プロローグ 11 |
第1章 暗黒物質・暗黒エネルギー 宇宙論の大問題。でもそんなものは存在しない? 21 |
「宇宙論の黄金時代」に残る最大の謎 |
現代宇宙論を生んだある富豪の執念 |
いつ、だれが宇宙の膨張を発見したか? |
暗黒物質がないと銀河の回転速度に説明がつかない |
暗黒物質の謎は80年近く解けないまま |
どうやって暗黒物質を探しているか? |
暗黒エネルギーがなかったら人類も誕生しなかった? |
宇宙膨張の加速が暗黒エネルギーを認めさせた |
宇宙定数の謎が科学の定義を変える? |
ニュートンが間違っていたなら「暗黒」は必要ない? |
修正重力理論の学界での扱い |
暗黒エネルギー問題を解く方法 |
重力にまつわるもうひとつの謎 |
第2章 パイオニア変則事象 物理法則に背く軌道を飛ぶ2機の宇宙探査機 66 |
計算が合わない軌道を進む |
パイオニア変則事象発覚の経緯 |
ソ連から来たパイオニア変則事象研究者 |
「掃除屋」としてスタートし「ごみ」をあさる羽目に |
変則事象の原因はうっかりミスか? |
修正ニュートン力学で変則事象を説明できるか? |
「水星の近日点移動問題」との共通点 |
トマス・クーンの“迫り来る危機の兆候”か? |
第3章 物理定数の不定 電磁力や強い力、弱い力の強さは昔は違っていた? 81 |
きょうもあすも重力の強さは同じか? |
微細構造定数αの値は100億年間に変わったか? |
微細構造定数αはどれほど重要なのか? |
定数変動を示すもうひとつの手がかり、オクロ原子炉 |
陽子-電子質量比μも変化した? |
第4章 常温核融合 魔女狩りのように糾弾されたが、それでよかったのか? 98 |
騒動の中心にいた2人に何が起こったか? |
シュウィンガーの孤立と報告書の差し替え |
なんらかの核反応が起きている? |
第5章 生命とは何か? 誰も答えられない問い。合成生物はその答えになる? 115 |
生命を定義しようとする試みは有害か? |
合成生物学はゴールに近づいているのか? |
世界じゅうで進められる生命を創り出す実験 |
複雑系や創発の研究が突破口になるか? |
地球の生命は火星からやってきた? |
第6章 火星の生命探査実験 生命の反応を捕えたバイキングの結果はなぜ否定された? 138 |
「あなたは地球外生命を発見したんです」 |
火星での実験で何が起きたのか? |
さらに矛盾するバイキング2号の実験結果 |
GCMS実験では生命の存在を否定できない |
実験装置開発者レヴィンの反応と展望 |
現在の火星探査では生命体探しは行なわれていない |
地球外生命の探査は21世紀科学の最重要課題 |
第7章 “ワオ!”信号 ETからのメッセージとしか思えない信号が一度だけ 160 |
宇宙人はどんな信号を送ってくるか? |
“ワオ!”信号の受信とその意味 |
“ワオ!”信号をどう解釈すべきか? |
SETIの活動への度重なる妨害 |
第2の“ワオ!”信号を探す努力はなされているか? |
第8章 巨大ウイルス わたしたちはウイルスの子孫?物議をかもす異形のウイルス 181 |
病院の冷却塔の底から見つかった怪物ウイルス |
ウイルスは化学物質か機械のようなもの |
正体不明のウイルスの発見とその分類をめぐる騒動 |
DNAウイルスがとりついた古細菌=真核生物? |
ウイルスは真核生物の老化解明の鍵? |
第9章 死 生物が死ななければならない理由が科学で説明できない 201 |
老化しない動物が存在するのは不思議なことか? |
死の進化を説明する理論の発展史 |
不死の細胞と癌の関連性 |
ふたつの加齢理論、それぞれへの反証 |
死の起源は「ミトコンドリア」と「性」にある? |
第10章 セックス 有性生殖をする理由が科学ではわからない 221 |
有性生殖が無性生殖より優れているという証拠はない |
有性生殖を説明しようとするいくつかの有力説 |
セックスと死の背後に社会選択がある? |
プログラムされた死を迎える雌ダコの話 |
第11章 自由意志 「そんなものは存在しない」という証拠が積み重なっている 242 |
現代脳科学は自由意志の存在を否定する |
自由意志の存在に疑義を投げかけた最初の実験 |
自由意志は存在するものではなく、感じるもの? |
自由意志の否定は法と文化にどんな影響を及ぼすか? |
心的錯覚と現代医療 |
第12章 プラシーボ効果 ニセ薬でも効くなら、本物の薬はどう評価すべきか? 262 |
ニセの薬が発揮する絶大な効果とその歴史 |
医師と薬剤師は共謀してプラシーボを処方する |
プラシーボ効果に関する実験と奇妙な結果 |
「プラシーボ効果は存在しない」という新説と反論 |
プラシーボ効果は客観的に測定可能な脳内現象 |
プラシーボ効果の高度な応用と負の側面 |
湧き上がる疑問「本当に効く薬はどこにあるのか?」 |
第13章 ホメオパシー(同種療法) 明らかに不合理なのになぜ世界じゅうで普及しているのか? 288 |
世界じゅうで普及し「効果がある」と信じられている |
水の不思議がホメオパシー解明の鍵となる? |
ホメオパシーの効果は“水の記憶”と“気”によるもの? |
“真っ当な部分”がかけらもないと言い切れるか? |
レメディ製造会社では何が行われているか? |
コンピューターで真に有効なレメディをふるい分ける? |
ホメオパシーが神秘主義へと傾倒したのはなぜか? |
エピローグ 321 |
謝辞 333 |
訳者あとがき 337 |
原注 350 |
プロローグ 11 |
第1章 暗黒物質・暗黒エネルギー 宇宙論の大問題。でもそんなものは存在しない? 21 |
「宇宙論の黄金時代」に残る最大の謎 |