1章 上梓の経緯と構成 1 |
1.1 本書の上梓に際して 1 |
1.2 本書の構成 2 |
2章 高性能膨張材の開発の経緯 5 |
2.1 はじめに 5 |
2.2 膨張材と膨張セメントの沿革 5 |
2.3 膨張コンクリートの使用量の経緯 7 |
2.4 高性能膨張材の開発 9 |
3章 膨張コンクリートに関する既往の研究 11 |
3.1 はじめに 11 |
3.2 膨張コンクリートの開発理由 11 |
3.3 乾燥収縮ひび割れの抑制効果 12 |
3.3.1 乾燥収縮ひび割れの発生機構 12 |
3.3.2 膨張コンクリートによる乾燥収縮ひび割れの抑制 14 |
3.4 温度ひび割れの抑制効果 16 |
3.5 自己収縮ひび割れの抑制効果 19 |
3.6 ケミカルプレストレスの導入効果 21 |
3.7 今後の研究課題 25 |
4章 自己収縮ひずみの低減効果 29 |
4.1 はじめに 29 |
4.2 実験の概要 30 |
4.2.1 使用材料 30 |
4.2.2 練混ぜ方法 31 |
4.2.3 自己長さ変化率の測定方法 31 |
4.2.4 圧縮強度の試験方法 31 |
4.2.5 水和発熱の測定方法 31 |
4.3 自己長さ変化率 31 |
4.3.1 高炉スラグ含有(BS)モルタルを用いた自己長さ変化率 31 |
4.3.2 低熱セメント(HB)モルタルを用いた自己長さ変化率 33 |
4.3.3 石灰石微粉末含有(LS)モルタルを用いた自己長さ変化率 34 |
4.4 圧縮強度 35 |
4.4.1 材齢28日における圧縮強度 35 |
4.4.2 材齢91日における圧縮強度 36 |
4.5 水和発熱 37 |
4.6 まとめ 39 |
5章 マスコンクリートの温度応力の低減効果 41 |
5.1 はじめに 41 |
5.2 実験の概要 41 |
5.2.1 実験要因 41 |
5.2.2 使用材料および配合 42 |
5.2.3 実験方法 42 |
5.3 温度応力の測定結果 44 |
5.3.1 環境温度が15℃の場合 46 |
5.3.2 環境温度が30℃の場合 47 |
5.4 温度応力の考察 47 |
5.4.1 実験要因が及ぼす温度ひび割れへの影響 47 |
5.4.2 実験要因が及ぼす長さ変化率への影響 49 |
5.4.3 温度履歴と温度ひび割れの低減効果 50 |
5.5 温度応力の低減機構 51 |
5.5.1 温度応力 51 |
5.5.2 コンクリートのひずみ 51 |
5.5.3 コンクリートの引張強度とヤング係数 52 |
5.6 膨張コンクリートのクリープ係数 53 |
5.7 まとめ 56 |
6章 高強度・高流動・高膨張コンクリートへの適用 59 |
6.1 高強度・高流動コンクリートへの適用 59 |
6.1.1 まえがき 59 |
6.1.2 実験の概要 59 |
6.1.3 自己収縮ひずみ 62 |
6.1.4 乾燥収縮ひずみ 63 |
6.1.5 促進中性化深さ 64 |
6.1.6 断熱温度上昇量 64 |
6.1.7 ひび割れ抵抗性 66 |
6.1.8 まとめ 68 |
6.2 高膨張コンクリートに関する研究 68 |
6.2.1 はじめに 68 |
6.2.2 実験対象の連続合成桁 68 |
6.2.3 実験項目と実験方法 69 |
6.2.4 一軸拘束膨張率,圧縮強度,ひび割れ発生荷重,およびひび割れ幅 71 |
6.2.5 まとめ 73 |
7章 高性能膨張材の基本設計 75 |
7.1 高性能膨張材の開発の背景 75 |
7.2 高性能膨張材の要求性能 77 |
7.2.1 低添加型膨張材の要求性能 77 |
7.2.2 早強型膨張材の要求性能 78 |
8章 高性能膨張材の製造 79 |
8.1 高性能膨張クリンカーの焼成に関する緒言 79 |
8.2 高性能膨張クリンカーに関する基礎実験 80 |
8.2.1 実験の目的 80 |
8.2.2 試料と水準 80 |
8.2.3 実験項目と実験方法 81 |
8.2.4 実験結果 82 |
8.3 低添加型膨張材に関する基礎研究 86 |
8.3.1 実験の目的 86 |
8.3.2 試料と水準 86 |
8.3.3 実験方法 87 |
8.3.4 拘束膨張率と粉末度 87 |
8.4 早強型膨張材に関する基礎研究 89 |
8.4.1 はじめに 89 |
8.4.2 早強型膨張材の調整と開発 90 |
8.4.3 クリンカー組成と粒度組成 93 |
8.4.4 無水石こうの混和の影響 95 |
8.4.5 コンクリート試験の結果 97 |
8.5 まとめ 100 |
9章 低添加型膨張材の基本性能 103 |
9.1 低添加型膨張材の性能 103 |
9.1.1 はじめに 103 |
9.1.2 使用材料,配合と実験方法 103 |
9.1.3 フレッシュ性状 104 |
9.1.4 硬化性状 105 |
9.1.5 まとめ 107 |
9.2 低添加型膨張材の基礎物性 108 |
9.2.1 はじめに 108 |
9.2.2 実験の概要 108 |
9.2.3 実験結果 110 |
9.2.4 まとめ 116 |
10章 早強型膨張材の基本性能と耐久性 119 |
10.1 早強型膨張材の基本性能 119 |
10.1.1 はじめに 119 |
10.1.2 使用材料と実験方法 119 |
