まえがき |
第Ⅰ部 工学の歴史と理論 |
第1講 科学・技術から科学技術へ(中島秀人) 3 |
1 近代までの科学と技術 4 |
2 工学への道 7 |
第2講 工学はどのように生まれたか(中島秀人) 15 |
第3講 イノベーションとは何か(詫間直樹) 25 |
1 「イノベーション」の概念 26 |
2 イノベーションのタイプ 29 |
3 エイズ治療薬に見るユーザー・イノベーション 32 |
特別講義1 安全学の現在(村上陽一郎) 36 |
1 現場の問題 37 |
2 安全とリスク,安心と不安 44 |
第Ⅱ部 工学と社会の新たな関係 |
第4講 科学技術と公共性-トランスサイエンス的状況の出現(小林傳司) 61 |
1 人々は科学技術をどう見てきたか 61 |
2 変化する科学技術観 73 |
3 こらからの科学技術 82 |
第5講 科学知識の専門知と公共性(藤垣裕子) 95 |
1 専門知を超えた問題 95 |
2 科学技術と民主主義 99 |
3 科学者の社会的責任 110 |
第6講 科学技術コミュニケーションとは?--実例を通して考える(杉山滋郎) 124 |
1 科学技術コミュニケーターの養成 125 |
2 双方向的な科学技術コミュニケーション 131 |
3 科学知識と社会との関係 138 |
第7講 医療をめぐる安全性--インフォームド・コンセントを中心に(福地直樹) 148 |
1 医療事故の意義と類型 149 |
2 医療事故の性質と患者の権利 150 |
3 インフォームド・コンセントの歴史と意義 153 |
4 インフォームド・コンセントの機能と内容 157 |
第8講 エネルギー科学技術と社会の関係(山野直樹) 163 |
1 科学技術と社会の共進化 163 |
2 社会的責任の重要性 174 |
3 参加型意思決定と信頼醸成 180 |
第Ⅲ部 社会のための工学とは |
第9講 自然に学ぶ粋なテクノロジー-地球環境からものつくりを考える(石田秀輝) 189 |
1 地球環境問題とは何か 189 |
2 粋な暮らしとものつくりのかたち 201 |
3 ネイチャー・テクノロジーの創出 209 |
第10講 技術者倫理とユニバーサルデザイン(瀬口昌久) 221 |
1 社会が求める技術者倫理 221 |
2 技術,法律,倫理の三つの関係 227 |
3 ユニバーサルデザインから据え直す技術の倫理性 239 |
第11講 ライフサイクルアセスメントと社会的価値(柴田 清) 254 |
1 これって環境によいのか? 255 |
2 環境への影響を一言で表現する 265 |
3 環境の価値,技術の価値・目的 268 |
特別講義2 社会の中の科学技術と日本-科学・技術・社会・価値(有本建男) 274 |
1 時代認識 274 |
2 科学技術政策からイノベーション政策への転換 282 |
3 科学技術システムの変革 289 |
第Ⅳ部 科学技術をめぐる時事問題 |
第12講 気候変動をめぐる国際政治と日本(蟹江憲史) 303 |
1 どこまで温室効果ガスを減らす必要があるのか? 303 |
2 国際政治課題としての気候変動問題 308 |
3 将来枠組みをめぐる国際合意形成と日本外交 316 |
第13講 日本のエネルギー政策(国吉 浩) 320 |
1 エネルギーとその利用 320 |
2 エネルギー政策の考え方 330 |
3 エネルギー利用の将来と政策 334 |
第14講 省エネルギー建築の可能性と現実(詫間直樹) 342 |
1 省エネルギー建築の意義 343 |
2 省エネルギー建築のさまざまな技術 346 |
3 省エネルギー建築技術の発達と普及 351 |
索引 |