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1.

図書

図書
Victor W. Rodwell ... [et al.]
出版情報: New York : McGraw-Hill Education, c2015  xii, 817 p. ; 28 cm
シリーズ名: A Lange medical book
所蔵情報: loading…
2.

図書

図書
ハーパー [原著] ; R.K. Murray [ほか著] ; 飯塚哲太郎 [ほか訳]
出版情報: 東京 : 丸善, 2011.1  xxi, 812p ; 26cm
所蔵情報: loading…
3.

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東工大
目次DB

図書
東工大
目次DB
Robert K.Murray [ほか著] ; 上代淑人監訳 ; 石村巽 [ほか訳]
出版情報: 東京 : 丸善, 2001.1  xxv, 985p ; 26cm
所蔵情報: loading…
目次情報: 続きを見る
1 生化学と医学-(堀江 滋夫) 1
   はじめに 1
   生化学的機序が正常に働いていることが健康の基礎である 2
   この教科書は、生化学の知識を臨床的な問題に結びつける手助けになるであろう 5
   まとめ 5
2 生体分子と生化学的手法-(野澤 義則) 7
   はじめに 7
   人体は、種々の分子を構成するいくつかの元素からできている 7
   細胞は生物の基本単位である 8
   実験的アプローチには三つの主要素がある 10
   生化学反応を研究するためには多くの方法が用いられる 12
   生化学において大きな成果があり、その多くは医学にとって重要な意義がある 13
   まだ多くのことを学ばなければならない 14
   まとめ 14
3 水およびpH-(堀江 滋夫) 16
   はじめに 16
   生医学的重要性 16
   水は理想的な生物学的溶媒である 17
   水分子は水素結合を形成している 17
   その他の非共有結合力も生体分子を安定化している 18
   水は優れた求核試薬として働く 20
   pHは水素イオン濃度の対数の負数である 22
   まとめ 27
Ⅰ タンバク質および酸素の構造と機能
4 アミノ酸-(西野 武士) 30
   はじめに 30
   生医学的重要性 30
   アミノ酸の特性 30
   タンバク質中のアミノ酸はR基の極性度に基づいて分類できる 35
   個々のアミノ酸の性質は、α-R基によって決定される 35
   アミノ酸を分離する種々の技術 36
   アミノ酸の特性化学反応はそれがもつ官能基による 39
   アミノ酸の最も重要な反応はペプチド結合の形成である 39
   まとめ 39
5 ペプチド-(西野 武士) 40
   はじめに 40
   生医学的重要性 40
   ペプチド結合によって連結したL-αアミノ酸が、ペプチドを形成する 40
   タンバク質のアミノ酸配列:タンバク質の一次構造の決定 44
   ペプチドの混合物は、アミノ酸配列分析の前に、分離しなければならない 46
   ペプチドは自動化された技術により合成できる 49
   まとめ 50
6 タンバク質:構造と機能-(西野 武士) 52
   はじめに 52
   生医学的重要性 52
   タンバク質は多くの方法で分類される 52
   ■タンバク質構造 の四つの次元■ 53
   一次構造 53
   二次構造 53
   三次構造 58
   X線結晶解析でタンバク質の三次元構造がわかる 59
   四次構造 61
   タンバク質はどのようにしてフォールディングされるか 63
   形は機能を決定する 65
   コラーゲン 65
   まとめ 66
7 タンバク質:ミオグロビンとヘモグロビン-(東 悳彦) 68
   はじめに 68
   生医学的重要性 68
   ヘムと2価鉄原子が、酸素の貯蔵および輸送の能力を付与する 68
   ミオグロビンとヘモグロビンの酸素解離曲線は、それぞれの生理的機能に適合している 71
   ヘモグロビンは、酸素、二酸化炭素、プロトンを輸送する 71
   ヘモグロビンのアロステリックな性状はその四次構造に由来する 71
   ヒトの変異ヘモグロビンは、すでに数百種類も同定されている 75
   医学との関連 77
   まとめ 78
8 酵素:一般的性質-(市山 新) 80
   はじめに 80
   生医学的重要性 80
   酵素は反応のタイプと反応機能に基づいて分類される 80
   多くの酵素は補酵素を必要とする 81
   酵素はある特定の反応かある特定のタイプの反応のみを触媒する 83
   酵素の触媒としての活性が酵素の検出に役立つ 84
   酵素の構造、機能、反応機構、調節についての理解は純粋な酵素を用いた研究から得られる 85
   酵素は特定の細胞小器官に存在する 87
   同一の触媒活性をもつが物理的に異なる酵素をアイソザイムという 88
   ある種の血漿中の酵素の定量的解析は診断に役立つ 89
   制限エンドヌクレアーゼは、遺伝病の診断に役立つ 90
   制限酵素断片の検索により相同遺伝子間の異なる塩基配列の検出が可能である 91
   触媒活性をもつRNA 91
   まとめ 91
9 酵素:反応速度論-(市山 新) 93
   はじめに 93
   生医学的重要性 93
   自由エネルギー変化が化学反応の進行方向と平衡状態を決定する 93
   反応の進行は遷移状態を経由する 94
   多くの因子が反応速度に影響を及ぼす 94
   ■酵素触媒反応の速度論■ 96
   酸素は反応のエネルギー障壁を低下させるKeqには影響を及ぼさない 96
   酵素触媒反応が活性部位で起こる 97
   多くの要素が酵素触媒反応の測度に影響を及ぼす 100
   初速度は酵素濃度に直接比例する 101
   反応速度は基質濃度に直接比例する 101