10.1.3 実験結果 120 |
10.2 早強型膨張材を用いたコンクリートの耐久性 124 |
10.2.1 はじめに 124 |
10.2.2 使用材料,配合および実験方法 124 |
10.2.3 実験結果と考察 125 |
10.3 まとめ 127 |
11章 仕事量一定則の適合性 129 |
11.1 拘束鋼材比が異なる一軸拘束状態の仕事量 129 |
11.1.1 はじめに 129 |
11.1.2 実験概要と実験水準 129 |
11.1.3 使用材料と配合 130 |
11.1.4 実験方法 130 |
11.1.5 実験結果と考察 131 |
11.2 低添加型膨張材と従来型膨張材における仕事量 133 |
11.2.1 膨張ひずみ 133 |
11.2.2 圧縮強度 134 |
11.2.3 仕事量一定則の概念 134 |
11.2.4 まとめ 135 |
12章 鉄筋の各種拘束を受ける高性能膨張コンクリート 137 |
12.1 断面内の膨張分布と力学的特性 137 |
12.1.1 はじめに 137 |
12.1.2 実験の概要 137 |
12.1.3 実験項目と実験方法 139 |
12.1.4 実験結果 140 |
12.2 鉄筋コンクリート部材の膨張分布と乾燥収縮 143 |
12.2.1 はじめに 143 |
12.2.2 実験の概要 144 |
12.2.3 長さ変化率 146 |
12.2.4 膨張剤の種類による影響 148 |
12.3 膨張材の使用効果に関する事前解析時の入力物性値 150 |
12.3.1 はじめに 150 |
12.3.2 実験の概要 152 |
12.3.3 実験結果 153 |
12.4 乾燥収縮ひび割れの抑制効果の評価方法 158 |
12.4.1 乾燥収縮ひずみの推定 158 |
12.4.2 鉄筋比のみを考慮した場合のケミカルプレストレスの推定 159 |
12.4.3 拘束率を加味した発生引張応力の推定式の提案 160 |
12.4.4 引張強度の推定と評価 161 |
12.4.5 乾燥収縮ひび割れの低減効果に関する適用例 162 |
12.5 まとめ 165 |
13章 ケミカルプレストレインとケミカルプレストレスの推定および効果 169 |
13.1 膨張コンクリートがなす仕事量における従来型と低添加型膨張材の比較 169 |
13.1.1 実験の目的 169 |
13.1.2 実験の概要 169 |
13.1.3 膨張ひずみ分布 170 |
13.2 環境温度がケミカルプレストレストコンクリート梁の膨張率に及ぼす影響 175 |
13.2.1 実験の目的 175 |
13.2.2 実験の概要 175 |
13.2.3 実験結果 177 |
13.3 まとめ 179 |
14章 低添加型膨張材のコンクリート構造物への適用 181 |
14.1 乾燥収縮ひび割れの抑制への適用 181 |
14.1.1 はじめに 181 |
14.1.2 現場の計測方法 181 |
14.1.3 使用材料と配合 182 |
14.1.4 実験結果 183 |
14.1.5 引張応力の推定とひび割れの抑制効果 187 |
14.2 壁体コンクリート構造物における評価 190 |
14.2.1 はじめに 190 |
14.2.2 実験の概要 190 |
14.2.3 コンクリートの品質管理の試験結果 192 |
14.2.4 コンクリート壁体における計測結果 194 |
14.2.5 耐久性の評価 196 |
14.2.6 まとめ 198 |
14.3 マスコンクリート構造物への適用 199 |
14.3.1 はじめに 199 |
14.3.2 計測の概要 199 |
14.3.3 実ひずみ,温度,発生応力,ひび割れ 200 |
14.3.4 解析的検討 201 |
14.3.5 解析結果 202 |
15章 早強型膨張材のコンクリート製品への適用 205 |
15.1 早期脱型強度の向上 205 |
15.1.1 はじめに 205 |
15.1.2 実験の概要 205 |
15.1.3 無機カルシウム塩系硬化促進剤との組み合わせ効果(実験1) 206 |
15.1.4 試験体の大きさの影響(実験2) 208 |
15.1.5 単位早強型膨張材量と蒸気養生の最高温度の影響(実験3) 210 |
15.2 断熱養生への適用 214 |
15.2.1 はじめに 214 |
15.2.2 使用材料と配合 215 |
15.2.3 実験の概要 215 |
15.2.4 温度履歴と強度 216 |
15.3 大型コンクリート製品の温度ひび割れの防止 217 |
15.3.1 はじめに 217 |
15.3.2 実験の概要 217 |
15.3.3 ひび割れ,圧縮強度および一軸拘束膨張率 219 |
15.4 遠心力鉄筋コンクリート管への適用 220 |
16章 おわりに 223 |
16.1 膨張コンクリートの誕生 223 |
16.2 膨張コンクリートの実用化の技術課題 223 |
16.3 ケミカルプレストレスの推定方法の提案 224 |
16.4 曲げおよびせん断特性の改善効果 225 |
16.5 ボックスカルバート工場製品の開発 225 |
16.6 土木学会 膨張コンクリート設計施工指針の制定 225 |
16.7 将来に対する展望 226 |