I 闘争としてのコミュニケーション |
第1章 コミュニケーション理論の刷新と文化の批判理論 3 |
1 安楽の全体主義に抗して 3 |
2 コミュニケーション的行為のパラダイム 6 |
近代的理性の自己崩壊 |
コミュニケーション的行為のパラダイム |
3 生活世界概念の再検討 11 |
生活世界の規律的権力 |
進化論的パラダイムから文化の対抗的パラダイムへ |
4 言語的実践のダイナミズム 16 |
転移と侵犯の力 |
闘争・抗争としてのコミュニケーション |
5 コミュニケーション理論の現代的展開に向けて 24 |
II メディア文化の政治性を問い直す |
第2章 メディア・スタディーズにおける「階級」概念の再構築 29 |
1 なぜ、「階級」なのか 29 |
2 階級・人種・スタイルの政治学 31 |
3 言説権力による主体の審問 37 |
4 言説の節合理論 40 |
5 「労働」から「消費」へ、「階級」から「民間」へ 44 |
6 内部分化した階級と「保証なき主体」の政治学 50 |
第3章 テレビドラマの言説とリアリティ構成―「テクスト」と「読み」をめぐるポリティクス 53 |
1 テレビドラマのリアリティ 53 |
2 女性性/男性性をめぐるメディア・ディスコース 56 |
テレビドラマの「生産」に関わるヘゲモニー |
表象される複数の「女性性」 |
「記号化」された恋愛イメージ |
「男性」の成長物語のなかのジェンダー・ポリティクス |
3 テレビジョン・テクストの「読み」 66 |
多様な読解のパターンと彼女/彼たちのリアリティ |
積極的な「読み」としての「拒否」 |
リアリティの多層性と政治性 |
4 テレビのポピュラリティ ―むすびにかえて 73 |
第4章 抗争するオーディエンス ―公共の記憶をめぐる対抗とテレビジョン 75 |
1 公共の記憶とメディア・テクノロジー 75 |
2 テレビジョンによる集合的記憶の編制 79 |
テレビジョンのなかの歴史 |
『プロジェクトX』にみられる戦後史の表象 |
公共の記憶を産出する社会文化的コンテクスト |
3 排除される記憶と歴史 89 |
社会的コミュニケーション構造の暴力性 |
抗争するオーディエンス |
潜在化する「見る」ことの「政治性」 |
4 記憶のエコノミー 98 |
第5章 規律化した身体の誘惑 ―『オリンピア』をめぐる人種・ジェンダーの問題系 102 |
1 ベルリン・オリンピックと『オリンピア』 103 |
はじめてのメディア・オリンピック |
アスリートの身体とその映像美 |
プロパガンダ映画?優れた芸術作品? |
2 権力作用の焦点としての身体/身体文化 113 |
ドイツ・ナショナリズムとギリシア |
政治的身体の構築 |
トゥルネン協会と男性の身体 |
3 新しい身体の自由と排除される生 120 |
ノイエ・タンツ(Neue-Tanz)における女性の身体 |
破棄される身体 |
1940年、そして2003年 |
III 社会システムの再編成 |
第6章 権力のテクノロジーと行為主体の再配備 ―情報化と社会的リアリティの変容 133 |
1 現代のテクノロジーと社会システムの存立 |
「情報社会と権力」という問いの可能性 |
言説、メディア・テクノロジー、身体 |
2 メディア・テクノロジー開発の社会的文脈 141 |
政治的・軍事的コンテクスト |
軍事戦略、ビッグサイエンス、カウンター・カルチャーの交叉 |
資本主義のリストラクチャリング |
ネオ・リベラリズムの台頭 ―通信/放送分野の構造的変化 |
3 高速度社会システムの権力 ―時空間の変容 162 |
速度と権力 |
生産プロセスと身体行為の変容 ―モノ/記号/身体の再編の第一水準 |
4 メディアのグローバル化と身体の地政学 ―モノ/記号/身体の再編の第二水準 |
メディア・コングロマリットの成立と文化のグローバル化 |
グローバル化のなかの政治文化 |
5 新たな社会編制のパワー 176 |
第7章 グローバル化とテレビの文化地政学 ―現代の戦争とメディア 180 |
1 マスメディアの終焉? 180 |
2 広報化するテレビのニュース制作 182 |
3 戦争のパブリック・リレーションズ(the new PR-ized genre of warfare) 183 |
4 情報のエコノミーにおける構造的な不均衡 186 |
5 可視化される戦争の不可視化 188 |
6 知覚の包囲網を切り開く 191 |
IV 世界との応答関係 |
第8章 幽霊を見る遊戯空間 ―ベンヤミン以降のメディア論 197 |
1 メディアの「生」と「死」 197 |
2 見えないものを見る、あるいは幽霊を見ること 198 |
3 伝達可能性と不可能性 201 |
4 引用・複製・横領、そして遊戯の実践 205 |
5 霊媒としてのメディア 208 |
あとがき |
参照文献 |
注 |
事項索引 |
人名索引 |
I 闘争としてのコミュニケーション |
第1章 コミュニケーション理論の刷新と文化の批判理論 3 |
1 安楽の全体主義に抗して 3 |