序言 会長古川和男 |
基礎編 |
第1章 概説 |
1.1 溶解塩とは何か? 3 |
1.2 溶解塩の工学的特色 6 |
1.3 代表的溶解塩について 8 |
付図 小型溶解塩発電炉(不二FUJI)システム(上図)実験炉MSRE(Molten-Salt Reactor Experiment)の一次系(下図) |
第2章 溶解塩の諸物性 |
2.1 液体構造(回折実験) 13 |
2.2 液体構造(分光学法) 17 |
2.3 液体構造(シミュレーション) 20 |
2.4 状態図 22 |
2.5 密度 26 |
2.6 熱容量・融解熱.混合熱 28 |
2.7 蒸気圧・熱分解 32 |
2.8 表面張力 35 |
2.9 粘性率 39 |
2.10 熱伝導率・熱拡散率 42 |
2.11 導電率 45 |
2.12 自己拡散係数 48 |
2.13 相互拡散係数 50 |
2.14 熱物性データの検索 52 |
2.15 輸送係数推算 59 |
2.16 音速および音波吸収 63 |
2.17 屈折率 65 |
2.18 その他の物性データに関する最近の状況 69 |
*代表的な溶解塩の融点における物性値表 71 |
付図 フッ化物の標準生成自由エネルギー 72 |
第3章 装置材料との共存性 |
3.1 溶解塩における腐食とそのモニタリング 75 |
3.2 固体電解質センサーの溶解硝酸塩腐食への応用 77 |
3.3 フッ化物浴中での炭素および種々の金属材料の電気化学的挙動 80 |
3.4 フッ化物浴中でのHastelloy Nの挙動 85 |
3.5 水酸化物系溶解塩における共存性 91 |
3.5.1 共存性の基礎 91 |
3.5.2 水酸化物浴中での金属の挙動 94 |
3.5.3 水酸化物-硝酸塩系蓄熱材料における共存性 95 |
3.6 溶解炭酸塩における共存性 97 |
付図 塩化物の標準生成自由エネルギー 102 |
第4章 溶解塩の伝熱 |
4.1 基本的な考え方 105 |
4.2 強制対流熱伝達 106 |
4.3 自然対流による伝熱 108 |
4.4 相変化を伴う伝熱 109 |
4.4.1 溶解と凝固 109 |
4.4.2 沸騰伝熱・凝縮伝熱 114 |
4.5 内部発熱を伴う流動伝熱 115 |
4.6 熱交換器 117 |
4.7 フィンの伝熱 119 |
4.8 溶解塩の直接接触伝熱問題 123 |
応用編 |
第5章 溶解塩の熱媒体としての利用 |
5.1 高温用熱媒体としての溶解塩 129 |
5.2 太陽熱発電用溶解塩熱技術 132 |
5.3 太陽熱冷暖房用蓄熱材 134 |
付図 フッ化物の蒸気圧 1 138 |
第6章 溶解塩の金属工学的応用 |
6.1 金属熱処理 141 |
6.2 直接パテンティング 144 |
6.3 焼入・冷却 149 |
6.4 溶解塩の金属精錬への応用 152 |
付図 フッ化物の蒸気圧 2 156 |
第7章 溶解塩の核工学的応用 |
7.1 核工学における溶解塩技術の特長 159 |
7.2 核融合炉ブランケット材 164 |
7.3 トリウム溶解塩核エネルギー協働システム構想、その他 166 |
付図 塩化物の蒸気圧 1 172 |
第8章 溶解塩の化学工学的応用 |
8.1 βアルミナを用いた溶解塩電気化学プロセス 175 |
8.2 溶解塩からの電折 180 |
8.3 溶解塩浴からのモリブデンとバナジウムの電折 184 |
8.4 溶解塩からのチタンの電折 186 |
8.5 常温溶解塩浴からの電気A1めっき 190 |
8.6 溶解塩浴からの非晶質A1-Mn合金めっき 196 |
8.7 石油精製・石油化学および石炭ガス化における溶解塩の利用 202 |
8.8 有機物分解における溶解塩の利用 211 |
8.9 フッ化物ガラスの溶解 217 |
付図 塩化物の蒸気圧 2 222 |
第9章 溶解炭酸型燃料電池発電システム |
9.1 はじめに 225 |
9.2 MCFCの原理 228 |
9.3 電池構成部材の開発課題 232 |
9.4 MCFCのシステム構成 235 |
付図 30MW級分散配置型MCFC発電プラント 244 |
第10章 溶解塩取り扱い技術 |
10.1 はじめに 247 |
10.2 装置 247 |
10.2.1 熱処理用計装機器 247 |
10.2.2 溶解塩循環用ポンプ及び液面計 248 |
10.2.3 溶解塩ループ技術 250 |
10.2.4 溶解塩の流量測定 252 |
10.3 溶解塩に関する熱物性測定用機器 254 |
10.4 純化方法 261 |
10.4.1 はじめに 261 |
10.4.2 フッ化物系の溶解塩および硝酸塩の純化方法 261 |
10.4.3 塩化物の精製 265 |
10.4.4 LiC1-KC1の塩素バブリング処理法 271 |
10.4.5 希土類塩化物の純化法 271 |
10.4.6 熱処理塩浴の純化方法 274 |
10.5 溶解塩廃棄物処理について 277 |
10.6 溶解塩・水接触時の危険性の評価 285 |
付図 塩化物の蒸気圧 3 290 |
第11章 総括 |
11.1 熱技術の溶解塩技術 293 |
11.2 溶解塩の化学と工学 295 |
溶解塩に関する成書およびデータ集 299 |
執筆者一覧 304 |
溶解塩・熱技術研究会業界会員紹介 306 |
後記 307 |
索引 309 |
付録 SI単位記号および例 |