まえがき 1 |
序 章 現代社会と環境理解-社会環境学の概括的鳥瞰 8 |
I 経済・社会と環境 |
第1章 経済学は環境研究とどう向き合ってきたか -フレドリック・ソディの金融改革提唱の現代的意義 8 |
1 問題の所在 8 |
2 経済学が無視した物質的土台 10 |
3 富と負債-貨幣改革のバランスシート 14 |
4 ソディの経済研究の今日的意義 17 |
第2章 環境政策におけるインセンティブ 22 |
1 インセンティブを与えるシステムの必要性 22 |
2 仮定的なことを言い過ぎる反対論への対策 23 |
3 開かれた議論によって市民の支持を得る 24 |
4 何が環境に良いかを明らかにする 26 |
5 不確実性が前提 27 |
6 システム作りを阻むもの 28 |
7 カギはインセンティブ 29 |
第3章 バイオマス再生資源化事業における環境管理会計の導入―食品廃棄物リサイクルの事例を中心に 34 |
1 日本のバイオマス利活用の現状 35 |
2 マクロ視点から見るバイオマス・ソーシャルコスト・フロー 37 |
3 熊本うき堆肥センターの事例研究 38 |
4 長井市コンボストセンターの事例研究 40 |
5 環境管理会計手法の推進 43 |
6 問題点と今後の課題 47 |
第4章 日本の発電部門における原子力の位置づけ ―地球温暖化防止と電力市場への規制改革の圧力の下で 50 |
1 地球温暖化と原子力発電 51 |
2 原子力発電と日本の状況 59 |
3 電力市場の規制改革と電源選択に関わる当事者のあるべき関係 65 |
第5章 バイオマスによる持続可能な発展プロジェクト ―マレーシア・パームオイルエ場での日・マ共同研究 71 |
1 マレーシアのバームオイル産業の歩み 72 |
2 バイオマス利用の課題とパームオイル産業の活用 73 |
3 共同研究の概要 76 |
第6章 これからのエネルギー教育―ライフスタイルと社会経済システム変革のために 82 |
1 はじめに 82 |
2 人間生活におけるエネルギー・フローの概念 83 |
3 エネルギー教育の授業開発 85 |
4 今後のエネルギー教育の方向性 85 |
第7章 環境政策とコミュニケーション 92 |
1 問題解決のための政策形成能力 92 |
2 環境政策のための視点とコミュニケーション 95 |
3 政策形成の能力開発とコミュニケーション 99 |
II 地域と環境 |
第8章 食品廃棄物の再資源化から地域循環社会を考える 106 |
1 はじめに 106 |
2 食品関連事業者の食品リサイクルに関する態度 108 |
3 住民の家庭生ゴミ再資源化の態度 111 |
4 家庭生ゴミ再資源化の態度と環境配慮行動 115 |
5 再資源化への態度変容と態度の強化 117 |
6 住民主体による家庭生ゴミ再資源化活動の方向性 118 |
第9章 環境ガバナンスとマネジメント評価の研究―北九州市および三重県の事例を中心に 120 |
1 はじめに 120 |
2 環境ガバナンスの実際 122 |
3 非営利組織のマネジメント評価 129 |
4 おわりに 134 |
第10章 交通網の整備と地域的利害の対立―省線甘木線設置問題を中心に 136 |
1 太刀洗航空隊の新設と鹿児島本線分岐路線案問題 136 |
2 引込み線敷設問題 139 |
3 甘木線新停車場設置運動 145 |
4 おわりに 146 |
第11章 エコロジーにおける人間と自然―関係性の再構築と地域の自立に向けて 148 |
1 人間中心主義を主流とする第1期エコロジー 148 |
2 自然中心主義に基づく第2期エコロジー 152 |
3 人間と自然の関係性を再構築する第3期エコロジー 156 |
第12章 文化道産の保護から考える環境としての文化 160 |
1 はじめに 160 |
2 文化遺産概念の拡大 161 |
3 文化遺産と生活 166 |
4 おわりに-総文化遺産の時代に 170 |
III 人間・生命と環境 |
第13章 なぜ環境問題による被害住民は自省するのか―東海村JCO臨界事故と被害住民の責任意識 174 |
1 被害住民の「不可解な」取り組み 174 |
2 生活創造という視点からの責任論 176 |
3 JCO臨界事故と女性グループの活動 180 |
4 未来志向的責任に関わる意識 183 |
5 環境問題による被害住民にとって救済とは 188 |
第14章 医療環境における医師と患者の関係―医師の治療義務と患者の意思との均衡についての一考察 191 |
1 問題設定-立法による断絶と判例の継続 191 |
2 輸血拒否に関する行政判決 192 |
3 2002年患者の権利法制定前後の法状況 200 |
4 おわりに-患者の自己決定権と医師の治療義務の均衡点 207 |
第15章 危機管理のための心のはたらきと心の環境づくり―佐藤一斎に学ぶ危機に対する予防的措置 209 |
1 は じ め に 209 |
2 佐藤一斎に学ぶ危機管理のための心のはたらきに関わる思想 212 |
3 危機管理の予防的措置のために心がはたらくための心の環境づくり―心を「虚」の状態に整えること 218 |
4 心の環境を「虚」の状態に整えるための心の工夫―「居敬」-「敬」の精神の保持,「至誠」=「誠」を尽くす 222 |
第16章 発達と社会環境―発達・環境・価値の考察 235 |
1 自己の形成 225 |
2 社会・文化と価値 230 |
3 価値の再考 235 |
第17章 生活環境変化と現代人の健康 238 |
1 はじめに 238 |
2 全体性の原理 240 |
3 歩行の習慣と速度 242 |
4 体力の低下 244 |
5 体力と健康 245 |
6 まとめ 246 |
まえがき 1 |
序 章 現代社会と環境理解-社会環境学の概括的鳥瞰 8 |
I 経済・社会と環境 |