   基質濃度の影響はMichaelis-Mentenの式およびHillの式にしたがう 102
   競合阻害と非競合阻害は反応速度論的解析によって区別される 105
   まとめ 108
10 酵素:作用機構-(市山 新) 110
   はじめに 110
   生医学的重要性 110
   キモトリブシンの”中間酵素過程”に酵素触媒の一般的な特徴が見られる 110
   キモトリブシンの”中間酵素過程”はストップ-フロー装置を用いた研究により明らかにされた 111
   補酵素は酵素触媒作用に直接関与する 112
   触媒部位のアミノ酸残基が酸触媒または塩基触媒として作用する 113
   部位特異的突然変異誘発は新しい洞察をもたらす 114
   金属イオンは、基質との結合や触媒作用を促進する 114
   まとめ 116
11 酵素:活性の調節-(市山 新) 118
   はじめに 118
   生医学的重要性 118
   ホメオスタシスは代謝調節によりもたらされる 119
   代謝の流れやその他の細胞機能は能動的にあるいは受動的に調節されている 119
   酵素の区画化は能率のよい代謝のために有効であり、調節を容易にする 119
   触媒能力の能動的調節のために広く用いられている二つに機構 121
   酵素量の調節 122
   タンバク質の代謝回路はすべての生命体で起こっている 123
   触媒活性はさまざまな手段により調節されている 124
   ある種の酵素はアロステリックエフェクターにより調節されている 124
   フィードバック調節とフィードバック阻害は同義ではない 126
   多くのホルモンはアロステリックエフェクターとして働く第二メッセンジャーを介して作用する 126
   共有結合性修飾による調節には可逆的なものと不可逆的なものとがある 127
   多くのプロテアーゼは不活性なプロ酵素として分泌される 127
   哺乳動物の鍵酵素は可逆的な共有結合性修飾により調節されている 128
   タンパク質リン酸化の用途は極めて広い 129
   まとめ 130
Ⅱ 生体エネルギー学と糖質および脂質の代謝
12 生体エネルギー学:ATPの役割-(石村 巽) 134
   はじめに 134
   生医学的重要性 134
   自由エネルギーとは利用可能なエネルギーである 134
   吸エルゴン反応は発エルゴン反応に共役して進む 135
   高エネルギーリン酸化合物はエネルギー獲得とエネルギー転移の両方に中心的な役割を果す 136
   高エネルギーリン酸は、細胞の”エネルギー通貨(enegy currency)” 138
   まとめ 140
13 生体酸化-(石村 巽 141
   はじめに 141
   生医学的重要性 141
   自由エネルギーの変化は酸化還元電位で表すと便利である 141
   酸化還元反応に関与する酵素を酸化還元酵素と呼ぶ 141
   酸化酵素は酸素を水素の受容体として利用する 142
   脱水素酵素はふつう酸素に水素を渡せない 142
   ヒドロペルオキシダーゼは過酸化水素や有機化酸化物を基質にする 144
   オキシゲナーゼ(酸素添加酵素)は分子状酸素(O2)に由来する酸素原子を基質へ挿入する 145
   スーパーオキシド陰イオン遊離基が酸素毒性の原因である可能性は高い 146
   まとめ 147
14 呼吸鎖と酸化物リン酸化-(石村 巽) 149
   はじめに 149
   生医学的重要性 149
   酵素はミトコンドリア膜で仕切られた細胞内区画のマーカーになる 149
   呼吸鎖は還元当量を集めてこれを酸化する 149
   呼吸鎖は代謝によって生じたエネルギーの大部分を補足する 152
   多くの毒物は呼吸鎖を阻害する 154
   化学浸透圧仮説は酸化的リン酸化の機構をうまく説明する 155
   ミトコンドリア内膜の選択的不透過性のために特殊な交換輸送体系が必要になる 156
   臨床との関連 160
   まとめ 160
15 生理的に重要な糖質-(小浪 悠紀子) 162
   はじめに 162
   生医学的重要性 162
   糖質は多価アルコールのアルデヒドまたはケトン誘導化合物である 162
   グルコースは生医学的に最も重要な単糖類である 162
   マルトース、ショ糖(スクロース)、ラクトースは重要な二糖類である 168
   多糖類は貯蔵および構造的機能において役立っている 168
   糖質は細胞膜とリポタンバク質中に存在する 170
   まとめ 171
16 生理的に重要な脂質-(山下 哲) 173
   はじめに 173
   生医学的重要性 173
   脂質は単純脂質と複合脂質に分類される 173
   脂肪酸は脂肪族カルボン酸である 173
   トリアシルグリセロール(トリグリセリド)は主な脂肪酸貯蔵物質である 176
   リン脂質は膜の主要な脂質成分である 177
   糖脂質(スフィンゴ糖脂質)は神経組織と細胞膜において重要である 179
   ステロイドは多くの生理的役割を果たす 180
   脂質過酸化は遊離基の発生源である 182
   クロマトグラフィー法により脂質は分離、同定される 183
   両親媒性脂質は油/水界面においてひとりでに一定の方向に並ぶ 183
   まとめ 183
17 中間代謝の概観-(橘 正道) 186
   はじめに 186
   生医学的重要性 186
   基本的な代謝経路が消化の主要産物を処理する 186
   代謝経路の研究は異なった編成レベルで研究される 188
   代謝経路における中間体の流れは協調的に調節されねばならない 193
   アロステリック機構とホルモン機構が酵素反応の代謝制御において重要である 193
   まとめ 195
18 クエン酸回路:アセチル-CoAの異化-(小浪 悠紀子) 196
   はじめに 196
   生医学的重要性 196
   クエン酸回路は呼吸鎖の基質をつくる 196
   クエン酸回路の反応は還元当量とCO2を放出する 198
