【分子集積編】 |
第1章 自己組織化単分子膜研究の最新動向(原正彦) |
1. 自己組織化単分子膜とは 3 |
2. 自己組織化単分子膜の概要 3 |
3. 有機シリコン誘導体SAMの形成過程 5 |
4. アルカンチオールSAMの配列構造と吸着状態 5 |
5. バイオインターフェースへの応用 8 |
第2章 LB膜研究の最新動向(関隆広) |
1. LB膜研究の検索から 10 |
1.1 LB膜研究論文数の推移 10 |
1.2 交互吸着累積法 12 |
1.3 高分子物質とLB法 12 |
2. LB11国際会議 13 |
3. トピックス 15 |
3.1 合成高分子鎖の可視化 15 |
3.2 “ナノ溶媒”を介した疎水性高分子の単分子膜調製 16 |
3.3 π電子系を最表面に露出させた二次元アレイの構築 17 |
3.4 三次元構造体の構築 18 |
4. おわりに 19 |
第3章 チューブ型ナノ集積構造体(清水敏美) |
1. はじめに 21 |
2. 天然ナノチューブと合成脂質ナノチューブの比較 22 |
3. ナノチューブ構造形成のための分子構造要素と集積化様式 24 |
4. キラルな分子集積メカニズム 26 |
5. ナノチューブ形成における分子集積化の実例 27 |
5.1 ペプチド性マイクロチューブ 27 |
5.2 糖脂質ナノチューブ 28 |
5.3 糖脂質ナノチューブの内径制御 29 |
5.4 糖脂質ナノチューブの外径制御 30 |
6. 将来展望と今後の課題 31 |
第4章 低分子にてアシストされた疎水性高分子の単分子膜展開法(永野修作) |
1. はじめに 33 |
2. 疎水性高分子の単独水面展開 34 |
3. 長鎖脂肪酸との共展開による疎水性高分子の水面展開 35 |
4. 液晶分子との共展開による疎水性高分子の単分子膜形成とその多層集積 36 |
4.1 液晶分子との共展開による疎水性高分子の広がった単分子膜形成 36 |
4.2 疎水性高分子単分子膜の多層集積 38 |
4.3 両親媒性ブロックコポリマーの新たな自己集合構造の発現 40 |
5. おわりに 41 |
【高分子集積編】 |
第5章 超臨界流体を利用したブロックコポリマーのナノフォーム形成(横山英明) |
1. はじめに 47 |
2. 背景 47 |
3. ナノ発泡の導入 49 |
4. ナノ発泡の薄膜への導入 56 |
5. 展望 58 |
第6章 ブロック共重合体のパターン化(木村将弘) |
1. はじめに 61 |
2. ブロック共重合体のパターン制御技術 63 |
3. 表面・界面によるパターン制御 64 |
3.1 基材の界面表面制御によるパターン制御技術([1]) 64 |
3.2 エピタキシャル成長を利用したパターン制御技術([1],[2]) 65 |
3.3 化学的パターン構造を利用したパターン制御技術([1],[2]) 65 |
3.4 グラフォエピタキシャルを利用したパターン制御技術([1],[2]) 65 |
3.5 温度勾配を利用したパターン制御技術([1],[2]) 66 |
4. 外場付与によるパターン制御 66 |
4.1 電場を利用したパターン制御技術([1]) 66 |
4.2 剪断力を利用したパターン化制御技術([1],[2]) 66 |
4.3 溶媒蒸発を利用したパターン制御技術([1],[2]) 66 |
4.4 その他 68 |
5. 1次構造制御によるパターン化制御技術 69 |
6. おわりに 69 |
第7章 二次元相分離パターンの形成と光制御(関隆広,永野修作) |
1. はじめに 72 |
2. 二次元束縛状態でのミクロ相分離 73 |
2.1 超薄膜におけるミクロ相分離挙動 74 |
2.2 水面展開を利用したミクロ相分離形成 74 |
3. 単分子膜におけるミクロ相分離構造の光制御 75 |
4. 超薄膜状態における相分離構造の光配向制御 78 |
5. おわりに 80 |
第8章 濃厚ポリマーブラシの調製と特性(辻井敬亘,福田猛) |
1. はじめに 83 |
2. ポリマーブラシの精密合成―表面開始リビング重合 84 |
2.1 リビングイオン重合・リビング開環重合 84 |
2.2 リビングラジカル重合 85 |
3. 濃厚ポリマーブラシの特性 87 |
4. 濃厚ポリマーブラシによる精密表面設計 90 |
5. おわりに 91 |
第9章 高密度ポリマーブラシ薄膜による摩擦・摩耗特性の制御(小林元康,高原淳) 94 |
【無機物質・金属・粒子集積編】 |
第10章 無機材料・粒子の表面テンプレート集積(増田佳丈,河本邦仁) |
