序章 スーパーロボット制御工学の世界へようこそ!(編著者 立命館大学 金岡 克弥) 1 |
なぜスーパーロボットか 1 |
スパロボを実現するために 2 |
制御なくしてスパロボなし! 4 |
スーパーロボット制御工学 5 |
ロボット制御を「見る」ために 6 |
対象とする読者 7 |
本書の執筆陣 7 |
ようこそロボット制御工学の世界へ! 9 |
第1章 スパロボ元祖・マジンガーシリーズにみるパンチ性能評価 |
――ロボット制御のための力学の基礎(福岡工業大学 木野 仁) 11 |
1-1 ロボットの力学 12 |
1-1-1 ロボットの力学を捉えるモデル化 12 |
1-1-2 ロボットを動きづらくする慣性 14 |
1-2 スパロボの基礎物理 16 |
1-2-1 物体の変位 16 |
1-2-2 物体の速度 17 |
1-2-3 物体の加速度 18 |
1-2-4 物体の回転角・角速度・角加速度 19 |
1-2-5 ニュートンの運動方程式 20 |
1-2-6 回転させる力・トルク 21 |
1-2-7 オイラーの運動方程式 22 |
1-3 マジンガーZとグレートマジンガーのパンチ性能評価 22 |
1-3-1 グレートマジンガー登場! 22 |
1-3-2 運動エネルギーによる評価 24 |
1-4 まとめ 26 |
参考文献 26 |
第2章 AMBAC システムとガンダムハンマーの制御を分析! |
――モビルスーツの力学と制御・福岡工業大学(木野 仁) 27 |
2-1 ロボットを制御するには何が必要か 27 |
2-1-1 精度の高い運動を実現するフィードバック制御 28 |
2-1-2 ティーチングプレイバック 29 |
2-1-3 ザクの落下の運動方程式 29 |
2-1-4 運動方程式でモビルスーツの動きを捉える 31 |
2-2 モビルスーツの姿勢制御を力学的に見る 33 |
2-2-1 AMBAC システムを使った姿勢制御 33 |
2-2-2 ガンダム・ハンマーの制御 39 |
2-3 まとめ 43 |
参考文献 43 |
第3章 スパロボはなぜ格好良く変形できる? |
――変形ロボットの姿勢制御(大同大学 橋口宏衛) 45 |
3-1 宇宙空間で厄介な反作用 46 |
3-2 スパロボ自身で反作用を打ち消すには 48 |
3-3 反作用を相殺するための力学 49 |
3-3-1 反作用(リアクション)による方法 49 |
3-3-2 リアクションホイール 51 |
3-3-3 ジャイロ効果による方法 52 |
3-4 反作用を相殺する制御―νガンダムのフィン・ファンネル 54 |
3-4-1 フィン・ファンネルのモデル化 54 |
3-4-2 フィン・ファンネルの動きをシミュレーション 58 |
3-4-3 フィン・ファンネルの動きを考察 61 |
3-5 スパロボはなぜ変形するのか 62 |
3-5-1 推力軸と重心位置の関係 62 |
3-5-2 スパロボの変形には意味がある! 64 |
3-6 まとめ 65 |
参考文献 66 |
第4章 スパロボはなぜ華麗に操縦できる? |
――スパロボと操縦者をつなぐ運動学(九州大学 田原健二) 67 |
4-1 操縦者の動きをトレースするマスタ・スレーブシステム 70 |
4-2 ロボットの運動学 -どこをどれだけ動かせばよい? 73 |
4-2-1 関節角度から手先位置を決定する順運動学 73 |
4-2-2 手先位置から関節角度を決定する逆運動学 74 |
4-2-3 逆運動学の解析解 -その方程式は解けるか? 76 |
4-2-4 逆運動学の数値解 -コンピュータの威力 78 |
4-3 ロボットの微分運動学 79 |
4-3-1 微分順運動学 79 |
4-3-2 ヤコビ行列 79 |
4-3-3 微分逆運動学 80 |
4-3-4 微分逆運動学を用いたロボット制御 81 |
4-3-5 ロボット特異姿勢 82 |
4-4 まとめ 85 |
参考文献 85 |
第5章 ゴッグのチューブのような腕はどう動かす? |
――冗長な関節を持つスパロボの制御(九州大学 田原健二) 87 |
5-1 ロボットの冗長性とは? 88 |