   クエン酸回路が1回転すると12個のATPがつくられる 200
   ビタミンはクエン酸回路で重要な役割を果す 201
   クエン酸回路は代謝で中枢的な役割を果す 201
   まとめ 203
19 解糖とピルビン酸酸化-(小浪 悠紀子) 205
   はじめに 205
   生医学的重要性 205
   解糖は嫌気的条件下でも行われる 205
   解糖の諸反応はグルコースを利用するための主要な経路からなる 206
   ピルビン酸からアセチル-CoAへの酸化は解糖からクエン酸回路への不可逆な経路である 210
   臨床との関連 213
   まとめ 214
20 グリコーゲン代謝-(小浪 悠紀子) 215
   はじめに 215
   生医学的重要性 215
   グリコーゲンの合成は主として筋肉と肝臓で起こる 215
   グリコーゲン分解はグリコーゲン合成経路を逆行せず別の経路をとる 217
   サイクリックAMPがグリコーゲン分解とグリコーゲン合成を全体としての調節している 218
   グリコーゲン代謝は、グリコーゲンシンターゼとホスホリラーゼ間の活性のバランスで調節されている 221
   臨床との関連 222
   まとめ 222
21 糖新生と血糖の調節-(小浪 悠紀子) 224
   はじめに 224
   生医学的重要性 224
   糖新生には解糖、クエン酸回路の他にいくつかの特別な反応が関係している 224
   解糖と糖新生は同一であるが逆方向の経路を共有しているので、それらは相互に調節されることになる 227
   血糖の濃度は狭い範囲で調節されている 230
   血糖値は食餌や糖新生、グリコーゲン分解に由来する 230
   臨床との関連 234
   まとめ 235
22 ペントースリン酸経路とその他のヘキソース代謝経路-(小浪 悠紀子) 236
   はじめに 236
   生医学的重要性 236
   ペントースリン酸経路はNADPHとリボースリン酸を生成する 236
   ペントースリン酸経路の反応は細胞質ゾル中で起こる 236
   ペントースリン酸経路はグルタチオンペルオキシダーゼを助けて溶血から赤血球を守る 240
   プロテオグリカンやグルクロン酸抱合体の前駆体であるグルクロン酸はウロン酸経路の産物である 240
   多量のフルクトースの摂取は代謝に大きな影響を及ぼす 242
   ガラクトースは、ラクトース、糖脂質、プロテオグリカン、糖タンパク質の合成に必要である 242
   臨床との関連 245
   まとめ 247
23 脂肪酸の生合成-(山下 哲) 249
   はじめに 249
   生医学的重要性 249
   脂肪酸の新規合成(ヂポゲネシス)の主経路は可溶性画分にある 249
   脂肪酸の生合成は栄養状態で調節される 254
   脂肪酸合成は短期的なメカニズムと長期的なメカニズムで調節される 255
   まとめ 256
24 脂肪酸の酸化:ケトン体生成-(武富 保) 257
   はじめに 257
   生医学的重要性 257
   脂肪酸の酸化はミトコンドリアで起こる 257
   脂肪酸のβ酸化は次々に関裂を繰り返してアセチル-CoAを遊離する 258
   脂肪酸のαおよびω酸化は特殊な経路である 261
   不飽和脂肪酸の酸化は変容したβ酸化経路で起こる 261
   ケトン体生成は肝の脂肪酸酸化が高速度のとき起こる 262
   ケトン体生成は三つの重要な段階で調節される 265
   臨床との関連 266
   まとめ 267
25 不飽和脂肪酸とエイコサノイドの代謝-(武富 保) 269
   はじめに 269
   生医学的重要性 269
   ある種の高度不飽和脂肪酸は哺乳動物によって合成されることができず、栄養学的に必須とされる 269
   モノ不飽和脂肪酸は⊿9デサチィラーゼ系によって合成される 270
   高度不飽和脂肪酸の合成にはデサテュラーゼおよびエロンガーゼ系が関与している 270
   必須脂肪酸(EFA)が食餌中にないと欠乏症状を生ずる 271
   エイコサノイドはC20高度不飽和脂肪酸から生成される 273
   シクロオキシゲナーゼ経路はプロスタノイド合成にかかわっている 273
   ロイコトリエンとリポキシンはリポキシゲナーゼ経路によって生成される 275
   臨床との関連 275
   まとめ 277
26 アシルグリセロールとスフィンゴ脂質の代謝-(武富 保) 279
   はじめに 279
   生医学的重要性 279
   アシルグリセロールの異化は生合成の逆ではない 279
   トリアシルグリセロールとホスホグリセロールはトリオースリン酸のアシル化によって生成される 279
   全スフィンゴ脂質はセラミドから生成される 284
   臨床との関連 286
   まとめ 287
27 脂質の輸送と蓄積-(武富 保) 289
   はじめに 289
   生医学的重要性 289
   脂質はリポタンバク質として血漿中を運搬される 289
   遊離脂肪酸は非常に早く代謝される 292
   トリアシルグリセロールは象徴からはキロミクロンで、肝からは超低密度リポタンバク質で輸送される 293
   キロミクロンと超低密度リポタンバク質は急速に異化される 294
   LDLはLDL受容体を介して代謝される 296
   HDLは、リパタンバク質のトリアシルグリセロールとコレステロールの代謝に関与している 269
   肝臓は脂質の輸送と代謝における中心的役割を果す 298
   臨床との関連 299
   脂肪組織は、身体におけるトリアシルグリセロールの主要な貯蔵庫である 301
   ホルモンは脂肪動員を調節する 303
   褐色脂肪組織は熱発生を促進する 305
   まとめ 306
28 コレステロールの合成、輸送、そして排泄-(武富 保) 308
   はじめに 308
   生医学的重要性 308
   コレステロールは食餌と生合成からほぼ等量由来する 308
   コレステロール合成はHMG-CoAレダクターゼで調節される 312
