作権論点36-契約 454 |
1設問の分析 454 |
2移転方法について 454 |
3利用許諾について 454 |
4著作権の移転について 455 |
5出版権について 456 |
6各利用方法の判断について 457 |
XXXⅧ著作権論点37-パブリシティ権 458 |
1設問の分析 458 |
2パブリシティ権とは 458 |
(1)意義 458 |
(2)人のパブリシティに関する判例の状況 460 |
〔表5〕判例一覧 460 |
(3)物のパブリシティについて 461 |
〔表6〕判例一覧 462 |
3設問の解答に向けて 463 |
XXXⅨ著作権論点38-国際裁判管轄 464 |
1設問の分析 464 |
2国際裁判管轄についての判例の基準 464 |
3解答のポイント 465 |
(1)普通裁判籍 466 |
(2)特別裁判籍-不法行為地裁判籍 466 |
(3)特別裁判籍-義務履行地裁判穎 466 |
XXXⅩ著作権論点40-準拠法 468 |
1設問の分析 468 |
2準拠法決定の要素 468 |
(1)条約の規定 468 |
(2)法例の規定 469 |
3解答のポイント 469 |
第4章 その他の知的財産法 |
第1節不正競争防止法 471 |
Ⅰ不正競争防止法は何を保護するのか 471 |
1不正競争防止法の全体像 471 |
〔表7〕不正競争防止法の全体像 471 |
2不正競争防止法の目的 472 |
3他の法令との関係 473 |
(1)不正競争行為に適用される他の法令 473 |
(2)民法709条との違い 473 |
(3)商標法との違い 474 |
(4)意匠法との違い 475 |
4不正競争行為の独占禁止法上の取扱い 475 |
5不正競争行為の景表法上の取扱い 476 |
Ⅱ不正競争として列挙された行為の概要 476 |
1表示・商品形態に関わる行為 476 |
(1)商品・営業主体混同惹起行為 476 |
(2)著名表示冒用行為 477 |
(3)商品形態模倣行為 478 |
2営業秘密侵害(不正取得・使用・開示)行為 478 |
3技術的制限手段無効化行為 479 |
4ドメイン名不正取得行為 481 |
5商品・役務の原産地・品質等誤認惹起行為 481 |
6競業者の営業誹謗行為 481 |
7代理人等による商標の不正使用行為 483 |
Ⅲ不正競争防止法適用の効果 484 |
1民事的救済の概要 484 |
2刑事的救済の概要 488 |
第2節商標法 491 |
Ⅰ商標権は何を保護する権利か 491 |
1基本概念 491 |
(1)商標、標章、商品、役務 491 |
(2)標章の使用 492 |
(3)登録主義、審査主義 493 |
(4)商品および役務の区分 493 |
(5)商標の機能 493 |
(6)商標権 494 |
(7)団体商標 494 |
2不正競争防止法との比較 495 |
3商標権があると何ができるのか 496 |
(1)専用権と禁止権 496 |
(2)商標権の制限(1) 497 |
(3)商標権の制限(2) 498 |
(4)商標権の制限(3) 498 |
(5)商標権の制限(4)-権利濫用の抗弁から権利行使制限の抗弁へ 504 |
(6)権利の発生と消滅 505 |
Ⅱ商標の登銀要件 506 |
1実体的要件 506 |
2手続的要件 506 |
3防苦標章の登録要件 506 |
4設定の登録前の金銭的請求権 506 |
Ⅲ商品・役務の類否と商標の類否 507 |
1商品・役務の類否 507 |
2商標の賛否 508 |
(1)判断基準 508 |
(2)判断事例 508 |
Ⅳ商標権侵害の民事的救済方法 509 |
1概観 509 |
(1)救済方法 509 |
(2)具体的態様の明示義務 510 |
(3)侵害等立証のための書類等の提出手続 510 |
2差止請求権 511 |
3損害賠償請求権 511 |
(1)過失の推定 511 |
(2)損害額の推定(1)-侵害者譲渡数量および単位数当たり権利者利益による損害額 512 |
(3)損害額の推定(2)-侵害者利益による損害額の推定規定 512 |
(4)使用料相当額の請求 514 |
(5)使用料相当額以上の損害賠償請求 514 |
(6)損害額立証の場合の文書提出命令制度 515 |
(7)損害計算のための鑑定 515 |
(8)相当な損害額の認定 515 |
4信用回復措置請求権 515 |
5不当利得返還請求権 515 |
第3節意匠法 517 |
Ⅰ意匠権は何を保護する権利か 517 |
1意匠権がないとどうなるか 517 |
2基本概念 518 |
(1)意匠 518 |
(2)実施 519 |
(3)登録主義、審査主義 519 |
(4)物品の区分 519 |
(5)部分意匠 520 |
(6)組物の意匠 520 |
(7)秘密意匠 521 |
(8)関連意匠 521 |
3意匠法と商標法、著作権法および不正競争防止法との比較 522 |
4意匠権があると何ができるのか 525 |
(1)独占的効力と排他的効力 525 |
(2)意匠権の制限 526 |
5権利の発生と消滅 529 |
Ⅱ意匠の登銀要件 530 |
1実体的要件 530 |
2手続的要件 533 |
Ⅲ意匠の類否 534 |
Ⅳ意匠権侵害の民事的救済方法 538 |
1概観 538 |
(1)救済方法 538 |
(2)具体的態様の明示義務 538 |
(3)侵害等立証のための書類等の提出手続 538 |
2差止請求権 538 |
3損害賠償請求権 539 |
4信用回復措置請求権 539 |
5不当利得返還請求権 540 |
【参考資料1】特許権関係論点一覧 541 |
【参考資料2】著作権関係論点一覧 558 |
・年月日順判例索引 565 |
・事項索引 577 |
・執筆者略歴 586 |