1. はじめに 103 |
2. 自己組織化単分子膜(SAM : Self-assembled monolayer) 104 |
2.1 SAMによる基材(基板,粒子,ファイバー等の固体表面)の化学修飾 104 |
2.2 SAMのナノ・マイクロパターニング 104 |
3. アモルファスTiO2シードレイヤーを用いたアナターゼTiO2結晶薄膜のパターニング 105 |
4. 領域選択浸漬法を用いたアナターゼTiO2結晶薄膜のパターニング 107 |
5. PETポリマーフィルム上へのアナターゼTiO2結晶薄膜パターニング 108 |
6. BaTiO3グリーンシート上へのNi微粒子電極層のパターニング 110 |
7. PETポリマーフィルム上への金属銅薄膜のパターニング 112 |
8. 微粒子の自己組織化およびパターニング 114 |
8.1 微粒子の自己組織化およびパターニング 114 |
8.2 高規則性粒子積層膜(コロイドフォトニック結晶)の2次元パターニング 114 |
9. おわりに 117 |
第11章 金属ナノ粒子精密集積(米澤徹) |
1. はじめに 119 |
2. 1次元集積法 120 |
3. 2次元集積法 121 |
4. 3次元集積法 123 |
5. おわりに 124 |
第12章 高分子組織体表面への金属集積(中川勝) |
1. はじめに 126 |
2. 単層状高分子吸着膜への金属化 126 |
2.1 静電相互作用による微粒子の位置選択的な吸着 128 |
2.2 選択的な吸着現象を利用した無電解めっきによる金属パターン形成 130 |
3. 繊維状分子集合体への金属化 132 |
3.1 NiPマイクロチューブの形体制御とNiP被膜の形成機構 135 |
4. おわりに 136 |
第13章 高分子膜中への金属ナノ粒子の集積(堀内伸) |
1. はじめに 138 |
2. 高分子の金属錯体に対する還元作用 138 |
3. 高分子フィルム内部への金属ナノ粒子の集積化・パターニング 140 |
3.1 金属ナノ粒子の3次元ナノ周期配列 141 |
3.2 金属ナノ粒子の2次元ナノ周期配列 142 |
3.3 フォトリソグラフィーによる金属ナノ粒子のパターニング 143 |
4. 金属ナノ粒子の集積化による発現機能 145 |
4.1 高分子ナノコンポジット材料―高分子の熱分解抑制効果 145 |
4.2 無電解メッキによる金属・金属酸化物のパターニング 146 |
4.3 耐プラズマエッチング性―ナノリソグラフィー,3Dリソグラフィー 147 |
5. おわりに 149 |
【表面・界面評価編】 |
第14章 高分子鎖のAFM観測(熊木治郎) |
1. はじめに 153 |
2. 合成高分子単分子鎖の観察 153 |
3. Molecular Dance―固体基板上での高分子単分子鎖の運動観察― 155 |
4. 2次元折りたたみ鎖の結晶の観察 158 |
5. 合成らせん高分子のらせん構造観察 161 |
6. おわりに 163 |
第15章 光を利用した高分子ナノ構造観測(青木裕之) |
1. はじめに 165 |
2. 分光学的手法によるナノ構造評価 165 |
2.1 蛍光プローブ法 165 |
2.2 エネルギー移動法による高分子LB膜の層構造解析 167 |
3. 顕微鏡によるナノ構造評価 170 |
3.1 近接場光学顕微鏡 170 |
3.2 単分子膜中の単一高分子膜の形態 171 |
3.3 高分子単分子膜の相分離構造評価 173 |
4. おわりに 175 |
第16章 分子膜のトライボロジー(久田研次) |
1. はじめに 177 |
2. 分子膜のトライボロジー 178 |
3. フッ化炭素潤滑膜の潤滑特性 180 |
4. 分子鎖傾き角に依存した摩擦力異方性および摩擦力非対称性 182 |
5. 水平力顕微鏡におけるカンチレバーの検定 183 |
6. 分子動力学シミュレーション 184 |
7. おわりに 184 |
第17章 表面の高分子鎖ダイナミクス評価(田中敬二) |
1. はじめに 187 |
2. 測定手法 187 |
2.1 走査粘弾性顕微鏡 187 |
2.2 水平力顕微鏡 188 |
3. 室温での表面分子運動特性 189 |
4. 表面ガラス転移温度 191 |
5. 表面αa緩和の活性化エネルギー 193 |
6. おわりに 195 |
第18章 熱分析による高分子の表面・界面測定(田坂茂) |
1. 表面DSCのための試料作製 199 |
2. 界面測定のためのDSC試料作製 200 |