   多くの因子が反応速度に影響を及ぼす組織におけるコレステロールのバランスに影響する 313
   組織間のコレステロールの輸送は血漿リポタンバク質による 314
   最後には、コレステロールは肝臓に入り、そのままの状態あるいは胆汁酸(塩)として胆汁中に排泄される 316
   臨床との関連 317
   まとめ 319
29 代謝の統合と組織への燃料の補給-(山下 哲) 322
   はじめに 322
   生医学的重要性 322
   すべての主要栄養素が相互変換されるわけではない 322
   糖質代謝および脂質代謝の経済には個体全体が関係する 323
   飢餓状態でも燃料は絶えず組織に供給される 324
   主な代謝経路は非平衡反応を触媒する鍵酵素によって調節されている 326
   個々の器官あるいは組織の代謝パターンは鍵酵素が存在するか否かで決まる 326
   臨床との関連 327
   まとめ 328
Ⅲ タンバク質およびアミノ酸の代謝
30 栄養学的非必須アミノ酸の生合成-(産賀 敏彦) 332
   はじめに 332
   生医学的重要性 332
   栄養学的必須アミノ酸の生合成経路は長い 332
   栄養学的非必須アミノ酸の生合成経路は短い 332
   まとめ 337
31 タンバク質およびアミノ酸窒素の異化-(産賀 敏彦) 339
   はじめに 339
   生医学的重要性 339
   タンバク質の代謝回転がすべての生命形態の特徴である 339
   プロテアーゼとペピチダーゼはタンバク質をアミノ酸に分解する 340
   動物はα-アミノ窒素をさまざまな最終産物に変換する 341
   ■尿素の生合成■ 341
   L-グルタミン酸デヒドロゲナーゼは窒素代謝の中心的位置を占める 343
   尿素はヒトにおける窒素異化の主要な最終産物である 345
   尿素回路の各反応に代謝異常症が存在する 348
   まとめ 349
32 アミノ酸の炭素骨格の異化-(産賀 敏彦) 351
   はじめに 351
   生医学的重要性 351
   アミノ酸の異化によって糖質および脂質生合成の基質が生成する 351
   典型的な最初の反応はα-アミノ酸の除去であることが多い 352
   6種のアミノ酸がピルビン酸を生成する 356
   12種のアミノ酸がアセチル-CoAを生成する 359
   チロシン血症、チロシン尿症、およびアルカプトン尿症 361
   フェニルアラニン異化の代謝異常症 364
   メチオニン、イソロイシン、およびバリンはスクシニル-CoAに代謝される 369
   3種の分枝鎖アミノ酸異化の最初の2反応は共通である 371
   分枝鎖アミノ酸異化の代謝異常症 373
   メチルマロニル-CoA異化の障害 375
   まとめ 375
33 アミノ酸の特殊生成物への変換-(産賀 敏彦) 377
   はじめに 377
   生医学的重要性 377
   グリシンは、グリシン抱合成、クレアチン、ヘム、pypびプリンの生合成に用いられる 377
   α-アラニンは主要な血漿アミノ酸である 378
   哺乳類はβ-アラニルシベピチドである 378
   ホスホセリン、ホスホトレオニンおよびホスホチロシンが残基がタンバク質に存在する 379
   S-アデノシルメチオニンは生合成反応におけるメチル基を供給する 379
   尿中硫酸はシステインに由来する 379
   ヒスチジンの脱炭酸反応でヒスタミンが生成する 379
   オルニチン、したがってアルギニンがポリアミンを生成する 380
   トリプトファンからセロトニンが生成する 381
   メラニンはチロシン異化産物の重合体である 383
   クレアチニン排泄は筋肉量に比例する 386
   γ-アミノ絡酸の生成と代謝 387
   まとめ 387
34 ポルフィリンと胆汁色素-(堀江 滋夫) 389
   はじめに 389
   生医学的重要性 389
   金属ポルフィリンとヘムタンバク質は自然界にある重要な物質である 389
   ヘムはスクシニル-CoAとクリシンから生合成される 391
   ポルフィリンは有色で蛍光性がある 394
   ポルフィリン症はヘム代謝の遺伝的異常である 395
   ヘムの代謝分解によって胆汁色素が生成する 397
   肝臓はピリルビンを取り込む 399
   高ビリルビン血症は黄疸を引き起こす 400
   まとめ 403
Ⅳ 情報高分子の構造・機能・複製
35 ヌクレオチド-(村松 正實) 406
   はじめに 406
   生医学的重要性 406
   プリン、ピリミジンおよびそれらのヌクレオシドとヌクレオチドの化学 406
   プリンとビリミジンはヌクレオシドとヌクレソチドを形成する 409
   合成ヌクレオチド同族体は化学療法で使われている 413
   ポリヌクリオチド 414
   まとめ 415
36 プリンおよびビリミジンヌクオチドの代謝-(橘 正道) 417
   はじめに 417
   生医学的重要性 417
   プリンとビリミジンは食餌成分として必須のものではない 417
   ■ピリングクレオチドの生合成■ 417
   イノシン-リン酸(IMP)は両性中間体より合成される 417
   ATPよりのホスホリル基転移により、モノヌクレオチドがヌクレオシドニおよび三リン酸に変わる 420
   ”サルベージ反応”によって遊離プリンとそのヌクレオシドはモノヌクレオチドに転換する 421
   肝臓でのプリンヌクリオチド生合成はきびしく調節されている 422
   NDPの還元によってdNDPが生ずる 422
   ■ピリミジンヌクレオチドの生合成■ 423
   ウラシル、シトシンリボヌクレオシド、デオキシリボヌクレオシドはサルベージされる 425
   ■ビリミジンヌクレオチド生合成の調節■ 426
   ヒトはプリン体を尿酸へと異化する 426
   痛風はプリン異化過程の代謝異常である 428
   プリン異化代謝のその他の異常 428
   ピリミジン異化は水溶性の代謝産物をつくる 429
