はじめに 1 |
編集委員・執筆者 3 |
序論 統合学とは 11 |
複雑な問題をいかに解けばいいのか |
統合学とは、解を得るための「技術情報基礎」を構築するもの |
さまざまな情報が浮島のようになっている |
「モデル化」によって情報を作る工程を明示する |
なぜ、統合化? |
何を統合化するのか |
何が重要なカギになるか? |
本書の構成 |
基礎編 |
第1章 生産技術、環境、安全…何が問題か 25 |
1.1 たくさんの問題が顕在化してきた 26 |
産業の発展のかげで、事故が多発 |
統合的情報管理の仕組みがないために… |
制度や公的プロジェクトの不思議 |
ERPの導入は盛んだが、実態は… |
1.2 なぜ起こる? 31 |
管理者と実行者との間で意思疎通を欠いている |
マネジメントの仕組みが明示されていない |
問題解決に論理性を欠くことが多い |
物事を決める評価項目や評価する範囲が広がっている |
1.3 対象の複雑化は避けられない 35 |
問題の本質を知る仕組みをいかに作るか? |
改善の兆しも |
1.4 求める解は時代と共に変化する 38 |
第2章 異質な意見の重要性 41 |
2.1 複雑な問題になぜ対応できないのか 42 |
「とりあえずの解」では済まなくなってきた |
社会はいろいろな目で企業を評価する |
本質的な解決をめざす仕組みが必要 |
情報の共有化によって変更管理を |
2.2 協働をすすめるために、何を考えればよいか? 48 |
問題の枠組みを考える |
評価方法を決める |
アプローチを考える |
解を評価する |
次の手を考える |
2.3 相互理解のために必要なことは 53 |
異分野間コミュニケーションをいかに取るか |
個と全体との協調関係を明らかに |
2.4 専門教育は歪んでいる? 55 |
統合して全体を見る学問や仕組みがない |
「細分化問題」に対する「システムしこう」が必要 |
実問題に適用しやすい仕組みをもった「体系化」 |
2.5 蛸壺型からの脱却 60 |
製品開発とプロセス開発の同時性 |
さまざまな分野で「蛸壺技術」の障害が |
全体最適化と局所最適化との関係を明らかに |
2.6 仕組みは誰が作るか |
第3章 戦略的エンジニアリングを進めるために 69 |
3.1 マネジメントの役割 70 |
「複雑さ」に適切に素早く対応できる企業体質に |
外的環境の分析 |
内的環境の分析 |
3.2 マネジメントとエンジニアリングの統合化 |
企業戦略と価値連鎖(バリューチェーン) |
サブマネジメントは「全体」のためのマネジメント |
3.3 戦略的なエンジニアリングとは |
課題を常に整理しておくことが必須 |
「最適解」には必ず前提条件がある |
3.4 ライフサイクル・エンジニアリング(LCE) 81 |
エンジニアリングの流れに沿って根本原因に切り込む |
製品LCE |
プロセスLCE |
プラントLCE |
3.5 技術情報基盤の成立 |
技術情報基盤は業務全体を支援する仕組み |
プロセス安全管理を支援する技術情報基盤 |
3.6 プロジェクトマネジメントと技術情報基盤 |
ボトムアップの手法だけで最終目標に到達できるか |
ワークパッケージとマイルストーン |
第4章 統合化とエンジニアリングアクティビティモデル 101 |
4.1 ビジネスプロセスモデルとエンジニアリングアクティビティモデル 102 |
BPMとは、EAmとは |
BPMやEAMは変化する |
ビジネスプロセスモデリングは難しい? |
どう作るのか? |
いろいろなアクティビティモデル |
情報が個人に帰属していることが技術継承問題にもつながる |
標準手金な部品で技術情報基盤を作る |
4.2 EAMをいかに活用するか |
カスケードとコンカレントのエンジニアリング環境の違い |
情報モデルを作る |
4.3 BPM・EAMの不具合を見つける |
ビジネスプロセスは変わる |
4.4 何がメリットか |
第5章 技術情報基盤の構築に向けて 127 |
5.1 技術情報基盤構築は次世代への義務 128 |
日本の情報基盤作りの歴史から学ぶこと |
欧米は戦略的な技術情報基盤の構築に熱心 |
社会的コンセンサスを作る必要性 |
5.2 モデルベースの仕組みを作る 134 |
技術情報基盤を構築する意味 |
共通の解釈・定義ができれば、統合化・体系化がしやすくなる |
すべては、モデルから始まりモデルで終わる |
5.3 技術情報基盤水準は文明のバロメータ 138 |
共通化への動きと潜在的問題 |
成長する技術情報基盤になるために |
構築コストは莫大なものになる? |
業務形態を変える |
実装技術の面から |
応用編 |
第6章 統合化問題としての循環型社会構築 149 |
6.1 環境問題は統合化問題 150 |
目指すべき姿を描き、シナリオを作り出すことが大事 |
循環型社会システムの構築は団体競技 |
6.2 地球環境問題での目指す姿と企業のPDCAサイクル 154 |
バランスではなく両立 |
高い目標が経済効果を生む |
6.3 環境経営情報システムと集計結果 158 |
6.4 個々の施策に対する環境経営情報システムの活用 163 |
6.5 循環型社会構築のための統合化に向けて 166 |
第7章 化学プロセス産業における統合化アプローチ 171 |
7.1 生産管理業務に関する問題 171 |
生産管理が持つべき仕組み |
生産管理とほかの管理が連携していない |
事故の経緯 |
7.2 安全管理に関する問題 179 |
管理の島ができている |
変更管理の問題 |
事故の例 |
7.3 統合化への障害 184 |
業務プロセスを明示的にモデル化する必要があるのだが |
設備保全のAS-ISモデル |
設備保全のTO-BEモデル |
7.4 統合化による姿 192 |
チェーンマネジメントの必要性 |
安全管理環境を実現する |
チェーンマネジメントとライフサイクル・エンジニアリングを統合化した技術情報基盤 |
第8章 統合学から見たサプライチェーンマネジメントとアウトソーシング 199 |
8.1 問題および背景-製薬業界の特徴とその理由 201 |
環境の変化 |
技術の進歩 |
規制緩和 |
製薬会社のビジネスモデル |
8.2 課題の抽出と分析、統合化していないこととの関連性 208 |
医薬品業界の特徴 |
SCMに係わるもの |
アウトソーシングに係わるもの |
8.3 課題を解決する仕組み作り、課題解決のための現状の統合化努力、あるべき統合化と実現のためのアプローチ |
統合化の視点(外注とITによる生産性向上) |
あるべき統合化と実現のためのアプローチ |
8.4 アウトソーシング+統合化によってどういう効果があるか、どんなことができるか 233 |