刊行にあたって ⅲ |
はじめに ν |
序 ゲーデルの完全性定理とその背景 田中一之 1 |
0.1 背景 5 |
0.2 ゲーデルの証明 14 |
0.3 完全性定理の周辺 18 |
付録 集合の基本知識 23 |
参考文献 26 |
第I部 述語論理入門 田中一之 29 |
第1章 ケーニヒの補題 34 |
1.1 再帰的定義と帰納法 34 |
1.2 木について 36 |
第2章 命題論理 41 |
2.1 真理値とトートロジー 41 |
2.2 タブロー法 44 |
2.3 コンパクト性 53 |
2.4 演繹体系と完全性定理 54 |
第3章 述語論理 61 |
3.1 論理式と構造 61 |
3.2 述語論理のタブロー法 66 |
3.3 述語論理の基本定理 73 |
3.4 演繹体系と完全性定理 79 |
第4章 述語論理の諸性質と一般化 83 |
4.1 ゲンツェンのLK 83 |
4.2 述語理論の諸性質 88 |
4.3 等号をもつ論理体系 94 |
4.4 関数記号の導入 97 |
付録 スコーレムの標準形とエルブランの定理 101 |
参考文献 109 |
第II部 モデル理論とコンパクト性 坪井明人 111 |
第1章 基本事項 116 |
1.1 予備知識 116 |
1.1.1 濃度、基数、順序数 116 |
1.1.2 言語、論理式、構造 120 |
1.1.3 完全性、コンパクト性 121 |
1.2 構造の同型 122 |
1.2.1 同型 122 |
1.2.2 基本写像 125 |
1.3 定義可能集合 127 |
第2章 コンパクト性 130 |
2.1 ウルトラフィルター 130 |
2.2 ウルトラプロダクト 134 |
2.3 コンパクト性定理 138 |
2.4 レーヴェンハイム・スコーレム・タルスキの定理 140 |
2.5 基本鎖定理と飽和モデル 142 |
2.6 スコーレム関数 148 |
2.7 ラムジーの定理と一様列 150 |
第3章 量化記号の消去 156 |
3.1 消去の判定 157 |
3.2 実閉体 159 |
3.3 代数的閉体 162 |
第4章 eq構造 164 |
4.1 多領域言語と構造 164 |
4.2 仮想元をもつ構造-eq構造 166 |
4.3 eq構造と定義可能性 170 |
第5章 範疇性 172 |
5.1 N0範疇性 172 |
5.1.1 定理5.1のいくつかの例 173 |
5.1.2 タイプの排除定理 174 |
5.1.3 可算範疇性の特徴づけ 176 |
5.2 N1範疇性 178 |
5.2.1 N0の安定性 178 |
5.2.2 強極小集合と次元 181 |
5.2.3 ヴォート対 183 |
5.2.4 N1範疇性の特徴づけ 186 |
参考文献 189 |
第III部 論理的意味論の源流、モデル論の誕生、そしてその展開-論理と言語の間で 野本和幸 191 |
第1章 現代論理学の二つの源流 195 |
1.1 論理代数的アプローチ 195 |
1.1.1 プールの論理代数 195 |
1.1.2 パースとシュレーダー 196 |
1.2 フレーゲの論理的意味論 197 |
1.2.1 フレーゲの論理革命と論理・算術の公理体系化 198 |
1.2.2. 論理的意味論の原型 200 |
1.2.3 フレーゲの意義論 205 |
1.2.4 体系構築への予備学的解明(Erlauterung) 206 |
1.3 ラッセルとウィトゲンシュタイン 207 |
1.3.1 ラッセルの論理的意味論 207 |
1.3.2 ウィトゲンシュタインの像理論 208 |
第2章 モデル論の誕生 210 |
2.1 レーヴェンハイム 210 |
2.2 スコーレムのパラドクス 211 |
2.3 ゲーデルの完全性定理 215 |
2.4 タルスキのモデル論 217 |
2.4.1 タルスキの真理定義 217 |
2.4.2 タルスキ真理理論の衝撃 220 |
第3章 内包的意味論の展開 222 |
3.1 カルナップの意味論 222 |
3.2 内包論理の意味論-様相論理 224 |
3.2.1 カルナップの内包論理 224 |
3.2.2 チャーチの内包論理 226 |
3.3 モンタギュー文法 227 |
3.3.1 古典論理の言語L0の統語論 228 |
3.3.2 L0の意味論 228 |
3.3.3 英語断片L1 229 |
3.3.4 内包論理IL 232 |
3.3.5 プラグマティクス 235 |
3.4 デイヴィドソンの意味理論瞥見 236 |
3.5 様相とモデル 237 |
3.5.1 カプラン・モデル 237 |
3.5.2 様相論理のクリプキ・モデル 238 |
第4章 指示と信念 242 |
4.1 知信の論理 242 |
4.2 直接指示・単称名辞の意味論 245 |
4.2.1 付箋と記述 245 |
4.2.2 固定指示 246 |
4.2.3 直接指示 247 |
4.3 信念帰属の統語論的・意味論的考察 250 |
4.3.1 ノーマルな信念帰属 250 |
4.3.2 信念帰属の統語論的-意味論的分析 251 |
4.3.3 信念帰属のパズル 252 |
4.3.4 透明性(transparency)の問題-合成性とシェイクスピア性 259 |
4.4 ダイナミック・ターン 265 |
参考文献 266 |
用語索引 273 |
人名索引 283 |