   ピリミジン分解物の産生過多が臨床的異常をもたらすことはまれである 430
   まとめ 431
37 格酸の構造と機能-(村松 正實) 433
   はじめに 433
   生医学的重要性 433
   DNAは遺伝情報を含んでいる 433
   DNAは複製と転写のために鋳型を提供する 436
   RNAの化学的性質はDNAのそれとは異なる 437
   まとめ 442
38 遺伝子の構成、複製、修復-(中澤 淳) 444
   はじめに 444
   生医学的重要性 444
   クロマチンは真核生物の細胞核から抽出される染色体物質である 444
   クロマチン緻密な高次構造をとる 446
   クロマチンの一部は”活性状態”にあり一部は”不活性状態”にある 446
   DNAは染色体の中に組み込まれている 447
   多くの哺乳類ゲノムには余分の部分がありかなりの部分は転写されない 449
   遺伝物質は変化したり、編成変えを起こしたりする 451
   DNAの合成と複製は厳密に制御されている 454
   まとめ 466
39 RNAの合成、プロセシング、および代謝-(中澤 淳) 467
   はじめに(生医学的重要性) 467
   RNAには4種類ある 467
   RNAはRNAポリメラーゼにより鋳型DNAから合成される 467
   RNA合成には開始、鎖伸長、終結過程がある 469
   忠実な転写とその頻度は特定のDNA配列に結合するタンバク質により制御される 470
   真核生物の転写複合体 473
   クラスⅢ遺伝子ではシス作動性DNAが遺伝子内部に存在する 477
   RNA分子はしばしば機能を発揮する前にプロセシングを受ける 477
   RNAは広汎な修飾を受ける 480
   RNAは触媒として働き得る 482
   まとめ 482
40 タンバク質生合成と遺伝暗号-(上代 淑人) 484
   はじめに 484
   生医学的重要性 484
   遺伝情報は、DNAからRNAにRNAからタンバク質にと伝えられる 484
   mRNA分子上のヌクレオチド配列はそのコードするタンバク質のアミノ酸配列を規定する一連のコドンから形成されている 485
   遺伝暗号は、縮重、非曖昧、非重複、非句点であり、普遍性をもっている 485
   20種のアミノ酸それそれに対し少なくとも1種類の転移RNA(tRNA)分子が存在する 486
   変異はヌクレオチド配列の変化によって起こる 487
   タンバク質生合成は三つの段階、すなわち開始、伸長、終結に分けて記述できる 491
   タンバク質の翻訳後プロセシングによって多くのタンバク質の活性に変化が生ずる 499
   多くの抗生物質は、バクテリアのタンバク質合成を選択的に阻害することによって作用する 499
   まとめ 500
41 遺伝子発現の制御-(上代 淑人) 502
   はじめに 502
   生医学的重要性 502
   遺伝子の調節された発現が発生、分化、および適応に必要である 502
   生体系は調節シグナルに対応して3種類の時間的応答を示す 503
   真核細胞の遺伝子の転写の調節における特徴 511
   いくつかのモチーフが調節タンバク質のDNAへの結合を媒介する 515
   これらの調節タンバク質のDNA結合トメインとトランス活性化ドメインとは独立していて相互作用をもたない 517
   原核細胞と真核細胞における遺伝子調節はいくつかの重要な面で異なっている 519
   まとめ 523
42 組換えDNA技術-(中澤 晶子) 524
   はじめに 524
   生医学的重要性 524
   DNAの基本構造の解明により組換えDNA技術が開発された 524
   組換えDNA技術とはDNAを単離・操作してキメラ分子をつくることである 526
   組換えDNA技術の応用は無数にある 533
   まとめ 539
   用語の解説 539
Ⅴ 細胞外および細胞内情報伝達の生化学
43 生体膜:構造、形成、機能-(野澤 義則) 544
   はじめに 544
   生医学的重要性 544
   細胞内および細胞外の正常な環境を維持することは生命にとって基本的なことである 544
   生体膜は、脂質、タンバク質、糖質から構成される複雑な構造物である 545
   人工膜は膜機能を調べるモデルとして使われている 549
   流動モザイク膜モデルは広く受け入れられている 550
   膜の会合は複雑である 551
   特殊機能は膜の選択性により発揮される 562
   形質膜は、促進拡散、能動輸送、および他のプロセスに関与している 565
   膜タンバク質に影響する変異は疾患をもたらす 570
   まとめ 571
44 ホルモンの作用-(松尾 壽之・本澤 真弓) 572
   はじめに 572
   生医学的重要性 572
   ホルモン受容体は最も重要である 572
   ホルモンは種々の観点から分類される 573
   グループⅠホルモンは細胞内受容体を有し遺伝子の発現に影響を及ぼす 574
   グループⅡ(ペプチド)ホルモン類は膜受容体に結合し細胞内メッセンジャーをもつ 579
   まとめ 587
45 下垂体および視床下部ホルモン-(松尾 壽之・本澤 真弓) 589
   はじめに 589
   生医学的重要性 589
   視床下部ホルモンは下垂体前葉を制御している 589
   下垂体前葉は、多様な生理的プロセスを促進する多くのホルモンを産生している 591
   下垂体前葉は二つの活性ホルモンパソブレッシンとオキシトシンを含む 597
   まとめ 599
46 甲状腺ホルモン-(堀江 滋夫) 601
   はじめに 601
   生医学的重要性 601
   甲状腺ホルモンの生合成にはチログロプリンとヨウ素の代謝が含まれる 601
   甲状腺ホルモンは甲状腺ホルモン結合グロプリンによって輸送される 604
   甲状腺ホルモンは細胞核で働く機構を介して作用する 605