5-2 逆運動学と疑似逆行列 91 |
5-3 転置ヤコビ行列を用いた方法 95 |
5-4 人間の身体と筋冗長性 97 |
5-5 まとめ 99 |
参考文献 99 |
第6章 ザクの微妙な力加減を分析! |
カ・トルクの役割(九州大学 菊植 亮) 101 |
6-1 動きの制御の舞台裏にはトルクがある 102 |
6-1-1 角度制御におけるトルクの働き 102 |
6-1-2 P制御(比例制御) 103 |
6-1-3 PID(比例・積分・微分)制御 105 |
6-1-4 位置制御はとても手軽(ユーザーにとっては) 108 |
6-2 力加減の制御を実現するには 108 |
6-2-1 コンプライアンス制御 109 |
6-2-2 バックドライバビリティ 110 |
6-2-3 動特性補償 114 |
6-3 まとめ 118 |
第7章 パワードスーツの制御を分析! |
――スパロボと操縦者をつなぐ力学と制御(立命館大学 金岡克弥) 119 |
7-1 現在の操縦方法 119 |
7-2 コマンドベースの操縦方法 120 |
7-2-1 コマンドベースの操縦型ロボット開発は難しい 121 |
7-2-2 では、どのように操縦すべきか 122 |
7-3 軌道制御ベースの制御方法 123 |
7-3-1 ロボット制御工学の女神 124 |
7-3-2 軌道制御ベースのロボットを操縦すると 124 |
7-3-2 制御の女神はなぜ箱の中に? 127 |
7-4 制御の女神を解放しよう 128 |
7-4-1 そう簡単には解放できない! 128 |
7-4-2 発想の転換 129 |
7-4-3 駆動力制御ベースで女神とフュージョン! 129 |
7-4-4 身体と相談しながら操縦する 130 |
7-4-5 それはハイテクか? 131 |
7-5 パワードスーツの登場です 132 |
7-5-1パワードスーツをモデル化! 134 |
7-5-2パワードスーツのモデルを分析! 135 |
7-5-3パワードスーツの制御を分析! 137 |
7-5-4クローズドループダイナミクスを分析! 138 |
7-6 操縦型スパロボは実現できる(限定付) 141 |
7-7 まとめ 142 |
参考文献 143 |
第8章 ザクはなぜサクサク歩行できる? |
――2足歩行を実現する軌道計画の基礎(大阪電気通信大学 吉田晴行) 145 |
8-1 試行錯誤でないモーションプログラミングを考える 146 |
8-1-1 ダイナミクスを考慮した軌道計画 147 |
8-1-2 ZMP の取り扱い 147 |
8-2 2足歩行ロボットの大胆なモデル化 148 |
8-2-1 倒立振子モデル 149 |
8-2-2 倒立振子モデルの挙動 151 |
8-2-3 倒立振子モデルの運動方程式 153 |
8-2-4倒立振子モデルの軌道エネルギー 154 |
8-3 倒立振子モデルにもとづく軌道計画 156 |
8-3-1 重心移動の軌道計画 156 |
8-3-2 重心移動で脚が伸びきったら? 157 |
8-3-3 脚を踏み出すための軌道計画 160 |
8-4 まとめ 162 |
参考文献 163 |
第9章 パトレイバーにみる人型ロボットの制御 |
――人型ロボットの力学とオートバランスの理論(九州大学 杉原知道) 165 |
9-1 なぜスパロボは人型なのか 165 |
9-2 人型ロボットの力学と制御の問題 167 |
9-3 重心- ZMP モデルでロボットの重心を制御する 170 |
9-4 「立つ」ための制御 173 |
9-5 転ばないように踏み出す 179 |
9-6 踏み出しから移動へ 181 |
9-7 もっと,人間のように 185 |
参考文献 186 |
終章 未来のスーパーロボット制御工学のために(編著者 立命館大学 金岡克弥) 187 |
スパロボは存外に有望なのではないか 188 |
幸せなロボットの進化のために 189 |
スーパーロボット制御工学へ! 189 |
索引 191 |
序章 スーパーロボット制御工学の世界へようこそ!(編著者 立命館大学 金岡 克弥) 1 |
なぜスーパーロボットか 1 |
スパロボを実現するために 2 |