2.1 サンドイッチ積層膜 200 |
2.2 金属・無機微粒子コーティング 201 |
3. 測定例 201 |
4. 対応する物性 202 |
4.1 誘電率 202 |
4.2 TSCと焦電率 203 |
5. 界面構造が形成される要因 204 |
【応用展開編】 |
第19章 らせん形成ペプチドの自己組織化膜と長距離電子移動(木村俊作) |
1. はじめに 207 |
2. 溶液中での電子メディエート 208 |
3. ペプチド単分子膜 209 |
4. 基板上でのペプチド分子の自己組織化 210 |
5. らせん形成ペプチド自己組織化膜の表面電位 213 |
6. らせん形成ペプチドを通しての電子移動 213 |
7. 単分子測定による分子コンダクタンス 215 |
8. らせん形成ペプチドを用いる分子デバイス 217 |
第20章 ハニカム構造高分子フィルムの形成と細胞接着(藪浩,田中賢,下村政嗣) |
1. はじめに―形は機能― 219 |
2. ハニカム構造フィルムの作製 220 |
3. 二次加工による構造の多様化 221 |
4. ハニカム構造フィルムのバイオメディカル応用 223 |
第21章 MPCポリマーグラフト表面とバイオインターフェイス構築(岩崎泰彦,秋吉一成) |
1. はじめに 227 |
2. MPCポリマーグラフト表面の設計とバイオインターフェイス構築 229 |
2.1 リン脂質傾斜表面 230 |
2.2 血小板機能を保持するMPCポリマーグラフト表面 232 |
2.3 潤滑性に優れたMPCポリマー表面 235 |
3. MPCポリマーグラフト表面のナノ設計 237 |
4. おわりに 240 |
第22章 金属ナノ粒子の精密集積と光機能(三ツ石方也,宮下徳治) |
1. はじめに 243 |
2. 金属ナノ粒子の光機能材料としての魅力 244 |
3. 金属ナノ粒子の固体基板上への集積技術 245 |
4. 光吸収を利用したセンサーへの応用 247 |
5. 金属ナノ粒子表面の電場増強を利用した色素の発光増強 249 |
6. 金属ナノ粒子を含む集積膜の光電変換素子への応用 250 |
7. 金属ナノ粒子集積膜の非線形光学効果への応用 252 |
8. 将来展望 254 |
第23章 半導体-有機層状複合体と光学機能(竹岡裕子,陸川政弘) |
1. はじめに 257 |
2. 半導体-有機層状複合体の作製 258 |
2.1 薄膜試料の作製 258 |
2.1.1 スピンコート法 258 |
2.1.2 Self-intercalation法 262 |
2.1.3 Self-assembly法 263 |
2.2 層状ペロブスカイト型化合物の応用例 264 |
3. 新規半導体-有機層状複合体の創出(有機層への機能性配位子の導入) 265 |
4. おわりに 266 |
第24章 逐次積層膜を利用したテンプレート重合(芹澤武,明石満) |
1. はじめに 269 |
2. ステレオコンプレックス超薄膜の調製 270 |
3. テンプレートナノスペースの調製 273 |
4. ナノスペースを利用したテンプレート重合 277 |
第25章 高秩序ナノシリンダーアレイ構造薄膜の構築と光電気化学機能(渡辺一史,彌田智一) |
1. はじめに 283 |
2. 両親媒性ブロック共重合体薄膜の垂直配向ナノシリンダーアレイ構造 283 |
3. 高秩序ナノシリンダーアレイ構造薄膜の大面積化と構造信頼性 286 |
4. ナノシリンダー構造テンプレートの転写・複合化プロセス 287 |
5. 高秩序ナノシリンダーアレイ構造とアゾベンゼン分子の配向 288 |
6. 高秩序ナノシリンダーアレイ構造の光配向制御 289 |
7. 垂直配向PEOナノシリンダー構造薄膜の電気化学特性 290 |
8. おわりに―高秩序ナノシリンダー構造薄膜の展開― 293 |
第26章 ブロックポリマーの自己組織化によるナノリソグラフィーと電子材料への応用(浅川鋼児) |
1. はじめに 295 |
2. ブロックコポリマー材料 295 |
3. ブロックコポリマーリソグラフィー 297 |
4. ブロックコポリマーリソグラフィーの特徴と課題 299 |
5. ブロックコポリマーリソグラフィーの応用分野 301 |
5.1 ハードディスク用記録媒体 301 |
5.2 フラッシュメモリ 302 |
5.3 高輝度LED 302 |
5.4 紫外線用偏光素子 304 |
【分子集積編】 |
第1章 自己組織化単分子膜研究の最新動向(原正彦) |
1. 自己組織化単分子膜とは 3 |