   いろいろな甲状腺疾患の病態生理はTSH、T3、およびT4と関連している 605
   まとめ 606
47 カルシウム代謝を調節するホルモン-(野澤 義則) 608
   はじめに 608
   生医学的重要性 608
   カルシスムは骨や細胞外液に存在する 608
   カルシウムホメオスタシスに関与する主な二つのホルモン 609
   1,25〔OH〕2-D3はカルシウムホメオスタシスに対してさまざまな作用をする 612
   人体のカルシウムホメオスタシスにおけるカルシトニン(CT)の働きは不明である 615
   まとめ 615
48 副腎皮質のホルモン-(奥田九一郎) 617
   はじめに 617
   生医学的重要性 617
   副腎皮質は3種のホルモンをつくる 617
   特殊な命名法によりステロイドの化学は記述される 618
   副腎ステロイドホルモンの生合成には数個の酵素が関与している 618
   副腎ステロイドホルモンの分泌、輸送、代謝は需要に対応する 621
   副腎ステロイドホルモン合成は異なるメカニズムにより調節されている 623
   副腎皮質ホルモンは多数かつ多彩な代謝的影響を示す 625
   副腎ステロイドホルモンは細胞内受容体に結合する 625
   副腎皮質の病理 629
   まとめ 630
49 副腎髄質のホルモン-(奥田九一郎) 632
   はじめに 632
   生医学的重要性 632
   カテコールアミンホルモンはフェニルエチルアミンの3,4-ジヒドロキシ誘導体である 632
   カテコールアミン酸は貯蔵され放出される 634
   カテコールアミンはすみやかに代謝される 634
   神経刺激がカテコールアミンの合成を調節している 636
   カテコールアミンは作用機構によって分類される 636
   カテコールアミン受容体と視覚応答系の間には機能的相似性がある 636
   褐色細胞腫は副腎髄質の腫瘍である 637
   まとめ 637
50 性腺ホルモン-(奥田九一郎) 638
   はじめに 638
   生医学的重要性 638
   精巣はテストステロンと精子を産生する 638
   精巣機能の調節は多ホルモン的である 642
   男性生殖系の病態生理はホルモン欠如に関係している 643
   卵巣は女性ホルモンおよび女性生殖細胞を産生する 644
   女性生殖系の成熟と維持が卵巣ホルモンの主たる機能である 646
   女性生殖系のある種の病態生理はホルモンと関連している 652
   まとめ 653
51 膵臓および消化管ホルモン-(松尾 壽之・本澤 真弓) 654
   はじめに 654
   生医学的重要性 654
   膵臓ホルモンにはインスリン、グルカゴン、ソマトスタチン、膵ポリベプチドがある 655
   IGF-ⅠおよびIGF-Ⅱは構造も作用もインスリンと関係が深い 668
   グルカゴンはインスリンのアンタゴニストである 668
   ソマトスタチンは成長ホルモンの分泌を抑制する 669
   膵ポリペプチドの作用は不明である 670
   消化管ホルモンは数多い 670
   まとめ 671
Ⅵ 持論
52 水溶性ビタミンの構造と機能-(川崎 尚) 674
   はじめに 574
   生医学的重要性 574
   B群ビタミンは酵素反応の補欠因子 674
   チアミン 674
   リボフラビン 675
   ナイアシン 676
   パントテン酸 678
   ビタミンB6 679
   ビオチン 679
   ビタミンB12 682
   葉酸 685
   アスコルビン酸(ビタミンC) 687
   まとめ 688
53 脂溶性ビタミンの構造と機能-(清水 孝雄) 690
   はじめに 690
   生医学的重要性 690
   ビタミンA 690
   ビタミンD 693
   ビタミンE(トコフェロール) 695
   ビタミンK 698
   まとめ 700
54 栄養-(手塚 統夫) 702
   はじめに 702
   生医学的重要性 702
   栄養必要量はいま、こう決められている 702
   身体機能すべての原動力としてエネルギーが要求される 702
   タンバク質は重要な窒素化合物を合成するために必要な特定のアミノ酸やアミノ窒素を供給する 704
   グルコース必要量は多くの糖質で置きかえ得る 705
   健康のため維持が必要である 706
   脂質は、脂溶性ビタミンの運び屋としてまた必須脂肪酸の供給のために必要である 706
   ビタミンは多彩な生化学機能を演じている 706
   ミネラルは生理学的および生化学的機能のために必要である 707
   推奨すべき食物摂取量(RNA) 707
   まとめ 708
55 消化および吸収-(手塚 統夫) 712
   はじめに 712
   生医学的重要性 712
   消化は口腔で始まる 712
   タンバク質の消化は胃で始まる 712
   消化は腸内で継続する 714
   栄養素は、消化管からの吸収により門脈あるいはリンパ管に移っていく 717
   大腸内細菌は腐敗と発酵を引き起こす 721
   臨床との関連 723
   まとめ 725
56 糖タンバク質-(手塚 統夫) 726
   はじめに 726
   生医学的重要性 726
   糖タンバク質は、広い範囲に存在し多くの機能をもっている 726
   オリゴ糖鎖は生物学的情報を担っている 727
   糖タンバク質の、検出、精製、および構造解析を行う技術がある 727
   ヒトの糖タンバク質中では8種の糖が主流である 727
   糖ヌクレオチドは多くの生合成反応で糖供与体として働く 727
   エキソグリコシダ-ゼやエンドグリコシダ-ゼは、糖タンバク質の研究に有用である 729
   哺乳類のアシアロ糖タンバク質受容体は肝細胞による血漿糖タンバク質のあるものの除去に関係している 729
   レクチンは、糖タンバク質を精製したりその機能を調べたりするのに用い得る 729
   糖タンバク質には三つの主なクラスがある 730
   糖タンバク質ははいくつかのタイプのΟ-グリコシド結合を含む 731
   N-結合型糖タンバク質はAsn-G1cNAc結合を含む 733
   ある種のタンバク質はグリコシルホスファチジルイノシトール構造によって細胞膜に固着している 739
   糖タンバク質は多くの生化学的過程や多くの病気に関係している 740
   まとめ 745
57 細胞外マトリックス-(手塚 統夫) 747
   はじめに 747
   生医学的重要性 747
   コラーゲンは、動物界で最も多量に存在するタンバク質である 747
   コラーゲンⅠは三重鎖ヘリックス構造をもち維持を形成する 748
   エラスチンは、肺、血管、腱に伸展性と弾力性を与える 751
   Marfan症候群は、微細細維持中に存在するタンバク質、フィプリリンの遺伝子の突然変異によって起こる 752
   フィプロネクチンは、細胞の接着や遊走に関係する重要な糖タンバク質である 752
   ラミニンは腎糸球体やその他の基底膜の主要タンバク質成分である 753
   プロテオグリカンとグリコサミノグリカン 754
   骨はミネラル化した結合組織である 760
   多くの代謝異常や遺伝子異常が骨に関係する 763
   軟骨の主成分はⅡ型コラーゲンとある種のプロテオグリカンである 764
   軟骨形成異常症、Ⅱ型コラーゲンおよび繊維芽細胞増殖因子受容体遺伝子突然変異の分子的基礎 764
   まとめ 766
58 筋肉と細胞骨格-(手塚 統夫) 768
   はじめに 768
   生医学的重要性 768
   筋肉は、化学的エネルギーを機械的エネルギーに変換する 768
   アクチンとミオシンが筋肉を構成する主要タンバク質である 771
   ミオシン頭部のコンホメーションの変化が筋収縮を駆動する 773
   ティティンは知られている最も大きいタンバク質で、これおよびその他の補助タンバク質が筋肉の構造と機能にとって重要である 777
   心筋は多くの点で骨格筋と似ている 778
   筋肉のATPはいくつかの機序で補充される 784
   骨格筋は攣縮の遅い(赤色)繊維と速い(白色)繊維を含んでいる 786
   骨格筋は主要な体貯蔵タンバク質である 787
   細胞骨格は多彩な細胞機能を行う 788
   まとめ 790
59 血漿タンバク質、免疫グロブリン、および血液凝固-(東 悳彦) 792
   はじめに 792
   生医学的重要性 792
   血液は多くの機能を営んでいる 792
   血漿には多種多様なタンバク質が含まれている 792
   血漿の免疫グロブリンは生体防御機構の主役である 801
   止血および血栓形成には共通した三つの過程がある 807
   まとめ 817
60 赤血球および白血球-(小澤 敬也) 819
   はじめに 819
   生医学的重要性 819
   赤血球は単純な構造と機能をもつ 819
   多くの増殖因子が白血球の産生を調節している 821
   赤血球の代謝は特徴的で比較的単純なものである 821
   ヒト赤血球膜はヒトの細胞膜の中で最も詳しく調べられている 825
   血液型システムには、ABO式、Rh式、MN式などのさまざまなものがある 828
   A遺伝子はGa1NAcトランスフェラーゼを、B遺伝子はGa1トランスフェラーゼを、O遺伝子は活性をもたない酵素を、それぞれコードしている 829
   溶血性貧血の原因には、赤血球の外の異常、赤血球膜の異常、赤血球内の異常がある 830
   好中球は活発な代謝を行い、いくつかのユニークな酵素やタンバク質をもっている 830
   組換えDNA技術は血液学に大きな影響を与えてきた 835
   まとめ 835
61 生体異物の代謝-(富永 眞一) 837
   はじめに 837
   生医学的重要性 837
   人類は、代謝し排泄すべき数多くの生体異物に遭遇している 837
   無数の生体異物が、代謝の第1段階でシトクロムP450群により水酸化を受ける 838
   抱合反応は、生体異物がその代謝の第2段階で排泄されるための準備である 840
   生体異物を代謝する酵素の活性は、年齢、性別、その他の因子により影響を受ける 841
   生体異物への反応には、薬理学的効果、毒性、免疫学効果、発癌性などが含まれる 842
   まとめ 843
62 癌、癌遺伝子、および増殖因子-(上代 淑人) 845
   はじめに 845
   生医学的重要性 845
   物理的、化学的、および生物学的要因によって癌が起こる 845
   悪性形質変換に伴って形態上の変化と生化学的変化が起こる 849
   癌遺伝子は発癌の上で重要な役割を果している 850
   ポリベプチド性の増殖因子は細胞分裂を誘起する 857
   RBIと呼ばれる癌抑制遺伝子が網膜芽腫の成因に関与している 859
   p53癌抑制遺伝子は遺伝子の番兵として働いている 860
   結腸直腸癌の遺伝モデルは、癌の発生のためには少なくとも5種類あるいは6種類の遺伝子の変異が必要なことを示唆している 861
   APCタンバク質とβ-カテニンをコードする遺伝子の変異によってC-MYCの活性化が起こる 862
   ミスマッチ塩基対の修復遺伝子は遺伝性の非腺腫性大腸癌に関与している 863
   癌に対する感受性を増加させるような多くの遺伝子が単離されている 865
   腫瘍細胞の悪性度は進行する傾向を示す 865
   癌の化学療法に用いられる薬剤は多くの生化学的側面で働く 866
   P-糖タンバク質は癌化学療法における多剤抵抗性に重要な役割を果す 867
   テロメラーゼは多くの癌細胞のみならず、増殖しつつある正常細胞でも活性化されている 868
   転移は腫瘍細胞のもつ最も危険な性質である 869
   生化学的臨床検査は癌患者の管理に必須である 870
   まとめ 871
63 病気の生化学的、遺伝的基礎-(富永 眞一) 872
   はじめに 872
   健康および病気の生化学的基礎を解明することが、合理的な治療につながる 872
   すべての病気には生化学的基礎がある 872
   生化学的観点から病気を考える場合には重要な六つの点 873
   ほとんどの遺伝病は、今後10年間のうちに分子レベルで解明されるようになるだろう 875
   少なくとも18種類の微生物の全ゲノム構造は1998年秋までに決定されている 883
   治療可能な遺伝病もある 883
   まとめ 889
64 神経精神疾患の生化学的基礎-(井原 康夫) 891
   はじめに 891
   生医学的重要性 891
   重症筋無力症を理解するためには神経筋接合部の分子機構を理解することが必要である 891
   Huntington病は遺伝する 894
   興奮毒および他の生化学的機構が脳卒中による脳障害に関係している 897
   ミトコンドリアDNAの変異は、ミオパチーおよび神経疾患の原因となる 897
   染色体脆弱部位および種々の慢性神経変性疾患はトリプレットリピート拡大で起こる 899
   Parkinson病の徴候は黒質と線条体のドーパミン欠乏を反映している 901
   Alzheimer病患者の脳にはアミロイドβタンバクが沈着する 904
   遺伝的要因、神経発生要因、ドーパミン系および他の因子が、精神分裂病の発症に関係しているらしい 906
   多くの神経精神疾患を分子レベルで解明する技術はすでに手中にある 909
   まとめ 909
65 生化学的病歴-(富永 眞一) 911
   はじめに 911
   症例1:色素性乾皮症 911
   症例2:クワシオルコル 912
   症例3:コレラ 914
   症例4:心筋梗塞 915
   症例5:急性エタノール中毒 918
   症例6:Duchenne型筋ジストロフィー 919
   症例7:嚢胞性繊維症 921
   症例8:アデノシンデアミナーゼ(ADA)欠損による重症複合免疫不全(SCID) 924
   症例9:ケトアシドシースを伴うⅠ型糖尿病 925
   症例10:原発性ヘモクロマトーシス 927
A 付録-(富永 眞一) 930
   ■血液および体液の化学的構成成分■ 930
   ■主要臨床検査正常値(全血〔B〕、血漿〔P〕、血清〔S〕、尿〔U〕)■ 931
   血液学 931
   臨床化学 932
   血清または血漿中のホルモン 934
   腎機能検査 935
   ■有用なWWWサイト(World Wide Web Sites) 935
   生物学、医学関係の文献の利用 935
   一般のサイト 935
   特殊サイト、これらのほとんどは他への有用な連係を提供している 936
略号および索引
略号-(富永 眞一) 940
索引 947
   事項索引 947
   病名索引 979
1 生化学と医学-(堀江 滋夫) 1
   はじめに 1
   生化学的機序が正常に働いていることが健康の基礎である 2
4.

図書

図書
Victor W. Rodwell ... [et al.]
出版情報: New York : McGraw-Hill Education, c2018  x, 789 p. ; 28 cm
シリーズ名: A Lange medical book
所蔵情報: loading…
5.

図書

図書
ハーパー [原著] ; Victor W. Rodwell [ほか著] ; 五十嵐和彦 [ほか訳]
出版情報: 東京 : 丸善出版, 2016.11  xxii, 958p ; 26cm
シリーズ名: Lange textbookシリーズ
所蔵情報: loading…
目次情報: 続きを見る
1 タンパク質および酵素の構造と機能
2 酵素:反応速度論、作用機序、活性の調節とバイオインフォマティクス
3 生体エネルギー学
4 糖質の代謝
5 脂質の代謝
6 タンパク質とアミノ酸の代謝
7 情報高分子の構造・機能・複製
8 細胞外および細胞内情報伝達の生化学
9 特論 / A
10 特論 / B
11 特論 / C
1 タンパク質および酵素の構造と機能
2 酵素:反応速度論、作用機序、活性の調節とバイオインフォマティクス
3 生体エネルギー学
概要: 生化学・分子生物学の基本原理を正確かつ簡明に解説。我々の健康がどのように維持さているのか、また多くの疾患の原因とその治療法を理解するために生化学の知識が必須であるかを、多くの例をあげて解説。新たに白血球や炎症に関する章が設けられた。また、臨 床症例検討や各セクション末の問題数が増え、知識と理解力を試せる。医学生をはじめ臨床医、健康管理従事者、また生命科学を学ぶすべての学生に最適な教科書。 続きを見る
6.

図書

図書
ハーパー [原著] ; R.K. Murray [ほか著] ; 五十嵐和彦 [ほか訳]
出版情報: 東京 : 丸善出版, 2013.10  xix, 967p ; 26cm
シリーズ名: Lange textbookシリーズ
所蔵情報: loading…
目次情報: 続きを見る
1 : タンパク質および酵素の構造と機能
2 : 生体エネルギー学と糖質および脂質の代謝
3 : タンパク質とアミノ酸の代謝
4 : 情報高分子の構造・機能・複製
5 : 細胞外および細胞内情報伝達の生化学
6 : 特論
1 : タンパク質および酵素の構造と機能
2 : 生体エネルギー学と糖質および脂質の代謝
3 : タンパク質とアミノ酸の代謝
概要: 生化学、分子生物学の基礎、最新の知見を、簡潔かつ正確に解説したテキスト。医学的視点から生化学が疾患の病因や診断、治療にどのようにかかわり、重要な役割を果たしているのか理解できるよう、代表的な症例を提示し、カラーイラストを多用して詳細に記述。 新たに「老化の生化学」「がん:概観」「臨床生化学」の3章が設けられた。また、各章のはじめにその章で学ぶべき目標を明確に設定し、読者の理解を助ける250の問題と解答が加わり、より親しみやすく、興味が深まるよう工夫されている。 続きを見る
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